2025/8/8 UP!
暑い日が続いています。
おクルマに乗る時には、カーエアコンが欠かせませんね。
そんなカーエアコンですが、その仕組みや機能について、
あまり詳しく知らないという方も多いんじゃないでしょうか?
そこで今週は、「カーエアコンを知る」をテーマに、
さまざまな情報を取り上げていきたいと思います。
【カーエアコンの基本】8月4日(月)
まず、カーエアコンの基本について、改めてチェックしておきましょう!
カーエアコンは、コントロールパネルにある「A/C」と書かれたスイッチをONにすることで作動します。その一番の特徴といえるのが、冷房です。冷房は、冷媒と呼ばれるエアコンガスを使い、液体が気化する時に周囲の熱を奪う性質を利用して、車内を冷やしています。また冷やすことで、空気中の水蒸気を水にして排出し、除湿もしてくれるんです。ちなみに、「A/C」スイッチをONにしないと送風の状態で、温度を下げても冷たい風は出てきませんよ。
一方、暖房は、同じ送風口から暖かい風が出てきますし、スイッチも冷房と共通ですが、実は冷房とは、全く違うシステムなんです。暖房は一般に、エンジンの熱を利用していて、「A/C」スイッチを入れなくても、暖かい風が出てきます。ただ、暖房しながら除湿したい時には、「A/C」スイッチをONにしてくださいね。
【内気循環と外気導入の違い】8月5日(火)
この時間は、ドライビングライフに役立つ情報を発信するコーナー、「レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。今週は、「カーエアコンを知る」をテーマにお送りしています。
カーエアコンの役割の一つに、車内の換気があります。それには、外気を遮断して車内だけで空気を循環させる「内気循環」と、外の空気を取り入れて車内の空気を換気する「外気導入」の2つのモードがあります。
ただ、どちらを選んだ方がいいか、迷うことありますよね?これは、目的によって考え方はいろいろあるんですが、こと空気の質については、大きな違いが出るそうです。
JAF・日本自動車連盟では、2台のクルマを、それぞれ「内気循環」と「外気導入」に設定し、4人ずつ乗車。高速道路や郊外、山道、市街地などを各1時間ほど走行する検証を行いました。そして、二酸化炭素や酸素の濃度など、車内の空気の質について測定したんだそうです。
その結果、「外気導入」にした方の車内は、二酸化炭素の濃度は、常に1000ppm(ピーピーエム)前後でしたが、「内気循環」にした方では、最大6倍以上となる、6770ppmを記録したそうです。二酸化炭素は、濃度が3000ppmを超えると、疲労感の増加や注意力の低下、さらに眠気や頭痛を訴える人が増えるといわれています。
ということで安全のためには、「内気循環」にしている場合でも、時々「外気導入」に切り替えたり、窓を開けたりして、車内の空気の入れ替えを心がけることが大切です。
【窓ガラスが曇った時は】8月6日(水)
冬場はもちろん、夏でも、雨の日など車内の湿度が高くなると、フロントガラスほか、窓ガラスが曇ってしまうことがありますよね。そんな状態で運転するのは、十分な視界が確保できず、大変危険です。
そんな窓ガラスの曇りの解消にも、カーエアコンが活躍しますよ!
月曜日にも少し触れましたが、「A/C」スイッチをONにしてカーエアコンを作動させると、
車内の温度が下がることで湿度が低下。窓ガラスの曇りがすぐに取れていきます。
さらにカーエアコンには、「デフロスター」という機能が備えられています。「デフロスター」とは、「霜取り装置」のこと。いわばドライヤーのようなもので、フロントガラスなどに集中して送風することで、乾燥させ、曇りを取り除きます。
オートエアコンが装備されている場合は、デフロスターを入れると、エアコンで除湿された空気が、
フロントガラス周辺に送風されます。手動のカーエアコンの場合は、「A/C」スイッチをONにして、
送風する場所をフロントガラス側にしましょう。この時、換気のモードは外気導入にしておくといいそうですよ。
【カーエアコンと燃費】8月7日(木)
夏場には、特に欠かせないカーエアコンですが、乗るたび頻繁に使い過ぎて、燃費に影響しないか気になるという方、いらっしゃるんじゃないでしょうか?
カーエアコンは、エンジンの回転をエアコンベルトでコンプレッサーに伝えることで、作動しています。つまりエンジンには、走行するための負荷に加えて、カーエアコンを作動させるための負荷がかかる訳です。二重に負荷がかかるので、当然、燃料を多く使うことになります。
カーエアコンの使い方や機種にもよりますが、作動することで、10%から20%程度、燃費が悪くなると言われています。ということで、燃費のことを考えるなら、不必要な時には、「A/C」スイッチを、オフにするようにしましょう。
例えば夏場など、冷房や除湿が必要な時であれば、エアコンはつけたままにしておくのは仕方がありません。しかし冬場など、暖房だけを使うのであれば、エアコンは必要ありません。「A/C」スイッチをオフにしておきましょう。
ただ、オートエアコンを備えたクルマの場合、「A/C」スイッチをオフにしていても、機械の判断で、自動でカーエアコンが作動する場合があります。暖房のみ使う場合は、「A/C」と「AUTO」のスイッチを、両方オフにしておくようにしましょう。
【炎天下で車内温度を早く下げる】8月8日(金)
この時間は、ドライビングライフに役立つ情報を発信するコーナー、「レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。今週は、「カーエアコンを知る」をテーマにお届けしてきました。ところで、炎天下にクルマを停めていると、車内の温度がびっくりするほど高くなることがありますよね。その温度は、50度以上にもなるといいます。
そんな高温になった車内温度、なるべく早く下げたいですよね。そんな時には、カーエアコン・プラス・アルファの対策が、効果的だといいます。これは、JAF・日本自動車連盟が、さまざまな実験を行った結果、導き出した方法です。
まず、全ての窓を全開にして、カーエアコンのモードは外気導入に。そして設定温度を最低にして、クルマをスタートします。その後、車内の熱気が外に出たら窓を閉め、エアコンのモードを内気循環にして、冷やします。
この方法を使うと、実験では、55度あった車内温度を、5分後に28度まで下げることができたそうです。短時間で温度を大きく下げられるので、燃料の消費や排ガスも抑えられ、環境面でもメリットが多い方法だそうですよ。炎天下に駐車した時など、一度試してみてはいかがでしょうか?
今週は、「カーエアコンを知る」をテーマにご紹介しました。