2025/9/12 UP!
あさって9月10日は何の日か、ご存知ですか?実は、「車点検の日」なんです。
これは「兵庫県自動車整備振興会」が制定したもので、「クルマ」と9月、「点検」と10日の「テン」の語呂合わせ。自動車整備の大切さをアピールし、交通安全につなげる日とされています。
ということで今週は、「点検整備の大切さ」をテーマに、さまざまなポイントをご紹介していきたいと思います。
【点検整備の大切さ】9月8日(月)
まずは、点検整備をすることの大切さについて、改めて確認しておきましょう。
クルマは、走行する距離が長くなったり、時間が経過したりするうちに、どうしても様々な部品が、摩耗や劣化をしていきます。そのため、定期的に適切な点検・整備を行わないと、故障のほか、それが原因となる交通事故につながりかねません。さらに、燃料の無駄や排気ガスの増加など、環境面にも悪影響を及ぼす可能性があります。
そんな問題の発生を防ぎ、安全にクルマを運転するためには、クルマのユーザーさん一人ひとりが、責任をもって、点検整備を行う必要があります。
適切な点検整備を行い、クルマが安全に走行できる状態を保つことは、法律にも定められたユーザーさんの義務です。ぜひこの機会に、クルマの点検整備の大切さをチェックしてみてくださいね!
【定期点検整備について】9月9日(火)
今週は、「点検整備の大切さ」をテーマにお送りしています。
ところで、クルマの点検には、法律で行う間隔が定められた「定期点検整備」と、日頃からドライバーさんが自ら行う「日常点検整備」があるのを、ご存知でしょうか?今朝はそのうち、「定期点検整備」についてチェックしてみましょう。
「定期点検整備」は、定期的に行わなければならない少し大がかりなものです。
自家用車の場合は、1年ごとに行われる12カ月点検と、2年ごとに行われる24カ月点検があります。これらは、専門的な知識や技術が必要なので、カーディーラーや国の認証を受けた整備工場などで行います。
と、ここで、「定期点検整備」と「車検」は違うものなの?と思った方、いらっしゃいませんか?特に2年ごとに行われる「定期点検整備」は、「車検」と同時に行われることが多いので混同されがちですが、
実は全くの別もので、役割が違うんです。
まず「車検」は、クルマが保安基準を満たしているかどうかを検査するもの。
一方、「定期点検整備」は、クルマが故障なく、快適で安全に走行できるかを確認するものです。
定期的にクルマの状態をチェックすることで、故障やトラブルを防いだり、本来の走行性能を維持したりする役割があります。
「定期点検整備」を受けるのは、ユーザーさんの義務です。忘れずに、受けるようにしましょうね!
【日常点検整備/エンジンルーム】9月10日(水)
きのう「定期点検整備」について紹介しましたが、法律で義務付けられたクルマの点検整備にはもう一つ、ドライバーさんが自分で行う、「日常点検整備」があります。そこで、きょうから金曜日までの3回に渡り、マイカーの15項目ある点検について、その内容を取り上げていきます。
今朝は、エンジンルーム内の点検5項目です。
まずブレーキ液について、リザーバータンク内の液量が、上限ラインと下限ラインの間の規定の範囲にあるかチェックします。
2つ目は、冷却水の量。こちらもリザーバータンクを見て、液量が規定の範囲にあるか点検してください。
次は、エンジン・オイルの量です。こちらは、まずエンジンに付いているオイル・レベルゲージを引き抜き、付着しているオイルをふき取ります。そして再度ゲージを奥まで差し込み、抜き取った時にオイルの量がゲージに表示された範囲内にあるかをチェックしてください。
4つ目は、バッテリー液の量をチェックします。こちらも、液量が上限ラインと下限ラインの間の適正な範囲にあるかを見てください。
最後に、ウインド・ウォッシャー液も十分な量があるかを点検します。
明日は、運転席での点検についてご紹介します。
【日常点検整備/運転席】9月11日(木)
今週は、「点検整備の大切さ」をテーマにお送りしています。
昨日からは、ドライバーさん自身が行わなければいけない、15項目の「日常点検整備」について、改めて確認しています。今朝は、運転席で行う点検6項目です。
まずは、ブレーキについて。ブレーキ・ペダルをいっぱいに踏み込んだとき、床板とのすき間、いわゆる踏みしろが適度にあるか、また踏みごたえが適当であるかを点検します。
次は、パーキングブレーキです。パーキングブレーキをいっぱいに引いたり、踏んだりした時に、その引きしろや踏みしろが、多すぎたり少なすぎたりしないか、チェックします。
3つ目は、ウォッシャー液を出してみて、噴射する向きや高さが適当か点検してください。
続いて、ワイパーの動きもチェックします。ワイパーを作動させて、低速、高速の各動作がおかしくないか、ウォッシャー液がキレイに拭き取れるかを点検しましょう。
5つ目は、エンジンを始動してみて、スムーズに回転するかを点検します。エンジンが始動する時や、
アイドリングの状態でおかしな音がしないかもチェックしてください。
最後に、エンジンの低速・加速状態の点検をします。エンジンが温まった状態でアイドリング時の回転がスムーズに続くか、また、エンジンを徐々に加速したとき、アクセル・ペダルに引っかかりがないか、スムーズに回転するかも走行するなどして点検してくださいね。
【日常点検整備/クルマの周り】9月12日(金)
水曜日からは、ドライバーさん自身が行う「日常点検整備」について、改めて確認しています。今朝は、クルマの周りで行う4項目をチェックしましょう。
まずは、タイヤの空気圧。タイヤの接地している部分のたわみ具合によって、空気圧が不足していないかを点検します。もしタイヤゲージがあれば、より正確に点検できますよ。
次に、タイヤの亀裂や損傷などがないか、そして釘や石、その他の異物が刺さったり、噛み込んだりしていないかをチェックします。
3つ目は、タイヤの溝の深さが十分あるかを、接地面のスリップ・サインを目印に点検します。スリップ・サインは、タイヤ側面の三角マークのある位置の接地面に現れますよ。
最後は、ランプ類の点検です。エンジンスイッチを入れて、ランプ類の点灯・点滅具合がおかしくないか、レンズなどに汚れや損傷がないかを確認します。
こうした「日常点検整備」で、「いつもと違う」など、少しでも異常を感じたら、カーディーラーや整備工場に相談してくださいね。
今週は、「点検整備の大切さ」をテーマにご紹介しました。