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◆ 運転と視力

2025/11/21 UP!

運転に必要な情報のうち、およそ8割は目から得ていると言われるほど、安全運転をする上で、私たちの目は大切な役割をもっています。そこで今週は、「安全運転と視力」をテーマに、視力の重要性や注意点などを取り上げていきたいと思います。

【クルマを運転するのに必要な視力】11月17日(月)

まず基本ですが、クルマの運転免許証を取得するのに、どのぐらいの視力が必要か覚えていますか?
改めて確認しておきましょう。

クルマを運転する時に必要な視力は、免許の種類によっても違います。

自動車を公道で走らせるために必要な、普通自動車第一種の免許証では、両目で0.7以上、そして片目でそれぞれ0.3以上必要です。片目の視力が0.3に満たない場合や、片目が見えない人については、もう一方の目の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上必要です。

もちろんこれは、免許証の更新の時でも同じです。もし、基準の視力を満たすことができなかった場合は、原則として再検査を行い、合格基準をクリアしなければ更新することができません。

万一、更新期間内に合格しなかった場合は、免許が失効することもあるため要注意です。眼鏡やコンタクトレンズを使用した矯正視力でも合格できますので、視力に不安のある方は、更新期間内に余裕のある段階で、メガネ店や眼科で相談するのがオススメですよ。

【スピードを出すほど視力は低下する】11月18日(火)

今週は、「安全運転と視力」をテーマにお送りしています。

ところで視力というと、視力検査の際、壁などに固定された測定表を思い出す人が多いんじゃないでしょうか。このとき測っているのは、静止したものを静止した状態で見る視力で、「静止視力」と呼ばれています。一方、クルマを運転している時に必要な視力は、動きながら見たり、動いているものを見たりする「動体視力」と呼ばれるものです。

どちらも同じように感じるかもしれませんが、実は動体視力は、静止視力より低いということをご存知だったでしょうか?しかも、スピードを出せば出すほど、動体視力は低下してしまうんです。

例えば、静止視力が1.2の人の動体視力は、時速50キロでは0.7ぐらい。さらに時速80キロになると、0.3以下にまで落ちてしまうといいます。

またスピードの影響は、それだけではありません。実はスピードを出すことで、目で見える範囲、つまり視野も狭くなってしまうんです。例えば、時速40キロの場合、視野は左右100度程度あるものの、時速130キロになると、わずか30度ほどになるといいます。

運転中、視力などが低下することで、危険を見落としたり、発見が遅れたりする可能性が高くなります。くれぐれもスピードの出し過ぎには、注意してくださいね!

【高齢ドライバーの視力】11月19日(水)

ご存知の通り視力は、年齢を重ねるに従って低下していき、高齢者には、様々な変化が現れるといいます。そこで今朝は、高齢ドライバーや歩行者の視力の傾向について、チェックしてみましょう。

まず、動きながらものを見たり、動いているものを見たりする「動体視力」が、年齢と共に低下していきます。また、必要なものをしっかり認識できる視野を、「有効視野」といいますが、歳を重ねるうちに、この有効視野も狭くなっていくそうです。そのため、若い頃なら見えていたものが、見えないということも起こるようになります。

さらに高齢になると、コントラストが小さいと物が見分けにくくなるんだそうです。コントラストが小さくなる夕暮れ時などの時間帯は、危険を見落とす可能性が高くなるので要注意!さらに、夜間などの暗い場所を見る夜間視力も、年齢とともに低下の程度が大きくなるといわれています。

ということで、高齢のドライバーさんは、こうした視力の問題が発生している可能性があることを認識して、十分な安全運転を心がけてください。

そして、高齢の歩行者についても同様です。見かけた場合は、もしかしたらクルマが接近しているのに気付いていないかもしれない、と考えて、その動きに十分注意を払い、慎重に運転してくださいね!

【子供の視野】11月20日(木)

今週は、「安全運転と視力」をテーマにお送りしています。

きのう、高齢者の視力について取り上げましたが、実は、子どもの視力にも注意が必要なんです。子供の視力というと、大人に比べるといいように思うかもしれませんが、実はある特徴があります。それは、大人に比べて視野が狭いんです。

視野とは、視線を動かさずに見える範囲のことをいいます。大人の視野は、一般に左右合わせて150度から200度ほどあるんですが、JAF・日本自動車連盟が行ったユーザーテストによりますと、子供の視野は、大人の70%程度しかなかったそうです。

例えば、道路を横断しようとしている時、大人が少し首を向けるだけでクルマの接近が確認できるケースでも、子供にはそれが、見えていない可能性があるんです。

さらに子供たちは、小さなものを見て認識する能力が、大人よりも低いといいます。そのため、遠くに小さく見えるクルマに気づくのが遅れる場合があるんだそうです。

ということで、クルマの運転中に道路脇に小さな子供を見かけたら、クルマに気づいていないかもしれない・・・と考えて、急に飛び出してきても対応できるよう、その動きに十分注意を払うようにしてくださいね。

【田園型事故】11月21日(金)

今週は、「安全運転と視力」をテーマにお届けしています。

大人の視野は、静止して前方を見た場合、両目で150度から200度程度あるといいます。ただその視野全てで、同じように見える訳ではありません。実は、物の形や色がはっきり認識できるのは、その中心部分だけ。それ以外の「周辺」では、物の形や色、動きなどを認識しづらいという特徴があるんです。

そのため、田園地帯のような、周りに遮るものがない場所で、出会い頭の事故が起こることがあるんです。

これは、「田園型事故」などと呼ばれるもの。

その状況というのは、まず直角に交差する2つの道路を、交差点に向かって、同じスピードで2台のクルマが走っていると思ってください。当然、それぞれのドライバーさんからは、相手のクルマが見えているはずなんですが、視野の端の方で相手を見ているため、クルマが来ていることをはっきり認識できず、気付いた時には、交差点で衝突しているというんです。

ですから、見通しのよい場所でも漫然と運転せず、意識して顔を左右に向けて、クルマが接近してきていないか、注意するようにしてください!

今週は、「安全運転と視力」をテーマにご紹介しました。

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