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◆ トンネルで気をつけること

2025/11/28 UP!

この時期、紅葉などを見に、山あいの道を運転することがあるかもしれませんね。そんな山道でよく遭遇するのが「トンネル」です。

一般道でも高速道路でも、トンネルの中は閉鎖的な空間ですし、明るさはどうしても暗くなります。そうした理由から、他の場所と比べて、安全のために注意しなければいけないポイントが、いろいろあるんです。

そこで今週は、「トンネルで気をつけること」をテーマに、さまざまな注意点などを取り上げていきたいと思います。

【トンネルでの基本】11月24日(月・振休)

まず今朝は、トンネルを走行する時の基本についてです。入口に、信号機や情報板が設置されているトンネルでは、必ずその内容を確認してください。赤信号や、進入禁止と表示されている時には、絶対に入ってはいけませんよ。

そしてトンネルでは、ヘッドライトを点灯しましょう。最近、トンネル内の照明がよくなって明るく感じる場合もありますが、トンネル内でのヘッドライト点灯は、道路交通法で定められたルールです。昼間でも必ず点灯して、視界の確保に努めましょう。

また、トンネル内での追い越しは、道路交通法では原則禁止されています。ただ、片側2車線以上のトンネルでは、追い越しが認められている場合もあります。しかし、片側2車線以上あっても、標識や道路標示によって追い越しを禁止しているところが少なくありません。トンネル内の追い越しや車線変更は、事故にもつながりやすいため、できるだけ避けるようにしましょうね。

【トンネルの出入口で注意】11月25日(火)

今週は、「トンネルで気をつけること」をテーマにお送りしています。

昼間でも中が暗いトンネル。そのため外との明るさの差によって、出入口付近で、思わぬ危険を感じることがあります。今朝は、その辺りをチェックしてみましょう。

まず、トンネルの入り口です。

明るい外から薄暗いトンネルに入ると、目がその変化についていけず、目の前のものが、よく見えなくなることがあります。特に、前のクルマが黒や濃い色の場合、消えたように感じることがあるんです。これは、「ブラックホール現象」などと呼ばれる目の錯覚。

そこで、あらかじめトンネルに入る前にスピードを落とし、前のクルマとの車間距離を十分に取ってください。また、早めにヘッドライトやテールランプを点けて周囲に自分の存在を知らせるようにしましょう。

一方、トンネルの出口付近も要注意です。

暗いトンネルから外に出た瞬間、その明るさに目が追い付かず、やはり辺りが見えなくなることがあります。こちらは、「ホワイトホール現象」などと呼ばれる状態。特に、白などの明るい色のクルマが見えづらくなります。

しかし、それに驚いて急ブレーキなどをかけてしまうと、後続車に追突される危険性もありますので、注意してくださいね!後続車などへ自分の存在をアピールするために、ライトを少し長めに点けておくのもいいですね。

【トンネルで起こる様々な錯覚】11月26日(水)

今週は、「トンネルで気をつけること」をテーマにお送りしています。

きのう、トンネルの出入口で起こる、「ブラックホール現象」や「ホワイトホール現象」についてご紹介しました。しかしトンネルでは、その他にも様々な錯覚が起こることで知られています。今朝は、その辺りをチェックしてみましょう。

例えば、壁で囲まれ閉ざされたトンネルの中では、流れて来る風景が変わり映えしないため、スピード感覚が失われやすくなります。その結果、気が付いたらスピードを出し過ぎていたり、反対に減速してしまっていたりすることがあります。感覚だけに頼らないで、スピードメーターを常にチェックして適切なスピードを保ちましょう。

さらに、前のクルマに続いて、しばらく同じ車間距離で走行していると、まるで自分のクルマが、止まっているような錯覚に陥ることがあります。これは「追従静止視界(ついじゅうせいししかい)」と呼ばれる現象で、この状態になると、運転感覚が鈍ってしまい、前のクルマが何らかの理由でブレーキを踏むなどしても、すぐに対応できない可能性があります。車間距離をいつもより空ける、視線を一箇所に固定しない、などの対策を行いましょう。

そしてトンネル内では、隣の車線を走るクルマが、幅寄せしてくるように感じることがあります。これは、壁の圧迫感から離れたいという意識が働き、壁とは反対側に寄って行ってしまうために起こります。無意識とは言っても、結果的に両者が幅寄せするような形になり危険です。もし、隣のクルマが寄って来るような場合は、減速するなどして、並走するのを避けましょう。

【トンネルの中で故障などしたら】11月27日(木)

今週は、「トンネルで気をつけること」をテーマにお送りしています。

あなたは、もしトンネル内で、運転中のクルマが故障などした場合、どうしますか?トンネルの中は、走行車線以外の逃げ場が少なく、そのまま本線上に停止すると、さらなる事故の原因となり、大変危険です。

走行中に故障に気づいたら、すぐにハザードランプを点灯させ、後続車など、周囲にトラブルがあったことを知らせます。そして自走することが難しい場合は、ニュートラルにシフトを入れて、惰性で極力道路の左端に寄って進み、近くの非常駐車帯へ入れるようにしましょう。非常駐車帯は、原則としておよそ750メートルごとに設置されています。この時、自走できる状態なら、なるべくトンネルの外に出てから路肩に停車するようにしてくださいね。

非常駐車帯に停止したら、まず同乗者をクルマから降ろし、非常口などの安全な場所に避難させます。
そしてドライバーさんは、クルマの後方に停止表示器材を設置してください。間違っても、車内にそのままとどまったり、クルマの周りを歩き回ったりしてはいけませんよ。速やかに行動するようにしましょう。

続いて、非常駐車帯に設置されている非常電話で通報し、係員の指示に従います。携帯電話からも可能なので、道路緊急ダイヤル「#9910」、または110番へ通報してくださいね!

【トンネル内の自転車に注意】11月28日(金)

今週は、「トンネルで気をつけること」をテーマにお届けしています。

一般道のトンネルを走行する時に注意が必要なのが、自転車の存在。実は、トンネル内を通行している自転車がクルマに追突される事故が、度々発生しているんです。

その原因としては、まずトンネル内が薄暗いので、自転車の発見が遅れるということが考えられます。そこには、トンネルの中を自転車が走っている訳はない、という、ドライバーさんの油断があるのかもしれません。

またトンネル内の路肩は、幅が狭い所が多い上に、水が染み出していたり、石やゴミが転がったりしている所が少なくありません。そのため自転車は、車道寄りを走るしかなく、後続車に追突されやすいとも考えられます。

ということで、トンネルを走行する時は、自転車が走っているかもしれないという意識を常に持ち、必ずライトを点灯して、早めの発見に努めましょう。そして追い抜く際にも、自転車との距離を十分確保するようにしてください。対向車などがいてそれが難しい場合は、決して無理な追い抜きをせず、対向車が通過してから、余裕をもって追い抜くようにしてくださいね。

今週は、「トンネルで気をつけること」をテーマにご紹介しました。

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