2026/2/27 UP!
運転席には、クルマを走らせるための様々な装置が備わっています。その中でも、特に大切なものの一つが、ブレーキです。不安なく減速・停止できることは、安全のために何より重要ですからね。そこで今週は、「ブレーキについて再チェック!」をテーマに、操作や整備など、様々なポイントをチェックしてみましょう。
【上手なブレーキのかけ方】2月23日(月・祝)
ブレーキは、その踏み方一つで、安全性はもちろん、乗り心地も大きく左右されます。まず今朝は、上手なブレーキのかけ方をおさらいしておきましょう。
ブレーキをかける時に、特に注意したいのが、いわゆる「カックンブレーキ」です。これは、クルマが停止する瞬間、同乗している人の頭が、大きく前後に「カックン」と揺れてしまう、ブレーキ操作のこと。同乗者にとって、とても不快な運転で、クルマに弱い人なら、それだけで車酔いのきっかけになってしまうことでしょう。
滑らかなブレーキングに大切なのは、何と云っても急減速しないことです。ポイントは、ブレーキペダルの踏み始めに、じわっと柔らかく踏むこと。ブレーキが効き始めれば、かなり急激にペダルを踏み込まないかぎり、多少しっかり踏み込んでも滑らかに減速していきますよ。
そして停止する時は、早めに速度を落とし、最後に、止まる直前、ブレーキペダルを踏む力をすっと緩めてあげるのがポイント。その後、完全にクルマが停まってから、改めてブレーキを踏み込みましょう。上手なブレーキング、ぜひ練習してみてくださいね。
【ブレーキはかかとを浮かす?浮かさない?】2月24日(火)
今週は、「ブレーキについて再チェック!」をテーマにお送りしています。
ところで、あなたはブレーキペダルを踏むとき、かかとは床についていますか?それとも、床から離れていますか?実はこれ、人によって意見が分かれるようなんです。
まず、自動車教習所で「かかとは床から離した状態でブレーキ操作をする」と、習ったという方、多いんじゃないでしょうか?実はひと昔前のクルマは、今よりブレーキペダルが重く、さらにブレーキの効きもよくなかったため、強くブレーキペダルを踏み込む必要があったんです。そのため教習所では、ペダルに力を加えやすいように、かかとを床から離してブレーキを踏むように、と教えるようになったといわれています。
確かに、急ブレーキなど、強い制動力がほしい時には、かかとを床から離してペダルを踏むのは理にかなっています。しかし、その反面、足元が安定しづらいため、繊細なブレーキ操作をしにくいというデメリットがあるんです。
その点、現在のクルマのほとんどには、ブレーキを踏み込む力を増幅するブレーキブースターという装置が取り付けられています。そのおかげで、思いっきりブレーキペダルを踏まなくても、十分な制動力を得ることができます。そのため、かかとを床につけ、それを支点にペダルを操作すると、安定したコントロールができるようになります。
このように、踏み方にはそれぞれ一長一短があります。状況に合わせて、適切な踏み方を選んでくださいね。
【ブレーキからのシグナル】2月25日(水)
ところで、ブレーキには様々な部品が使われていますが、その中で、車輪の動きを止めるものといえば、ディスクブレーキではブレーキパッド、ドラムブレーキではブレーキライニングです。これらのパーツは、いずれもディスクやドラムに押し付けられることで、摩耗しながらブレーキを作用させています。
そのため使い続けていると、どうしても消耗していってしまい、いつか使用限界を超えてしまいます。そんな状態で使い続けていると、ブレーキの効きが悪くなり、重大な事故の原因になる可能性も出てきます。
そんなブレーキの状態を知らせるために、クルマはいくつかのサインを発します。その一つが、ブレーキをかけたときに鳴る、金属をひっかくような「キーキー」という音です。これはブレーキパッドの摩耗を知らせるためのもので、パッドウェアインジケーターというパーツが、ディスクローターをひっかいて出しています。この音が聞こえるようになったら、速やかにブレーキパッドの交換を行いましょう。
その他、ブレーキ警告灯が赤く点灯すると、ブレーキに重大な問題が発生したことを表します。もしそんな状態になったら、ただちに運転を中止して、カーディーラーへ連絡してください。もちろん、そんな深刻な事態になる前に、日頃から、定期的な点検・メンテナンスを心がけましょう。
【衝突被害軽減ブレーキを過信しない】2月26日(木)
ところで、「衝突被害軽減ブレーキ」という言葉、あなたもきっとご存知でしょう。
これは、前方の危険を察知して、ドライバーに警告したり、緊急的にブレーキを作動させたりして、衝突するのを回避するシステムです。
2021年11月から、国内で販売される新型車を対象に搭載義務化が始まっていますので、
実際に、このブレーキシステムが搭載されるおクルマに乗っている、という方も多いでしょうね。ただ、正式名称の「衝突被害軽減ブレーキ」とは呼ばれずに、「自動ブレーキ」などと使われることがあるためか、その機能を誤解している方が少なくありません。
このシステムは、クルマの速度や状況、天候などによって、作動しても、衝突前に必ず停止するとは限りません。また、状況によっては、故障していないのにまったく作動しないこともあるんです。さらに車種やメーカーによって、性能や作動条件が違うことも、頭に入れておかなければいけません。
衝突被害軽減ブレーキは、完全に事故を防ぐものではありません。あくまでドライバーさんをサポートする装置ですので、基本はドライバーさんの操作が主役です。ということで、こうしたブレーキが装備されているクルマに乗っている方は、まずは説明書を改めて確認し、正しい使用方法や作動条件などを確認しておきましょう。
その上で、機能を過信せず、常に安全運転を心がけてくださいね。
【いざという時に備えて急ブレーキの練習】2月27日(金)
今週は、「ブレーキについて再チェック!」をテーマにお届けしています。
運転中の不要な急ブレーキは、追突事故の原因となる危険な違反行為です。しかし運転をしていると、危険回避のために、急ブレーキを踏まなければいけないシーンに出くわす可能性があります。そんな時、あなたは急ブレーキを、躊躇なく踏める自信がありますか?
「そんなの簡単!」と思う方、多いかもしれませんが、日頃の「急ブレーキを踏んではいけない」という意識が邪魔をして、強くブレーキペダルを踏めない人が、意外と多いんだそうです。そこで普段から、強くブレーキを踏む感覚を練習しておくことも大切です。
方法は簡単!クルマに乗ってエンジンをかける前に、正しいシートポジションで、ブレーキペダルを「ガン!」と思いっきり踏み込むだけです。これを日頃から実践していれば、イザという時に、しっかりブレーキペダルを踏むことが出来るようになるはずです。
ちなみにABS、「アンチロック・ブレーキシステム」が装備されているクルマでは、走行中に急ブレーキをかけると、ブレーキペダルから、「ブルブルブル」という振動が伝わってきます。その際、それに驚いてブレーキを緩めないで、しっかり踏み続けてくださいね。
今週は、「ブレーキについて再チェック!」をテーマにご紹介しました。


