2026/4/3 UP!
4月に入ると、特に朝や昼過ぎに見かけるようになるのが、小さな体に大きなランドセルを背負った新小学1年生たちです。とってもかわいい子供たちですが、クルマの運転では、十分な注意が必要です。
そこで今週は、「子供を交通事故から守る」をテーマに、
子供との事故を防ぐための注意点などを、取り上げていきたいと思います。
【小学1年生は死傷事故が多い】3月30日(月)
まず、先ほども少しお話しましたが、これからの時期、新小学1年生を路上で見かけたら、その動きに、十分注意しなければいけません。
というのも、警察庁が2020年から2024年に起きた交通事故を分析したところ、歩行中の小学生の死者・重傷者は、この5年間で1875人でした。さらに、それを学年別に見ると、小学1年生は、6年生の163人に比べて、なんとおよそ2.7倍の446人に上ったというんです。
実は「魔の7歳」という言葉があるほど、小学1年生は、歩行中の交通事故による死傷者数の多さが突出しているんです。
そんな子供たちの痛ましい事故を防ぐためには、保護者の方々による、家庭での交通安全への教育が大切です。そしてもちろん、クルマのドライバーさんの安全運転は、何にもまして重要。特に、小学1年生ぐらいのお子さんを路上で見かけたときには、その動きに十分注意して、慎重な運転を心がけてくださいね。
【小学1年生の事故が多い訳は?】3月31日(火)
今週は、「子供を交通事故から守る」をテーマにお送りしています。
きのう小学1年生は、歩行中の事故による死者や重傷者数が、非常に多いというお話をしました。その数は、学年が上がるにつれて減少傾向にあるといいます。では、なぜ1年生が、特に多いんでしょうか?
その理由の一つが、小学1年生は、「一人歩きデビュー」の時期だということです。保育園や幼稚園に通っている頃は、通園はもちろん、どこに行くにも保護者などの大人が一緒、ということが多かったはずです。ところが小学1年生になると、登下校をはじめ、帰宅後に遊びに行くときにも、子供たちだけで行動し、一人歩きをする機会が急に増えていきます。
ただ新1年生は、こうした路上での一人歩きの経験が浅く、危険を認識する力がまだ十分ではありません。そのため、大人から見ると、思わぬ行動をとることがあるもの。
例えば、一つのことに集中すると、子供たちは周りに意識が向かなくなることがあります。そして、道路の反対側に友達などがいると、そこに向かって走り出してしまったり、転がったボールを追いかけて道路に飛び出したりするなど、周囲の状況を確認しないまま行動してしまうことがあります。
そこで、近くに保護者などがいない一人歩きの子供のそばを、クルマで通行するときには、一時停止か徐行をして、安全に通れるようにするのがルールです。また学校や公園など、子供がいそうな場所を通行する際は、子供の飛び出しに十分注意してくださいね!
【子供を事故から守るポイント】4月1日(水)
今週は、「子供を交通事故から守る」をテーマにお送りしています。
きのうも少し紹介しましたが、子供たちには、大人とは違った行動特性があるものです。そこで、そんな特性を踏まえた事故防止のポイントを、いくつかチェックしてみましょう。
まず、道路脇で子供を見かけたら、その子の飛び出しに警戒するのはもちろんですが、その道路の反対側も確認しましょう。反対側からその子の友達が、飛び出してくるかもしれませんからね。
また、体の小さい子供たちは、駐車しているクルマや電柱などの陰に、姿が隠れてしまうことがあります。そうした死角にも、「子供がいるかもしれない」と考えるようにし、そばを通るときには、速度を落として、安全を十分確認してください。
住宅街のいわゆる生活道路では、特に注意が欠かせません。子供の事故は、自宅から近い場所で多く発生しています。見通しの悪い交差点が多い住宅街では、要注意です!
そして、横断歩道で一時停止した後は、すぐに発進せず、続けて渡る子供がいないか見渡しましょう。
手を挙げながら横断歩道へ駆け込む子供や、すでに横断した子供を追いかけて走ってくる子供がいるかもしれません。さらに、子供がいそうな場所で駐車をしたときは、クルマに乗る前に、車体のまわりの安全確認を忘れないでくださいね!
【子供の視野は狭い】4月2日(木)
警察庁の交通事故統計によると、子供が被害に遭う事故は、歩行中の「道路横断中」や「路上での急な飛び出し」が多くを占めています。では、どうして子供たちは、クルマが接近してきていることに気づかず、道路を横断したり、飛び出したりするのでしょうか?
もちろん、交通安全への意識が希薄で、しっかり安全確認をしていないことも多いのですが、実は、子供の体が未発達であることも、原因の一つになっている可能性があるそうです。それは視野の狭さです。
スウェーデンの児童心理学者、スティナ・サンデル氏の実験によりますと、大人の視野は左右150度、上下120度程度であるのに対して、6歳児の子どもの視野は左右90度、上下は70度程度であるとされています。大人と比べると、かなり狭いのがわかりますよね。さらに子供は身長が低いため、大人ほど遠くを見渡せないケースも多くあります。そのため、近づいてくるクルマや自転車を、大人と同じように認識することができないんです。
ということで、道路脇に子供がいることに気づいたら、子供からはこちらのクルマが見えていない可能性があると考え、急な横断や飛び出しに対処できるようスピードを落とし、慎重に運転するようにしてくださいね!
【ゾーン30について】4月3日(金)
ところであなたは、「ゾーン30(さんじゅう)」をご存じですか?これは生活道路での、
歩行者や自転車の安全確保を目的とした交通安全対策の一つ。
制限速度が道路ごとではなく、指定された区域、つまりゾーン全体が時速30キロに制限されているんです。これによって、ドライバーさんに最高速度が分かりやすくなりますし、抜け道として住宅地などに入りづらくなる効果もあります。
また、車道の中央車線を消して1車線にしたり、路側帯を設置して車道を狭くするなど、道路の構造そのものを、速度が出にくいものにする「ゾーン30プラス」の整備も行われています。
これらの「ゾーン30」は、幹線道路に囲まれた住宅街や学校、公園といった生活道路を対象エリアとしていて、子供たちの行動範囲とも一致します。つまり子供の飛び出しが、発生しやすい場所とも言えますよね。
ということで運転中、「ゾーン30」の道路標示がある区域に入ったら、時速30キロ以下で慎重に運転し、子供をはじめとした歩行者に十分注意してください。そして進入禁止時間帯以外でも、事故の危険性が高いエリアですので、可能ならゾーンを避け、別の道を迂回するようにしましょう。
今週は、「子供を交通事故から守る」をテーマにご紹介しました。


