2022/4/1 UP!
もうすぐ4月ですね。
4月といえば、新生活の始まりとともに、子供たちの入学の季節でもあります。間もなく、ピッカピカのランドセルを背負った小学1年生を、街なかのあちこちで見かけるようになるでしょう。
ただ、4月から5月にかけては、1年のうちで、最も子供の交通事故が多い時期です。そこで今週は、「子供との事故に注意」をテーマに、お送りしていきたいと思います。
【新1年生に注意】3月 28日(月)放送
まず初日の今朝は、新小学1年生についてです。
警察庁の統計によれば、平成27年から令和元年までの5年間で、歩行中の交通事故で亡くなった小学生を学年別にみると、小学1年生の死者数は、小学6年生の8倍にものぼり、じつに大きな差がありました。それだけ1年生の事故が多い、ということが分かりますね。
入学したばかりの1年生といえば、ついこの前まで、幼稚園や保育園に通っていた小さな子たち。通園する時は、通園バスや両親などが送り迎えするのが普通でした。そして遊びに行く時も、一人で行動することは、まずなかったはずです。ところが1年生になると、登下校はもちろん、友達の家に遊びに行く時など、急に子供たちだけで行動する機会が多くなります。しかし、道路交通に対する教育度や経験値が低いため、どうしても危険な行動をしてしまいがちです。
ということで、新年度を迎えるこれからの時期は、そうした年代のお子さんを路上で見かけたら、その動きに十分注意を払って、運転するようにしてくださいね。
【子供の事故の特徴】3月 29日(火)放送
「子供との事故に注意」をテーマにお送りする、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。今朝は、子供の交通事故の特徴や、注意したい子供たちの行動について、チェックしてみたいと思います。
まず、子供たちの事故が起こりやすい時間帯を見てみましょう。
警察庁の統計によりますと、登校時間にあたる午前7時台のほか、それよりさらに多いのが、午後3時から5時の時間帯です。つまり、学校から下校する時や、夕方、遊びに行ったり、習い事に行ったりするときなどに、多く事故にあっているというワケです。
また、男女で死傷者数を比べると、圧倒的に男の子の方が、多いといいます。男子の方が、外で遊ぶ割合が高いということもありますが、通学中の事故も男子の方が多くみられるため、女子より危険な行動をとることが要因と考えられます。
そうした子供たちの事故原因で目立つのが、飛び出しや信号無視、安全確認不足など、本人自身の交通ルール違反です。中でも飛び出しは、低学年になるほど多いといいます。
子供たちは、興味のあるものを見つけたり、道路の反対側から友達に呼ばれたりすると、ためらうことなく急に飛び出すことがあります。ということで、特に朝や夕方、学校周辺や通学路、そして公園など子供たちが多い場所を運転する時は、スピードを落として走行し、子供たちを見かけたら、目を離さず、その動きに十分注意しましょう。
【子供の視野は狭い】3月 30日(水)放送
今週お送りするテーマは、「子供との事故に注意」です。
ところでみなさんは、運転中、クルマの前に小さな子供が突然飛び出してきて、ドキッとさせられたことはありませんか?もちろん子供たちが、十分に左右を確認しないで飛び出すのが良くないのですが、実は、大人であれば十分気付けるであろうクルマの接近に、子供たちは気付いていない可能性があるんです。
JAF・日本自動車連盟が行ったユーザーテストによりますと、人の左右の視野は、大人だと150度ほどあるんですが、子供については90度程度しかなかったそうです。つまり、大人が少し首を横に向けるだけで確認できるクルマが、子供では、同じ動作をしても確認出来ていないと考えられます。
さらに、子供たちは基本的に、小さなものを認識する能力が劣っているそうで、遠くに小さく見えるクルマに気づくのが、大人に比べて、遅れる可能性も指摘されています。ということで運転中、道路脇に小さな子供を見かけたら、クルマに気づいているだろう、と思い込むのは大変危険です。
「子供の視野は狭く、クルマに気づいていないかもしれない・・・」と考えるようにし、急に飛び出してきても咄嗟の対応ができるよう、注意を払うようにしましょう。そして、小さいお子さんがいるご家庭では、横断歩道などを渡る際、左右に首をふって安全確認をすること、しっかりとお子さんに教えてあげてくださいね。
【死角の中の子供に注意】3月31日(木)放送
今週は「子供との事故に注意」をテーマに、お送りしています。
みなさんの中にも、SUVやミニバンなど、車体の大きなクルマに乗っている方、いらっしゃるでしょう。こうしたクルマは、ドライバーの目線が高く、見晴らしもいいのですが、実はクルマ周辺の見えない部分、いわゆる死角が、セダンやコンパクトカーより大きくなるのを、オーナーさんたちはご存知でしょうか?
死角の例としては、まずクルマの前後にあります。特に後ろは、前方より死角が大きくなります。さらに、ドアの窓から下も、すべて死角です。もちろん、一般的な乗用車にも死角はありますが、車高の高いクルマの場合、こうした所に、背の低い子供たちが、すっぽり隠れてしまい、運転席から確認するのが、より難しくなってしまうんです。そうしたクルマに乗っている方は、発進する時や駐車の際など、周囲に小さな子供がいないか十分確認しなければいけません。安全かどうか自信が持てないような場合は、クルマを降りて、実際に周りを見て回ることも大切ですよ。
最近は、バックする時に、車体を上から見下ろしたような映像で確認できるモニターも増えています。でも、こうした画像は、複数のカメラの映像を補正しているので、周囲の状況をそのまま正しく映し出しているとは言えません。皆さんも、モニターだけに頼らず、ちゃんとミラーや目視で安全確認するようにし、小さな子供を見落とさないよう、十分注意してくださいね。
【子供たちの自転車の飛び出しに注意】4月 1日(金)
今週のテーマは、「子供との事故に注意」です。
子供が交通事故に遭うのは、歩行中に限ったことではありません。そんな子供たちにとって、なじみ深い乗り物といえば、やっぱり自転車でしょう。
警察庁の統計では、自転車の事故のうち、その半数以上を占めているのが「出会い頭の事故」です。これは小学生の事故でも、同じだといいます。自転車に乗り慣れてくると、どうしても油断が生まれやすくなるものです。そのため、前後左右の安全確認がおろそかになったり、一時停止しなければいけない場所で、飛び出したりすることもあるでしょう。近所の走り慣れている道では、余計にそうした行動に出ることが考えられますよね。
もちろん、そうした運転をしないように子供たちに教育していくことは大切ですが、クルマを運転するドライバーさん側も、子供たちがそうした自転車の乗り方をするかもしれない・・・と、日頃から考えて運転することが大切です。
特に、住宅街の見通しの悪い交差点などは、子供たちの自転車が飛び出してくることに備えて、速度を落とすことはもちろん、一時停止なども行いながら、十分注意して通行するようお願いしますね。
今週は、「子供との事故に注意」をテーマにお送りしました。ぜひこれからも安全を心がけたワンダフルドライブ、楽しんでくださいね。
2022/3/25 UP!
きょうは春分の日。
昼間の時間が延び、気温も高くなり、「春」を実感する日も増えてきました。春は穏やかな季節、というイメージを持たれている方、多いと思いますが、実はクルマの運転においては、気をつけたいことが色々とあるんです。
そこで今週は、「春のカーライフ」をテーマに、さまざまなポイントをチェックしていきたいと思います。
【春はバッテリーに注意】3月21日(月祝)放送
初日の今朝は、クルマの整備についてです。中でも特に注意したいのが、バッテリー。春先は、意外とバッテリーのトラブルが多いんです。
というのも、バッテリーは気温の影響を受けやすく、気温の低い冬場は、性能が極端に低下し、十分な機能を発揮することが出来ていません。そんな中、暖房でカーエアコンのファンを強くして使用するなど、冬の間はバッテリーが酷使されているんです。また、寒さを避けて、冬にあまりお出かけしなかった、という方の場合も、クルマに乗らないことで放電が進み、電圧が低下している可能性もあります。
そうした影響もあり、春先にはバッテリートラブルが多く発生しているようで、特にトラブルを起こしやすいのが、何年も交換していない、劣化したバッテリーです。この時期、エンジンの掛かりが悪いと感じたら、バッテリーが弱っているせいかもしれません。すぐにカーディーラーなどで点検してもらい、状態が悪い場合は、交換するようにしましょう。その他、タイヤの空気圧や摩耗、エンジンオイルの状態なども、併せて点検することオススメしますね!
【居眠り運転に注意】3月 22日(火)放送
寒かった冬があけ、光の強さとともに暖かさを実感する春は、そのポカポカ陽気につられて、ついウトウトしてしまいがち、ですよね。でも、それが運転中なら、言語道断!居眠り運転は、重大な事故の原因になりかねない危険な行為です。
では、運転中の眠気を防止するためには、どんな対策をしたらいいのでしょうか?まず、何と言っても大切なのは、運転の前日には、しっかりと睡眠をとることです。睡眠不足は確実に、運転に悪影響を及ぼします。
一般に理想の睡眠時間は、7、8時間と言われています。自分は短時間で大丈夫!などと決して軽く見ないで、十分な睡眠時間を取るようにしましょう。
ただ、しっかり睡眠を取っても、運転中に眠気が襲うことがあります。そんな時は、窓を開けたりガムを噛んだりして、気分転換をしてください。もちろん、カフェインの入ったコーヒーなどを飲むのもいいでしょう。ただ、カフェインが効き始めるのは、飲んでから15分から30分後だということ、覚えておいてくださいね。
それでも眠気が取れない場合は、安全な所にクルマを停めて、仮眠をとるのがオススメです。ただ、時間は15分程度にしましょう。15分では、短すぎるように感じるかもしれませんが、長く寝すぎると、余計に頭がボーっとしてしまいます。それくらいの仮眠で、かなり頭がスッキリするはずですよ。
ただ、起きてすぐ運転するのではなく、その前に、ストレッチなどで体を動かし、脳をしっかり目覚めさせてから出発するようにしましょうね!
【春は強風に注意】3月23日(水)放送
「春のカーライフ」をテーマに、この季節、気をつけたいポイントなどをご紹介している、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
ところで、春といえば、穏やかな天気のイメージがある一方、「春一番」や「春の嵐」という言葉がある通り、台風並みの暴風が発生しやすい季節でもあります。風が強くなると、ハンドルをとられたり物が飛んできたりして、運転には様々な支障を及ぼします。特に、走っているスピードが速ければ速いほど、強風を受けると車体の直進安定性が弱くなっていき、車線をはみ出したり、スピンしたりする危険性が高くなります。また、突風でクルマが横滑りすると、路面とタイヤの摩擦によって、車体が傾きやすくなるんです。
特に車体の大きなトラックやワンボックスカーなどは、横転する危険性が増すので注意しましょう。そして、強風で突如クルマがふらついた時など、驚いて急ハンドルを切るなどすると、これもまた 車線をはみ出したり、横転したりする危険性があります。
では、強風の時には、どんな運転を心がければいいのでしょうか?安定して走行するために大切なのは、ハンドルをしっかりと握り、とにかく速度を落として運転することです。ビルの谷間や山間部、トンネルの出口、海沿いなどは風の影響を受けやすいポイントです。そうした場所を通行する時には、強風を予想して、速度を十分落として走行するようにしましょう。
【初心者ドライバーに注意】3月24日(木)放送
今週は、「春のカーライフ」をテーマにお送りしています。ところで、2月から3月にかけては、就職や新しい生活に備えて、一年で最も多くの人が、クルマの免許証を取得するシーズンです。
つまり春は、路上に初心者ドライバーが増える季節と言えます。そうした初心者ドライバーは、運転に不慣れなため、思わぬ動きをすることがあるかもしれません。そして、うまく周囲の流れに乗れず、もたついてしまうことだってあるでしょう。しかしそんな時に、クラクションをけたたましく鳴らしたり、煽ったりするようなことをしては、絶対にいけませんよ!そういうことをすれば、かえって驚いたり萎縮したりして、事故へとつながってしまいかねません。もちろん、初心者の皆さん方には、十分気をつけて運転して頂きたいのですが、デビューしたてのまだ不慣れなときに、完璧を求めるのは無理というものです。
そこで大切なのが、周囲のドライバーの気遣いです。考えてみれば、どんなベテランドライバーの人でも、最初はみんな初心者だったはずです。その頃を思い出してみれば、どんなに緊張して運転していたか、きっと身に覚えがあることでしょう。中には、失敗や小さな事故を起こしたことがある・・・という人も、結構いるんじゃないでしょうか?ということで、路上で初心者マークのクルマを見かけたら、ぜひ、車間距離を十分にとったり、スピードを抑えたりして、そのクルマが走りやすい環境を作ってあげてくださいね。それが、先輩ドライバーのカッコイイ務めですよ!!
【クリーンエアフィルターの交換】3月25日(金)放送
今週は、「春のカーライフ」をテーマにお送りしています。
ところで春といえば、なんといっても花粉が気になるという方、たくさんいらっしゃると思います。花粉症の症状は、本当につらいですし、運転中にくしゃみなど出たら、交通事故にもつながりかねません。そこで、せめてクルマの中では、快適に過ごしたいという方にオススメしたいのが、クリーンエアフィルターの交換です。
クリーンエアフィルターとは、エアコン用のフィルターのことで、取り入れる外気や内気に含まれる花粉やほこりなどをシャットアウトするためのものです。これが汚れたまま使い続けると、十分な空気が通過できなくなって、エアコンの効きが悪くなってしまいます。そのため定期的な交換が必要なものなんです。
最近では、このクリーンエアフィルターに花粉を除去したり、脱臭したりする機能が強化されたものも増えています。花粉でお困りの方は、カーディーラーなどで、そうした高性能のクリーンエアフィルターに交換してみてはいかがでしょう。車内を常に快適な空間に保ってくれるはずですよ。
今週は、「春のカーライフ」をテーマにご紹介しました。ぜひチェックして、ワンダフルなドライブ、楽しんでくださいね。
2022/3/18 UP!
先週は、シートベルトが、私たちの安全を守るためにどれだけ大切かということを、お話ししました。そして、お子さんにとって同じように大切な存在なのが、チャイルドシートです。
そこで今週は、「チャイルドシートの重要性」をテーマに、お送りしていきたいと思います。
【チャイルドシートの重要性】3月 14日(月)
まず、小さいお子さんがいらっしゃる方などはよくご存知だと思いますが、道路交通法では、チャイルドシートを使用しないで、6歳未満のお子さんを乗せてクルマを運転してはいけないことになっています。では、その使用率はどうなっているのでしょうか?
警察庁とJAF・日本自動車連盟が、令和元年6月に合同で行った調査によりますと、全国平均の使用率は、70.5%でした。一見、多そうに感じるかもしれませんが、これは本来100%であるべき数字です。さらに、せっかくチャイルドシートを使っていても、取り付け方を間違っているケースが5割以上にのぼり、座らせ方を間違っているケースも6割近くあったそうです。
チャイルドシートを、適正に使用している場合と、全く使用していない場合を比べると、安全性には、当然大きな違いが生まれます。例えば、チャイルドシートを不使用の場合、交通事故によって死亡する割合が、およそ8倍も跳ねあがるというデータがあります。
チャイルドシートは、車内のお子さんを守る唯一の方法です。お子さんのいるドライバーさんは、ぜひ今一度、チャイルドシートが正しく使えているか、確認してみてくださいね!
【チャイルドシートの代わりはない】3月 15日(火)
今週お送りするテーマは、「チャイルドシートの重要性」です。
きのう、チャイルドシートの使用率についてお話しましたが、チャイルドシートを使用していない人の中には、「同乗者が、お子さんを抱っこしているから大丈夫」という人もいるようです。でも、抱っこ程度では、お子さんの安全を守ることができないということ、そんな方々はご存知なんでしょうか?
実は、こんなデータがあるんです。
時速40キロの速度で、壁などに正面衝突した場合、ぶつかる瞬間に体重5.5キロの赤ちゃんが、なんと110キロもの重さになってしまうというんです。急激な勢いで飛び出す110キロのものを、しっかり抱きとめておくなんてこと、まず普通の人は、できるはずありません。まして、若いお母さんなどは尚更です。さらに、助手席でお子さんを抱っこしている場合、別の問題もあります。というのも、事故でエアバッグが膨らむと、その爆発的な勢いで、お子さんに致命的なダメージを負わせてしまう危険性があるんです。
そして、チャイルドシートの代わりに、大人用のシートベルトを使っている、という人もいるようですが、しかし大人用のシートベルトは、身長が140センチ程度から安全に利用できるように設計されていて、それより身長の低いお子さんが使うと、ベルトが首やお腹にかかってしまい、事故の際に、重大な傷害を負う危険性があるんです。ということで、チャイルドシートは、お子さんの命を守る唯一の安全装置だということを忘れず、必ず、正しく使用するようにしてくださいね。
【チャイルドシートは後部座席に】3月 16日(水)
「チャイルドシートの重要性」をテーマにお送りしている今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
チャイルドシートを安全に使うためには、正しく取り付けることが、何より大切だということ、お伝えしてきました。ではみなさんは、チャイルドシートを取り付ける時、どの座席に取り付けますか?
多くの方は、後部座席に取り付けますが、中には、運転中でも目が届くように、助手席を選ぶ人、いるかもしれませんね。確かに、助手席にチャイルドシートを取り付けるのは、法律違反ではないですが、決してオススメすることはできません。その理由が、エアバッグの存在です。
実際には見たことのないエアバッグを、ふわふわの風船のように思っている人いらっしゃるかもしれませんが、実は膨らむ時の勢いはすさまじくて、直撃すると大人でも骨折などのケガをすることがあります。そんなエアバッグがチャイルドシートを直撃すれば、お子さんも無事ではすまないでしょう。
特に、後ろ向きに取り付けるチャイルドシートはエアバッグと接触する可能性が高く、大変危険ですので助手席に取り付けるのは絶対にやめましょう。ただやむを得ず、助手席に取り付ける場合は、前向きのものに限り、シートをできる限り後ろに下げて取り付けるようにしてくださいね。
詳しくは、おクルマやチャイルドシートの取り扱い説明書をよくご確認ください。
【ジュニアシートも大切】3月 17日(木)
今週は、「チャイルドシートの重要性」をテーマに、お送りしています。
ご存知の通り、6歳未満のお子さんは、チャイルドシートを使用しないでクルマに乗せてはいけない、と道路交通法で定められています。では、6歳になれば、そのまま大人用のシートベルトを使ってクルマに乗ってもいいのでしょうか?もちろん、そんなことはありません。
というのも、火曜日にもご紹介しましたが、大人用のシートベルトは、身長140センチ程度から安全に使用できるように設計されています。6歳児の平均身長は、115センチくらいなので、それにはまったく届いていませんよね。そんな状態で大人用のシートベルトを使うと、ベルトが首やお腹にかかり、もし事故が起きた時には、重大な損傷を負う危険性があります。
そこで大切なのが、大人用のシートベルトを子供の体格に合わせて安全に使用できるようにする「学童用のチャイルドシート」いわゆる「ジュニアシート」です。「ジュニアシート」には、背もたれ付きのタイプと、背もたれのないブースタータイプの2種類があります。ブースタータイプは、ベルトによるお腹の圧迫を防いでくれますが、体格によっては、肩ベルトが首にかかる場合があります。背もたれ付きなら、そんな心配もありません。
大切なお子さんの命を守るため、6歳になったら、ジュニアシートを使用するようにしてくださいね!
【未承認のチャイルドシートに注意】3月 18日(金)
今週のテーマは、「チャイルドシートの重要性」ですが、対象となる親御さん方は、安全基準をちゃんと満たしたチャイルドシートを、選んでいらっしゃいますか?
というのも、世の中には、国の安全基準を満たしていない、未承認のチャイルドシートも出回っているんです。数年前には、大手の通販サイトでも、この未承認のチャイルドシートが多数扱われていて、大きな問題となりました。しかしさすがに最近では、そうした状況はかなり改善されているようです。
ただ中には、未だにそうした製品を販売している通販サイトも一部あるようですし、フリマサイトやオークションサイトで、それと気付かずに出品され、落札してしまう可能性も考えられます。また、誰かから譲り受けることもありえます。
そうした未承認チャイルドシートは、価格がとても安いのが特徴。しかし強度が弱く、安全性も十分ではありません。一方、安全基準を満たした製品は、2012年7月以降のものは、アルファベットのEを丸)で囲んだ、「Ⓔマーク」、それ以前のものには、自動車の「自」を丸で囲んだ「㉂マーク」が付いています。
お子さんの命を守る大切なチャイルドシートですから、安さに惑わされず、認定マークを確認して購入するようにしてくださいね。
今週は、「チャイルドシートの重要性」をテーマにお送りしました。ぜひチェックして、安全なワンダフルドライブ、どうぞ楽しんでくださいね!
2022/3/11 UP!
みなさんは普段、ちゃんとシートベルトをしていますか?
時々、勘違いしている方がいるようですが、2008年以降、運転席や助手席だけでなく、後部座席も含めた全座席で、シートベルトの着用は義務となっています。高速道路はもちろん、すべての一般道もそうです。しかしそれでも、シートベルトを着用していない人が、未だ少なくありません。そこで今週は、「シートベルトの大切さ」をテーマに、その重要性についてお話したいと思います。
【シートベルトの着用率】3月 7日(月)
初日の今日は、まずシートベルトの着用率について、チェックしてみましょう。
警察庁とJAF・日本自動車連盟が、2020年の10月から11月にかけて、全国で行った調査によりますと、高速道路では、ドライバーさんのシートベルトの着用率は99.7%、そして、助手席での着用率は98.5%でした。どちらもかなり高い数字で、フロントシートにおいては、ほとんどの方がシートベルトを着けていることが分かりますね。ところが、これが後部座席になると、着用率は75.8%と、4人中1人がシートベルトを着けていない、という結果でした。
さらに一般道になると、ドライバーさんは99%、助手席では96.5%という着用率でしたが、後部座席になりますと、わずか40.3%と、5人中3人が着用していないという結果でした。
シートベルトは、万一事故になった時に、乗っている人の命を守る、唯一無二の命綱です。ドライバーさんは、発進する前に必ず、車内全ての人に、シートベルトの着用を呼びかけるようにしてくださいね。
【後部座席でシートベルトをしない危険性とは?】3月 8日(火)
今週お送りするテーマは、「シートベルトの大切さ」です。
きのう、後部座席で、シートベルトの着用率が低い、というお話をしました。ひょっとしたら、目の前にすぐフロントガラスがある運転席や助手席に比べると、後部座席は安全そうに感じるのかもしれませんね。でも実は、後部座席についても、シートベルトをしないことで様々な危険性があるんです。今朝は、その辺りをチェックしてみましょう!
まず一つ目は、シートベルトをしていない本人が、事故の衝撃によって、ものすごい勢いで、前の席や天井、ドアなどに叩きつけられることになります。その勢いはすさまじくて、仮に時速60キロのクルマで壁などに激突した場合は、高さ14メートルのビルから転落したのと同じ衝撃を受けるといいます。
そして、シートベルトをしていない場合、ガラスを突き破るなどして、車外に放り出される可能性もあるんです。そうなると、堅いアスファルトに全身を叩きつけられ、場合によっては、後続車にひかれることもあるでしょう。そうなれば、最悪のケース、命を落とすこともあります。さらに、衝突の勢いで後部座席の人が前のシートバックに激突すると、前の席の人がシートとエアバッグに挟まれたあげく、頭に大ケガをするなどして、それが致命傷になることだってあるんです。
後部座席に座っていると、囲まれた安心感からか、何となく油断してしまう人、多いかもしれませんが、自分を含め、他の人をも危険に巻き込む可能性があります。後部座席でも、必ずシートベルトをするようにしてくださいね!
【正しいシートベルトの装着法】3月 9日(水)
「シートベルトの大切さ」をテーマにお送りしている、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
シートベルトは、万一事故にあった時に、乗っている人を守る、重要かつ不可欠な安全装置です。それだけに正しく装着しないと、本来の機能を発揮できない場合があります。そこで今朝は、シートベルトの装着法について、チェックしてみましょう。
「シートベルトの装着って、ベルトを引き出して、金属のタングプレートをバックルにガチャっと差し込むだけじゃないの?」・・・と思われる方、たぶん多いでしょうね。でも、実は細かなポイントがあるんです。
まず「肩ベルト」は、鎖骨の中央から肋骨、胸骨の真ん中を通すようにします。この時「肩ベルト」が首に少しでもかかっていると、首を傷める危険性があるので気をつけてください。また、「腰ベルト」がお腹にかかっていると、万一事故になった場合、内蔵を損傷する恐れがあります。シートに深く腰掛けて、下腹部の低い位置を通すようにしましょう。そして一番のポイントは、タングプレートをバックルに差し込んだ後、肩ベルトの下の方を持って、少し「キュッ!」と上に引くことです。これで腰ベルトがきちんと腰の骨の位置に当たり、肩ベルトも体に密着します。この「密着」していることで、万一の事故のとき、安全性がぐんとアップするんです!
あとは、全体にねじれやよじれがないか忘れずに確認しましょう。慣れから適当にすることのないよう、シートベルトは、毎回きちんと装着するようにしてくださいね。
【妊婦とシートベルト】3月 10日(木)
今週は「シートベルトの大切さ」をテーマに、お送りしています。
クルマに乗る人は、全ての座席で、シートベルトの着用が義務付けられているのは月曜日にもお話した通りです。でも、中には体調などの影響で、シートベルトの着用がためらわれるケースもあります。例えば、妊娠中の女性がそうでしょう。
実は道路交通法では、負傷や障害、妊娠などのため、シートベルトを着用することで具合が悪くなったり、療養上適当でない場合、シートベルトの着用が免除されることになっているんです。でも、妊娠中だったら、100%シートベルトをしなくていい、という意味ではありませんよ。安全上、できればした方がいいのは変わりありません。何しろ事故にあえば、妊婦さん本人はもちろん、お腹の赤ちゃんにも深刻なダメージを与える危険性がありますからね。
ただ、妊婦さんがシートベルトをする場合については、その着用の仕方にポイントがあります。まず、シートに正しい姿勢で深く座り、腰ベルトはお腹のふくらみを避けて、下腹部の低い位置を通すようにしましょう。肩ベルトも、胸の真ん中を通し、お腹のふくらみを避けて側面へ回すように装着します。
しかし、妊娠の状態は、妊婦さん個人や妊娠期間によって異なりますので、シートベルトの着用が適当かどうかを、担当のお医者さんに必ず確認するようにしてくださいね。
【大地震でもシートベルトは大切】3月 11日(金)
今週のテーマは、「シートベルトの大切さ」です。
きょうは、3月11日。あの東日本大震災が発生して、ちょうど11年が経ちました。
シートベルトは、事故が起きた時に、私たちの命を守ってくれる貴重な命綱ですが、実は大地震が発生した際にも、とても大切な存在なんです。
というのも、東日本大震災のとき、震源に近い地域では、地震発生時、まるでトランポリンでクルマが弾んでいるかのような強い揺れと衝撃を感じたそうです。運転中にもし、そんな巨大な揺れに接したら、どんな事故が起こるか想像つきませんよね。また、緊急地震速報が流れただけで、「大きな地震が来るかも!?」ということが気になって、つい運転がおろそかになりがちです。さらに、前のクルマが急ブレーキをかけたりすれば、追突する可能性だってあるかもしれません。シートベルトは、そんな地震が原因で起こる事故から身を守るためには、必要不可欠なモノです。
ただしこれは、家具の転倒防止器具などと同様、日頃から常に装着していないと、意味がありませんよ。また、万一そうした事故に遭った場合、シートベルトが外れなくなったり、ドアが開かなくなって、車内に閉じ込められたりすることもあります。そんな場合に備えて、シートベルトカッターや窓ガラスを割るための非常用工具を備えておくと安心ですね。
今週は、「シートベルトの大切さ」をテーマにご紹介しました。大きな自然災害は突然起こるものです。日頃から万一の事態に備えるべきことをチェックして、安全なワンダフルドライブどうぞ楽しんでくださいね。
2022/3/4 UP!
改めて云うまでもありませんが、安全運転のためには絶対不可欠な、交通ルール。中でも、重要なものの一つがスピードを守ることです。そこで今週は「スピードを出し過ぎない」をテーマに、様々な項目をチェックしていきたいと思います。
【スピード違反の再確認】2月 28日(月)
今朝はまず、スピード違反の基本から再確認しておきましょう。
スピード違反となるのは、道路標識や表示で指定された「最高速度」や、また標識などがない場所では、法令で定められた「法定速度」を超えるスピードで走った場合です。みなさんは、この「法定速度」、ちゃんと覚えていますか?一般道路では時速60キロ、高速道路では時速100キロです。ただし、東関東自動車道など、一部高速道路の試行区間で、時速120キロになっている場所もありますよ。
普通車の反則金は、オーバーしたスピードに応じて、一般道で、9000円から1万8000円。高速道路では、9000円から3万5000円です。そして、一般道で時速30キロ以上、高速道路で40キロ以上の速度オーバーだと裁判になり、反則金ではなく6カ月以下の懲役、または10万円以下の罰金が科せられることもあります。一方、違反点数は、超過したスピードに応じて1点から次第に上がっていきますが、一般道で、30キロ以上50キロ未満のオーバーで6点、高速道路も、40キロ以上50キロ未満で同じく6点となり、そうなれば、もちろん一発免停です!
その危険性から、厳しい処分が設定されているスピード違反。みなさんもスピードの出し過ぎには、十分注意してください!
【スピードと衝撃の大きさ】3月 1日(火)
クルマのスピードと衝撃力の関係は、スピードの2乗に比例して大きくなっていくといいます。つまり、スピードが2倍になれば、衝撃力は4倍、スピードが3倍だと、衝撃力は9倍にもなってしまうんです。
例えば、時速60キロの普通自動車がコンクリートの壁に衝突したとしましょう。その時の衝撃力は、高さ14メートルから落下したのとだいたい同じぐらいと言われています。14メートルといえば、ほぼビルの5階に相当する高さです。これが2倍の、時速120キロで衝突した場合は、衝撃力は2乗、つまり4倍になりますから、高さ56メートル、なんとビルの19階から落下したのと同じような衝撃を受けることになります。こんな事態に見舞われたら、ただではすまないということ、誰だって容易に想像できますよね。
あまり罪の意識を持たずに、つい起こしてしまうことがある、スピード違反。しかしその先にある、重大な危険性について、ぜひみなさんも、改めて考えてみてくださいね。
【スピードがクルマに与える影響】3月 2日(水)
「スピードを出し過ぎない」をテーマに、今週はお送りしています。
ところで昨日、スピードが2倍になると、壁などに衝突した時の衝撃力が4倍になるということを、ご紹介しました。しかしスピードの出し過ぎが、クルマに与える危険性は、それだけにとどまりません。まず問題となるのが、危険に気づいてから、クルマが停止するまでの「停止距離」です。
ご存知の通り、クルマはすぐには止まれません。ドライバーさんが危険を察知して、アクセルからブレーキに踏み替え、ブレーキが効き始めるまでの距離を「空走距離」といいます。そしてブレーキが効き始め、クルマが停止するまでの距離が「制動距離」です。この「空走距離」と「制動距離」を足したものが「停止距離」なんですが、実はこちらも、速度の2乗に比例して長くなっていきます。
時速40キロの場合、普通自動車の一般的な停止距離はだいたい20メートルです。しかし2倍の時速80キロになると、2倍の2乗、つまり4倍となり、停止するまでにおよそ80メートルも必要になります。そうなると止まり切れず、事故になる可能性も、当然高くなりますよね。
その他、クルマがカーブする時にかかる遠心力も、スピードの2乗に比例して大きくなります。つまりカーブでの速度が速いほど、外へ膨らむ力が格段に強くなり、対向車線にはみ出したり、ガードレールに接触したりする、といった危険性が高くなっていくのです。
スピードの出し過ぎは、様々なリスクを大幅に増大させること、くれぐれも忘れないでくださいね!
【スピードと視力の関係】3月 3日(木)
「スピードを出し過ぎない」をテーマにお送りしている、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
昨日は、スピードの出し過ぎがクルマに与える影響についてお話しましたが、実は、乗っているドライバーさんにも影響するということ、みなさんはご存知だったでしょうか?
その影響を受けるのが、視力です。なんとスピードを出せば出すほど、視力が低下してしまうといいます。クルマの運転で主に使われるのは、動くものを見る視力で「動体視力」といいます。これは視力検査で測る、通常の静止視力とは異なるものです。この動体視力は、一般に遠くの方から直線的に近づいてくるモノの見え方について計測すると、そのスピードが速くなるほど、低下する傾向があるといいます。
つまりスピードが速くなるほど、はっきりとモノを捉えられなくなっていくのです。そして、スピードをさらに出すことにより、目で見える範囲、つまり視野もせまくなっていきます。例えば、時速40キロの場合、視野は100度程度あるものの、時速130キロになると、わずか30度ほどになってしまうといいます。
人は運転中、運転に必要な情報のおよそ90%を目から得ているといわれています。それだけにスピードを出し過ぎることで、危険を見落としたり、気づくのが遅れたりする可能性が高くなります。みなさん、日頃からスピードはくれぐれも控えて、安全確認をしっかりと行うようにしてくださいね!
【スピードの出し過ぎは死亡事故につながる】3月 4日(金)
今週のテーマは、「スピードを出し過ぎない」です。
月曜からご紹介してきたように、スピードの出し過ぎは様々なリスクを伴いますが、さらに運転上のミスも、引き起こしやすくなります。
例えば運転中、何かに気を取られるなどして前方から目を離した場合、時速50キロで走っていたなら、2秒間でおよそ27メートル進みます。これが時速70キロの場合だと、およそ39メートル。なんと10メートル以上も長く進んでしまうんです!もちろん、スピードが速くなればなるほど、この「わき見運転の距離」は伸びる訳ですから、それだけ危険を見落とす可能性が高くなりますよね。
また、ハンドル操作についても、スピードが速くなればなるほど、クルマを繊細にコントロールすることができなくなります。その結果、ハンドル操作で危険を避けることもどんどん難しくなっていくでしょう。こうした多くのリスクが、死亡事故にもつながります。
警視庁によりますと、死亡事故のうち、その4分の1でスピード違反があったそうで、スピード違反があった事故の死亡事故率は、違反がない場合に比べて11.9倍も高いといいます。それだけスピードの出し過ぎは、死につながる危険な違反だということを、みなさんも改めて認識してくださいね!
運転するときは、「スピードを出し過ぎない」。これからも安全なワンダフルドライブ、どうぞ楽しんでくださいね!
2022/2/25 UP!
人は誰しも、間違いやミスをするものですよね。
でも、もしそれがクルマの運転中だとしたら、大きな事故へとつながる間違いだってあるんです。
そこで今週は、「事故につながる間違い」をテーマに、注意点などお送りしていきたいと思います。
【シフトレバーの間違い】2月21日(月)
まず今朝は、シフトレバーの入れ間違いによる、誤発進について取り上げてみましょう。
このミスが起こりやすいのは、何といってもオートマチック車ですよね。マニュアル車と違って、シフトレバーを前後するだけですから、ちょっとしたはずみで、入れる場所を間違えてしまう可能性があります。そんな間違いを起こしやすくなる原因の一つが、「慌て」や「焦り」です。
例えば、狭い駐車場などでクルマを停めようとしている時、なかなか上手くいかず、何度か切り返しをしなければならない状況になったとします。そこへ、後続車が来たり、携帯電話が突然鳴ったりすると、つい慌ててしまい、DまたはR、どちらにシフトが入っているのか分からなくなり、事故につながるという訳です。
そんな事故を防ぐためには、シフトレバーの操作をする時、まず、目で見てその位置を確認することが大切です。そして、いきなりアクセルを踏み込まないこともポイント。オートマチック車の場合、ブレーキから足を離せば、クリープ現象でゆっくりと進み始めます。その動きを確認してから、必要に応じてアクセルを踏むようにすれば、例え間違っていたとしても、すぐに気づけるはずです。慌てている時こそ、ぜひ慎重な運転を心がけてくださいね!
【ペダルの踏み間違い】2月 22日(火)
ニュースなどで頻繁に耳にする操作ミスといえば、ブレーキとアクセルの踏み間違いですよね。
このペダルの踏み間違いが起こりやすいのが、店の駐車場やコインパーキングといった道路以外の場所で、発進時やバックする際が、とくに多いといいます。発進時の踏み間違いについては、きのうもお話した、「慌て」や「焦り」が関係している場合に起こりがち、といわれています。
例えば、発進時に携帯電話が鳴るなどして気を取られると、ブレーキを踏むつもりが、普段から操作回数が多いアクセルを、つい踏み込んでしまう・・・なんてことがあるんだそうです。一方で、バックの時の踏み間違いには、後方を確認するために体をひねった結果、足の位置もつられてズレてしまう、というケースが多いそうです。その結果、ブレーキペダルを踏んだつもりが、アクセルペダルを踏んでしまう…といった具合です。
そんな、バックする際の事故を防ぐポイントの一つとして、アクセルを使わないというやり方があります。それは、クリープ現象を利用してバックし、速度のコントロールはブレーキ操作のみ、という方法です。ペダルを踏み替えることがなければ、踏み間違いから起きる事故は、絶対にありませんからね。
ただ、操作ミスを防ぐ基本は、やはり確認です。発進やバックをする時には、どんな状況でも、ペダルやシフトの位置を落ちついて確認するとともに、ひとつひとつの操作を、慎重かつ丁寧に行うようにしましょう。
【燃料の入れ間違い】2月23日(水祝)
「事故につながる間違い」をテーマに、今週はお送りしています。
そんな間違いの中で、意外にも多いケースが、ガソリンと軽油など、燃料の入れ間違いです。最近は、セルフ式のガソリンスタンドを利用する機会が増えていますから、給油の際は、十分注意しなければいけません。
ただ、大抵のドライバーさんは、自分のクルマへの給油において、まず油種を間違えることはないでしょう。注意しなければいけないのは、会社のクルマやレンタカーなど、「普段乗らないクルマ」に給油する時です。最近は、クリーンディーゼルのクルマも増えていて、見た目では区別がつかない場合があります。事前に取扱説明書などで、燃料の種類を確認しておきましょう。
では、もし燃料を入れ間違えたら、どんなことが起こるんでしょうか?まず、ガソリン車に軽油を入れてしまった場合は、エンジンの出力が低下して、思うように加速できなくなり、次第に排気ガスが黒くなっていきます。一方、ディーゼル車にガソリンを入れた場合は、最初のうちはエンジンがかかっていますが、すぐに出力が低下したのち、排気ガスが白くなっていき、エンジンが止まってしまいます。
このように、走行し始めて不調に気づいたときは、なるべく早く停車して、エンジンを止めてください。ただし、その場で入れ間違いに気づくかどうかにかかわらず、大なり小なりの修理は必要になる可能性が高いようです。すぐにカーディーラーで見てもらいましょう!
エンジンを動かす前に気づいて処置すれば、大きなトラブルは防げます。
皆さん、十分注意してくださいね。
【遠くの信号と勘違い】2月24日(木)
今週は、「事故につながる間違い」をテーマに、お送りしています。ところで信号無視は、重大な事故につながるれっきとした交通違反ですが、ドライバーさんの意外なミスから、信号を見落とすこともあるんです。
去年10月、北海道札幌市内の信号機のある交差点でクルマ同士が出会い頭に衝突。両方のクルマのドライバーが、ケガをする事故がありました。事故の原因は、片方のクルマの信号無視で、警察の調べに対して、信号無視をしたドライバーは、「遠くの信号を見ていた」と話していたそうです。
この事故のように、信号のある交差点が続いているとき、遠くの信号を気にして、手前の信号を見落とすことがあります。その原因はいろいろありますが、一つには遠くの信号を見過ぎる、ということです。信号機が短い間隔で設置してあると、遠くにある信号機も見ることができるため、つい先の方に気をとられ、手前の信号を見落としてしまう、ということになります。また、遠くの信号が上り坂に設置してあると、手前の信号よりも上に見えるので、近くにある、と錯覚することがあります。さらには、時間に遅れそうな時など、先にある幹線道路の信号が青のうちに通過したい、という気持ちから、手前の小さな交差点の信号が目に入らない・・・、といったケースもあるようです。
いずれにしても、信号のある交差点が連続しているような場所では、手前の信号を見落とさないよう、十分気をつけてくださいね。
【高速道路などの逆走】2月25日(金)
高速道路などで、重大な事故につながる間違いと言えば、逆走がありますよね。
国土交通省がまとめた、2011年から2016年に高速道路で起きた逆走事故の統計によりますと、逆走をしたドライバーの年齢層では、高齢の方が多くなっています。免許人口当たりの事故件数を見ると、特に75歳以上で高い割合となっています。では、なぜこんなにも逆走が発生するのでしょうか?
2015年から2016年の間に発生した508件の逆走事例のうち、なんと35%が、特にこれといった理由が見当たらなかったといいます。
その他は、26%が認知症などの理由で、逆走をした認識が最後までなかったケース。そして25%が、「道を間違えて戻ろうとした」というものです。つまり、逆走したのは故意だった、ということになりますよね。逆走は、大事故につながる行為ですので、例え短い距離と思っても、絶対してはいけませんよ!
では、もし自分が、気づかないうちに高速道路を逆走してしまった場合、どうしたらいいのでしょうか?そんな時は、路肩など、まず近くの安全な場所に停車し、ハザードランプを点灯します。そして、ガードレールの外側といった危険の及ばない場所へ避難したうえで、携帯電話からの110番や、近くに設置された非常電話で通報してくださいね。
今週は、「事故につながる間違い」をテーマにご紹介しました。これからも安全でワンダフルなドライブ、どうぞ楽しんでくださいね!
2022/2/18 UP!
みなさんは、道路上のどんな場所で、交通事故が一番多く発生していると思いますか?
警察庁の2020年の統計によりますと、交通事故全体の56.1%と、半数以上を占めていたのは、「交差点」および「交差点付近」でした。クルマや歩行者、自転車などが頻繁に行きかう交差点は、通行する際、特に注意が必要です。
そこで今週は、「交差点での注意すべきポイント」をテーマに、お送りしていきたいと思います。
【右折車が待ってくれるとは限らない】2月14日(月)放送
まず今朝は、交差点の事故で多い、直進車と右折車が衝突する、いわゆる「右直(うちょく)事故」についてです。
クルマで交差点を直進しようとしているとき、交差点内で、対向車線の右折車が待機していることがありますよね。そんな場面においては、直進車が優先なので、自分が通過するまで右折車は待ってくれる、とほとんどの人が考えるでしょう。ところが、それをあまりに過信するのは、おススメできません。
というのも中には、直進車が来ようとおかまいなく、強引に右折してくるクルマがいるかもしれないからです。さらに、最初の1台が右折してくることは予想できたとしても、距離によっては、2台目が続いて右折してくることも・・・。そんな時、相手が待ってくれると信じて、漫然と運転していると、対処できないことがあります。
交差点直進時に、右折待ちのクルマがいる場合は、強引に右折してくるかもしれない、ということも前提に、スピードを落とすなど、対処できるよう走行して下さいね。
【強引な右折は危険】2月 15日(火)放送
昨日は直進車と右折車による事故、いわゆる「右直事故」について、「直進車は、強引に右折してくるクルマに注意しよう・・・」というお話をしました。ただ、みなさんご存知の通り、原則として、右折車に対して直進車が優先ですので、右直事故が発生した場合、一般に右折車の責任が重くなる傾向があります。そして、様々な運転行動の中で、対向車線を横切らなければいけない右折は、最も危険な行動の一つといえます。それだけ右折する側には、十分な注意が求められます。しかし中には、右折を始めれば、直進車がスピードを落としてくれるはず、と思ってか、強引に右折するクルマも、決して少なくはありません。
こうした強引な右折が招く危険は、対向車との衝突だけではありませんよ。少しの間隔でもあれば、右折しようとのみ考えていると、対向車であるクルマばかりに注意が向いてしまいます。すると、曲がった先の横断歩道を渡る歩行者などに気づくのが遅れ、事故になってしまうケースが少なくないんです。しかも、こういうクルマは急いでいるのか、やたらとスピードを出すケースも多いようで、重大事故へとつながる可能性が高まります。
ということで、右折時の事故を防止するためには、「対向車の間を縫って」ではなく、「対向車がいなくなるまで待って、ゆっくりと」右折する、これが基本だということ、皆さんも、改めて意識するようにしてくださいね。
【見通しの悪い交差点では】2月16日(水)放送
ところで交差点は、信号機のある所ばかりではありませんよね。
信号機がないうえ、見通しが悪く、一時停止の標識があるだけ、といった場所も、全国には山ほどあります。しかし、そうした場所での安全確認がおろそかな人、少なくないようです。
例えば街中で、いきなり停止線を超えて、左右を確認できるところまで止まらずに進入するクルマを見かけることが、頻繁にあります。しかしそうした場合、クルマのボンネットはすでに交差する道路まで出てしまっているでしょう。それでは、接近してきたクルマや歩行者、自転車などと、いつ衝突しても不思議ではありません。
そこで、見通しの悪い交差点でぜひ実践していただきたいのが、段階を踏んで停止する「多段階停止」です。具体的には、まず停止線の直前で、一度停止します。その後、ゆっくり前進して、クルマの先端が交差道路に少し出た所で再び停止。接近しているクルマや歩行者などに、自分の存在を知らせます。続いて、左右の状況を確認できる位置までゆっくり進み、再度停止したのち、安全を確認できたら発進します。
面倒に思う人いるかもしれませんが、これは事故を防ぐために、とても大事なことです。一時停止の標識がなくても、見通しの悪い交差点では、多段階停止で、しっかり安全確認するようにしましょうね。
【見通しのいい交差点でも注意】2月17日(木)放送
きのう、見通しの悪い交差点での安全確認の大切さをお話しました。一方、見通しのいい交差点であっても、出会い頭の交通事故は、起こることがあるんです。例えば、こんな場面を想像してみてください。
一面に、畑や田んぼが広がるような見通しのいい場所で、直角に交差する2つの道路があります。その交差点に向かって、それぞれの道をクルマが1台ずつ同じ速度で走っているとしましょう。見通しがいいので、当然、それぞれのドライバーさんからは、相手のクルマが見えているはずですよね。ところが、その2台のクルマは、交差点に入るまで相手のことに気づかないまま、出会い頭に衝突してしまうんです!なぜ、そんなことが起こるんでしょうか?
その原因の一つが、「コリジョンコース現象」と呼ばれる、目の錯覚です。実は人間の視野には、物の形や色まではっきり認識できる「中心視野」と色や形の違い、動きなどを認識しづらい「周辺視野」があります。先ほどのように、2台のクルマが同じ速度で交差点に向かう場合、ずっと相手方の見える角度が、変わりません。その結果、動きのはっきりしない相手を視野の端の方で見ることになり、相手が止まっているかのように感じてしまうというんです。
ということで、見通しのよい場所でも漫然と運転せず、意識して顔を左右に向けて、クルマが接近してきていないか、注意するようにしてくださいね!
【交差点のルール】2月18日(金)放送
今週のテーマは、「交差点での注意すべきポイント」です。
ところで、交差点やその周辺には、他の道路とは違うルールがあること、みなさんはちゃんと覚えていますか?今朝は、その辺りを改めてチェックしておきましょう。
まず、交差点内とその周囲5メートル以内は、駐車はもちろん停車も禁止です。もしその交差点に、横断歩道や自転車通行帯があれば、その端から5メートル以内も駐停車禁止ですから、もっと手前から駐停車してはいけない、ということになります。これは、交差点付近にクルマが停まっていると、それを追い越そうとして後続車が無理な動きをしたり、歩行者などがクルマの死角に入ってしまうなどして、交通事故が起こる確率が非常に高くなるからです。よく交差点のすぐそばで停めて、人を乗せたり、降ろしたりする様子を見かけることがありますが、実は交通違反なので注意してください。
そして、交差点とその手前から30メートル以内の場所は、優先道路を通行している場合を除いて、追い越しが禁じられています。また、横断歩道や自転車横断帯がある場合は、そのさらに30メートル手前から追い越しが禁止されていますので、重ねて気を付けるようお願いしますね。
今週は、「交差点での注意すべきポイント」をテーマにご紹介しました。ぜひチェックして、安全でワンダフルなドライブ、目いっぱい楽しんでくださいね!
2022/2/11 UP!
安全運転の大前提となるのが、信号を守ることです。みなさんは、ちゃんと信号を守っていますか?
ほとんどのドライバーさんが、「そんなの当たり前!」と思っているかもしれませんが、実は、信号の意味を勘違いしていて、知らず知らず違反している人、意外と多いんです。
そこで今週は、「信号を正しく知ろう」をテーマに、間違いやすいポイント、そして注意点などをご紹介していきたいと思います。
【赤信号の意味】2月7日(月)
まずは、赤信号の意味から再確認しておきましょう。赤信号は「もちろん止まれでしょ!」と思った方、正しくは、ちょっと違っているんです。
道路交通法に書かれている基本的な意味は、「赤信号では停止線を超えて進んではいけない」ということ。つまり、止まるのはもちろんのこと、停止線をオーバーしてはいけないんです。時々、赤信号で停止線を大きくオーバーして止まっているクルマを見かけることがありますが、違反に問われる可能性があります。赤信号は、止まればいいという訳ではないこと、しっかり覚えておいてくださいね。
ただ、例外もあります。それは、停止線を超えて右折や左折を始めている時に、信号が赤になってしまった場合です。例えば、右折しようと右折レーンで待機している時、黄信号で対向車が交差点に入ってきて、待っているうちに赤信号に変わってしまった・・・といった状況ですね。こうした場合は、例外的にそのまま進んでいいことになっています。交差点の真ん中で止まっていると、余計に危ないですからね。みなさんも、赤信号の正しい意味、ぜひ再確認お願いします。
【青信号の意味】2月 8日(火)
今週は「信号を正しく知ろう」をテーマに、間違いやすいポイントなどをご紹介しています。今朝は、きのうの「赤信号」に続いて、「青信号」の意味を取り上げてみましょう。実はこの青信号も、意味を誤解している人、結構多いようなんです。
みなさんは青信号の意味を、「すすめ」だと思っていませんか?それが間違いのポイント。道路交通法によれば青信号は、軽車両以外の一般のクルマの場合、「直進し、左折し、右折することができる」と書かれています。ちょっと聞いただけでは、何が違うのかよくわからないかもしれませんね。でも、この「することができる」というところがミソなんです。つまり、歩行者や自転車、そして他のクルマなどと「事故の危険性がなければ、進んでもいい」という意味なんです。決して、青信号になったら、どんな状況であっても進んでよい、という意味ではありません。
ということで、赤信号から青信号に変わって、発進するためには、十分な安全確認が条件となります。もし、そうした危険を見落として発進し、事故を起こせば、安全進行義務違反ということで、罪に問われる可能性もあるんです。多くの方が、ずっと間違って解釈していたかもしれない、青信号のほんとうの意味。ぜひみなさんも、正しく理解したうえで、安全確認を怠らずに発進すること、しっかりと守ってくださいね!
【黄信号の意味】2月9日(水)
今週は、「信号を正しく知ろう」をテーマにお送りしています。月曜日・火曜日と、赤信号・青信号の意味をご紹介してきましたが、三回目の今朝は、信号の中でも特に勘違いされやすい「黄信号」について、その正しい意味をご紹介したいと思います。
そもそもみなさんは、黄信号を「注意して渡れ」とか「もうすぐ赤になるので急げ」といった意味だと思っていませんか?実は、道路交通法で黄信号は、「停止位置を越えて進行してはならない」と規定されています。つまり、基本的な意味は「とまれ」なんです。ただ、例外もあります。
信号が黄色に変わった時、すでに停止線に近づいていて、急ブレーキをかけなければいけなかったり、
後ろのクルマに追突される危険性があったりするなど、安全にとまれない場合に限って、通過することが認められているんです。だから、前方の信号が黄色に変わるのを見て、急加速。赤になる寸前に渡り切って、「ふぅ、ギリギリセーフ」なんて思っている人がいたなら、それは大きな勘違い行為で、全然セーフなんかじゃありません!立派な、信号無視なんですよ!
それに、そうした運転を繰り返していると、黄色になっていても交差点に突っ込むのが習慣になってしまい、通過する頃には赤に変わっている、なんてこともあり得ます。信号無視は、重大な事故につながる行為です。みなさん、黄信号のもつ意味、正しく守ってくださいね。
【点滅信号の意味】2月10日(木)
今週は、「信号を正しく知ろう」をテーマに、正確な意味や注意点をいろいろとご紹介しています。
ところでみなさんも、夜間などに、交通量の少ない交差点や郊外において、黄信号や赤信号が点滅しているのをご覧になったこと、あるんじゃないでしょうか?でも、この点滅信号の意味、みなさんはちゃんと理解していますか?もちろん、「黄色の点滅信号」と「赤色の点滅信号」では、意味が違いますよ。「黄色の点滅」は、他の交通に注意しながら進んでよし。「赤色の点滅」は、一時停止して、その上で注意しながら進む、ということを表しています。
ただ、その意味を勘違いしている人が結構いるようで、特に赤の点滅信号を、「注意して進め」と思い込み、一時停止しないケースも多いといいます。また、点滅信号が設置されている場所や、点滅する時間帯は、交通量の少なさが前提にあるため、こうした場所での信号無視も、依然と少なくないようです。そのようなことから、点滅信号のある交差点では、ひとたび事故が起こると死亡・重傷事故につながりやすいといわれています。「交通量も少ないし、きっと大丈夫」という勝手な思い込みや慢心が、大きな事故につながることを決して忘れてはいけません。みなさんも、点滅信号の交差点を通行する場合は、信号を守り、歩行者が横断してくるかもしれないと考え、速度を控えて、安全運転の徹底をお願いしますね。
【手信号の意味】2月11日(金祝)
今週お送りしているテーマは、「信号を正しく知ろう」です。
ところで信号機は、故障や停電などで止まることがあります。また、事故や工事の影響によって、一時的に信号の指示に従うべきでない状況が発生するケースもあります。そんな時、主に警察官が交通整理のために行うのが、手信号です。
手信号の種類や意味は、道路交通法で規定されていて、その指示が信号機と違っていたとしても、ドライバーさんは手信号のほうに従わなければなりません。でも、どんな手信号があるか、忘れている方も多いことでしょう。そこで今朝は、主な手信号とその意味をチェックしておきましょう。
まず警察官が、腕を水平にあげている場合は、進行方向によって2つの意味があります。警察官の体の正面や背面に向かって進む場合は赤信号。一方、体の側面に向かう場合は、青信号の意味になるんです。そして、腕を垂直にあげている場合も、進行方向によって意味が変わります。警察官の体の正面、または背面に向かっている場合は赤信号。逆に、体の側面に向かっている場合は黄信号の意味になります。
いざ手信号に遭遇して、慌てることのないように、みなさんもその意味を、ぜひ再確認しておいてくださいね。
今週は、「信号を正しく知ろう」をテーマにご紹介しました。
ぜひチェックして、毎日のワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!
2022/2/4 UP!
毎年この時期がくると、憂鬱な気分になる・・・という方、たくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか?
そう、スギなどの花粉シーズンのことです。
そこで今週は、「クルマの花粉症対策」をテーマにお送りしていきたいと思います。
【花粉症の運転への影響】1月31日(月)放送分
「たかが花粉症」と軽く考える人、いるかもしれませんが、実は、運転への影響は相当大きなものがあります。
例えば、代表的な症状の一つがくしゃみですよね。くしゃみの衝撃は相当大きくて、時には肋骨を骨折する人もいるほど。それだけに、ハンドルの操作ミスにつながることがあります。また、くしゃみが出る時って、人間はどうしても目をつぶってしまいますよね。それにくしゃみの前後も、その前兆と余韻で、前をしっかり見ることができないもの。そんな時間が、仮に合わせて2秒ほどだとしても、時速60キロで走行中なら、34メートルも前を見ないで運転していることになってしまうんです。それも1回で終わればまだしも、症状にありがちの、何回も連続して出るようなら、危険はさらに大きくなります。そして花粉症では、鼻水も出てきます。それだけでも気になりますし、鼻が詰まれば、集中力も低下するでしょう。さらに目のかゆみや涙も、運転に大きく影響します。
ということで、花粉症の方がハンドルを握る時は、車間距離を十分にとって、副作用の少ない治療を選ぶなど、対策を徹底して、安全運転に十分努めるようにしてくださいね。もし症状が強く出ている時は、決して軽く考えず、運転をやめる検討をすることも大切ですよ。
【花粉を持ち込まないポイント】2月1日(火)放送分
今週お送りしているテーマは、「クルマの花粉症対策」。クルマを運転するにあたっての、花粉症対策の基本は、何といっても車内に花粉を持ち込まないこと、これが重要です。ということで今朝は、そのためのポイントを、いくつかピックアップしてみたいと思います。
まずは、その日着る洋服選びが大切です。
例えば、ウールやフリース素材、ファーがついたものなど、毛足の長い洋服には、花粉が付着しやすくなります。そこで花粉の多い時期には、表面がツルツルした素材を選ぶようにしましょう。ただ毛足が長くなくても、静電気が起こりやすいポリエステルなどの洋服を着る場合は、静電気除去スプレーなども、積極的かつ上手に活用できるといいですね。
そしてクルマに乗りこむ前に、髪の毛や衣服についた花粉を払い落すようにしましょう。粘着ローラーなどを使うのも便利ですよ。
また、クルマに乗ってエアコンを使用する場合は、内気循環にしておいてください。
外気導入にしていると、エアコンを通して、花粉が入ってくる可能性がありますからね。さらに、こまめな車内の掃除も大切です。しかし掃除機などを使うと、風で花粉を再び舞い上げてしまいます。そこで雑巾などで、水拭きするのが効果的。特にダッシュボードの凹凸部分やエアコンの噴出し口、スイッチ、メーターパネルなど、花粉が溜まりやすいところは丁寧に拭き取るようにしてくださいね!
【高機能のクリーンエアフィルター】2月2日(水)放送分
2月は、スギなどの花粉が多く飛び始めるシーズン、ということで、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「クルマの花粉症対策」をテーマにお送りしています。きのう、「エアコンを外気導入にしていると、外から花粉が入ってきてしまう」というお話をしました。でも、それを解決するアイテムがあるんです。
みなさんは、「クリーンエアフィルター」というものをご存知でしょうか?これはエアコン用のフィルターのことで、外から空気を取り込んだり、車内の空気を循環したりする時に、そこに含まれるホコリなどをブロック!さらに、外から侵入する排気ガスのニオイやニオイのもとなども吸着してくれるんです。いわば、カーエアコンのマスクのようなもの、と言えば分かりやすいでしょうか?
そのため使い続けているうちに、だんだんと汚れていきます。そして、十分な空気が通過できなくなっていくと、エアコンの効きが悪くなってしまうんです。そういうわけで、定期的な交換は欠かせません。
そんな交換の時にオススメしたいのが、花粉除去の機能を強化したクリーンエアフィルターです。これは特殊なフィルターで、取り込んだ外気から花粉を取り除き、車内をクリーンで快適な空間に保ってくれますよ。近づくシーズンを前にして、花粉症でお悩みという方、ぜひカーディーラーなどへ、お気軽にお問い合わせくださいね!
【花粉はボディにも悪影響】2月3日(木)
今週は「クルマの花粉症対策」をテーマに、様々なポイントをご紹介しています。ところで花粉は、花粉症の人にとっては、いうまでもなく迷惑千万な存在ですが、実はクルマにとっても悪影響を与えるものだということを、みなさんご存知ですか?というのも、花粉がボディについたまま放置していると、塗装を傷めてしまう可能性があるんです。
花粉って、サラサラした粉・・・というイメージを持っている人、結構いらっしゃるかと思います。もちろん、降って来たばかりのときはそうなんですが、雨などの水に触れると、その性質が変わってしまうんです。水に濡れた花粉は外側の膜が割れて、中からペクチンという成分が出てきます。ペクチンといえば、フルーツなどにも含まれていて、ジャムを作る時、ゼリー化するために欠かせない成分。つまり、ベタベタしているんです。これがボディの塗装面にへばりつくと、それが花粉ジミの原因になります。
一度ついた花粉ジミは、簡単には落ちません。しかもそのまま放置すると、塗装を侵食して、ボディにダメージを与えてしまいます。それを防ぐために大切なのが、こまめな洗車です。シミになる前であれば、簡単に花粉を落とすことができます。ただ、何度も何度も洗車するのは、やっぱり何かと大変ですよね。そこで完全な対策ではありませんが、ボディコートなどを塗っておけば、ダメージを軽減してくれます。
【花粉症の薬に注意】2月4日(金)
ところで、花粉症の症状を抑えるために薬を飲んでいるという方、リスナーさんの中にも多いんじゃないでしょうか?でも薬によっては、副作用で眠気をもよおすなど、服用後に運転をしてはいけない薬もありますので、十分な注意が必要です。
特に気をつけたいのが、抗ヒスタミン薬です。
抗ヒスタミン薬は、開発された時期によって、「第1世代」と「第2世代」があって、眠気などの副作用の出方が違っています。眠くなりやすいという意味では、「第1世代」のほうが、要注意です。そうした薬の説明書を見ると、服用後はクルマの運転を控えるように書かれていますので、事前によく確認しておきましょう。
一方、現在、最も一般的になっているのが、「第2世代」と言われる、抗ヒスタミン薬です。第2世代の抗ヒスタミン薬は、薬の成分が脳に回りにくいため眠気が少ないといいます。ただ、「眠くなりにくい」と書かれた抗ヒスタミン薬でも、眠気が全く起こらないとは言い切れません。そこで、どうしてもクルマに乗らなければいけないものの、花粉症が気になっているという方は、ぜひお医者さんや薬剤師さんに相談してみてください。症状を和らげる他の薬や対策を教えてくれるはずですよ。
今週は、「クルマの花粉症対策」をテーマにご紹介しました。ぜひ改めてチェックして、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!
2022/1/28 UP!
普段クルマを運転していて、坂道に出合う機会、ちょくちょくありますよね。何気なく通過している人、多いかもしれませんが、そこには平坦の道とは違って、いろいろと気をつけたいポイントがあるものです。
そこで今週は、「坂道でのポイント」をテーマに、お送りしていきたいと思います。
【坂道のルール】1月24日(月)放送分
まず初日のきょうは、坂道に関する交通ルールを 改めて確認しておきましょう。
まず気をつけなければいけないのが、坂の頂上付近です。坂の頂上付近は、その先の交通状況を見通しにくい場所。そのため、事故の原因になりかねませんので、頂上付近では駐停車が禁止されています。
また、そんな坂の頂上付近を、スピードを出して通過しようとすれば、向こう側に停車車両や横断中の歩行者がいた場合、気付くのが遅れてしまいます。そのため、坂道の頂上付近は、徐行するのがルールです。スピードを落として、向こう側の安全確認をしてから下り始めるようにしましょう。
さらに頂上付近では、追い越しも禁止されています。そして坂道と一口に言っても、緩やかな坂と、勾配が急な坂がありますよね。特に勾配の急な坂道では、上りも下りも駐停車は禁止されています。さらには、徐行するのがルールで、追い越しも禁止されていますよ。
みなさん、ルールを守って、安全に坂道を通行してくださいね。
【下り坂でのポイント】1月 25日(火)放送分
「坂道でのポイント」をテーマに、坂道を通行する時の注意点などをご紹介しています。
坂道にはもちろん「上り坂」と「下り坂」がありますが、みなさんはどちらの方が、事故の危険性が高いと思いますか?実は「下り坂」の方が、事故が多い傾向にあるんだそうです。その理由は、やはりスピードが出やすいからで、死亡事故につながりやすいというデータもあります。
そのため、きのうも少し触れましたが、勾配が急な下り坂では、徐行するのが決まりです。また勾配が緩やかな場所でも、次第に加速していきますので、こまめにスピードメーターを確認して、安全なスピードを保つようにしましょう。
さらに下り坂では、カーブも要注意。カーブに入る前に、十分に減速するのが基本です。下り坂では、カーブを曲がっている間でも加速しますので、減速が不十分だと、遠心力が働き、センターラインをはみ出したり、ガードレールに接触するなどして、事故につながる危険性が高くなります。そして、カーブを曲がりながらブレーキを踏むと、クルマが不安定になりやすく、場合によっては、スリップなどを起こすことがあります。カーブの手前で、しっかり減速しておきましょう。
また、狭い坂道で、上りのクルマとすれ違う場合は、基本的に上りの方が優先です。下りの側は、一時停止して道を譲るようにしてくださいね。
【オートマ車の坂道発進】1月26日(水)放送分
きのうは、「下り坂」での注意点についてお話ししましたが、今朝は「上り坂」についてです。
「上り坂」での運転といえば、まず坂道発進を思い浮かべる人、多いんじゃないでしょうか?
ただ、この坂道発進が難しいのは、なんといってもマニュアル車ですよね。以前は、クラッチをうまくつなげず、ズルズルと坂道で後退するクルマを見かけたものですが、最近では、ほとんど目にする機会がなくなりました。
今大半を占めるオートマチック車の場合、クリープ現象でクルマが常に前に進もうとするので、
アクセルを軽く踏めば、後退せずに坂道発進することができます。
ただ、急勾配の上り坂の場合、クリープ現象の力より、後ろに下がろうとする力の方が、強く働くケースもあります。そんな時には、まずサイドブレーキをしっかりと引いて、クルマが後退しないようにします。そしてアクセルを踏み込んでいき、エンジン音が変わってクルマがガクンと振動すれば、後ろに下がる力より、前進する力の方が強くなったという合図。サイドブレーキを徐々に戻して発進しましょう。
また、坂道で下がるクルマが少なくなったとはいっても、上り坂で、信号待ちや渋滞などで停車する時は、念のため、前のクルマとの車間距離をあけて停まるようにしてくださいね。
【長い下り坂ではエンジンブレーキを併用】 1月27日(木)放送分
ところで、長い坂をクルマで下る時、フットブレーキだけに頼らず、エンジンブレーキを併用するよう、よく言われますよね。みなさんは、それがどうしてかご存知でしょうか?そこには、二つの理由があります。
一つは、ブレーキに発生する「フェード現象」です。フットブレーキを踏むと、ブレーキディスクとブレーキパッドが接触して、摩擦熱が発生します。しかし、これがあまり長時間になると、ブレーキパッドが許容できる温度を越えてしまうんです。そうなると、ブレーキパッドの摩擦係数が急に低下して、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。これが「フェード現象」です。そして二つ目の理由が、「ベーパーロック現象」です。こちらはフットブレーキをかけ続けることで、その摩擦熱が、ブレーキペダルの力をブレーキパッドに伝えるブレーキオイルへと伝わっていきます。ただ、それがあまりに高温になると、ブレーキオイルが沸騰して、中に気泡が発生してしまうんです。こうなると、ブレーキペダルを踏んだ力が気泡をつぶすことに使われてしまうため、ブレーキパッドを押す力とならず、ブレーキが効きにくくなります。これが「ベーパーロック現象」です。
坂道でブレーキが効かなくなることほど、怖いことはありません。そんな事態になるのを防ぐために、長い坂を下る時には、低めのギヤを使い、エンジンブレーキも併用しながら走ることを、心がけてくださいね。
【坂道でAT車がエンスト?】1月28日(金)放送分
今週お送りしているテーマは、「坂道でのポイント」です。
ご存知の通り、坂道では重力の働きで、上り坂なら後ろ方向、下り坂なら前方向に進む力が働きますよね。これによって、意外なことが起こる場合があるんです。それが、オートマチック車のエンストです。その原因となるケースが、「クルマが進む方向」と「シフトレバーの位置」が合っていないときです。
例えば、上り坂にいる時、Dレンジのまま勾配を利用してバックしようとしたり、反対に下り坂で、Rレンジのまま前進させたりすると、エンジンへの負担が大きくなり、オートマチック車でも、エンストを起こすことがあります。
理由がはっきりしているエンストは、機械的にはそれほど大きな問題ではありませんが、ただ、事故につながる危険性があります。というのも、エンジンが止まると、パワーステアリングが作動しなくなって、ハンドルが重くなったり、ブレーキをアシストする機能がストップして、ブレーキがとても重くなったりします。坂道でそんな状態になると、クルマをコントロールできず、前後のクルマにぶつかったり、ガードレールに接触したりする恐れがあります。
ということで、特に坂道でのシフトレバーの操作には、十分注意してくださいね。
「坂道でのポイント」ぜひチェックして、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!