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◆ 車中泊のポイント

2021/11/12 UP!

最近は、キャンプなどのアウトドア人気も手伝って、コロナ禍による「密」を避けるために、旅先でも宿に泊まらずクルマの中で就寝する「車中泊」が、ちょっとしたブームになっているようですね。でも車中泊をするには、気をつけたい点がいろいろあるんです。そこで今週は、「車中泊のポイント」をテーマに、様々な角度から取り上げていきたいと思います。

【車中泊の魅力】11月8日(月) 放送

まず、初日のきょうは、車中泊の魅力やメリットについて、チェックしてみましょう。

まず一番のメリットといえるのが、自分のクルマに宿泊するので、旅の費用をおさえられるということ。特に、車中泊が許可された観光施設の駐車場などを使う場合は、宿泊費用がゼロなんてこともあります。これは旅をする上では、嬉しいポイントですよね。

また、時間の制約が少ない点も、大きな魅力の一つです。交通機関を使って宿に泊まる旅行だと、飛行機や鉄道・バスなどは、キッカリ時刻通りに運行されますし、宿泊施設では、チェックイン・チェックアウトタイムや、食事の時間も決まっているのが普通ですよね。その点、車中泊の場合は、すべてのスケジュールを自由に設定できるので、決められた時間に制約されることなく、ドライブの途中で寄り道をしたり、予定を早めたり、といったことも自由にできます。

そんな魅力いっぱいの車中泊ですが、そこには勿論、守らなければいけないルールやマナーがあります。明日からは、そうした点もご紹介していききたいと思います。

【車中泊する場所】11月9日(火) 

今週お送りするテーマは、「車中泊のポイント」です。

まず、車中泊をする上で大切なのが、場所選び。というのも、クルマを停められる場所なら、どこで車中泊をしてもいい訳ではないからです。例えば、公園の無料駐車場などは、車中泊禁止の場所もありますし、夜は閉鎖されてしまうこともあるので、注意しましょう。

全国にある「道の駅」は、24時間利用できる駐車場やトイレなどがあって、車中泊をしている人が多い施設です。ただ、原則として道の駅は「休憩施設」とされていて、中には「車中泊禁止」の看板を出している場所もあります。そうしたところでは、車中泊はやめましょう。また、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアも、車中泊の場所として選びやすいスポットですが、あくまでも「仮眠や休憩のための設備」であって、宿泊が認められているわけではないことを、十分認識しましょうね。

そんな中、オートキャンプ場なら、料金や予約は必要になりますが、気兼ねなくクルマを停めて車中泊することができます。また「日本RV協会」が推進している、「RVパーク」も便利です。これはいわば「車中泊公認の駐車場」で、料金も格安。24時間利用可能なトイレや電源設備もあり、ゴミの処分も可能。入浴設備が近くにあることも多いですよ。

ということで、車中泊をする場合は、必ずその場所のルールを守って、行うようにしてくださいね。

【車中泊の注意点】11月10日(水)

今週は、「車中泊のポイント」をテーマにお送りしています。

昨日は車中泊する場所について取り上げましたが、その他にも、車中泊を行うには、さまざまな注意点があります。今朝は、その辺りをチェックしてみましょう。

まず一番気をつけたいのが、エンジンをかけたまま車中泊をしないことです。エンジンをかけたままにしておくことは、騒音や環境汚染などの点から見て、よくありません。それに何らかの理由で排気ガスが車内に流れ込んで、一酸化炭素中毒に陥る可能性があるので気をつけましょう。

また車中泊では、防犯も大切なポイントです。就寝中は、必ずドアの鍵をかけるようにしてください。貴重品やバッグなどを、外から見えないような場所に隠すことも大切ですよ。

それに、バッテリー上がりにも気をつけましょう。夜、車内灯をつけっぱなしにすると、バッテリーがあがってしまい、翌朝エンジンがかからないということもあります。車内で明かりが必要なら、LEDランタンなどの照明があると安心です。

そして駐車場を使用する場合は、1台分しか使ってはいけません。中には、隣のスペースにテーブルやイスなどを置いたり、オーニングという日よけを張ったりする人もいるようですが、マナー違反ですよ。その他、車中泊が許可された駐車スペースでも、コンロなどで調理をするのはマナー違反になることがあります。

車中泊をする際は、その場所に応じたルールやマナーを事前にチェックすること、ぜひお忘れなく!

【エコノミークラス症候群に注意】11月11日(木) 


今週のテーマは、「車中泊のポイント」ということで、きのうは実際就寝するときや防犯、マナーについてお話しましたが、車中泊するにあたり、もうひとつ、十分気を付けなければいけないコトがあります。それが、いわゆる「エコノミークラス症候群」です。

狭い場所に座って、長時間同じ姿勢でいると、血行が悪くなり、血管の中に血の塊、いわゆる血栓ができやすくなります。その血栓が血管の中を流れると、肺に詰まって肺塞栓などを起こす可能性があるんです。これがエコノミークラス症候群で、胸が痛い、呼吸が苦しいなどの症状が出て、重くなると死亡する可能性もあります。もともとは、飛行機のエコノミークラスの乗客によく見られることから、この名前で呼ばれたんですが、もちろんクルマの中でも発症することがあります。

そこで車中泊をする時には、座った姿勢ではなく、出来るだけフラットな状態で寝ることが大切です。また、水分をこまめに摂るようにしましょう。アルコールは、飲むとトイレが近くなり脱水を起こしやすいので、ほどほどにしてくださいね。そして足と体を時々動かすようにします。その他、ベルトを緩めたり、ゆったりとした服装、例えばパジャマなどに着替えるといった対策も有効です。

車中泊は、旅行などの時だけでなく、災害が起きた際の避難方法としても注目されています。そんな、やむを得ずクルマで過ごす場合にも、このエコノミークラス症候群には、十分気をつけてくださいね。

【車中泊のアイテム】11月12日(金) 


今週は、「車中泊のポイント」をテーマにお送りしてきました。

クルマでの寝泊まりとはいえ、そこはやっぱり快適に過ごしたいもの・・・。ということで最終日の今朝は、満足する車中泊のために準備しておきたい代表的なアイテムを、いろいろ取り上げてみましょう。

まずは、マットです。シートがフルフラットになるようなクルマでも、どうしてもシートの形によって、デコボコが出来てしまいます。するとそれが気になって、熟睡するのが難しくなってしまうんです。そんな時、アウトドア用の厚めのマットなどがあれば、快適に過ごすことができますよ。

また、就寝中の温度管理も大切です。特に秋から春にかけて欠かせないのが、寒さ対策。自宅で使っている布団を、そのまま積み込んでいくのもいいのですが、大きかったりして、積み下ろしや収納が大変ですよね。そこでオススメは、キャンプなどで使うシュラフです。ただし、どんなものでもいい訳ではありませんよ。お出かけ先の夜の気温に合ったものを、用意するようにしましょう。

そして、窓を覆うカーテンやシェードなども便利です。車内のプライバシーを守るだけでなく、外の強い照明や朝日、また窓から侵入してくる冷気を遮断することができます。

ほかにも、車中泊に便利なアイテムがいろいろと市販されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。今週は、「車中泊のポイント」をテーマにご紹介しました。皆さん、秋のワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!

◆ 千葉県内の紅葉の名所

2021/11/5 UP!

今年は、お彼岸を過ぎても気温の高い日が続いたりして、秋らしさをなかなか感じられない期間が、長かったですね。でも、温暖な千葉県にあっても、11月に入りこれから次第に木々が色づきをみせるシーズンとなります。そこで今週は「千葉県内の紅葉の名所」をテーマにご紹介していきたいと思います。

◆【成田山公園の紅葉】11月1日(月)放送分

初日のきょうは、成田市の「成田山公園」について、取り上げてみましょう!

「成田山新勝寺」の本堂の奥に広がる「成田山公園」は、面積が16万5000平方メートル、東京ドームが3個半入るという広大な公園です。四季折々に、いろんな表情を楽しめるということで、新勝寺の参拝客や、市民などから、広く親しまれている公園です。

例年、11月中旬頃から色づきはじめ、12月上旬頃までの長い期間にわたって紅葉を楽しめる「成田山公園」。モミジ、クヌギ、ナラ、イチョウなどおよそ250本が醸し出す色彩は、参拝などで訪れる人たちを、存分に楽しませてくれます。園内には、特に人気が高い、紅葉の見どころスポットがあって、「成田山書道美術館」周辺のほか、「浮御堂」や「竜樹の池」「竜智の池」などの水辺では、水面に美しい紅葉が映り、また勾配のある散策路では、足を進める度に目まぐるしく変化する風景を愛でることもできて、実に見事ですよ!

そんな成田山公園は、東関東自動車道の成田インターチェンジからだと、空港通り、国道51号を経由して4キロほどの場所にあります。

◆【富津市 もみじロードの紅葉】11月2日(火)放送分

今週は「千葉県内の紅葉の名所」。二日目の今朝は、数ある名所の中でも、ドライブしながら紅葉を楽しめるスポットをご紹介したいと思います。それが富津市にあります、「もみじロード」です。

志駒川に沿って走る県道182号線。そのおよそ10キロにわたって続くのが、およそ1000本のモミジが生い茂る県内屈指のモミジの名所、通称「もみじロード」です。例年11月下旬頃から色づき始め、12月上旬が一番の見ごろとなります。さて、そんな富津市の「もみじロード」ですが、一番北側にある紅葉の名所が、「船戸橋」周辺。そのそばには、切手のデザインにも使われたという通称「切手のもみじ」もあります。さらに、もみじロードの途中にあるのが、上下2段からなる「地蔵堂の滝」。橋の上で勇壮な滝の音を聞きながら、鮮やかに染まる紅葉を観ることができますよ。そして、もみじロードで一番南にある名所が、「山中区公民館」から「竹ノ内米店」に至る区間で、「山中のもみじ」と呼ばれ、観光パンフレットにも写真が大きく掲載されるほどの名所です。

さて、そんな「もみじロード」は、館山自動車道の富津中央インターチェンジからだと、国道127号・465号、そして県道182号線を経由して、30分ほどの場所にあります。

◆【南房総市 かじか橋の紅葉】11月3日(水・祝)放送分

今朝は、吊り橋から眺められる、紅葉をピックアップしたいと思います。それが、南房総市で唯一のつり橋といわれる、「かじか橋(ばし)」周辺の紅葉です。

「かじか橋」は、「沢山(さわやま)不動堂」に通じる長さ10メートルほどの吊り橋。こちらの不動堂、創建は不明ですが、昔から「沢山の不動さま」として親しまれ、安産や商売繁盛、学業成就などに霊験があるとされています。かじか橋の紅葉は、例年11月中旬頃から色付き始め、見ごろは11月下旬頃から12月上旬頃。モミジなどが赤く色付き、吊り橋と調和した見事な光景を見せてくれます。川へ続く遊歩道を降りると、そこには落差15メートル、3段に渡る、「沢山不動滝」があって、滝と吊り橋のコントラストを楽しむことができます。紅葉した木々と、清涼感あふれる滝が、ひとときの安らぎをもたらしてくれる、秋こそぜひ見たいオススメのスポットですよ。ちなみに、一番上の滝のそばには、不動明王像がひっそりとたたずんでいて、ここでかつて行者が水行を行った証しとされています。

そんな南房総市の「かじか橋」は、富津館山道路の富浦インターチェンジからだと、クルマで30分ほどの場所にあります。

◆【香取市 香取神宮の紅葉】11月4日(木)放送分

秋が深まり、これから木々が色づいていく季節ということで、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」では、「千葉県内の紅葉の名所」をテーマにお送りしています。

四日目の今朝は、千葉県随一のパワースポットとしても知られる、香取市の「香取神宮」を取り上げてみたいと思います。

創建は紀元前643年という歴史ある「香取神宮」。茨城県の「鹿島神宮」・「息栖神社」と並ぶ、東国三社の一つに数えられています。本殿と朱塗りの楼門は、どちらも1700年、徳川五代将軍・綱吉によって造営されたもので、国の重要文化財に指定されています。

そんな「香取神宮」の境内は、紅葉スポットとしては穴場的な存在ですが、大鳥居から楼門までの参道沿いに、石灯籠ともみじの木が並び、情緒たっぷり。紅葉が楽しめるのは、例年11月下旬から12月上旬までです。

そして冒頭でもお話した通り、関東屈指のパワースポットとしても有名な「香取神宮」。境内で、特にパワーが強いとされているのが、奥宮の近くにある「要石」。これは地震を引き起こす大ナマズを、巨大な石の棒を差し込んで押さえ込んでいるといわれ、今見えている「要石」は、その石の棒の頭なんだそうですよ。

そんな「香取神宮」は、東関東自動車道の佐原香取インターチェンジからだと、3分ほど走った場所にあります。

◆【佐倉市 佐倉城址公園の紅葉】11月5日(金)放送分

「千葉県内の紅葉の名所」をテーマにお送りしてきた今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。最終日の今朝は、県内の紅葉の名所の中から、佐倉市にあります「佐倉城跡公園」を取り上げてみたいと思います。

千葉県内で唯一、「日本100名城」に選定されている「佐倉城址公園」。この公園は、堀田氏をはじめ、譜代の有力大名の居城だった佐倉城の城跡一帯を、整備した公園です。

お城の建物は明治時代のはじめにすべて取り壊されていますが、土塁や空堀跡などが残り、かつての面影をとどめています。そんな佐倉城址公園の紅葉は、例年11月末に見頃を迎え、12月上旬が最盛期。特徴となっているのが、空堀の中に植えられた木々の紅葉。空堀からあふれ出すように赤く色づいた木々は見る角度によって様々に見えて、実に見事です。

そんな「佐倉城跡公園」は、東関東自動車道の佐倉インターチェンジからだと、県道65号を経由して15分ほどの場所にあります。

今週は、「千葉県内の紅葉の名所」をテーマにご紹介しました。お出かけの際は、感染症対策を忘れずに、ぜひチェックして、秋のワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!

◆ 横断歩道での歩行者優先

2021/10/30 UP!

横断歩道で、歩行者が犠牲になる交通事故が後を絶ちません。

横断歩道は、歩行者が優先。この教習所でもならったはずの当たり前のことを、多くのドライバーはすっかり忘れてしまったのか、街なかで無視しているクルマが少なくありません。

そこで今週は、特に信号のない「横断歩道での歩行者優先」のルールについて、取り上げていきたいと思います。

【信号のない横断歩道では歩行者優先】10月25日(月)放送分  

まず、クルマを運転していて、前方の信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている場合、皆さんはどうしますか?そう、答えはもちろん、手前で一時停止をして、歩行者に道を譲らなければいけません。

このことを、善意からくる運転マナーだと思っている人がもしいたら、それは違いますよ!これは、れっきとした道路交通法で定められたルールです。守らなければ「横断歩行者等妨害等」という違反になって、違反点数は2点。反則金は、普通車では9000円、大型車が1万2000円となります。

そして、横断歩道で気をつけなければいけないのは、歩行者などが渡っている時や、渡ろうとしている時だけではありませんよ。実は、横断しようとする人や自転車が明らかにいない場合を除いて、その手前で停止できるように、速度を落として進まなければいけない、とも定められているんです。つまり、横断歩道の近くに人がいれば、念のため速度を落とさなければいけません。

横断歩道で歩行者などが待っていても、お構いなしに走り抜けるクルマを依然多く見かけますが、これは立派な交通違反だということを、皆さんもしっかり覚えておきましょうね!

【横断歩道での一時停止の調査】10月26日(火)放送分

今週お送りするテーマは、「横断歩道での歩行者優先」です。特に信号のない横断歩道で、歩行者優先のルールを守っていないクルマが多いというお話を昨日しましたが、実際に、どれぐらいの人が守っていないのでしょうか?

JAF・日本自動車連盟では、2016年から、「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」を行っています。これは、各都道府県2カ所ずつにおいて、信号機が設置されていない横断歩道を通行するクルマを対象に、歩行者が渡ろうとしている場面で、一時停止するかどうかを調べたものです。

去年の8月は、15日間に渡って、合計9434台のクルマを調査したそうで、その結果、一時停止したクルマは、2014台、21.3%という結果となりました。調査を開始した2016年には、わずか7.6%しか止まらなかったそうで、それに比べれば、かなり良くなってきているのが分かりますね。しかしそれでも、8割近くのクルマが止まっていない現実をみると、決して、多くの人がルールを守っているとは言えませんね。

ちなみに全国で、一番停止する率が高かったのは長野県で、72.4%にのぼりました。千葉県は26.7%で、全国16位。東京都は6.6%で46位、全国でワースト2位という結果でした。みなさんも歩行者優先のルール、ぜひ守ってくださいね!

【横断歩道手前に駐車車両がある場合】10月27日(水) 放送分

今週は「横断歩道での歩行者優先」をテーマにお送りしています。

信号のない横断歩道で歩行者などが渡っている時や、渡ろうとしている時は、クルマは一時停止して道を譲るのがルールだということを、昨日&一昨日とご説明してきました。ただ中には、歩行者がいるのかいないのか、簡単には分かりにくい状況もあります。

その一つが、横断歩道の手前にクルマが停まっている場合です。そんなケースでは、駐車車両の陰になっている歩行者などを、すぐには確認しづらいですよね。歩行者側から見ても、駐車車両が邪魔で、クルマが近づいてきているかどうか分かりません。そのため、クルマの陰から飛び出す格好になって、交通事故に遭う可能性があります。

もちろん道路交通法では、そんなことにならないようにルールを定めています。月曜日にもご紹介しましたが、歩行者などがいるかどうかがはっきり分からない時には、その手前で停止できるように、まず速度を落として進まなければいけないことになっています。さらに、横断歩道などの手前で止まっているクルマがあり、その横を通る場合、前方へ出る前に一時停止することが決められています。

そもそも横断歩道や自転車横断帯の端から前後5メートル以内の場所は、駐車も停車もしてはいけないことになっています。みなさんも、道路を横断中の歩行者を守るため、こうしたルールを改めて思い出し、しっかりと守るようにしてくださいね!

【横断歩行者に注意したい場面】10月28日(木)放送分

今週は、「横断歩道での歩行者優先」をテーマにお送りしています。

きのう、信号のない横断歩道の手前にクルマが停まっていると、歩行者などがいるか分かりにくくて注意が必要、というお話をしました。実は他にも、歩行者の存在が分かりにくく、注意しなければいけないシチュエーションがあるので、きょうはそうした場面をチェックしておきましょう。

まずは、片側一車線の道路などで、対向車線が渋滞している時です。対向車の車列が少しずつでも進んでいる時なら、歩行者がいきなり道路を渡ることはないでしょうが、止まっていたりする時は、要注意です。横断歩道を渡って、突然、歩行者がクルマの前に出てくる可能性があります。

また、バス停付近も細心の注意が必要です。バス停には、すぐ前後に横断歩道が設置されている場所があります。車体が大きいバスの陰になってしまえば、歩行者がいるかどうかを確認するのは、まず無理でしょう。自分が走っている車線側でも対向車線側でも、バス停のすぐそばに横断歩道があるような場合には、十分気をつけなければいけません。

皆さんも、そうした場所を通行する際には、ルール通り、十分スピードを落として進み、横断歩道の手前で一時停止することを決して怠らず、しっかりと安全を確認するようにしてくださいね。

【横断歩道の手前には…】10月29日(金) 放送分

「横断歩道での歩行者優先」がテーマにお送りしてきました今週の千葉トヨペット・レガーメ・ワンダフルドライブ。

ところでみなさんは、信号機のない横断歩道がどこにあるか、事前に分かったりするでしょうか?普段、通り慣れている道路なら、どこに横断歩道があるかは、きっと分かっていることでしょう。でも初めて通る場所では、信号機のない横断歩道がどこにあるか、事前には気づきにくい・・・と感じている人が、結構いるかもしれませんね。でもそんな方は、大事なものを見落としていることに気付いていない、ということになります。

日頃運転していて、みなさんも道路の路面にひし形の表示があるのを見たことがあると思います。こちらは「横断歩道または自転車横断帯あり」という道路標示で、信号のない横断歩道などの50メートル手前と30メートル手前に、設置されています。つまりひし形の道路標示を見たら、その先には、信号機のない横断歩道などがある、という訳です。また、横断歩道のそばには、青地に白の「横断歩道」の標識も立てられています。みなさんもこうした表示や標識に注意を払い、横断歩道の存在を常に意識しながら、運転するようにしてくださいね。

今週は「横断歩道での歩行者優先」をテーマにご紹介しました。ぜひ時々チェックして、安全安心なワンダフルドライブ、どうぞ楽しんでくださいね!

◆ ながら運転に注意!

2021/10/22 UP!

運転中に、スマートフォンや携帯電話、カーナビなどを、操作したり、じっと見つめたりする、いわゆる「ながら運転」。この「ながら運転」に対する罰則が2019年12月に厳罰化されたのは、みなさんも、既にご存知だと思います。その法改正や取り締まりを強化した効果もあって、去年、「ながら運転」が原因の事故件数は、前の年より大幅に減少しました。とは言っても、「ながら運転」による事故が全くなくなったという訳では、もちろんありません。

そこで今週は、「ながら運転に注意」をテーマに、改めてその危険性や対策などについてお話していきたいと思います。

【ながら運転の罰則】10月18日(月)放送

ながら運転についてご紹介する今週。まず、2年前の道路交通法の改正により、強化された罰則内容について、改めて確認しておきましょう。

まず、運転中に携帯電話などで通話したり画面をじっと見たりしていると、違反点数は3点。反則金は、普通自動車の場合、1万8000円となります。さらに「ながら運転」で交通事故を起こしたり、あやうく事故を起こしかけた場合は、違反点数は6点、つまり一発免停です。また、以前は反則金ですんでいたのが、刑事手続きの対象となり、「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」が課せられることになります。

「ながら運転」は、死亡事故にもつながる危険な行為。「ちょっとぐらいなら」と決して甘く考えないで、みなさんも絶対やめるようにしてくださいね!

【ながら運転の危険性】10月19日(火)放送

今週は、「ながら運転」をテーマにお伝えしていますが、「ながら運転」のどんな点が、そんなに危険なんでしょうか?ということで今朝は、特にスマートフォンなどを使用しながら運転する、いわゆる「ながらスマホ」の危険性について、チェックしてみましょう。

まず普段の運転では、ドライバーさんは前方以外にも、無意識のうちに、サイドミラーなどで左右をチェックしたり、ルームミラーで後方を気にしたりして、常に安全を確認しながら運転しているものです。ところが、スマホなどを見ながら運転すると、画面と前方を交互に確認することになるので、どうしても左右を広く見たりすることが出来なくなってしまいます。さらに、運転に対する注意力も散漫となり、危険に気づくのが遅れることになるでしょう。その結果、横からの飛び出しなどに対処できなくなり、事故につながる危険性が高くなってしまいます。

またある研究では、スマホの画面などを見ていたドライバーが、危険を感じるまでの時間は、2秒以上だという結果が出ているそうです。2秒という時間は、一見短そうに思うかもしれませんが、時速40キロで進んでいる場合は、およそ22.2メートル。時速60キロなら、およそ33.3メートルも前を見ないで進むことになります。ドライバーが危険と感じた時には、もう手遅れかもしれないのです。

スマホなどの操作中による交通事故は、それ以外の場合と比べて、死亡事故の割合がおよそ1.9倍にもなるといいます。「ながら運転」は、人の命を奪いかねない危険な行為だということをくれぐれも肝に銘じて、ぜひ運転に集中するようにしてくださいね!

【スマホのながら運転はバレる】10月20日(水)放送

今週は、「ながら運転に注意」をテーマにお送りしています。

ところで中には、運転中にスマートフォンを操作していて事故を起こしたとしても、それを黙っていれば、「ながら運転」をしていたことはバレないのでは・・・?なんて思う人が、ひょっとしたらいるかもしれませんね。例えば、単に「わき見運転をしていた」などと話せば、「ながら運転」をしていたことを隠せるだろう、と安易に考えるドライバーがいても、不思議ではないですよね。

でも、そんな都合のいい理由をつくろったところで、すぐにウソだと分かるのが今の世の中です!例えば、2019年9月、新潟県長岡市でこんな事故がありました。国道の脇を歩いていた71歳の男性が、後ろから来た乗用車にはねられて、亡くなったのです。乗用車を運転していた当時34歳の男は、取り調べに対して当初は、「スマートフォンを車のフロアーに落としたので、拾っていて歩行者に気づかなかった」と話していたそうです。しかし、不審に思った警察がスマートフォンの通信記録を調べたところ、事故が起きた時、スマートフォンのゲームアプリが起動中で、ゲームをしながら運転していて事故を起こしたことが明らかになったそうです。

スマホには、通話履歴のほかにも、さまざまな記録やデータが残っています。調べれば、その時に使用していたかどうかがすぐに判明するので、どんな言い訳をしても通じないことを、よく肝に銘じましょう。みなさんも運転中は、絶対にスマホなどを操作しないでくださいね!

【運転しながらの飲食】10月21日(木)放送

今週は、「ながら運転に注意」をテーマに、その危険性などについてお伝えしています。

ところで、皆さんにもご経験があると思いますが、ついやってしまいがちな、運転の最中に、パンやおにぎりを食べたり、コーヒーなどを飲んだりするといった行為は、「ながら運転」に当たるのでしょうか?実は道路交通法では、運転しながらの飲食については、明確に禁じる内容はありません。ただ、重大な安全運転義務違反に抵触する場合は、取り締まりの対象になる可能性があります。

例えば、カップラーメンなど、両手がふさがってしまうような食事をするほか、包装紙などを開けるため注意力が散漫になったり、ハンドル操作ができない状態が長く続くような場合は、それに当たるでしょう。とはいえ、片手で食べられるような軽食や、ペットボトルのドリンクを飲むような場合でも、十分注意が必要です。というのも、普段でさえ、何かを食べたり飲んだりする時に、ふいに気管に入って、むせることはよくありますよね。実際にお茶でむせたことが原因で、多数の歩行者をはねて、重軽傷を負わせる事故も発生しています。それに、ペットボトルを手に取ったり、キャップを開けたりするような時なども、わき見運転は、一瞬ですがしがちになります。

ということで、走行中の飲食には危険が伴うということを忘れてはいけません。運転中の飲食はできるだけ安全な場所に停車してから食べるよう心がけてくださいね。

【運転中落ちたものを拾わない】10月22日(金)放送

「ながら運転に注意」をテーマにお送りしてきた、今週の「千葉トヨペット・レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。

さまざまな「ながら運転」の中で、道路交通法で明確に罰則が規定されているのは、スマホや携帯電話などの使用です。通話やメールをするのはもちろん、簡単な操作も禁止されています。カーナビやタブレットなどの画面を見たり、操作したりするのも同じです。

でも、危険な「ながら運転」はそれだけではありません。例えば運転中、助手席などに置いていたバッグやスマートフォン、書類などが、ブレーキを掛けたり、カーブを曲がったりしたはずみで落ちた時、みなさんはどうしますか?運転中、座席から何かモノが落ちると、それが気になってしまい、なんとか拾おうとする人がいます。しかしそうすると、どうしても前方から視線が外れてわき見運転になってしまいますし、無理に手を伸ばせば、ハンドル操作を誤る原因にもなるでしょう。その結果、事故につながってしまうケースが少なくないといいます。

考えてみれば、落ちたモノは、運転するのに必要なモノであることはほとんどないはずです。運転中に何か落ちても、すぐさま拾おうとしないで、安全な場所に停まってから、拾うようにしてくださいね。

今週は、「ながら運転に注意」をテーマにお話しました。ぜひチェックして、みなさんのワンダフルドライブに、どうぞ役立ててくださいね!

◆ 秋のカーライフ

2021/10/15 UP!

10月も中旬となり、秋が徐々に深まってきましたね。そんな、この時期の運転には、特別に注意すべき点など、いろいろなポイントがあるものです。そこで今週は、「秋のカーライフ」をテーマに掲げ、情報をお届けしていこうと思います。

◆【早朝の歩行者にも注意】10月11日放送分

先日、秋は日の入りの時間が早くなり、特に視界の悪い夕暮れ時は、事故にいっそうのこと注意しなければいけない、というお話をご紹介しました。ただ、注意しなければいけないのは、夕暮れ時だけではありませんよ。

同じように、早朝にも注意が必要なんです。みなさんの中にも、ご出勤などのため、早朝にクルマでお出かけする機会がある方、たくさんいらっしゃるでしょう。そんな時、まだ朝早いので、「歩行者なんて歩いているワケないだろう・・・」なんて油断をしていませんか?早朝は、早起きのご方が散歩されたり、農家の方も作業に出かけたりすることがあります。と同時に、まだ薄暗いので、周囲が見えにくく、危険性の高い時間帯でもあるんです。

ということで、早朝にクルマを運転する場合は、原則としてライトを上向きに点灯し、前方の安全をしっかり確認することが大切です。また夜間と同じく、ライトが照らしにくい、道路の右側から横断してくる歩行者にも、十分注意するようにしてくださいね!

【秋の霧に遭遇したら】10月12日分 

「秋のカーライフ」、秋といえば、霧の多い季節ですね。

「霧」は秋の季語になっているほどです。秋に発生しやすいタイプは、移動性高気圧に覆われた時に放射冷却によって発生する「放射霧」と呼ばれるもので、特に風の弱い盆地などでよく見られます。運転中に、もしこうした霧に遭遇したら、高速道路でも一般道路でも、まずスピードを落とし、前のクルマとの車間距離をしっかりとるようにしましょう。そして、視界を確保するためにヘッドライトを点灯します。ただ遠くまで照らそうと、上向きのハイビームにすると、霧で光が乱反射して、余計に視界が悪くなります。ロービームを使用するよう心掛けてくださいね。

また、視界が低下し、まっすぐ走るのが難しい時には、道路の白線やガードレールなど、見えるものを目安にして走行します。前のクルマのテールランプも目安になりますが、頼りにし過ぎるあまり、車間距離を詰めすぎてしまう恐れがあります。十分注意してくださいね。ただ、霧があまりに濃くなってきたら、無理して運転を続けるのは大変危険です。一般道であれば駐車場、高速道路であればサービスエリアやパーキングエリアなど、安全な場所に停まって様子を見ましょう。ただしこの時、そういった場所が近くにないなどの理由で路上に停車するのは、後続車に追突される危険性が高くなるので、くれぐれもやめてくださいね。

【野生動物に注意】10月13日分

秋、山あいの道路を通行する時、気をつけたいのが野生動物との事故です。

秋から冬にかけては、動物たちは繁殖期に入ったり、冬に備えて食料を探し回ったりと、活発になるシーズン。そのため野生動物の交通事故は、例年、9月以降増加する傾向にあって、10月から12月にピークを迎えます。時間帯でいえば、日没から日の出までの夜間。特に日没前後は、動物たちの行動が活発になりますし、ドライバー側の視界も悪くなるので要注意です。

そこで山あいの道路を走る時には、いつもより早めのヘッドライトの点灯を心がけましょう。野生動物は、照明が当たると目が光りますので、より発見しやすくなります。ただ、もし野生動物が飛び出してきた時など、慌てて急ハンドルで避けようとすると、狭い山道だと、斜面にぶつかったり、森に転落したりと、かえって危険な場合があります。こういう時は、まずブレーキを踏むようにしましょう。少しでもスピードが落ちれば、動物が避けてくれる可能性があります。万一衝突したとしても、スピードが遅ければ被害を減らすことだってできるでしょう。

みなさんも山道を走行中、「動物注意」と書かれた黄色いひし形の標識を見かけたら、スピードを落として、慎重に運転するようにしてくださいね。

【冬用タイヤの購入は秋のうちに】10月14日分 

秋のカーライフ、まだ10月ということで、冬の話をするのは早いだろう、と思われるかもしれませんが、この時期だからこそ、オススメしておきたいコトがあります。それが冬用タイヤの購入です。

「いくらなんでも早すぎ!」という声が聞こえてきそうですが、冬用のスタッドレスタイヤを、今、購入しておいた方がいい理由があるんです。実はスタッドレスタイヤ、新品の状態では、表面が皮で覆われている状態になっていて、そのままだと、性能を十分に発揮することができません。そこで200キロメートルくらい走り慣らして、表面を少し剥いた方が、ベストの状態になるんです。またスタッドレスタイヤは、毎年販売される本数が限られています。そのため、欲しいと思うタイヤを確実に手に入れるには、
早めに予約をした方がいい、という事情もあるんです。特に冬が迫ってくると、冬用タイヤの販売は、需要の高い雪国が中心となります。つまり、関東ではますます品薄になってしまい、手に入れにくくなってしまうんです。

近年、関東でも思わぬ大雪に見舞われることがあります。そんな急な降雪や凍結に備えて、「めったに遠出はしないから必要ない」という方にも、スタッドレスタイヤはオススメです。今シーズン、スタッドレスタイヤの購入や交換をお考えの方は、お近くのカーディーラーなどへ、ぜひお早目に、お問い合わせくださいね!

【落ち葉にも注意】10月15日分

「秋のカーライフ」をテーマにお送りしてきた、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。

この先、秋が深まっていくと、木の葉が色づき、紅葉シーズンを迎えますね。キレイな紅葉は、愛でるだけなら、もちろん何の問題もないのですが、ひとたび散って、道路などに落ちると、ちょっとした厄介者になることがあるんです。

というのも、落ち葉は1、2枚くらいなら、さほど支障はありませんが、しかし道路に降り積もった状態となれば、とても滑りやすく、タイヤがスリップする原因になるんです。多くの植物の葉の表面には、ワックスのような油を含む「クチクラ層」と呼ばれる層があって、植物を乾燥から守る働きをしています。ただ、水に濡れると分解され、それが表面に浮き出してきて、スリップしやすくなってしまうんです。その滑りやすさは、凍結した道路や雪道に匹敵するほどともいわれています。

そこで、落ち葉が積もった場所を見つけたら、できれば踏まないようにし、それが難しい場合は、スピードを十分に落として通行するようにしましょう。そして落ち葉の上を走行中は、ハンドル操作やブレーキ操作を控え、慎重に通過することを心掛けてくださいね。

秋のカーライフ、冬に向けての準備のことも考えて、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!

◆ 追突事故を防ぐ

2021/10/8 UP!

クルマ同士の交通事故には、いろいろなものがありますが、みなさんは、どんな事故が一番多いと思いますか?2020年の交通事故の発生状況をまとめた
警察庁の統計によりますと、一番多かったのは「追突」で、9万5520件。
これは全体のおよそ36.6%を占めています。次いで、「出会い頭」が7万9363件で、およそ30.4%、そして、「右折時」の2万7091件が、およそ10.4%と続きます。つまり、クルマ同士の事故で最も多いのは「追突」。
そこで今週は、「追突事故を防ぐ」をテーマに、さまざまな注意点などを取り上げていきたいと思います。

【わき見運転をしない】10月4日放送分

追突事故を起こす原因として、何より注意しなければならないのが、わき見運転です。道路脇の店や看板に目を奪われたり・・同乗者との会話で横を向いていたり・・・。そして、近年大きな問題となっているのが、携帯電話やカーナビなどを操作していて起こる、いわゆる「ながら運転」です。

本人は、ほんのわずかな時間と思っても、クルマはその間に、意外と進んでいるもの。例えば、クルマが時速60キロで走行しているとき、1秒間に進む距離は、およそ17メートル。2秒間なら34メートル、3秒間なら51メートルも進むことになります。わき見運転は、その間、目をつぶっているのと変わりません。その危険性をよく認識して、みなさんもハンドルを握ったら、どうぞ運転に集中してくださいね。

【追突を防ぐために大切なこと】10月5日(火)

今週のテーマは、「追突事故を防ぐ」です。

きのう、わき見運転の危険性についてお話しましたが、その他にも注意しなければいけないことが、色々あります。例えば、「漫然運転」もその一つです。

これは「ぼんやり運転」などとも言われますが、ぼんやり考え事をしながら運転をしている状態です。もちろん、他のことを考えながら運転すること自体、法律にとがめられることではありません。しかし、他のことにとらわれすぎるあまり、運転がおろそかになるのは問題です。特に渋滞中など、前のクルマが停止したことに気が付かず、追突してしまう原因となります。また、疲れている時や病気の時、心配事がある時などにも、注意力が散漫になりやすくなります。このようなときは、運転を控えるか、体の調子を整えてから運転するようにしましょうね。

そして運転中、注意を払うのは、すぐ目の前を走っているクルマだけではありませんよ。2、3台前や、隣の車線のクルマの状況まで、常時確認しておくことが大切です。というのも、前方のクルマの前に、隣の車線からの割り込みがあったりすれば、前方のクルマが急に減速することが考えられますよね。周囲の状況を常に見ていれば、そんな時に、早めに減速して追突を防ぐことができる訳です。

追突事故は、主に油断が引き起こします。「走行しているのは自分だけではない」ということ、みなさん、くれぐれも忘れないでくださいね。

【十分な車間距離】10月6日(水) 

追突事故を防ぐために、とても有効な対策があるんですが、みなさんはご存知ですか?

その方法は、いたって簡単!そう、車間距離を十分に取ることです!

十分な車間距離がとれていれば、前のクルマが、仮に急ブレーキをかけたとしても、止まったり、避けたりするための時間的な余裕が生まれます。

では、どのぐらいの車間距離を取ればいいんでしょうか?この車間距離を考えるときオススメなのが、前のクルマが通過した場所を、自分が何秒後に通過するかをみる、「車間時間」でチェックする方法です。その方法で、近年よくいわれているのが、一般道で、2秒以上あける「2秒ルール」です。ただ、普通に「1、2」と数えてしまうと、大抵早すぎてしまいます。そこで「ゼロ、イチ、ゼロ、ニ」と数字の前にゼロをつけて、ゆっくり数えるようにするのがいいそうですよ。そうすれば、ゆとりのある2秒以上の車間時間を取ることができるはずです。

狭すぎる車間距離は、危険を増大させるほか、前のクルマに、あおり運転を思わせる余計なプレッシャーを与えることにもなり、なんのメリットもありません。みなさんも、ぜひこの機会に、ご自身の車間距離が近すぎないか、確認してみてくださいね。

【追突されない運転】10月7日(木)

運転中に、前のクルマへ追突しないためのポイントをお話してきました。では、自分が追突されないようにするには、どうしたらいいんでしょうか?

「後ろのクルマに気をつけてもらう」しかないようにも思えますが、実は、いくつかのポイントを注意することで、ある程度、追突されるのを防ぐことができます。

まず基本中の基本は、急ブレーキをかけないことです。そして、右折や左折をするときや、道路脇に停車するときなどは、ブレーキを踏む前に、必ずウインカーを出して「これから減速する」という意思を、後続車に伝えるようにしましょう。また、赤信号などで止まるときには、早めにスピードを落とすのがポイント。徐々に進みながら止まるようにすれば、追突されにくくなります。

一方、高速道路などで、渋滞によって減速から停車しなければならないことがありますが、渋滞の最後尾に付くのは、実は危険な行為。というのも、スピードの速い後続車に、追突される可能性が高くなるんです。そこで前方に渋滞が見えたらすぐに、ハザードランプを点けてゆるやかに減速を始めましょう。そしてゆっくりと渋滞に近づき、後ろに2、3台クルマが連なっている状態になれば、自分が最後尾にならず、追突されにくくなります。

その他にも、急な進路変更をしないようにするほか、ミラーで後ろの状況を、常に把握しておくことも大切ですよ。

【発進時の追突にも注意】10月8日(金)

今週は「追突事故を防ぐ」をテーマにお届けしてきましたが、走行中に十分な車間距離を取ることはもちろん大切ですが、信号待ちなどで停車したときの車間距離について、みなさんは、これまで考えたことがありますか?実はこれも、思わぬ追突事故を防ぐためにとっても重要なんです。

例えば、こんなシーンを想像してみてください。信号待ちをしている時に、信号が青へと変わる。前のクルマが発進したので、自分もそれに続こうとアクセルを踏みます。ところがその途端、前のクルマが何らかの理由で、急ブレーキをかけて急停止!気付くのが遅れれば、追突を免れないシーンです。走行中だけでなく、こうした発進直後の追突事故が、意外にも多いといいます。

そんな事故を防止するためには、停車中の車間距離を十分に取ることが、何より大事。具体的な距離としては、およそ4メートルから5メートル。クルマ1台分ぐらいのスペースを空けるのがポイントです。追突の危険性は減りますし、前のクルマに、余計なプレッシャーを与えることもありませんよ。

今週の特集は「追突事故を防ぐ」。ぜひチェックして、追突事故を起こしたり、巻き込まれたりしないようにしてください。

◆ 夕暮れ時の運転に注意

2021/10/1 UP!

先週木曜日は「秋分の日」でこれからは夜の時間の方が長くなり、日の入りがどんどん早くなっていきます。そんな夕暮れ時から夜にかけては、交通事故が特に多い時間帯だということを、みなさんはご存知でしょうか?そこで今週は、「夕暮れ時に注意」をテーマに、さまざまな情報をご紹介していきたいと思います。

【夕暮れ時は交通事故が多い】9月27日(月)放送分

初日のきょうは、夕暮れ時にどれぐらい事故が多く発生しているのか、チェックしてみましょう。

警察庁が、平成28年から令和2年まで5年間の交通死亡事故の発生状況を分析した結果によりますと、日没の時刻と重なる、午後5時台から7時台に、特に多くの死亡事故が発生していたそうです。

警察庁では、日没の前後1時間を「薄暮時間帯」と呼んでいるんですが、特に10月から12月にかけて、この「薄暮時間帯」に多くの交通事故が発生していました。中でも、自動車と歩行者が衝突する交通事故が一番多く、全体の51%と、およそ半数を占めていたそうです。これは昼間の時間帯に比べて、実に4倍にのぼる数字で、いかに危険な時間帯なのかが伺えますね。ちなみに、そうした事故の86%が、歩行者が道路を横断中に起きているといいます。

いつのまにか辺りが暗くなり、視界が悪くなる薄暮時間。明日からは、どんなことに気をつけてこの時間帯に運転するべきか、さまざまな観点からチェックしていきたいと思います。

【早めのライトオンが大切】9月28日(火)放送分


日没前後の薄暗い時間帯には、交通事故が多いというお話をきのうしました。その原因として考えられるのが、物の見えにくさです。というのも、夕暮れ時には、景色全体が薄暗くなるのはもちろんのこと、色のコントラストがなくなってきて、昼間はハッキリ見えていたものが、見えにくくなってしまうんです。しかし日没後でも、西の空などには夕景が残っているため、ドライバーさんたちは「まだ明るい」と錯覚してしまい、ヘッドライトを点灯することなくしばらく走行。その結果、事故を起こすケースが未だに後を絶たないようです。

そんな危険を解消するために大切なのが、早めにヘッドライトを点灯することです。早めのライトオンで、自分の視界を確保するだけでなく、他のクルマや歩行者など、周囲に自分の存在を知らせることができます。そのため道路交通法では、日の入りから日の出までの間は、ヘッドライトを点灯することが定められています。

千葉県の9月下旬の日没時刻は、だいたい5時30分頃。ですが、「早め」のライトオンということでいえば、日没よりも30分は早く点灯したいところです。ところが街なかを見てみると、日没時刻はおろか、本当に回りが見えにくくなってからでないと、ヘッドライトを点灯しないクルマが、随分といます。ドライバーさんがまだ明るいと感じていても、すでにかなり暗くなっていることが少なくありません。

みなさん、ぜひ早めのライトオンを心がけてくださいね。

【オートライトを使おう】 9月29日(水)放送分


今週のテーマは、この時期にふさわしい「夕暮れ時に注意」です。きのう、夕暮れ時の交通事故を防ぐためには、早めのライトオンが欠かせないこと、さらには、夕暮れ時がきてもなかなかライトを点灯しない人が多い、というお話をご紹介しました。そこで、そういった方々に、ぜひ活用して頂きたいのが、「オートライト」機能です。

オートライトとは、周囲の明るさをセンサーでキャッチして、ヘッドライトを自動的に点灯してくれる機能のこと。でも、せっかく付いているこの便利なオートライト機能を、普段、オフにしているという人が少なくありませんでした。しかし、昨年4月以降に発売された新型車からは、オートライト機能の搭載が義務付けられ、夜間走行中は、ライトをオフにできないようになりました。これで今後は、ライトの付け忘れを防いだり、早めのライトオンを実践したりするクルマが、街なかにどんどん増えていくことでしょう。

ただ、少し前のクルマに乗っている方は、ご自分での操作が必要です。もし、マイカーにオートライトが付いているかどうか分からないというドライバーさんは、ライトのスイッチのところをチェックしてください。英語で「AUTO」と書かれていれば、オートライトが装備されています。

交通安全のために、とても便利なオートライト機能ですが、スイッチを切ってしまっていては、宝の持ち腐れです。みなさん、ぜひ積極的に活用するようにしてくださいね。

【ヘッドライトのメンテナンス】9月30日(木)放送分


「夕暮れ時に注意」をテーマにお送りしている今週ですが、夕暮れ時の事故を防ぐには、早めのライトオンがとても重要ということを、きのうまでご紹介してきました。

ただ、肝心のライトのレンズが、年月が経つうちに、黄ばんだり曇ったりしていると、前方を照らす性能が低下してしまいます。なぜ、そんなことが起きるのかといいますと、ヘッドライトのレンズの素材として主に使われているのが、ポリカーボネイトというモノで、その劣化を防ぐために表面に施されているコーティングが、紫外線などの影響ではがれたりしてしまうんです。さらに、走行中の飛び石などでレンズの表面に細かい傷がつき、そこに汚れが付着したりすることも、黄ばみや曇りの原因と考えられます。そうなると、ライトの性能が低下するのはもちろん、外見上目立つ場所だけに、クルマ自体がとても古くなってしまったような印象を与えてしまいますよね。

そこでオススメしたいのが、レンズのクリーニングです。レンズの表面を磨いて細かなキズやくすみを落とし、保護のためのコート剤を塗ることで、新車のときのような輝きを取り戻すことができますよ。レンズのクリーニングと併せて、ヘッドライトのバルブを交換するのもオススメです。バルブには、色や明るさなど、いろいろな種類のものがあります。お近くのカーディーラーなどで、ぜひ一度、相談されてみてはいかがでしょうか?

【夕暮れ時の運転で気をつけること】10月1日(金)放送分


今日から10月。深まりゆく秋にあわせ、昼間の時間も、これから日ごと短くなっていきます。今週は、「夕暮れ時に注意」をテーマに掲げ、辺りが見にくい夕暮れ時の交通事故を防ぐために、ヘッドライトの重要性についていろいろとご紹介しましたが、それ以外にも、気をつけなければいけないポイントがあります。

まず夕暮れ時は、路上がとても見にくくなっていますので、歩行者や自転車などの発見が、どうしても遅れがちになります。そこで歩行者や自転車などが出てきそうな横断歩道や交差点では、意識的に速度を落として、いつもより慎重に走行するようにしましょう。

また、夕陽がまぶしい時、目を細めて運転しているという方、いらっしゃると思いますが、やっぱり、どうしても前が見えにくいですよね。そんな時には、サンバイザーやサングラスを積極的に活用するようにしてください!

そして夕方には、一日の疲れが出て運転姿勢が崩れがちです。姿勢が悪くなって視点が下がると、見渡せる範囲が狭くなってしまいます。背筋を伸ばして、シートに深く座り、広い視野で運転できるように心がけましょう。

◆ 高齢者と交通事故

2021/9/24 UP!

9月20日は、「敬老の日」。

「長年に渡って、社会に貢献してきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う日」ということになっています。そんな「敬老の日」にこそ、今一度、考えておきたいのが、高齢者に関する交通事故についてです。ということで今週は、「高齢者と交通事故」をテーマに、いろいろお伝えしていきたいと思います。

【高齢者の交通事故の現状】9月20日(月祝)放送分

「高齢者と交通事故」まず、初日のきょうは、高齢者に関する交通事故の発生状況についてです。

千葉県警が公表しているデータによりますと、千葉県内で、交通事故で死亡した人数は、平成30年以降、全ての死者数だけでなく、65歳以上の高齢者の死者数も、ともに減少しています。ただ割合で見ると、高齢者は全体の50%、つまり半数を超えていて、しかも年々増加傾向にあるんです。去年は、57.8%を占めていました。

では、そうした高齢者は、どのような状況下で、事故に遭っているのでしょうか?去年を例にとってみると、一番多かったのは「歩行中」です。そして次が「四輪車」、つまりクルマに乗っている時で、三番目に多いのが「自転車」に乗っている時となっています。つづいて「二輪車」、つまりバイクなどに乗っている時となり、あとは「その他」と続きます。

こうした交通事故のデータを踏まえると、高齢者ならではの様々な原因も見えてきます。明日からは、高齢者事故特有の注意点や対策についてお話していきたいと思います。

【高齢歩行者に注意】9月21日(火)放送分

今週のテーマは、「高齢者と交通事故」。二日目の今朝は、高齢の歩行者を事故から守るためのポイントなどについてお送りしたいと思います。きのうもお話しましたが、千葉県内で、交通事故で亡くなる方の半数以上を65歳以上の高齢者が占めていて、中でも多いのが、歩行中の高齢者が犠牲になるケースです。

高齢の方の大半は、どうしても体力が低下して、歩くスピードが遅くなっていきます。でも本人たちには、その自覚があまりないため、走ってくるクルマのスピードや距離を誤って判断し、道路を横断してしまうことがあるんです。また中には、視力や聴力が衰えたせいで、接近して来るクルマに気が付かないまま、道路を横断するケースもあるといいます。

そこでドライバーさんは、横断歩道がある場所はもちろんのこと、横断禁止になっている場所や、歩行者信号が赤の場合でも、突然、道路を横断してくる高齢者がいるかもしれないと考え、十分気をつけて運転することが大切です。もし、そうした歩行者を見つけた時には、一時停止や徐行などして、先に渡ってもらうようにしましょう。

さらに、道路横断中の事故で多いとされるのが、クルマから見て、右側から横断してくる歩行者との事故です。特に夕方や夜間は、クルマの右側は、ライトが照らす範囲から外れますので、十分に注意してくださいね。

【高齢歩行者が気をつけること】9月22日(水)放送分


今週は、「高齢者と交通事故」をテーマにお送りしています。

このコーナーでは普段、ドライバーさんの目線でお話することが多いんですが、今朝は、高齢の方々に向けて、歩行中などに交通事故に遭わないためのポイントをお話ししたいと思います。

まず、高齢の方の交通死亡事故の特徴として、自宅から500メートル以内、つまりご近所で事故にあうケースが多いそうです。ですから、いつもの歩き慣れた道でも、油断は禁物。クルマや自転車に注意し、交通ルールを心がけてくださいね。そして近道だからと、何も無い道路を渡るのは危険です。少し遠回りになるような場合でも、信号機のある場所や横断歩道などを渡りましょう。

また青信号であっても、横断中はクルマの動きに注意するようにしてくださいね。信号が変わりそうなときには、次の青信号まで1回待つくらいの、心のゆとりが大切ですよ。また、道路を横断する時、斜めに横断する人を見かけますが、道路を渡り終えるまでに必要以上に時間がかかるなど、これも危険な行為です。斜め横断はやめましょう。

最後に、早朝や夕方の黄昏どきなど、比較的暗めの時間帯に、高齢者事故が多く発生しているようです。そうした時間帯や夜間は、明るい色の服装を心がけて、できるだけ反射材を身に付けるようにしてくださいね。

【高齢ドライバーの注意点】9月23日(木祝)放送分

最近、高齢者が絡む交通事故で社会問題になっているのが、高齢ドライバーによる交通事故です。

警察庁の平成28年の統計によりますと、75歳以上のドライバーが起こした死亡事故件数は、75歳未満の人と比べて、免許人口10万人当たりの件数が2倍以上多く発生しているといいます。では、高齢ドライバーの運転では、どんなことに気をつけなければいけないのでしょうか?今朝はその辺りを、チェックしてみたいと思います。

まず大切なのが、歳を重ねることによって、身体機能の低下があるという認識を、自分自身で持つことです。例えば、動体視力などの「認知能力」や、交通状況を瞬時に、そして的確に判断する「判断能力」、そして必要な動作や操作を、瞬時に行うことができる「反応能力」などなど。「自分はまだまだ大丈夫」と思っていても、これらの能力は歳をとることで、誰でも確実に低下していくものだということを認識しましょう。

また、高齢ドライバーの場合、「長年、運転しているから大丈夫」という過信や、過去の経験にとらわれ、自分本位の運転に陥る傾向が、しばしばみられるようです。走り慣れた道路でも、基本に立ち返ってルールを守り、適度な緊張感を持って運転することが大切です。もちろんこれは、高齢者に限らず全ドライバーにいえることなので、今一度、自分の運転を見直してみましょう。

【免許証の返納】9月24日(金)放送分


「高齢者と交通事故」がテーマの今週、最終日の今日は、免許証の返納についてご紹介します。

高齢のドライバーさんなど、日頃から運転に不安を覚えている方のために、平成10年4月に制度化されたのが「運転免許証の自主返納」です。自主返納の手続きは、現在持っている運転免許証が有効で、本人が直接申請することが条件となります。申請手続きは、千葉県では「千葉運転免許センター・流山運転免許センター」または、県内の各警察署などで行えます。その際は、もちろん運転免許証が必要ですのでお忘れなく。

免許証の返納を行うと、「運転経歴証明書」を申請することができます。これは住所や氏名、生年月日などが記載されていて、身分証明書として、一生涯使うことができるものです。また自主返納した方は、バスやタクシーなどの公共交通機関の運賃割引など、さまざまな特典を受けられることができます。千葉県内では210以上の企業や団体がそうしたサービスを行っています。詳しくは、千葉県警のホームページなどで確認してください。

大きな事故を起こしてからでは手遅れです。「運転に自信がなくなった」「家族から心配と言われた」という方は、免許証の自主返納、真剣に考えてみませんか?

◆ クルマをバックさせる時の注意点 

2021/9/17 UP!

みなさんは、クルマの運転で“バック”に自信ありますか?運転歴が長くても、苦手意識を持っている方、少なくないようです。そこで今週は、「バックの注意点」をテーマに、さまざまなポイントをチェックしていきたいと思います。

【バックしている時のタイヤの向き】9月 13日(月)放送分


バックをしている時にハンドルを切ると、一瞬、タイヤの向きが分からなくなってしまうこと、みなさんはありませんか?バック時のハンドル操作では、前に進む時とはクルマの向きが反対方向に動くので、混乱しやすいものです。

特に、ハンドルを切ったまま前を見たり、後ろを見たりしていると、タイヤがどちらを向いているか、分からなくなることが多いようです。そんなことにならないためには、クルマが進む方向に対してタイヤがどちらを向いているか、常に意識することが大切です。

またバックをする際には、周囲の壁や隣のクルマなどに近づけ過ぎないようにするのもポイントですよ。クルマの周囲にスペースの余裕があれば、タイヤの向きが分からなくなっても、クルマを少し前進させたり、バックしたりすることで、その向きを確認することができますからね。

そしてどうしても苦手なら、クルマが動いている最中にハンドルを切らなくても大丈夫。クルマを完全に止めて、ハンドル操作をするのもひとつの手です。一つ一つの操作に集中することで、車庫入れなど、確実にできるようになるはずですよ。

【バックの時の安全確認】 9月14日(火)放送分

今週は、「バックの注意点」をテーマにお送りしています。

クルマの後方には、運転席から見えない死角が多く、バックする時には、十分気をつけなければいけません。そこで今朝は、バックする時には欠かせない安全確認などについて、チェックしていきたいと思います。

外出先の駐車場で、バックで停める時には、あらかじめ、クルマを入れるスペースやその周辺の安全確認を行います。例えば、隣りのクルマが出ようとしていれば、先に出てくれるまで待った方がいいですし、歩行者などがいる場合も、いなくなるまで待ちましょう。そして、ギアをバックに入れたら、すぐに後退していい訳ではありませんよ。ギアを入れた後、一時停止するようにして、周囲にこれからバックすることを知らせます。かならず周囲の安全を確認してから、バックを始めてくださいね。

また駐車場では、他の駐車車両と接触する危険性があります。特に、運転席とは反対側にあるクルマは、間隔が自分の目では確認できず、接触する危険度が高くなります。そこで、このままバックするとぶつかるかも・・・と思った時は、決して無理をしないで、やり直したり、一旦、クルマから降りて状況を確認するぐらいの慎重さが大切です。

もし、同乗者がいるようなら、安全にバックできるよう、誘導してもらうのもいいでしょう。ただその場合でも、自分の目で後方を確認することは必要です。くれぐれも忘れないでくださいね。

【モニターに頼り過ぎない】9月15日(水)放送分

運転にまつわるお話を、週替わりでお届けしているこのコーナー。
今週のテーマは、「バックの注意点」です。

今では、クルマの後ろの映像を確認できるバックモニターなどを装備している方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?クルマをバックさせるときに、障害物があるかどうかを簡単に確認でき、とっても便利ですよね。

しかしこのバックモニター、あまり頼りすぎるのはよくありません。というのも映像で映し出されるのは、実は限られた範囲でしかないんです。例えば、バンパーの両角付近やその下の部分は見ることができません。また、左右後方から近づいてくる歩行者や自転車なども、確認することができないんです。そのため、画面だけを見てバックしていると、思わぬ事故につながる危険性があるんです。

ということで、バックの際には、バックモニターの映像を見るのは最小限にして、必ず自分の目で、直接見たり、ミラーを使ったりして、周囲の安全をしっかり確かめるようにしましょう。最近は、クルマを上から見下ろしたように周囲の様子を映し出す、パノラミックビューモニターなどと呼ばれる機能を供えたクルマも増えています。しかしその場合も、画像にはどうしても歪みが出てしまい、ありのままを映し出している訳ではありません。安全確認はあくまで目視が基本。モニターは、あくまでも補助システムであることを、くれぐれも忘れないでくださいね。

【バックでアクセルを踏み込まない】9月15日(木)放送分


今週は、「バックの注意点」をテーマにお送りしています。前向きに運転する時と違って、バックでは、操作も安全確認もしにくいため、スピードの出し過ぎは、とても危険です。そこで一般に、安全にバックする時のスピードの目安として、歩くような速度で進むのがいいとされています。

ところが街なかでは、方向転換や車庫入れなどの際に、もっと速いスピードでバックするクルマを見かけることがあります。しかし安全のことを考えたら、それだけのスピードを出すことには、何のメリットもありません。

そこで、ぜひみなさんにオススメしたいのが、バックする時にアクセルを踏まないことです。現在では、およそ9割のクルマがオートマチック車だといわれています。そうしたオートマ車は構造上、ブレーキから足を離すとゆっくりと進むようになっています。これが「クリープ現象」です。通常、車庫入れや方向転換などを行う程度なら、このクリープ現象を利用してバックし、ブレーキで、スピードの調節をするぐらいで必要十分なスピードを得ることができます。さらに、よくニュースなどで報道される、アクセルとブレーキの踏み間違いも、アクセルを使わないようにすれば、ペダルを踏み替える必要がなく、間違いも少なくなるでしょう。

ということで、バックをする時は、むやみにアクセルペダルを踏まないで、安全を確認しながら、慎重に行うようにしてくださいね。

【バックの際の運転姿勢】9月17日(金)放送分

ところでみなさんは、クルマでバックをする時、どんな姿勢で運転していますか?

最近は、ルームミラーやドラミラーだけでなく、バックモニターやパノラミックビューモニターなどの普及により、それらを確認するだけで、振り返らずに駐車する人が少なくないようです。そのためか、助手席に手を掛けて後ろを振り向きバックする方法、通称「モテバック」が、「カッコつけたいの?」とか、「時代遅れ」「運転が下手なんじゃないの?」などと揶揄されることも、最近はあるようです。

確かに、ただ駐車スペースにクルマを入れるだけなら、わざわざ振り返る必要はないかもしれません。でも、実際の路上や、お店の駐車場などでは、子供や歩行者などがいつ近づいて来るか分かりません。先日もご紹介した通り、バックモニターなどは万能ではなく、どうしても死角や画像の歪みなどが生まれます。そのため、それに頼りすぎるのは危険で、あくまで目視の補助であることを忘れてはいけません。

ということで、運転席側の窓を開けて後ろを確認したり、リヤガラスから後方を確認するモテバックも積極的に取り入れて、安全確認することを忘れないでくださいね。

◆ 秋の悪天候の運転

2021/9/10 UP!

9月も2週目に入りました。残暑が次第に落ち着きをみせるこれからのシーズンは、秋晴れなど天気のいいイメージがある一方で、秋の長雨や台風など、荒れた天気も多い季節です。そこで今週は、「秋の悪天候に備えて」というテーマで、さまざまな注意点をピックアップしていきたいと思います。

【大雨の時の注意】9月 6日(月)放送分

初日のきょうは、「大雨の時の運転の注意点」です。

まず、雨で濡れた路面のグリップ力は、乾いている時の40%から60%ほどと言われています。つまりスリップしやすいということ。そのため、急ブレーキや急ハンドルなど、「急」のつく操作をできるだけしないことが大切です。また、スピードは抑えて、前のクルマとの車間距離を十分にとり、早めのブレーキやハンドル操作を心がけるようにしましょう!

さらに、スピードを出し過ぎると、タイヤと路面の間に水の膜ができ、ブレーキやハンドル操作ができなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こりやすくなります。特に高速道路では、スピードの出し過ぎは禁物ですよ。

大雨の時には、打ちつける雨や、他のクルマが巻き上げる水しぶきによって、周囲の視界が悪くなります。そんな時には、昼間でもライトを点灯して、自分の存在を周りに知らせるようにしてくださいね。

そして大雨では、道路が冠水することがよくあります。その水溜まりの中は、どんな危険があるか分かりませんし、クルマが浸かれば故障にもつながります。不用意に冠水した場所には入らず、できるだけ迂回するように心がけましょう。

【台風の時の運転】9月 7日(火)放送分

夏から秋にかけて、悪天候をもたらすものといえば、そう「台風」がありますよね。そこで今朝は、そんな台風に見舞われた際の運転について、ポイントをご紹介しましょう。

まず、台風が来ている時には、何といっても運転しないことが大前提です。それでも、どうしても運転しなければいけない場合は、最大限の注意が欠かせません。大雨で視界も悪いですし、強風でクルマの挙動も不安定になります。さらに、木の枝や落石など、路上にどんな落下物があるか分かりません。予期せぬ事態に備えるためにも、いつも以上にスピードを落として運転するように心がけましょう。

また、台風時に運転する大切な注意点として、なるべく広い道路を利用することが挙げられます。対向車などが強い風でふらつき、車線を越えて来ることがあるかもしれません。そんな時に、車線の数が少ない道路では、避けられる場所も限られるので、正面衝突などのリスクが高くなります。通行するルートを検討することも大事なポイントです。

しかし、先ほども言いましたが、台風が接近している時には、クルマを運転しないことが一番の安全策です。やむを得ず運転する場合は、気象情報などをこまめにチェックし、もし危険な状況になったら、すぐに安全な場所へ避難してくださいね。

【台風などの時に注意する場所】9月 8日(水)放送分

台風が接近している時に、クルマを運転する大事な注意点をご紹介しましたが、大雨が降っている時には、出来るだけ通行を避けた方がいい場所があります。今朝は、そんなポイントについてお話しましょう。

まずは「河川のそば」です。大雨で河川が氾濫すると、その近くを走っていれば、あふれ出た水流に巻き込まれる危険性があります。最新の水位情報などをチェックし、危険と感じる場合には、近づかないようにしましょう。さらに、海沿いの道路も要注意です。台風などの強い低気圧が接近すると、波風が強くなるのはもちろん、低い気圧によって海面の水位が上昇する「高潮」が発生しやすくなります。すると、海沿いの道路にも波が打ち寄せ、大変危険です。決して甘くみず、満潮の時間帯はとくに注意しましょう。

また、山あいの道路では、大雨によって地滑りや土石流などの土砂災害が発生しやすくなります。すると土砂に巻き込まれるだけでなく、土砂によって道路が寸断されて孤立してしまう危険もあります。台風などで大雨が降った際は、できるだけ土砂災害の恐れのある場所には近づかないことが鉄則です。ぜひ事前に、「土砂災害ハザードマップ」などで、通行する場所の危険性を確認しておくことが重要ですよ!

      
【クルマを守るために】9月 9日(木)放送分

台風がもたらす災害によって、家屋などに大きな被害が出ることがあります。建物以外にも、大切な財産といえるクルマへの被害も心配ですよね。そこで今朝は、台風からクルマを守るための対策を考えてみたいと思います。

まず愛車を、台風による被害から防ぐための基本として、自宅や駐車場のある場所について、事前にハザードマップで確認しておきましょう。もし、浸水や土砂災害などの危険性が高い場所なら、前もって他の場所に移動させた方がいいですね。その際は、高台や立体駐車場などに移動させる方法があります。安全な高台や立体駐車場を前もって探しておくと、いざ台風が接近したときに、速やかに移動できます。もちろん、そうした移動先のハザードマップも事前に確認するようにしましょうね。

ちなみに立体駐車場では、駐車料金が一日あたり数千円位かかる地域もあるでしょう。それでも台風の被害で、何万円もの修理が必要になることを考えれば、かなり安く済むはずです。クルマを守るための保険、と考えてみてもいいかもしれませんね。

そして台風の時には木の枝や看板、鉢植えなどが風に吹き飛ばされて、クルマにぶつかることもあります。駐車スペース付近にある飛びやすそうな物は、あらかじめ片づけるようにしておきましょう。また、吹きっさらしの駐車場など、飛んでくるモノを防げないような場所では、クルマ用のカバーなどで、ぶつかった時の衝撃をできるだけ和らげるように対策しておいてくださいね。

【風の強い時のドアの開け方】9月 10日(金)放送分

台風をはじめ、強い低気圧が近づくと、風も強く吹きます。そんな時、クルマから降りようとドアを開けた瞬間、風によってドアが勢いよく開いてしまうことがあります。それによってドアのパーツが壊れたり、隣のクルマや壁などにドアをぶつけたり、また、ドアに引っ張られて、車内から人が転げ落ちることもあります。さらには、通りがかった人や自転車などにドアが当たって、ケガをさせたりする危険性もあるでしょう。JAF・日本自動車連盟では、そんな風の強い時のドアの開け方の例をホームページで紹介しています。

まず、ドア側とは反対の手でレバーを引いて少しだけドアを開け、風の強さや後方を確認します。続いて、少し開いた隙間からドア側の手を出してドアの縁を持ち、大きく開かないように押さえましょう。そして両手でドアを押さえながら、少しずつドアを必要最低限だけ開け、ゆっくり外に出ます。ちなみに子供の場合は、大人が先にクルマから慎重に降り、外からドアを開けて、降ろしてあげるようにしてくださいね。

「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
今週は、「秋の悪天候に備えて」をテーマにお届けしました。

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