2021/10/22 UP!
運転中に、スマートフォンや携帯電話、カーナビなどを、操作したり、じっと見つめたりする、いわゆる「ながら運転」。この「ながら運転」に対する罰則が2019年12月に厳罰化されたのは、みなさんも、既にご存知だと思います。その法改正や取り締まりを強化した効果もあって、去年、「ながら運転」が原因の事故件数は、前の年より大幅に減少しました。とは言っても、「ながら運転」による事故が全くなくなったという訳では、もちろんありません。
そこで今週は、「ながら運転に注意」をテーマに、改めてその危険性や対策などについてお話していきたいと思います。
【ながら運転の罰則】10月18日(月)放送
ながら運転についてご紹介する今週。まず、2年前の道路交通法の改正により、強化された罰則内容について、改めて確認しておきましょう。
まず、運転中に携帯電話などで通話したり画面をじっと見たりしていると、違反点数は3点。反則金は、普通自動車の場合、1万8000円となります。さらに「ながら運転」で交通事故を起こしたり、あやうく事故を起こしかけた場合は、違反点数は6点、つまり一発免停です。また、以前は反則金ですんでいたのが、刑事手続きの対象となり、「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」が課せられることになります。
「ながら運転」は、死亡事故にもつながる危険な行為。「ちょっとぐらいなら」と決して甘く考えないで、みなさんも絶対やめるようにしてくださいね!
【ながら運転の危険性】10月19日(火)放送
今週は、「ながら運転」をテーマにお伝えしていますが、「ながら運転」のどんな点が、そんなに危険なんでしょうか?ということで今朝は、特にスマートフォンなどを使用しながら運転する、いわゆる「ながらスマホ」の危険性について、チェックしてみましょう。
まず普段の運転では、ドライバーさんは前方以外にも、無意識のうちに、サイドミラーなどで左右をチェックしたり、ルームミラーで後方を気にしたりして、常に安全を確認しながら運転しているものです。ところが、スマホなどを見ながら運転すると、画面と前方を交互に確認することになるので、どうしても左右を広く見たりすることが出来なくなってしまいます。さらに、運転に対する注意力も散漫となり、危険に気づくのが遅れることになるでしょう。その結果、横からの飛び出しなどに対処できなくなり、事故につながる危険性が高くなってしまいます。
またある研究では、スマホの画面などを見ていたドライバーが、危険を感じるまでの時間は、2秒以上だという結果が出ているそうです。2秒という時間は、一見短そうに思うかもしれませんが、時速40キロで進んでいる場合は、およそ22.2メートル。時速60キロなら、およそ33.3メートルも前を見ないで進むことになります。ドライバーが危険と感じた時には、もう手遅れかもしれないのです。
スマホなどの操作中による交通事故は、それ以外の場合と比べて、死亡事故の割合がおよそ1.9倍にもなるといいます。「ながら運転」は、人の命を奪いかねない危険な行為だということをくれぐれも肝に銘じて、ぜひ運転に集中するようにしてくださいね!
【スマホのながら運転はバレる】10月20日(水)放送
今週は、「ながら運転に注意」をテーマにお送りしています。
ところで中には、運転中にスマートフォンを操作していて事故を起こしたとしても、それを黙っていれば、「ながら運転」をしていたことはバレないのでは・・・?なんて思う人が、ひょっとしたらいるかもしれませんね。例えば、単に「わき見運転をしていた」などと話せば、「ながら運転」をしていたことを隠せるだろう、と安易に考えるドライバーがいても、不思議ではないですよね。
でも、そんな都合のいい理由をつくろったところで、すぐにウソだと分かるのが今の世の中です!例えば、2019年9月、新潟県長岡市でこんな事故がありました。国道の脇を歩いていた71歳の男性が、後ろから来た乗用車にはねられて、亡くなったのです。乗用車を運転していた当時34歳の男は、取り調べに対して当初は、「スマートフォンを車のフロアーに落としたので、拾っていて歩行者に気づかなかった」と話していたそうです。しかし、不審に思った警察がスマートフォンの通信記録を調べたところ、事故が起きた時、スマートフォンのゲームアプリが起動中で、ゲームをしながら運転していて事故を起こしたことが明らかになったそうです。
スマホには、通話履歴のほかにも、さまざまな記録やデータが残っています。調べれば、その時に使用していたかどうかがすぐに判明するので、どんな言い訳をしても通じないことを、よく肝に銘じましょう。みなさんも運転中は、絶対にスマホなどを操作しないでくださいね!
【運転しながらの飲食】10月21日(木)放送
今週は、「ながら運転に注意」をテーマに、その危険性などについてお伝えしています。
ところで、皆さんにもご経験があると思いますが、ついやってしまいがちな、運転の最中に、パンやおにぎりを食べたり、コーヒーなどを飲んだりするといった行為は、「ながら運転」に当たるのでしょうか?実は道路交通法では、運転しながらの飲食については、明確に禁じる内容はありません。ただ、重大な安全運転義務違反に抵触する場合は、取り締まりの対象になる可能性があります。
例えば、カップラーメンなど、両手がふさがってしまうような食事をするほか、包装紙などを開けるため注意力が散漫になったり、ハンドル操作ができない状態が長く続くような場合は、それに当たるでしょう。とはいえ、片手で食べられるような軽食や、ペットボトルのドリンクを飲むような場合でも、十分注意が必要です。というのも、普段でさえ、何かを食べたり飲んだりする時に、ふいに気管に入って、むせることはよくありますよね。実際にお茶でむせたことが原因で、多数の歩行者をはねて、重軽傷を負わせる事故も発生しています。それに、ペットボトルを手に取ったり、キャップを開けたりするような時なども、わき見運転は、一瞬ですがしがちになります。
ということで、走行中の飲食には危険が伴うということを忘れてはいけません。運転中の飲食はできるだけ安全な場所に停車してから食べるよう心がけてくださいね。
【運転中落ちたものを拾わない】10月22日(金)放送
「ながら運転に注意」をテーマにお送りしてきた、今週の「千葉トヨペット・レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
さまざまな「ながら運転」の中で、道路交通法で明確に罰則が規定されているのは、スマホや携帯電話などの使用です。通話やメールをするのはもちろん、簡単な操作も禁止されています。カーナビやタブレットなどの画面を見たり、操作したりするのも同じです。
でも、危険な「ながら運転」はそれだけではありません。例えば運転中、助手席などに置いていたバッグやスマートフォン、書類などが、ブレーキを掛けたり、カーブを曲がったりしたはずみで落ちた時、みなさんはどうしますか?運転中、座席から何かモノが落ちると、それが気になってしまい、なんとか拾おうとする人がいます。しかしそうすると、どうしても前方から視線が外れてわき見運転になってしまいますし、無理に手を伸ばせば、ハンドル操作を誤る原因にもなるでしょう。その結果、事故につながってしまうケースが少なくないといいます。
考えてみれば、落ちたモノは、運転するのに必要なモノであることはほとんどないはずです。運転中に何か落ちても、すぐさま拾おうとしないで、安全な場所に停まってから、拾うようにしてくださいね。
今週は、「ながら運転に注意」をテーマにお話しました。ぜひチェックして、みなさんのワンダフルドライブに、どうぞ役立ててくださいね!
2021/10/15 UP!
10月も中旬となり、秋が徐々に深まってきましたね。そんな、この時期の運転には、特別に注意すべき点など、いろいろなポイントがあるものです。そこで今週は、「秋のカーライフ」をテーマに掲げ、情報をお届けしていこうと思います。
◆【早朝の歩行者にも注意】10月11日放送分
先日、秋は日の入りの時間が早くなり、特に視界の悪い夕暮れ時は、事故にいっそうのこと注意しなければいけない、というお話をご紹介しました。ただ、注意しなければいけないのは、夕暮れ時だけではありませんよ。
同じように、早朝にも注意が必要なんです。みなさんの中にも、ご出勤などのため、早朝にクルマでお出かけする機会がある方、たくさんいらっしゃるでしょう。そんな時、まだ朝早いので、「歩行者なんて歩いているワケないだろう・・・」なんて油断をしていませんか?早朝は、早起きのご方が散歩されたり、農家の方も作業に出かけたりすることがあります。と同時に、まだ薄暗いので、周囲が見えにくく、危険性の高い時間帯でもあるんです。
ということで、早朝にクルマを運転する場合は、原則としてライトを上向きに点灯し、前方の安全をしっかり確認することが大切です。また夜間と同じく、ライトが照らしにくい、道路の右側から横断してくる歩行者にも、十分注意するようにしてくださいね!
【秋の霧に遭遇したら】10月12日分
「秋のカーライフ」、秋といえば、霧の多い季節ですね。
「霧」は秋の季語になっているほどです。秋に発生しやすいタイプは、移動性高気圧に覆われた時に放射冷却によって発生する「放射霧」と呼ばれるもので、特に風の弱い盆地などでよく見られます。運転中に、もしこうした霧に遭遇したら、高速道路でも一般道路でも、まずスピードを落とし、前のクルマとの車間距離をしっかりとるようにしましょう。そして、視界を確保するためにヘッドライトを点灯します。ただ遠くまで照らそうと、上向きのハイビームにすると、霧で光が乱反射して、余計に視界が悪くなります。ロービームを使用するよう心掛けてくださいね。
また、視界が低下し、まっすぐ走るのが難しい時には、道路の白線やガードレールなど、見えるものを目安にして走行します。前のクルマのテールランプも目安になりますが、頼りにし過ぎるあまり、車間距離を詰めすぎてしまう恐れがあります。十分注意してくださいね。ただ、霧があまりに濃くなってきたら、無理して運転を続けるのは大変危険です。一般道であれば駐車場、高速道路であればサービスエリアやパーキングエリアなど、安全な場所に停まって様子を見ましょう。ただしこの時、そういった場所が近くにないなどの理由で路上に停車するのは、後続車に追突される危険性が高くなるので、くれぐれもやめてくださいね。
【野生動物に注意】10月13日分
秋、山あいの道路を通行する時、気をつけたいのが野生動物との事故です。
秋から冬にかけては、動物たちは繁殖期に入ったり、冬に備えて食料を探し回ったりと、活発になるシーズン。そのため野生動物の交通事故は、例年、9月以降増加する傾向にあって、10月から12月にピークを迎えます。時間帯でいえば、日没から日の出までの夜間。特に日没前後は、動物たちの行動が活発になりますし、ドライバー側の視界も悪くなるので要注意です。
そこで山あいの道路を走る時には、いつもより早めのヘッドライトの点灯を心がけましょう。野生動物は、照明が当たると目が光りますので、より発見しやすくなります。ただ、もし野生動物が飛び出してきた時など、慌てて急ハンドルで避けようとすると、狭い山道だと、斜面にぶつかったり、森に転落したりと、かえって危険な場合があります。こういう時は、まずブレーキを踏むようにしましょう。少しでもスピードが落ちれば、動物が避けてくれる可能性があります。万一衝突したとしても、スピードが遅ければ被害を減らすことだってできるでしょう。
みなさんも山道を走行中、「動物注意」と書かれた黄色いひし形の標識を見かけたら、スピードを落として、慎重に運転するようにしてくださいね。
【冬用タイヤの購入は秋のうちに】10月14日分
秋のカーライフ、まだ10月ということで、冬の話をするのは早いだろう、と思われるかもしれませんが、この時期だからこそ、オススメしておきたいコトがあります。それが冬用タイヤの購入です。
「いくらなんでも早すぎ!」という声が聞こえてきそうですが、冬用のスタッドレスタイヤを、今、購入しておいた方がいい理由があるんです。実はスタッドレスタイヤ、新品の状態では、表面が皮で覆われている状態になっていて、そのままだと、性能を十分に発揮することができません。そこで200キロメートルくらい走り慣らして、表面を少し剥いた方が、ベストの状態になるんです。またスタッドレスタイヤは、毎年販売される本数が限られています。そのため、欲しいと思うタイヤを確実に手に入れるには、
早めに予約をした方がいい、という事情もあるんです。特に冬が迫ってくると、冬用タイヤの販売は、需要の高い雪国が中心となります。つまり、関東ではますます品薄になってしまい、手に入れにくくなってしまうんです。
近年、関東でも思わぬ大雪に見舞われることがあります。そんな急な降雪や凍結に備えて、「めったに遠出はしないから必要ない」という方にも、スタッドレスタイヤはオススメです。今シーズン、スタッドレスタイヤの購入や交換をお考えの方は、お近くのカーディーラーなどへ、ぜひお早目に、お問い合わせくださいね!
【落ち葉にも注意】10月15日分
「秋のカーライフ」をテーマにお送りしてきた、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
この先、秋が深まっていくと、木の葉が色づき、紅葉シーズンを迎えますね。キレイな紅葉は、愛でるだけなら、もちろん何の問題もないのですが、ひとたび散って、道路などに落ちると、ちょっとした厄介者になることがあるんです。
というのも、落ち葉は1、2枚くらいなら、さほど支障はありませんが、しかし道路に降り積もった状態となれば、とても滑りやすく、タイヤがスリップする原因になるんです。多くの植物の葉の表面には、ワックスのような油を含む「クチクラ層」と呼ばれる層があって、植物を乾燥から守る働きをしています。ただ、水に濡れると分解され、それが表面に浮き出してきて、スリップしやすくなってしまうんです。その滑りやすさは、凍結した道路や雪道に匹敵するほどともいわれています。
そこで、落ち葉が積もった場所を見つけたら、できれば踏まないようにし、それが難しい場合は、スピードを十分に落として通行するようにしましょう。そして落ち葉の上を走行中は、ハンドル操作やブレーキ操作を控え、慎重に通過することを心掛けてくださいね。
秋のカーライフ、冬に向けての準備のことも考えて、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!
2021/10/8 UP!
クルマ同士の交通事故には、いろいろなものがありますが、みなさんは、どんな事故が一番多いと思いますか?2020年の交通事故の発生状況をまとめた
警察庁の統計によりますと、一番多かったのは「追突」で、9万5520件。
これは全体のおよそ36.6%を占めています。次いで、「出会い頭」が7万9363件で、およそ30.4%、そして、「右折時」の2万7091件が、およそ10.4%と続きます。つまり、クルマ同士の事故で最も多いのは「追突」。
そこで今週は、「追突事故を防ぐ」をテーマに、さまざまな注意点などを取り上げていきたいと思います。
【わき見運転をしない】10月4日放送分
追突事故を起こす原因として、何より注意しなければならないのが、わき見運転です。道路脇の店や看板に目を奪われたり・・同乗者との会話で横を向いていたり・・・。そして、近年大きな問題となっているのが、携帯電話やカーナビなどを操作していて起こる、いわゆる「ながら運転」です。
本人は、ほんのわずかな時間と思っても、クルマはその間に、意外と進んでいるもの。例えば、クルマが時速60キロで走行しているとき、1秒間に進む距離は、およそ17メートル。2秒間なら34メートル、3秒間なら51メートルも進むことになります。わき見運転は、その間、目をつぶっているのと変わりません。その危険性をよく認識して、みなさんもハンドルを握ったら、どうぞ運転に集中してくださいね。
【追突を防ぐために大切なこと】10月5日(火)
今週のテーマは、「追突事故を防ぐ」です。
きのう、わき見運転の危険性についてお話しましたが、その他にも注意しなければいけないことが、色々あります。例えば、「漫然運転」もその一つです。
これは「ぼんやり運転」などとも言われますが、ぼんやり考え事をしながら運転をしている状態です。もちろん、他のことを考えながら運転すること自体、法律にとがめられることではありません。しかし、他のことにとらわれすぎるあまり、運転がおろそかになるのは問題です。特に渋滞中など、前のクルマが停止したことに気が付かず、追突してしまう原因となります。また、疲れている時や病気の時、心配事がある時などにも、注意力が散漫になりやすくなります。このようなときは、運転を控えるか、体の調子を整えてから運転するようにしましょうね。
そして運転中、注意を払うのは、すぐ目の前を走っているクルマだけではありませんよ。2、3台前や、隣の車線のクルマの状況まで、常時確認しておくことが大切です。というのも、前方のクルマの前に、隣の車線からの割り込みがあったりすれば、前方のクルマが急に減速することが考えられますよね。周囲の状況を常に見ていれば、そんな時に、早めに減速して追突を防ぐことができる訳です。
追突事故は、主に油断が引き起こします。「走行しているのは自分だけではない」ということ、みなさん、くれぐれも忘れないでくださいね。
【十分な車間距離】10月6日(水)
追突事故を防ぐために、とても有効な対策があるんですが、みなさんはご存知ですか?
その方法は、いたって簡単!そう、車間距離を十分に取ることです!
十分な車間距離がとれていれば、前のクルマが、仮に急ブレーキをかけたとしても、止まったり、避けたりするための時間的な余裕が生まれます。
では、どのぐらいの車間距離を取ればいいんでしょうか?この車間距離を考えるときオススメなのが、前のクルマが通過した場所を、自分が何秒後に通過するかをみる、「車間時間」でチェックする方法です。その方法で、近年よくいわれているのが、一般道で、2秒以上あける「2秒ルール」です。ただ、普通に「1、2」と数えてしまうと、大抵早すぎてしまいます。そこで「ゼロ、イチ、ゼロ、ニ」と数字の前にゼロをつけて、ゆっくり数えるようにするのがいいそうですよ。そうすれば、ゆとりのある2秒以上の車間時間を取ることができるはずです。
狭すぎる車間距離は、危険を増大させるほか、前のクルマに、あおり運転を思わせる余計なプレッシャーを与えることにもなり、なんのメリットもありません。みなさんも、ぜひこの機会に、ご自身の車間距離が近すぎないか、確認してみてくださいね。
【追突されない運転】10月7日(木)
運転中に、前のクルマへ追突しないためのポイントをお話してきました。では、自分が追突されないようにするには、どうしたらいいんでしょうか?
「後ろのクルマに気をつけてもらう」しかないようにも思えますが、実は、いくつかのポイントを注意することで、ある程度、追突されるのを防ぐことができます。
まず基本中の基本は、急ブレーキをかけないことです。そして、右折や左折をするときや、道路脇に停車するときなどは、ブレーキを踏む前に、必ずウインカーを出して「これから減速する」という意思を、後続車に伝えるようにしましょう。また、赤信号などで止まるときには、早めにスピードを落とすのがポイント。徐々に進みながら止まるようにすれば、追突されにくくなります。
一方、高速道路などで、渋滞によって減速から停車しなければならないことがありますが、渋滞の最後尾に付くのは、実は危険な行為。というのも、スピードの速い後続車に、追突される可能性が高くなるんです。そこで前方に渋滞が見えたらすぐに、ハザードランプを点けてゆるやかに減速を始めましょう。そしてゆっくりと渋滞に近づき、後ろに2、3台クルマが連なっている状態になれば、自分が最後尾にならず、追突されにくくなります。
その他にも、急な進路変更をしないようにするほか、ミラーで後ろの状況を、常に把握しておくことも大切ですよ。
【発進時の追突にも注意】10月8日(金)
今週は「追突事故を防ぐ」をテーマにお届けしてきましたが、走行中に十分な車間距離を取ることはもちろん大切ですが、信号待ちなどで停車したときの車間距離について、みなさんは、これまで考えたことがありますか?実はこれも、思わぬ追突事故を防ぐためにとっても重要なんです。
例えば、こんなシーンを想像してみてください。信号待ちをしている時に、信号が青へと変わる。前のクルマが発進したので、自分もそれに続こうとアクセルを踏みます。ところがその途端、前のクルマが何らかの理由で、急ブレーキをかけて急停止!気付くのが遅れれば、追突を免れないシーンです。走行中だけでなく、こうした発進直後の追突事故が、意外にも多いといいます。
そんな事故を防止するためには、停車中の車間距離を十分に取ることが、何より大事。具体的な距離としては、およそ4メートルから5メートル。クルマ1台分ぐらいのスペースを空けるのがポイントです。追突の危険性は減りますし、前のクルマに、余計なプレッシャーを与えることもありませんよ。
今週の特集は「追突事故を防ぐ」。ぜひチェックして、追突事故を起こしたり、巻き込まれたりしないようにしてください。
2021/10/1 UP!
先週木曜日は「秋分の日」でこれからは夜の時間の方が長くなり、日の入りがどんどん早くなっていきます。そんな夕暮れ時から夜にかけては、交通事故が特に多い時間帯だということを、みなさんはご存知でしょうか?そこで今週は、「夕暮れ時に注意」をテーマに、さまざまな情報をご紹介していきたいと思います。
【夕暮れ時は交通事故が多い】9月27日(月)放送分
初日のきょうは、夕暮れ時にどれぐらい事故が多く発生しているのか、チェックしてみましょう。
警察庁が、平成28年から令和2年まで5年間の交通死亡事故の発生状況を分析した結果によりますと、日没の時刻と重なる、午後5時台から7時台に、特に多くの死亡事故が発生していたそうです。
警察庁では、日没の前後1時間を「薄暮時間帯」と呼んでいるんですが、特に10月から12月にかけて、この「薄暮時間帯」に多くの交通事故が発生していました。中でも、自動車と歩行者が衝突する交通事故が一番多く、全体の51%と、およそ半数を占めていたそうです。これは昼間の時間帯に比べて、実に4倍にのぼる数字で、いかに危険な時間帯なのかが伺えますね。ちなみに、そうした事故の86%が、歩行者が道路を横断中に起きているといいます。
いつのまにか辺りが暗くなり、視界が悪くなる薄暮時間。明日からは、どんなことに気をつけてこの時間帯に運転するべきか、さまざまな観点からチェックしていきたいと思います。
【早めのライトオンが大切】9月28日(火)放送分
日没前後の薄暗い時間帯には、交通事故が多いというお話をきのうしました。その原因として考えられるのが、物の見えにくさです。というのも、夕暮れ時には、景色全体が薄暗くなるのはもちろんのこと、色のコントラストがなくなってきて、昼間はハッキリ見えていたものが、見えにくくなってしまうんです。しかし日没後でも、西の空などには夕景が残っているため、ドライバーさんたちは「まだ明るい」と錯覚してしまい、ヘッドライトを点灯することなくしばらく走行。その結果、事故を起こすケースが未だに後を絶たないようです。
そんな危険を解消するために大切なのが、早めにヘッドライトを点灯することです。早めのライトオンで、自分の視界を確保するだけでなく、他のクルマや歩行者など、周囲に自分の存在を知らせることができます。そのため道路交通法では、日の入りから日の出までの間は、ヘッドライトを点灯することが定められています。
千葉県の9月下旬の日没時刻は、だいたい5時30分頃。ですが、「早め」のライトオンということでいえば、日没よりも30分は早く点灯したいところです。ところが街なかを見てみると、日没時刻はおろか、本当に回りが見えにくくなってからでないと、ヘッドライトを点灯しないクルマが、随分といます。ドライバーさんがまだ明るいと感じていても、すでにかなり暗くなっていることが少なくありません。
みなさん、ぜひ早めのライトオンを心がけてくださいね。
【オートライトを使おう】 9月29日(水)放送分
今週のテーマは、この時期にふさわしい「夕暮れ時に注意」です。きのう、夕暮れ時の交通事故を防ぐためには、早めのライトオンが欠かせないこと、さらには、夕暮れ時がきてもなかなかライトを点灯しない人が多い、というお話をご紹介しました。そこで、そういった方々に、ぜひ活用して頂きたいのが、「オートライト」機能です。
オートライトとは、周囲の明るさをセンサーでキャッチして、ヘッドライトを自動的に点灯してくれる機能のこと。でも、せっかく付いているこの便利なオートライト機能を、普段、オフにしているという人が少なくありませんでした。しかし、昨年4月以降に発売された新型車からは、オートライト機能の搭載が義務付けられ、夜間走行中は、ライトをオフにできないようになりました。これで今後は、ライトの付け忘れを防いだり、早めのライトオンを実践したりするクルマが、街なかにどんどん増えていくことでしょう。
ただ、少し前のクルマに乗っている方は、ご自分での操作が必要です。もし、マイカーにオートライトが付いているかどうか分からないというドライバーさんは、ライトのスイッチのところをチェックしてください。英語で「AUTO」と書かれていれば、オートライトが装備されています。
交通安全のために、とても便利なオートライト機能ですが、スイッチを切ってしまっていては、宝の持ち腐れです。みなさん、ぜひ積極的に活用するようにしてくださいね。
【ヘッドライトのメンテナンス】9月30日(木)放送分
「夕暮れ時に注意」をテーマにお送りしている今週ですが、夕暮れ時の事故を防ぐには、早めのライトオンがとても重要ということを、きのうまでご紹介してきました。
ただ、肝心のライトのレンズが、年月が経つうちに、黄ばんだり曇ったりしていると、前方を照らす性能が低下してしまいます。なぜ、そんなことが起きるのかといいますと、ヘッドライトのレンズの素材として主に使われているのが、ポリカーボネイトというモノで、その劣化を防ぐために表面に施されているコーティングが、紫外線などの影響ではがれたりしてしまうんです。さらに、走行中の飛び石などでレンズの表面に細かい傷がつき、そこに汚れが付着したりすることも、黄ばみや曇りの原因と考えられます。そうなると、ライトの性能が低下するのはもちろん、外見上目立つ場所だけに、クルマ自体がとても古くなってしまったような印象を与えてしまいますよね。
そこでオススメしたいのが、レンズのクリーニングです。レンズの表面を磨いて細かなキズやくすみを落とし、保護のためのコート剤を塗ることで、新車のときのような輝きを取り戻すことができますよ。レンズのクリーニングと併せて、ヘッドライトのバルブを交換するのもオススメです。バルブには、色や明るさなど、いろいろな種類のものがあります。お近くのカーディーラーなどで、ぜひ一度、相談されてみてはいかがでしょうか?
【夕暮れ時の運転で気をつけること】10月1日(金)放送分
今日から10月。深まりゆく秋にあわせ、昼間の時間も、これから日ごと短くなっていきます。今週は、「夕暮れ時に注意」をテーマに掲げ、辺りが見にくい夕暮れ時の交通事故を防ぐために、ヘッドライトの重要性についていろいろとご紹介しましたが、それ以外にも、気をつけなければいけないポイントがあります。
まず夕暮れ時は、路上がとても見にくくなっていますので、歩行者や自転車などの発見が、どうしても遅れがちになります。そこで歩行者や自転車などが出てきそうな横断歩道や交差点では、意識的に速度を落として、いつもより慎重に走行するようにしましょう。
また、夕陽がまぶしい時、目を細めて運転しているという方、いらっしゃると思いますが、やっぱり、どうしても前が見えにくいですよね。そんな時には、サンバイザーやサングラスを積極的に活用するようにしてください!
そして夕方には、一日の疲れが出て運転姿勢が崩れがちです。姿勢が悪くなって視点が下がると、見渡せる範囲が狭くなってしまいます。背筋を伸ばして、シートに深く座り、広い視野で運転できるように心がけましょう。
2021/9/24 UP!
9月20日は、「敬老の日」。
「長年に渡って、社会に貢献してきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う日」ということになっています。そんな「敬老の日」にこそ、今一度、考えておきたいのが、高齢者に関する交通事故についてです。ということで今週は、「高齢者と交通事故」をテーマに、いろいろお伝えしていきたいと思います。
【高齢者の交通事故の現状】9月20日(月祝)放送分
「高齢者と交通事故」まず、初日のきょうは、高齢者に関する交通事故の発生状況についてです。
千葉県警が公表しているデータによりますと、千葉県内で、交通事故で死亡した人数は、平成30年以降、全ての死者数だけでなく、65歳以上の高齢者の死者数も、ともに減少しています。ただ割合で見ると、高齢者は全体の50%、つまり半数を超えていて、しかも年々増加傾向にあるんです。去年は、57.8%を占めていました。
では、そうした高齢者は、どのような状況下で、事故に遭っているのでしょうか?去年を例にとってみると、一番多かったのは「歩行中」です。そして次が「四輪車」、つまりクルマに乗っている時で、三番目に多いのが「自転車」に乗っている時となっています。つづいて「二輪車」、つまりバイクなどに乗っている時となり、あとは「その他」と続きます。
こうした交通事故のデータを踏まえると、高齢者ならではの様々な原因も見えてきます。明日からは、高齢者事故特有の注意点や対策についてお話していきたいと思います。
【高齢歩行者に注意】9月21日(火)放送分
今週のテーマは、「高齢者と交通事故」。二日目の今朝は、高齢の歩行者を事故から守るためのポイントなどについてお送りしたいと思います。きのうもお話しましたが、千葉県内で、交通事故で亡くなる方の半数以上を65歳以上の高齢者が占めていて、中でも多いのが、歩行中の高齢者が犠牲になるケースです。
高齢の方の大半は、どうしても体力が低下して、歩くスピードが遅くなっていきます。でも本人たちには、その自覚があまりないため、走ってくるクルマのスピードや距離を誤って判断し、道路を横断してしまうことがあるんです。また中には、視力や聴力が衰えたせいで、接近して来るクルマに気が付かないまま、道路を横断するケースもあるといいます。
そこでドライバーさんは、横断歩道がある場所はもちろんのこと、横断禁止になっている場所や、歩行者信号が赤の場合でも、突然、道路を横断してくる高齢者がいるかもしれないと考え、十分気をつけて運転することが大切です。もし、そうした歩行者を見つけた時には、一時停止や徐行などして、先に渡ってもらうようにしましょう。
さらに、道路横断中の事故で多いとされるのが、クルマから見て、右側から横断してくる歩行者との事故です。特に夕方や夜間は、クルマの右側は、ライトが照らす範囲から外れますので、十分に注意してくださいね。
【高齢歩行者が気をつけること】9月22日(水)放送分
今週は、「高齢者と交通事故」をテーマにお送りしています。
このコーナーでは普段、ドライバーさんの目線でお話することが多いんですが、今朝は、高齢の方々に向けて、歩行中などに交通事故に遭わないためのポイントをお話ししたいと思います。
まず、高齢の方の交通死亡事故の特徴として、自宅から500メートル以内、つまりご近所で事故にあうケースが多いそうです。ですから、いつもの歩き慣れた道でも、油断は禁物。クルマや自転車に注意し、交通ルールを心がけてくださいね。そして近道だからと、何も無い道路を渡るのは危険です。少し遠回りになるような場合でも、信号機のある場所や横断歩道などを渡りましょう。
また青信号であっても、横断中はクルマの動きに注意するようにしてくださいね。信号が変わりそうなときには、次の青信号まで1回待つくらいの、心のゆとりが大切ですよ。また、道路を横断する時、斜めに横断する人を見かけますが、道路を渡り終えるまでに必要以上に時間がかかるなど、これも危険な行為です。斜め横断はやめましょう。
最後に、早朝や夕方の黄昏どきなど、比較的暗めの時間帯に、高齢者事故が多く発生しているようです。そうした時間帯や夜間は、明るい色の服装を心がけて、できるだけ反射材を身に付けるようにしてくださいね。
【高齢ドライバーの注意点】9月23日(木祝)放送分
最近、高齢者が絡む交通事故で社会問題になっているのが、高齢ドライバーによる交通事故です。
警察庁の平成28年の統計によりますと、75歳以上のドライバーが起こした死亡事故件数は、75歳未満の人と比べて、免許人口10万人当たりの件数が2倍以上多く発生しているといいます。では、高齢ドライバーの運転では、どんなことに気をつけなければいけないのでしょうか?今朝はその辺りを、チェックしてみたいと思います。
まず大切なのが、歳を重ねることによって、身体機能の低下があるという認識を、自分自身で持つことです。例えば、動体視力などの「認知能力」や、交通状況を瞬時に、そして的確に判断する「判断能力」、そして必要な動作や操作を、瞬時に行うことができる「反応能力」などなど。「自分はまだまだ大丈夫」と思っていても、これらの能力は歳をとることで、誰でも確実に低下していくものだということを認識しましょう。
また、高齢ドライバーの場合、「長年、運転しているから大丈夫」という過信や、過去の経験にとらわれ、自分本位の運転に陥る傾向が、しばしばみられるようです。走り慣れた道路でも、基本に立ち返ってルールを守り、適度な緊張感を持って運転することが大切です。もちろんこれは、高齢者に限らず全ドライバーにいえることなので、今一度、自分の運転を見直してみましょう。
【免許証の返納】9月24日(金)放送分
「高齢者と交通事故」がテーマの今週、最終日の今日は、免許証の返納についてご紹介します。
高齢のドライバーさんなど、日頃から運転に不安を覚えている方のために、平成10年4月に制度化されたのが「運転免許証の自主返納」です。自主返納の手続きは、現在持っている運転免許証が有効で、本人が直接申請することが条件となります。申請手続きは、千葉県では「千葉運転免許センター・流山運転免許センター」または、県内の各警察署などで行えます。その際は、もちろん運転免許証が必要ですのでお忘れなく。
免許証の返納を行うと、「運転経歴証明書」を申請することができます。これは住所や氏名、生年月日などが記載されていて、身分証明書として、一生涯使うことができるものです。また自主返納した方は、バスやタクシーなどの公共交通機関の運賃割引など、さまざまな特典を受けられることができます。千葉県内では210以上の企業や団体がそうしたサービスを行っています。詳しくは、千葉県警のホームページなどで確認してください。
大きな事故を起こしてからでは手遅れです。「運転に自信がなくなった」「家族から心配と言われた」という方は、免許証の自主返納、真剣に考えてみませんか?
2021/9/17 UP!
みなさんは、クルマの運転で“バック”に自信ありますか?運転歴が長くても、苦手意識を持っている方、少なくないようです。そこで今週は、「バックの注意点」をテーマに、さまざまなポイントをチェックしていきたいと思います。
【バックしている時のタイヤの向き】9月 13日(月)放送分
バックをしている時にハンドルを切ると、一瞬、タイヤの向きが分からなくなってしまうこと、みなさんはありませんか?バック時のハンドル操作では、前に進む時とはクルマの向きが反対方向に動くので、混乱しやすいものです。
特に、ハンドルを切ったまま前を見たり、後ろを見たりしていると、タイヤがどちらを向いているか、分からなくなることが多いようです。そんなことにならないためには、クルマが進む方向に対してタイヤがどちらを向いているか、常に意識することが大切です。
またバックをする際には、周囲の壁や隣のクルマなどに近づけ過ぎないようにするのもポイントですよ。クルマの周囲にスペースの余裕があれば、タイヤの向きが分からなくなっても、クルマを少し前進させたり、バックしたりすることで、その向きを確認することができますからね。
そしてどうしても苦手なら、クルマが動いている最中にハンドルを切らなくても大丈夫。クルマを完全に止めて、ハンドル操作をするのもひとつの手です。一つ一つの操作に集中することで、車庫入れなど、確実にできるようになるはずですよ。
【バックの時の安全確認】 9月14日(火)放送分
今週は、「バックの注意点」をテーマにお送りしています。
クルマの後方には、運転席から見えない死角が多く、バックする時には、十分気をつけなければいけません。そこで今朝は、バックする時には欠かせない安全確認などについて、チェックしていきたいと思います。
外出先の駐車場で、バックで停める時には、あらかじめ、クルマを入れるスペースやその周辺の安全確認を行います。例えば、隣りのクルマが出ようとしていれば、先に出てくれるまで待った方がいいですし、歩行者などがいる場合も、いなくなるまで待ちましょう。そして、ギアをバックに入れたら、すぐに後退していい訳ではありませんよ。ギアを入れた後、一時停止するようにして、周囲にこれからバックすることを知らせます。かならず周囲の安全を確認してから、バックを始めてくださいね。
また駐車場では、他の駐車車両と接触する危険性があります。特に、運転席とは反対側にあるクルマは、間隔が自分の目では確認できず、接触する危険度が高くなります。そこで、このままバックするとぶつかるかも・・・と思った時は、決して無理をしないで、やり直したり、一旦、クルマから降りて状況を確認するぐらいの慎重さが大切です。
もし、同乗者がいるようなら、安全にバックできるよう、誘導してもらうのもいいでしょう。ただその場合でも、自分の目で後方を確認することは必要です。くれぐれも忘れないでくださいね。
【モニターに頼り過ぎない】9月15日(水)放送分
運転にまつわるお話を、週替わりでお届けしているこのコーナー。
今週のテーマは、「バックの注意点」です。
今では、クルマの後ろの映像を確認できるバックモニターなどを装備している方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?クルマをバックさせるときに、障害物があるかどうかを簡単に確認でき、とっても便利ですよね。
しかしこのバックモニター、あまり頼りすぎるのはよくありません。というのも映像で映し出されるのは、実は限られた範囲でしかないんです。例えば、バンパーの両角付近やその下の部分は見ることができません。また、左右後方から近づいてくる歩行者や自転車なども、確認することができないんです。そのため、画面だけを見てバックしていると、思わぬ事故につながる危険性があるんです。
ということで、バックの際には、バックモニターの映像を見るのは最小限にして、必ず自分の目で、直接見たり、ミラーを使ったりして、周囲の安全をしっかり確かめるようにしましょう。最近は、クルマを上から見下ろしたように周囲の様子を映し出す、パノラミックビューモニターなどと呼ばれる機能を供えたクルマも増えています。しかしその場合も、画像にはどうしても歪みが出てしまい、ありのままを映し出している訳ではありません。安全確認はあくまで目視が基本。モニターは、あくまでも補助システムであることを、くれぐれも忘れないでくださいね。
【バックでアクセルを踏み込まない】9月15日(木)放送分
今週は、「バックの注意点」をテーマにお送りしています。前向きに運転する時と違って、バックでは、操作も安全確認もしにくいため、スピードの出し過ぎは、とても危険です。そこで一般に、安全にバックする時のスピードの目安として、歩くような速度で進むのがいいとされています。
ところが街なかでは、方向転換や車庫入れなどの際に、もっと速いスピードでバックするクルマを見かけることがあります。しかし安全のことを考えたら、それだけのスピードを出すことには、何のメリットもありません。
そこで、ぜひみなさんにオススメしたいのが、バックする時にアクセルを踏まないことです。現在では、およそ9割のクルマがオートマチック車だといわれています。そうしたオートマ車は構造上、ブレーキから足を離すとゆっくりと進むようになっています。これが「クリープ現象」です。通常、車庫入れや方向転換などを行う程度なら、このクリープ現象を利用してバックし、ブレーキで、スピードの調節をするぐらいで必要十分なスピードを得ることができます。さらに、よくニュースなどで報道される、アクセルとブレーキの踏み間違いも、アクセルを使わないようにすれば、ペダルを踏み替える必要がなく、間違いも少なくなるでしょう。
ということで、バックをする時は、むやみにアクセルペダルを踏まないで、安全を確認しながら、慎重に行うようにしてくださいね。
【バックの際の運転姿勢】9月17日(金)放送分
ところでみなさんは、クルマでバックをする時、どんな姿勢で運転していますか?
最近は、ルームミラーやドラミラーだけでなく、バックモニターやパノラミックビューモニターなどの普及により、それらを確認するだけで、振り返らずに駐車する人が少なくないようです。そのためか、助手席に手を掛けて後ろを振り向きバックする方法、通称「モテバック」が、「カッコつけたいの?」とか、「時代遅れ」「運転が下手なんじゃないの?」などと揶揄されることも、最近はあるようです。
確かに、ただ駐車スペースにクルマを入れるだけなら、わざわざ振り返る必要はないかもしれません。でも、実際の路上や、お店の駐車場などでは、子供や歩行者などがいつ近づいて来るか分かりません。先日もご紹介した通り、バックモニターなどは万能ではなく、どうしても死角や画像の歪みなどが生まれます。そのため、それに頼りすぎるのは危険で、あくまで目視の補助であることを忘れてはいけません。
ということで、運転席側の窓を開けて後ろを確認したり、リヤガラスから後方を確認するモテバックも積極的に取り入れて、安全確認することを忘れないでくださいね。
2021/9/10 UP!
9月も2週目に入りました。残暑が次第に落ち着きをみせるこれからのシーズンは、秋晴れなど天気のいいイメージがある一方で、秋の長雨や台風など、荒れた天気も多い季節です。そこで今週は、「秋の悪天候に備えて」というテーマで、さまざまな注意点をピックアップしていきたいと思います。
【大雨の時の注意】9月 6日(月)放送分
初日のきょうは、「大雨の時の運転の注意点」です。
まず、雨で濡れた路面のグリップ力は、乾いている時の40%から60%ほどと言われています。つまりスリップしやすいということ。そのため、急ブレーキや急ハンドルなど、「急」のつく操作をできるだけしないことが大切です。また、スピードは抑えて、前のクルマとの車間距離を十分にとり、早めのブレーキやハンドル操作を心がけるようにしましょう!
さらに、スピードを出し過ぎると、タイヤと路面の間に水の膜ができ、ブレーキやハンドル操作ができなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こりやすくなります。特に高速道路では、スピードの出し過ぎは禁物ですよ。
大雨の時には、打ちつける雨や、他のクルマが巻き上げる水しぶきによって、周囲の視界が悪くなります。そんな時には、昼間でもライトを点灯して、自分の存在を周りに知らせるようにしてくださいね。
そして大雨では、道路が冠水することがよくあります。その水溜まりの中は、どんな危険があるか分かりませんし、クルマが浸かれば故障にもつながります。不用意に冠水した場所には入らず、できるだけ迂回するように心がけましょう。
【台風の時の運転】9月 7日(火)放送分
夏から秋にかけて、悪天候をもたらすものといえば、そう「台風」がありますよね。そこで今朝は、そんな台風に見舞われた際の運転について、ポイントをご紹介しましょう。
まず、台風が来ている時には、何といっても運転しないことが大前提です。それでも、どうしても運転しなければいけない場合は、最大限の注意が欠かせません。大雨で視界も悪いですし、強風でクルマの挙動も不安定になります。さらに、木の枝や落石など、路上にどんな落下物があるか分かりません。予期せぬ事態に備えるためにも、いつも以上にスピードを落として運転するように心がけましょう。
また、台風時に運転する大切な注意点として、なるべく広い道路を利用することが挙げられます。対向車などが強い風でふらつき、車線を越えて来ることがあるかもしれません。そんな時に、車線の数が少ない道路では、避けられる場所も限られるので、正面衝突などのリスクが高くなります。通行するルートを検討することも大事なポイントです。
しかし、先ほども言いましたが、台風が接近している時には、クルマを運転しないことが一番の安全策です。やむを得ず運転する場合は、気象情報などをこまめにチェックし、もし危険な状況になったら、すぐに安全な場所へ避難してくださいね。
【台風などの時に注意する場所】9月 8日(水)放送分
台風が接近している時に、クルマを運転する大事な注意点をご紹介しましたが、大雨が降っている時には、出来るだけ通行を避けた方がいい場所があります。今朝は、そんなポイントについてお話しましょう。
まずは「河川のそば」です。大雨で河川が氾濫すると、その近くを走っていれば、あふれ出た水流に巻き込まれる危険性があります。最新の水位情報などをチェックし、危険と感じる場合には、近づかないようにしましょう。さらに、海沿いの道路も要注意です。台風などの強い低気圧が接近すると、波風が強くなるのはもちろん、低い気圧によって海面の水位が上昇する「高潮」が発生しやすくなります。すると、海沿いの道路にも波が打ち寄せ、大変危険です。決して甘くみず、満潮の時間帯はとくに注意しましょう。
また、山あいの道路では、大雨によって地滑りや土石流などの土砂災害が発生しやすくなります。すると土砂に巻き込まれるだけでなく、土砂によって道路が寸断されて孤立してしまう危険もあります。台風などで大雨が降った際は、できるだけ土砂災害の恐れのある場所には近づかないことが鉄則です。ぜひ事前に、「土砂災害ハザードマップ」などで、通行する場所の危険性を確認しておくことが重要ですよ!
【クルマを守るために】9月 9日(木)放送分
台風がもたらす災害によって、家屋などに大きな被害が出ることがあります。建物以外にも、大切な財産といえるクルマへの被害も心配ですよね。そこで今朝は、台風からクルマを守るための対策を考えてみたいと思います。
まず愛車を、台風による被害から防ぐための基本として、自宅や駐車場のある場所について、事前にハザードマップで確認しておきましょう。もし、浸水や土砂災害などの危険性が高い場所なら、前もって他の場所に移動させた方がいいですね。その際は、高台や立体駐車場などに移動させる方法があります。安全な高台や立体駐車場を前もって探しておくと、いざ台風が接近したときに、速やかに移動できます。もちろん、そうした移動先のハザードマップも事前に確認するようにしましょうね。
ちなみに立体駐車場では、駐車料金が一日あたり数千円位かかる地域もあるでしょう。それでも台風の被害で、何万円もの修理が必要になることを考えれば、かなり安く済むはずです。クルマを守るための保険、と考えてみてもいいかもしれませんね。
そして台風の時には木の枝や看板、鉢植えなどが風に吹き飛ばされて、クルマにぶつかることもあります。駐車スペース付近にある飛びやすそうな物は、あらかじめ片づけるようにしておきましょう。また、吹きっさらしの駐車場など、飛んでくるモノを防げないような場所では、クルマ用のカバーなどで、ぶつかった時の衝撃をできるだけ和らげるように対策しておいてくださいね。
【風の強い時のドアの開け方】9月 10日(金)放送分
台風をはじめ、強い低気圧が近づくと、風も強く吹きます。そんな時、クルマから降りようとドアを開けた瞬間、風によってドアが勢いよく開いてしまうことがあります。それによってドアのパーツが壊れたり、隣のクルマや壁などにドアをぶつけたり、また、ドアに引っ張られて、車内から人が転げ落ちることもあります。さらには、通りがかった人や自転車などにドアが当たって、ケガをさせたりする危険性もあるでしょう。JAF・日本自動車連盟では、そんな風の強い時のドアの開け方の例をホームページで紹介しています。
まず、ドア側とは反対の手でレバーを引いて少しだけドアを開け、風の強さや後方を確認します。続いて、少し開いた隙間からドア側の手を出してドアの縁を持ち、大きく開かないように押さえましょう。そして両手でドアを押さえながら、少しずつドアを必要最低限だけ開け、ゆっくり外に出ます。ちなみに子供の場合は、大人が先にクルマから慎重に降り、外からドアを開けて、降ろしてあげるようにしてくださいね。
「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
今週は、「秋の悪天候に備えて」をテーマにお届けしました。
2021/9/3 UP!
今週水曜日、9月1日は、「防災の日」ですね。
「防災の日」は大正12年に発生した関東大震災にちなんで制定され、「災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」日とされています。そこで今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「クルマと防災」というテーマでさまざまなポイントをご紹介していきます。
【地震が起きた時の避難】8月 30日(月)放送分
皆さんは運転中、もし大地震が発生して避難しなければならないような時、どうやって避難しますか?そこには、大切なポイントがあります。それは、クルマを運転中でない限り、クルマに乗って避難しないということです。
東日本大震災の時もそうでしたが、大地震の後は、ただでさえ交通が混乱します。そこへ避難するクルマが一斉に加われば、渋滞がさらにひどくなります。そうなると、救急車や消防車といった緊急車両が通行できなくなってしまい、被害への対応がどんどん遅くなってしまうんです。さらに、家屋の倒壊や落下物などによって、クルマではスムーズに行動できない事態も起こります。その結果、身動きが取れなくなり、かえって避難が遅くなるため、災害に巻き込まれる可能性が増していきます。避難には、クルマを使わないようにしましょう。
そうした中で、例外とされているのが、津波から逃げるためにやむを得ないケースです。その場合も、道路が損壊していたり、停電で信号機が停まっていたりすることがあります。また、道路上に落下物などの障害物があるかもしれません。どうしても走行しなければいけない場合は、道路状況を見極めて、最大限の注意をしながら退避をお願いします。
【運転中に大地震が発生したら】8月 31日(火)放送分
大地震が発生した時は、クルマの運転中や、津波から逃げる場合を除いて、クルマで避難してはいけない、というお話をしました。では、クルマで移動中に大きな地震が起きたなら、一体どう対処したらいいんでしょうか?
まず、急ハンドルや急ブレーキを避け、できるだけ安全な方法で、路肩にクルマを停車させます。そして揺れがおさまるまで、外には出ず、そのまま車内で待機しましょう。続いて、ラジオなどで地震情報を確認し、その情報や周囲の状況を見て、次の行動を決めます。やむを得ず運転を続ける場合は、道路の破損や障害物、停電による信号機の停止などに十分注意してくださいね。
一方、クルマを置いて避難する場合は、道路の外、またはなるべく左に寄せて停車します。クルマを離れる時は、エンジンを切ってサイドブレーキを掛けますが、ドアロックはせず、キーも挿したままにしておきましょう。スマートキーの場合は、内蔵されているメカニカルキーを自分で保管し、本体はダッシュボードの上など、クルマの目立つ場所に置いておきます。これは緊急車両などの通行の邪魔になった時に、移動できるようにしておくためです。余裕があれば自分の連絡先を車内に残し、車検証を持ち出すようにします。そして何より、落ち着いて行動するようにしてくださいね。
【津波の後は車両火災に注意】9月 1日(水)放送分
2011年の東日本大震災では、揺れそのものはもちろん、太平洋沿岸各地を襲った津波が、被害をさらに大きくしたのは、みなさんもご存知の通りです。さらに、この津波の影響により、至るところである現象が発生して、被害が拡大しました。それが、車両火災です。
水没したクルマから火災が発生するなんて、ちょっと不思議な感じもしますが、実は、珍しいことではないそうなんです。海水は、ご存知の通り塩分を含んでいるので、電気を通しやすい性質があります。そのため、水没したクルマのライトや電気系統から漏電し、火災の原因になってしまうというんです。
JAF・日本自動車連盟では、そんな津波で冠水したクルマの取り扱いについて、いくつかのポイントを呼び掛けています。まず、いきなりエンジンキーを回したり、スタートボタンを押したりしないでください。電気が通ることで、火災に結びついてしまいます。そして、ボンネットを開けて海水に浸かっているようなら、火災防止のために、バッテリーのマイナス側の端子を外します。外した端子は、バッテリーと接触しないように、ビニールテープなどを巻いて絶縁しておきましょう。これで火災対策はOKです。ただし、ハイブリッドカーや電気自動車は感電の危険性があるので、むやみにさわらず、カーディーラーなどへ連絡するようにしてくださいね。
【大地震の時にはシートベルトも大事】9月 2日(木)放送分
交通事故が起きたとき、私たちの命を守ってくれる大切な命綱・シートベルト。実は、大地震が発生したときにも、このシートベルトは、とても重要なんですよ。
というのも、2011年の東日本大震災の時、震源に近い地域では、地震が発生した際、まるでトランポリンでクルマが弾んでいるかのような強い揺れと衝撃を感じたといいます。そんな揺れの中では、どんな事故が起きるかわかりませんよね。それに、緊急地震速報が流れると、「エ~ッ! 大きな地震が来るかも!?」と緊張して、つい運転操作を誤り、事故へとつながる可能性もあるでしょう。シートベルトは、そんな地震が原因で起こる事故から、身を守るために欠かせません。ただし、地震の発生を予測することはできませんので、家具などの転倒防止と同じく、日頃から装着していないと意味がありませんよ。
また、万一、大地震によって事故に遭った場合、シートベルトが外れなくなったり、ドアが開かなくなって、車内に閉じ込められることもあります。そんな場合に備えて、シートベルトカッターや窓ガラスを割るための非常用工具を備えておくと安心です。普段からの小さな心がけが、もしもの時にあなたの命を守ります。
普段からシートベルトは、必ず装着するようにしてくださいね。
【給電システム】9月 3日(金)放送分
今週は、「クルマと防災」をテーマにお送りしてきましたが、最終日は災害時のクルマの利用法のひとつ「給電システム」をご紹介します。
大地震などの災害が発生した時、その後の生活で困る事態の一つが、停電によって電気が使えなくなることです。そうなれば、当たり前の日常生活さえ送れなくなってしまいます。そんな時に、電源プラグを差し込むと電気を取り出すことができるクルマがあるのを、皆さんはご存知でしょうか?これは給電システムというもので、例えばトヨタでは、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車など、対応車種はどんどん増えていて、消費電力が400ワットなら、およそ4.5日分の電力供給が可能だといいます。
この給電システムには、2つのモードがあります。1つは、クルマが走行時でも停車時でも給電可能なもので、トヨタでは「アクセサリーコンセント」と呼んでいます。もう1つは、走行機能を停止した状態で給電するもので、こちらは、「非常時給電システム」と呼ばれています。車種によっては、両方を備えたものや専用のコネクターが必要なものもあります。災害の時はもちろん、アウトドアでも活躍する給電システム。新車を購入される際には、対応車種を検討してみてはいかがでしょうか。
2021/8/27 UP!
クルマを運転する時、もちろんドライバーさん一人ということもあるでしょうが、家族や友人、仕事の関係者など、いろいろな人を乗せるケースだって多いですよね。そんな同乗者がいる時、皆さんはどんな運転をしていますか?
ということで、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「同乗者への気配り」をテーマに、さまざまなポイントをご紹介していきたいと思います。
【同乗者のことを考えた運転】8月 23日(月)放送分
まず、同乗者がいる時、その相手を怖がらせたり、緊張させたりするような運転をするのは良くありません。大切なのは、相手の気持ちを考えた運転をすることです。
ポイントの一つが、安全なスピード。スピードの出し過ぎは、危険なのはもちろん、同乗者に不安感を与えます。スピードの出し過ぎにはくれぐれも要注意です。そして、車間距離も大切ですよ。車間距離が短いと、前のクルマが少し減速しただけでブレーキを踏むことになり、そこから再び加速する・・・。そんな繰り返しは、乗っている人に不快感を与え、クルマ酔いの原因にもなります。適正な車間距離を心がけましょう。
さらに、急加速や急ブレーキなど、「急」の付く操作をしないことです。アクセルの踏み方が荒かったり、ブレーキが遅れたりすると、ドライバーさんが思う以上に、同乗者に不快感や不安感を与えるものです。皆さん、ゆとりのある丁寧な運転をお願いしますね。
【クルマ酔いを防ぐ事前準備】8月 24日(火)放送分
人をクルマに乗せる時、気になるのが、クルマ酔いですよね。クルマ酔いは、その人の体質によるところもありますが、ドライバーさんの事前の準備や運転の仕方で、ある程度、軽減できることもあります。そこで今朝は、まず同乗者のクルマ酔いを防ぐポイントのうち、出発前にできる対策をご紹介したいと思います。
クルマ酔いになる原因は、体調などさまざまですが、多いのが、車内のニオイによるものです。特に、子供は大人よりニオイに敏感なため、自律神経が刺激されることによって、クルマ酔いを引き起こしてしまいます。厄介なのは、一度そのニオイでクルマ酔いすると、同じニオイを嗅いだだけで気持ち悪くなってしまうことです。そんなニオイ対策としては、出発前に十分換気をしたり、走行中にも定期的に空気を入れ替えたりするなど、気を付けてあげることです。
ただこの時、ニオイを消そうと、香りの強い芳香剤を使うと、余計に気持ち悪くなる人もいますので、注意しましょう。中には、ガソリンのニオイがダメという方もいます。給油は、出発前日に済ませておくようにするほか、ドライブ中でも、その同乗者が食事などでクルマから離れている時に換気を行うよう、配慮してあげましょう。
【クルマ酔いを防ぐ運転】8月 25日(水)放送分
きのうは、同乗者のクルマ酔いを防ぐための、出発前の対策についてお話しました。では、実際に運転する時のポイントはなんでしょう。
クルマ酔いを防ぐためには、できるだけ揺れの少ない丁寧な運転をすることが重要です。そのためにカギとなるのが、ブレーキとアクセルの操作です。ブレーキの操作で避けたいのは、いわゆる「カックンブレーキ」。乗っている人は、クルマが停まる度に頭が振られ、クルマ酔いしやすくなります。そこで、ブレーキペダルは早めに少しずつ丁寧に踏み、減速によって体が前に持って行かれる勢いをあまり感じさせないようにすることが大切です。そして、クルマが止まる瞬間に、ペダルを踏む力を「ちょっと抜く」ことで、車体の揺れが和らぎ、同乗者の頭がガクンとなることを軽減できます。アクセルも、操作が荒くスピードが速くなったり遅くなったりするのはよくありません。またスピードを出し過ぎると、道路のわずかなうねりや段差を超える度に、同乗者を大きく揺らす原因になります。
同乗者がいるのに、スピードを必要以上に出すのは、ドライバーさんの独りよがりな身勝手です。控えるようにしましょうね。さらに、急ハンドルもクルマ酔いの原因となります。ハンドル操作は「ゆっくり」行うことがポイント。ゆとりを持って、早めに操作するように心がけてください。
【同乗者のコロナ対策】8月 26日(木)放送分
コロナ禍の現在、同僚や友人・知人など、他人と一緒にクルマに乗る場合、感染対策が気になるところです。そこで今朝は、クルマに複数の人と乗る場合のコロナ対策についてお話ししたいと思います。
まず、同乗者への気配りとして、ドアの取っ手や座席シート、窓のハンドルなど、同乗者の手が触れそうな場所は、消毒・除菌しておきましょう。そして同乗する人にも、手や指の消毒をお願いします。乗車する時は、もちろん全員マスクを着用。マスクは正しく着用することが大切です。間違っても、鼻マスクになったりしないように気をつけてください。
そして、感染対策で重要なのが換気です。理化学研究所では、スーパーコンピューター「富岳」を利用して、タクシーを例に、シミュレーションを行っています。それによりますと、3人が乗って時速40キロで走行。窓を閉め切り、外気導入に設定したエアコンを最大風量の半分にした場合、1時間で車内の空気を40回入れ替えることができたそうです。つまり、この場合だと、およそ1分半で車内の空気をリフレッシュできるという訳です。一方、窓を5センチ開けた場合のシミュレーションも行われましたが、あまり換気の効果は高くなかったといいます。エアコンの風量に余裕がある場合は、窓を開けるよりエアコンの風量を増やした方が効果的なようです。
同乗者がいる場合は、お互いのためにも感染対策をお忘れなく!
【ドライバーへの気配り】8月 27日(金)放送分
「同乗者への気配り」をテーマに、一緒に乗る人に対するドライバーさんの配慮についてお話して来ましたが、反対に、助手席か後部座席の人も、ドライバーさんがリラックスして運転に集中できるよう配慮してあげることも大切です。そこで今朝は、そんなドライバーさんへの気配りについて、取り上げたいと思います。
助手席では、自分が運転しないので、ついリラックスしてしまいがち。場合によっては、ウトウトしてしまうこともあるでしょうが、眠るのはなるべく避けた方がいいでしょう。逆に、ドライバーさんとの会話を踏まえながら、眠気や疲れ具合に気づいてあげて、休憩を積極的に促したりするなど、安全運転をサポートできるといいですね。
ただ、ドライバーさんに話しかけることが大切だからと、運転者を焦らせるようなことは、極力言わないようにしましょう。例えば、「そこを右に行った方が早い」とか、「そっちは混んでる」「ブレーキが急すぎる」「もっと速くいけないの?」などなど。そうしたことを言われ続けていると、ドライバーさんはだんだんイライラしてくるものです。危険もなく法令違反でない限りは、信頼してドライバーさんに運転はお任せしましょう!
2021/8/20 UP!
8月といえば、子供たちは夏休みの真っ最中。外で遊んでいる子供も多く、クルマを運転する時には、十分気をつけなければいけません。そこで今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「夏休み中の子供に注意」と題して、さまざまなポイントをご紹介していきたいと思います。
【夏休み中の子供との事故に注意】8月 16日(月)放送分
まず8月の、子供たちの事故発生状況はどうかといいますと、実は、意外にも多くはないんです。
警察庁が発表した、2014年から2018年まで5年間の「歩行中の小学生の交通事故による月別の死者・重傷者数」を見ると、8月は171件。これは最も多い5月の349件と比べると半分ほどで、年間で一番少ない数字でした。こんなに少ない大きな理由は、もちろん夏休みだからです。通常、小学生の交通事故が一番多いのが下校中だといいますから、1か月間、丸々学校のない8月に事故が少ないのは、当然のことですよね。
では夏休み中、ドライバーさんが気を緩めてもいいかというと、もちろんそんなことはなく、夏休みならではの、気をつけたいポイントがあります。それが、子供たちが行動する時間帯です。普段の学校がある時なら、午前8時過ぎから下校までの数時間は、子供たちを見かけることはほとんどありませんが、夏休み中には、そんな時間帯でも子供たちは出歩いていたり、遊んだりしています。ということで夏休み中は、あらゆる時間帯でも子供たちが町なかにいることを頭にとめて、くれぐれも慎重な運転を心がけてくださいね。
【子供の事故が多い場所】8月 17日(火)放送分
ところで、歩行中の子供の交通事故は、どんな場所で起きているか、皆さんはご存知ですか?実は、その半数以上が、交差点やその付近で発生しているんだそうです。そんな交差点で、ドライバーさんが特に気をつけなければいけないのが、巻き込み事故でしょう。子供は体が小さいため、死角に入りやすく、見落とされることがあります。そこで、左折や右折をする時には、付近に子供がいないか、自転車などに乗って接近してきていないか、といった点をしっかり確認して、見落としのないようにしましょう。また、スーパーなどの商業施設や公園、プールなどの駐車場も、子供の交通事故が発生しやすい場所です。駐車場では、ほとんどのクルマが停まっているので、子供たちが危険を感じにくく、動き回ってしまいがち。さらに、背の低い子どもたちは、停まっているクルマの陰に隠れてしまい、発見しづらくなります。駐車場では、クルマの陰から子供が急に飛び出してくることもありますので、十分注意してくださいね。そして、子供の事故の半数以上が、自宅から500メートル以内の場所で起きているといいます。つまり家が立ち並ぶ住宅街こそ、危険ということ。そうした場所では、見通しの悪い交差点も多いので、より慎重に運転するとともに、住宅街を通る裏道などは、安易に利用しないようにしてくださいね!。
【子供の交通ルール違反】8月 18日(水)放送分
ところで、子供の交通事故には、ある特徴があります。それは、被害者である子供たちのルール違反が、事故をもたらす原因になることが多い、ということです。
警察庁がまとめた2014年から2018年までの歩行中の小学生が死亡もしくは重傷を負った交通事故の統計を見ると、全体のおよそ3分の2で、子供たちに何らかの「法令違反」があったそうです。中でも多かったのが「飛び出し」の38.9%。続いて「横断違反」が17.6%です。子供たちは、一つのものに注意が向くと、他のものが目に入らなくなってしまいがちです。おもしろそうなものを見つけて、咄嗟に走り出したり、道の反対側にいる友達の方に駆け寄ったりした結果、道路に飛び出してしまうことがあります。ということで、クルマを運転していて、子供たちの姿を見かけたら、その動きに十分注意することが大切です。また、子供たちのそばを通過する場合、友達同士でふざけ合って、クルマの前に突然出てくることもありますので、十分な距離を取って通行するようにしましょう。そして、お子さんのいるご家庭では、交通ルールを守っているか常に確認し、もしあやふやなようなら、きちんと言い聞かせるようにしてくださいね。
【子供たちの視野は狭い】8月 19日(木)放送分
道路に、急に飛び出すことがある子供たちですが、クルマが近づいてきているのに、なぜそれに気づかないんでしょうか?一つには、何かに注意が向いているあまり、近づいてくるクルマが目に入らないということもあるでしょう。
でもこのとき、本当に見えていない可能性もあるんです。
JAF・日本自動車連盟が、以前行ったテストによりますと、大人の左右の視野はおよそ150度あるのに対して、子どもの視野は90度程度という結果が出たそうです。つまり、子供の視野は大人よりもだいぶ狭いということ。大人の感覚では、少し首を振るだけで確認できる距離にいるクルマが、子どもの場合には、確認できていない可能性があるんです。さらに子供は大人より、小さな物を認識する能力が劣っているそうで、遠くに小さく見えるクルマに気づくのが遅れる可能性も指摘されています。
ということで、運転中に小さなお子さんを見かけた時、大人目線で「たぶん見えてるだろう」と思っても、子供は気付いていないかもしれません。子供は「視野が狭い」という前提で急に飛び出してきても対応できるよう、速度を落とし、十分に注意を払うことが大切です。そして、小さいお子さんをお持ちのご家庭では、横断歩道などを渡る際には、ちゃんと立ち止まり、左右に首をふりながら車が来ないか安全確認することを習慣づけるよう、しっかりと教えてあげてくださいね。
【子供の乗り物】8月 20日(金)放送分
今週は、「夏休み中の子供に注意」をご紹介してきました。
子供の事故は、歩行中にだけ起こるものではありませんよね。小学生の高学年になると、自転車での事故の割合が高くなっていきます。そんな小学生の自転車事故では、出会い頭の事故が特に多いそうです。
そこにはやはり、子供のたちの安全確認が十分でなかったり、一時停止を守らなかったり、といったルール違反が多く見られます。特に、見通しの悪い交差点では、子供たちの自転車が飛び出してくるかもしれないと考えて、一時停止するなど、十分注意して通行しましょう。
そして、子供たちが乗っているのは、自転車だけではありません。例えば、地面を蹴って進む「キックスケーター」や、小さな子供がまたがって地面を蹴りながら進む、ペダルのない「キックバイク」などもあります。こうした乗り物には、ブレーキが付いていないものも多く、勢いがついたまま道路に飛び出してくるかもしれません。また、バランスを崩して道路側に出て来たり、倒れ込んで来たりする可能性もあるでしょう。そうしたものに乗っている子供を見かけたら、スピードを落とし、そばを通行する際は、十分な距離を取るように心がけてください。