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◆ 雨の時の安全な運転

2021/6/11 UP!

雨の季節です。今年は、記録的な早さで梅雨入りした地域もありました。雨が降ると、運転にはいろいろな影響が出ますよね。そこで今週は「雨の日の注意点」をテーマに、様々なポイントをお伝えしていきたいと思います。

【雨の時の安全な運転】6月 7日(月)放送分

まず、雨の日の運転で注意しなければいけないのが、雨の降り始めです。

というのも、雨が降り始めると、カサのない歩行者や自転車が、雨を避けるために先を急ぐことがあります。すると、よく安全確認をしないまま、道路を横断したり飛び出したりすることがあるんです。雨の降り始めは、歩行者や自転車が、予想外の行動をする可能性がある、ということを頭に入れ、その動きに注意するようにしてください。

さらに降り始めは、道路表面のホコリが浮き上がり、特にスリップしやすい状態になります。ブレーキを掛けてから停車するまでの制動距離も長くなりますので、雨が降り始めたら、スピードを落として、車間距離も十分取るようにしましょう。

また、雨が窓やドアミラーに付くと、車体の小さい自転車やバイクは、とくに見えにくくなります。左折や進路変更、バックする時などは、ミラーをよく見るだけでなく、実際に振り向いて後方や横を確認して、危険を見落とさないよう気を付けることが大事です。

雨の日は、晴れの日とは状況が全く違うということを、改めて意識し、慎重な運転を心がけてください!

【冠水した場所を通らない】6月8日(火)放送分

大雨が降ると、道路に水があふれ、冠水することがあります。よくニュース映像などで、そんな道を、クルマが水しぶきを上げながら走るシーンが、流れますよね。でも、冠水した場所を走るのはもちろん危険なことで、決してオススメできるものではないんです。

というのも、まず冠水した場所は、その中の様子を外から知ることができません。例えば、水路があったり、マンホールのフタが流されたりしていれば、車輪がハマって動けなくなることもあります。そして見た目では、水の深さも分かりません。ボディがつかるような水深でも、車内へすぐに水が侵入してこないので安心していたら、急にクルマが浮いてしまい、途端に動けなくなる事態だってあるでしょう。また、エンジンの吸気口から水が入ったりすると、エンジンも止まってしまいます。それだけでなく、電装品がショートしたり、エンジンが破損したりするなど、重大な故障の原因となる可能性だってあるんです。ということで、冠水した場所に遭遇したら、極力う回して、通行しないようにしましょう。特に道路の下などをくぐるアンダーパスは、水が集まりやすく、水かさが深くなりがちです。そうした場所でクルマが動かなくなり、水没して車内にいた人が亡くなる事故も発生しています。みなさんも冷静な判断とともに、無理やり通行することは、絶対にやめてくださいね!

【ハイドロプレーニング現象】6月 9日(水)放送分

ところで、雨の日の運転といえば、「ハイドロプレーニング現象」という言葉を思い出す人も、結構いらっしゃるでしょうね?ハイドロプレーニング現象とは、路面の水たまりなどを通過した時に、タイヤの溝による排水が追い付かなくなり、タイヤと路面の間に、水の膜ができてしまう状態をいいます。まるで、タイヤが水に浮いたような状態となりますので、ハンドルやブレーキが効かなくなってしまうんです。ハイドロプレーニング現象を防ぐためには、タイヤの溝が十分にあることが重要です。また、タイヤの空気圧も適正に保ちましょう。空気圧が低いと接地面積が増えて、排水しづらくなり、ハイドロプレーニングへつながることに。そしてスピードが速いほど、ハイドロプレーニング現象は発生しやすくなります。特に、雨の日の高速道路などでは、スピードを抑えて走行するようにしてくださいね。では、もしハイドロプレーニング現象が起きたら、どうしたらいいのでしょうか?大切なのは、滑り始めたことに驚いて、急ハンドルを切ったり、急ブレーキをかけたりしないことです。というのも、グリップが戻った瞬間、クルマの挙動が大きく変化してしまい、より危険だからです。クルマが滑り始めたら、あわてずに、アクセルを少しだけ戻して、できるだけ何もせずタイヤのグリップが回復するのを、待つようにしてくださいね。

【水・泥はねに注意】6月 10日(木)放送分

ところでみなさんは、走行中、道路に水たまりがある時、歩行者に水や泥をはねかけないよう、細心の注意を払って運転されていますか?道路交通法でも、ぬかるみや水たまりを通行するとき、
徐行などしないで、人に泥水などをはねかけ、迷惑をかける行為が禁止されているんです。違反した場合は、5万円以下の罰金となります。では、どのくらい速度を落とせば、泥や水をはねることなく通過できるんでしょうか?JAF・日本自動車連盟では、以前、歩道寄りの轍にある、深さおよそ1センチの水たまりをクルマが通過した時に、クルマの速度の違いで、水がどれくらいはねるかの実験を行ったことがあるんです。その結果によりますと、時速40キロで水たまりを通過した場合、50センチ離れた所を歩いている歩行者にも、かなりの量の水をはねかけたそうです。続いて、時速20キロまで速度を落とした場合では、40キロの時よりだいぶ少なくなったそうですが、それでも歩行者まで水が届いたといいます。そして時速10キロまで落とすと、歩行者まで水がはねることはなくなったそうですよ。

泥や水は、ドライバーさんが思っている以上に、遠くまではねるものです。歩行者の近くを通行する場合は、しっかり徐行するなど、十分に速度を落とすよう注意してくださいね。

【大雨の時は昼間でもヘッドライト】6月  11日(金)放送分

雨が激しい時など、昼間でも薄暗くなることがありますよね。そんな時は、ヘッドライトを積極的に点けるようにしましょう。

ご存知の通り、雨が降っていると視界が悪くなります。降っている雨粒に加えて、ウィンドウガラスやドアミラーなどに雨水が付くと、左右や後方など非常に見づらくなります。そして、そこに薄暗さが加わると、より安全確認しづらくなるのは、当然ですよね。

そこで大切なのが、ヘッドライトを点灯して、自分の存在を、他のクルマなどにアピールすることです。相手が自分を認識してくれることで、事故になる危険性が低くなりますよ。

ただ、昼間にライトを点けるということへの抵抗感からか、スモールランプだけを点けているクルマを、多く見かけます。でも、スモールランプは、少し距離が離れると、確認しづらくなるものです。さらに高速道路などでは、クルマが巻き上げた水しぶきも加わり、すぐ後ろのクルマのスモールランプさえ、見えなくなることが珍しくありません。安全のためにせっかく点けるなら、ぜひヘッドランプを使用するようにしましょう!

今週は、「雨の日の注意点」をテーマにお送りしました。

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