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◆ 炎天下でのクルマ周りの注意点

2021/7/30 UP!

みなさん、ご存知の通り、真夏の炎天下、閉め切ったクルマの中は、想像以上に高温となります。そんな車内は、まさに特殊な空間。注意しないと思わぬトラブルが発生することがあるんです。

そこで今週の「千葉トヨペットレガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「炎天下での注意点」と題して、酷暑の季節、クルマ周りで注意すべきポイントを取り上げていきたいと思います。

【車内にアルコール消毒液を放置しない】7月  26日(月)放送分

去年から続くコロナ禍にあって、マスク同様、使う機会が多くなったのがアルコール消毒液でしょう。実は、このアルコール消毒液を炎天下の車内に放置すると、火災の原因になる可能性があるんだそうです。

アルコール消毒液には、エタノールが使用されているんですが、その引火する温度は、純度100%の場合は13℃。そして80%で22.5℃、60%では26℃程度で引火した、という実験報告もあります。市販されているアルコール消毒液などの濃度は、60%から80%ほど。炎天下での車内温度は、55℃以上になることもあるといいますから、十分引火する危険性があるんです。また、加熱されることで容器が破裂し、可燃性の蒸気が漏れ出す場合もあります。それが車内に充満してしまうと、ライターの使用や静電気によってやはり引火する恐れがあるんです。ということで、車内が特に高温となる夏場は、アルコール消毒液をクルマの中に置いたままにしないよう、十分注意してくださいね!

【車内に放置してはいけないもの】7月 27日(火)放送分

「炎天下での注意点」。車内にアルコール消毒液を放置すると、火災の危険性がありますが、さらに、炎天下の車内では、放置すると怖いモノが、他にもいろいろとあるんです。例えば、ライターやスプレー缶などは、熱で中身が膨張し、ガスが漏れたり、破裂したりする可能性があります。そのガスが何らかの原因で引火すると、火災につながる危険もあるので、十分注意してください。

火災につながるといえば、みなさんは、ウィンドウガラスにアクセサリーなどを吸盤で貼り付けていたり、ダッシュボードの上に芳香剤などのビンを置いていたりしていませんか?実は、こうした吸盤やビンに日光が当たると、ちょうどレンズのような働きをして、シートなどに火が点き、火災になることがあるんです。これを「収れん火災」といいます。こうしたモノは、安全のためにも置かないのが賢明です。

また、飲みかけのペットボトルも要注意です。というのも、口の中の菌がボトルの中に入り、ジュースなどの糖分を栄養に発酵します。そしてガスの発生により、ペットボトルが破裂することがあるんだそうです。炭酸飲料の場合は 未開封でも高熱によって炭酸ガスが膨張する恐れがあります。そうしたペットボトルなどを、車内に放置しないよう、皆さん、気をつけてくださいね!

【冷却スプレーの使用は注意】7月 28日(水)

ところで夏場、外に駐車していたクルマへ乗りこむ時、車内がものすごく高温になっていて、げんなりすること、皆さんも、よくあるんじゃないでしょうか。

こういうときは、窓を開けたりエアコンをかけたりして、車内の熱を冷ます必要に迫られますが、最近では、冷却スプレーを使う人も増えているようですね。ところが、この冷却スプレーを使用した後、タバコを吸おうとライターに火を点けたところ爆発し、やけどを負うといったケースが度々起きています。

というのも、冷却スプレーの多くには、LPG(エル ピー ジー)という可燃性ガスが使われていて、そのガスにライターの火が引火してしまうんです。空気より重いLPGは、車内の下の方にたまりやすく、外へ出にくいという特徴があります。さらに衣服の繊維の間にも、ガスが残りやすいんです。そのため冷却ガスを使用したら、車内のエアコンを外気導入にし、窓を開け放っておくなど、十分な換気が欠かせません。もちろん使用する時は、火気厳禁ですよ。また、シートと衣類がこすれて静電気が発生し、爆発が起こることもありますので、タバコを吸わない人も要注意です。

冷却スプレーの他にも、制汗剤や日焼け止めなど、スプレー缶を使用する場合は、同様の危険性があります。使用前に注意書きなどをよく読んで、取扱いには十分気を付けてくださいね。

【子どもやペットは絶対に置き去りにしない】7月 29日(木)放送分

今週は、炎天下で車を運転するときに注意したいポイントをご紹介しています。

夏、屋外にクルマを駐車する時、間違ってもやってはいけないのが、小さなお子さんやペットなどを、車内に乗せたままクルマを離れることです。置き去りにされたお子さんが熱中症で亡くなる、という痛ましい事故が、過去に何度も発生し、その都度、ニュースなどで報道されていますが、同様の事故は、未だに後を絶ちません。では、炎天下において、車内温度はどのぐらいまで上昇するのか改めて確認しておきましょう。

JAF日本自動車連盟は以前、気温35℃の屋外に、午後12時から4時間駐車して、車内温度を測定するテストを行っています。その結果、何の対策も行わなかった黒い色のクルマでは、車内温度は57℃にも達しました。ちなみに白いクルマでも、最高温度は52℃。どちらも、人体がとても耐えられる温度ではないですよね。ちなみにサンシェードをしたり、窓を3センチほど開けるなどの対策を行った場合でも、人や動物が耐えられるほどには、温度上昇を抑えることはできませんでした。

一方、エアコンをかけたままであれば、確かに温度を抑えることはできましたが、駐車中のアイドリングストップは、環境問題やルール・マナーの観点から見ても良くありませんよね。

ということで、クルマを離れる時には、例え少しの間であっても、お子さんがどんなに気持ちよく眠っていても、車内に置き去りにすることは、絶対いけませんよ!

【ETCカードを車内に放置しない】7月 30日(金)放送分

「炎天下での注意点」をご紹介してきましたが、最終日のきょうは、今や多くの方が利用されているETCカードについてです。高速道路などを利用する時、料金所を停車することなく通行できて、とっても便利ですよね。では、そんなETCカードですが、使用していないとき、皆さんはどうしていますか?

おそらく、ETC車載器に挿しっぱなしにしている・・・、という方も、結構多くいらっしゃるんじゃないでしょうか。でも、特に夏の炎天下では、車内にETCカードを放置したままにしておくのは、良くありません。というのもETCカードに付いているICチップが熱に弱く、高温になった車内に放置していると、故障してしまう可能性があるんです。もし故障してしまうと、「ETCカードを車載器が認証しない」とか、「ETCゲートが開かなかった」などの、トラブルにつながることが考えられます。また、クレジットカード機能付きのETCカードは、盗難の被害に遭うおそれもありますので、防犯面からも、車載器に挿しっぱなしにしないよう、心がけてくださいね。

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