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◆ 夏の運転中のトラブル 

2021/8/6 UP!

8月に入り、暑さはこれからが本番です。

先週の「炎天下でのクルマ周りの注意点」に続いて今週は、「夏の運転中のトラブル」をテーマに、夏場に気をつけたいポイント、クルマに起きる夏場ならではの問題を取り上げていきたいと思います。

【バッテリートラブルを防ぐために】8月  2日(月)放送分

まず、夏に多く起きるトラブルといえば、「バッテリーあがり」があります。冬場もよく起こりがちですが、これは気温の低下によって、バッテリーの性能が低下するため。一方、夏にバッテリートラブルが多くなるのは、電装品を使う機会が増えて、電気をたくさん使うからなんです。

夏に使う機会が増えるものといえば、まず思いつくのがカーエアコンでしょう。特に、ファンを全開で使っていると、電気の消費量が非常に多くなります。そして、渋滞につかまれば、バッテリーへの負担がより大きくなります。ブレーキを踏む機会が増えることで、その度にブレーキランプを点灯させますが、これも意外と電気を消費しているんです。さらに渋滞では、当然ノロノロ運転になるので、オルタネーターによる発電が十分にできず、バッテリーへの充電が追い付かなくなるという訳です。

また、何年も交換していない劣化したバッテリーでは、バッテリーあがりが起きやすくなります。バッテリーの寿命は、2年から3年が目安。トラブルを未然に防ぐためにも、定期的にバッテリーの点検・交換を心がけましょう。

【オーバーヒートが起きたら】8月 3日(火)放送分

運転中に起こる「夏のトラブル」。その一つが、「オーバーヒート」です。発生すると、クルマに深刻なダメージを与えかねないオーバーヒート。今朝は、その対処法をチェックしておきましょう。

まず、水温計の針が異常な高温を指したり、水温警告灯が赤く点灯したりした場合は、オーバーヒートのおそれがあります。速やかに安全な場所へ停車してください。ただ、ここでエンジンを切ってしまうと冷却ファンなどの冷却機能がストップしてしまいますので、エンジンはかけたままにしておきましょう。

続いて、ボンネットを開けて、エンジンルームの風通しを良くします。ただしこの時、エンジンルームの中は非常に高温になっていますので、十分注意が必要です。特に、白い水蒸気が噴き出ている場合は、収まるまでボンネットを開けないようにしましょう。

もし、冷却ファンが止まっていたり、冷却水が漏れていることが分かったら、すぐにエンジンを切ります。冷却水が漏れていると、すぐに水を足したくなるかもしれませんが、エンジンが熱いうちにラジエーターのキャップを開けると熱湯が噴き出す危険性があります。冷えるまで、絶対に開けてはいけませんよ!

エンジンが冷えた後、状態によっては再度スタートすることもできます。しかし、できればそのまま救援を呼んで、カーディーラーなどで原因の確認や修理をするようにしてくださいね。

【雷の時は?】8月 4日(水)放送分

夏場は、夕立やゲリラ雷雨などによる雷が多いですよね。「地震、雷、火事、親父」と言われるぐらい、昔から雷は、怖いものの代表です。では、クルマと雷の相性ってどうなんでしょうか?

クルマには金属がたくさん使われていいますから、ひょっとして皆さんも、「雷が落ちやすいんじゃないの」と、心配になっていませんか?でも、実はクルマの中は、雷に対して比較的安全な場所なんです。もちろん、クルマに雷が落ちることもあります。しかし雷の電気は、ボディを伝わってタイヤから地面へと逃げていくので、中に乗っている人が感電することはほぼありません。だから、クルマから降りて外にいる時でも雷が鳴り始めたら、クルマの中に避難するといいでしょう。ただし、オープンカーなど、クルマの屋根が幌(ほろ)の場合は、乗っている人が、落雷を直接受けることになりますので注意が必要です。

一方、雷が落ちた時に、クルマの電装品などが壊れることはないんでしょうか?実は、カーナビやETCなどの電装品も、ほとんど影響はないそうなので、安心してよさそうです。ただ運転中、雷で注意しなければいけないのは、その光と音に驚いて、運転操作を誤ることです。もし、恐怖を感じるほどの激しい雷雨に遭遇したら、速やかに安全な場所へクルマを停めて、雷雲が通り過ぎるのを待つようにしましょうね。
 

【雹が降ったら?】8月 5日(木)放送分

夏の運転中に起こる車のトラブル、夏場、天気の急変した時には、大雨や雷だけでなく、「雹(ひょう)」が降ってくることもあります。「雹」とは、直径5ミリ以上の氷の粒で、場合によってはゴルフボールぐらいの大きさになることもあるそうですよ。

もし運転中に、激しい「雹」が降り始めたら、視界と道路状況が、あっという間に一変して、事故やトラブルへとつながってしまう危険性があります。それに「雹」は固い氷の粒なので、勢いよく車体の表面に当たれば、たくさんの傷やへこみを作ってしまいます。そこで、激しく「雹」が降ってきたら、無理に運転を続けず、屋根のある駐車場など安全な場所へ避難するのがいいでしょう。そうした場所が近くにないときは、安全を確認しながら、道路の左端にクルマを停めます。この時、毛布などを積んでいるなら、ボディに掛けると、衝撃を和らげ、キズを最小限に抑えることができますよ。

ちなみに、雹によってボディにキズが付いたり、ガラスが割れるなどした場合、車両保険で補償されることがあります。ただ、契約内容によって対応が異なりますので、修理に自分の任意保険が使えるかどうか、加入している保険会社に確認してみてくださいね。

【付着した虫の死骸は放置しない】8月 6日(金)放送分

今週は「夏の運転中に起こるトラブル」をご紹介してきました。

ところで、夏の夜、高速道路などを運転すると、フロントガラスやボディに、ぶつかった虫の死骸がこびりついていることが、よくありますよね。そんな虫の死骸を、面倒だからと放置するのは良くありません。見た目が悪いのはもちろん、付着した虫の体液が酸化するなどして、塗装を傷める原因になってしまうんです。ついたばかりの虫の死骸は、洗車をすれば比較的簡単に取り除くことができます。しかし、時間が経つにつれて、こびりつき具合がどんどん固くなっていき、取りにくくなってしまいます。そのため、なるべく早く落とすことが大切です。

もし、洗車をしても取れない場合は、お湯を使う方法があります。ただ、樹脂製の部品への影響を考えて、熱湯は避けましょう。虫の死骸がこびりついた部分の上にマイクロファイバークロスなどを置いて、その上から火傷をしない程度のお湯をかけ、しばらく時間を置いてみてください。汚れが柔らかくなって、落としやすくなるはずです。また、カー用品店などで、様々な虫取り専用のクリーナーも市販されています。そうしたアイテムを使うのもオススメですよ。

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