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◆ 高齢者と交通事故

2021/9/24 UP!

9月20日は、「敬老の日」。

「長年に渡って、社会に貢献してきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う日」ということになっています。そんな「敬老の日」にこそ、今一度、考えておきたいのが、高齢者に関する交通事故についてです。ということで今週は、「高齢者と交通事故」をテーマに、いろいろお伝えしていきたいと思います。

【高齢者の交通事故の現状】9月20日(月祝)放送分

「高齢者と交通事故」まず、初日のきょうは、高齢者に関する交通事故の発生状況についてです。

千葉県警が公表しているデータによりますと、千葉県内で、交通事故で死亡した人数は、平成30年以降、全ての死者数だけでなく、65歳以上の高齢者の死者数も、ともに減少しています。ただ割合で見ると、高齢者は全体の50%、つまり半数を超えていて、しかも年々増加傾向にあるんです。去年は、57.8%を占めていました。

では、そうした高齢者は、どのような状況下で、事故に遭っているのでしょうか?去年を例にとってみると、一番多かったのは「歩行中」です。そして次が「四輪車」、つまりクルマに乗っている時で、三番目に多いのが「自転車」に乗っている時となっています。つづいて「二輪車」、つまりバイクなどに乗っている時となり、あとは「その他」と続きます。

こうした交通事故のデータを踏まえると、高齢者ならではの様々な原因も見えてきます。明日からは、高齢者事故特有の注意点や対策についてお話していきたいと思います。

【高齢歩行者に注意】9月21日(火)放送分

今週のテーマは、「高齢者と交通事故」。二日目の今朝は、高齢の歩行者を事故から守るためのポイントなどについてお送りしたいと思います。きのうもお話しましたが、千葉県内で、交通事故で亡くなる方の半数以上を65歳以上の高齢者が占めていて、中でも多いのが、歩行中の高齢者が犠牲になるケースです。

高齢の方の大半は、どうしても体力が低下して、歩くスピードが遅くなっていきます。でも本人たちには、その自覚があまりないため、走ってくるクルマのスピードや距離を誤って判断し、道路を横断してしまうことがあるんです。また中には、視力や聴力が衰えたせいで、接近して来るクルマに気が付かないまま、道路を横断するケースもあるといいます。

そこでドライバーさんは、横断歩道がある場所はもちろんのこと、横断禁止になっている場所や、歩行者信号が赤の場合でも、突然、道路を横断してくる高齢者がいるかもしれないと考え、十分気をつけて運転することが大切です。もし、そうした歩行者を見つけた時には、一時停止や徐行などして、先に渡ってもらうようにしましょう。

さらに、道路横断中の事故で多いとされるのが、クルマから見て、右側から横断してくる歩行者との事故です。特に夕方や夜間は、クルマの右側は、ライトが照らす範囲から外れますので、十分に注意してくださいね。

【高齢歩行者が気をつけること】9月22日(水)放送分


今週は、「高齢者と交通事故」をテーマにお送りしています。

このコーナーでは普段、ドライバーさんの目線でお話することが多いんですが、今朝は、高齢の方々に向けて、歩行中などに交通事故に遭わないためのポイントをお話ししたいと思います。

まず、高齢の方の交通死亡事故の特徴として、自宅から500メートル以内、つまりご近所で事故にあうケースが多いそうです。ですから、いつもの歩き慣れた道でも、油断は禁物。クルマや自転車に注意し、交通ルールを心がけてくださいね。そして近道だからと、何も無い道路を渡るのは危険です。少し遠回りになるような場合でも、信号機のある場所や横断歩道などを渡りましょう。

また青信号であっても、横断中はクルマの動きに注意するようにしてくださいね。信号が変わりそうなときには、次の青信号まで1回待つくらいの、心のゆとりが大切ですよ。また、道路を横断する時、斜めに横断する人を見かけますが、道路を渡り終えるまでに必要以上に時間がかかるなど、これも危険な行為です。斜め横断はやめましょう。

最後に、早朝や夕方の黄昏どきなど、比較的暗めの時間帯に、高齢者事故が多く発生しているようです。そうした時間帯や夜間は、明るい色の服装を心がけて、できるだけ反射材を身に付けるようにしてくださいね。

【高齢ドライバーの注意点】9月23日(木祝)放送分

最近、高齢者が絡む交通事故で社会問題になっているのが、高齢ドライバーによる交通事故です。

警察庁の平成28年の統計によりますと、75歳以上のドライバーが起こした死亡事故件数は、75歳未満の人と比べて、免許人口10万人当たりの件数が2倍以上多く発生しているといいます。では、高齢ドライバーの運転では、どんなことに気をつけなければいけないのでしょうか?今朝はその辺りを、チェックしてみたいと思います。

まず大切なのが、歳を重ねることによって、身体機能の低下があるという認識を、自分自身で持つことです。例えば、動体視力などの「認知能力」や、交通状況を瞬時に、そして的確に判断する「判断能力」、そして必要な動作や操作を、瞬時に行うことができる「反応能力」などなど。「自分はまだまだ大丈夫」と思っていても、これらの能力は歳をとることで、誰でも確実に低下していくものだということを認識しましょう。

また、高齢ドライバーの場合、「長年、運転しているから大丈夫」という過信や、過去の経験にとらわれ、自分本位の運転に陥る傾向が、しばしばみられるようです。走り慣れた道路でも、基本に立ち返ってルールを守り、適度な緊張感を持って運転することが大切です。もちろんこれは、高齢者に限らず全ドライバーにいえることなので、今一度、自分の運転を見直してみましょう。

【免許証の返納】9月24日(金)放送分


「高齢者と交通事故」がテーマの今週、最終日の今日は、免許証の返納についてご紹介します。

高齢のドライバーさんなど、日頃から運転に不安を覚えている方のために、平成10年4月に制度化されたのが「運転免許証の自主返納」です。自主返納の手続きは、現在持っている運転免許証が有効で、本人が直接申請することが条件となります。申請手続きは、千葉県では「千葉運転免許センター・流山運転免許センター」または、県内の各警察署などで行えます。その際は、もちろん運転免許証が必要ですのでお忘れなく。

免許証の返納を行うと、「運転経歴証明書」を申請することができます。これは住所や氏名、生年月日などが記載されていて、身分証明書として、一生涯使うことができるものです。また自主返納した方は、バスやタクシーなどの公共交通機関の運賃割引など、さまざまな特典を受けられることができます。千葉県内では210以上の企業や団体がそうしたサービスを行っています。詳しくは、千葉県警のホームページなどで確認してください。

大きな事故を起こしてからでは手遅れです。「運転に自信がなくなった」「家族から心配と言われた」という方は、免許証の自主返納、真剣に考えてみませんか?

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