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◆ 夕暮れ時の運転に注意

2021/10/1 UP!

先週木曜日は「秋分の日」でこれからは夜の時間の方が長くなり、日の入りがどんどん早くなっていきます。そんな夕暮れ時から夜にかけては、交通事故が特に多い時間帯だということを、みなさんはご存知でしょうか?そこで今週は、「夕暮れ時に注意」をテーマに、さまざまな情報をご紹介していきたいと思います。

【夕暮れ時は交通事故が多い】9月27日(月)放送分

初日のきょうは、夕暮れ時にどれぐらい事故が多く発生しているのか、チェックしてみましょう。

警察庁が、平成28年から令和2年まで5年間の交通死亡事故の発生状況を分析した結果によりますと、日没の時刻と重なる、午後5時台から7時台に、特に多くの死亡事故が発生していたそうです。

警察庁では、日没の前後1時間を「薄暮時間帯」と呼んでいるんですが、特に10月から12月にかけて、この「薄暮時間帯」に多くの交通事故が発生していました。中でも、自動車と歩行者が衝突する交通事故が一番多く、全体の51%と、およそ半数を占めていたそうです。これは昼間の時間帯に比べて、実に4倍にのぼる数字で、いかに危険な時間帯なのかが伺えますね。ちなみに、そうした事故の86%が、歩行者が道路を横断中に起きているといいます。

いつのまにか辺りが暗くなり、視界が悪くなる薄暮時間。明日からは、どんなことに気をつけてこの時間帯に運転するべきか、さまざまな観点からチェックしていきたいと思います。

【早めのライトオンが大切】9月28日(火)放送分


日没前後の薄暗い時間帯には、交通事故が多いというお話をきのうしました。その原因として考えられるのが、物の見えにくさです。というのも、夕暮れ時には、景色全体が薄暗くなるのはもちろんのこと、色のコントラストがなくなってきて、昼間はハッキリ見えていたものが、見えにくくなってしまうんです。しかし日没後でも、西の空などには夕景が残っているため、ドライバーさんたちは「まだ明るい」と錯覚してしまい、ヘッドライトを点灯することなくしばらく走行。その結果、事故を起こすケースが未だに後を絶たないようです。

そんな危険を解消するために大切なのが、早めにヘッドライトを点灯することです。早めのライトオンで、自分の視界を確保するだけでなく、他のクルマや歩行者など、周囲に自分の存在を知らせることができます。そのため道路交通法では、日の入りから日の出までの間は、ヘッドライトを点灯することが定められています。

千葉県の9月下旬の日没時刻は、だいたい5時30分頃。ですが、「早め」のライトオンということでいえば、日没よりも30分は早く点灯したいところです。ところが街なかを見てみると、日没時刻はおろか、本当に回りが見えにくくなってからでないと、ヘッドライトを点灯しないクルマが、随分といます。ドライバーさんがまだ明るいと感じていても、すでにかなり暗くなっていることが少なくありません。

みなさん、ぜひ早めのライトオンを心がけてくださいね。

【オートライトを使おう】 9月29日(水)放送分


今週のテーマは、この時期にふさわしい「夕暮れ時に注意」です。きのう、夕暮れ時の交通事故を防ぐためには、早めのライトオンが欠かせないこと、さらには、夕暮れ時がきてもなかなかライトを点灯しない人が多い、というお話をご紹介しました。そこで、そういった方々に、ぜひ活用して頂きたいのが、「オートライト」機能です。

オートライトとは、周囲の明るさをセンサーでキャッチして、ヘッドライトを自動的に点灯してくれる機能のこと。でも、せっかく付いているこの便利なオートライト機能を、普段、オフにしているという人が少なくありませんでした。しかし、昨年4月以降に発売された新型車からは、オートライト機能の搭載が義務付けられ、夜間走行中は、ライトをオフにできないようになりました。これで今後は、ライトの付け忘れを防いだり、早めのライトオンを実践したりするクルマが、街なかにどんどん増えていくことでしょう。

ただ、少し前のクルマに乗っている方は、ご自分での操作が必要です。もし、マイカーにオートライトが付いているかどうか分からないというドライバーさんは、ライトのスイッチのところをチェックしてください。英語で「AUTO」と書かれていれば、オートライトが装備されています。

交通安全のために、とても便利なオートライト機能ですが、スイッチを切ってしまっていては、宝の持ち腐れです。みなさん、ぜひ積極的に活用するようにしてくださいね。

【ヘッドライトのメンテナンス】9月30日(木)放送分


「夕暮れ時に注意」をテーマにお送りしている今週ですが、夕暮れ時の事故を防ぐには、早めのライトオンがとても重要ということを、きのうまでご紹介してきました。

ただ、肝心のライトのレンズが、年月が経つうちに、黄ばんだり曇ったりしていると、前方を照らす性能が低下してしまいます。なぜ、そんなことが起きるのかといいますと、ヘッドライトのレンズの素材として主に使われているのが、ポリカーボネイトというモノで、その劣化を防ぐために表面に施されているコーティングが、紫外線などの影響ではがれたりしてしまうんです。さらに、走行中の飛び石などでレンズの表面に細かい傷がつき、そこに汚れが付着したりすることも、黄ばみや曇りの原因と考えられます。そうなると、ライトの性能が低下するのはもちろん、外見上目立つ場所だけに、クルマ自体がとても古くなってしまったような印象を与えてしまいますよね。

そこでオススメしたいのが、レンズのクリーニングです。レンズの表面を磨いて細かなキズやくすみを落とし、保護のためのコート剤を塗ることで、新車のときのような輝きを取り戻すことができますよ。レンズのクリーニングと併せて、ヘッドライトのバルブを交換するのもオススメです。バルブには、色や明るさなど、いろいろな種類のものがあります。お近くのカーディーラーなどで、ぜひ一度、相談されてみてはいかがでしょうか?

【夕暮れ時の運転で気をつけること】10月1日(金)放送分


今日から10月。深まりゆく秋にあわせ、昼間の時間も、これから日ごと短くなっていきます。今週は、「夕暮れ時に注意」をテーマに掲げ、辺りが見にくい夕暮れ時の交通事故を防ぐために、ヘッドライトの重要性についていろいろとご紹介しましたが、それ以外にも、気をつけなければいけないポイントがあります。

まず夕暮れ時は、路上がとても見にくくなっていますので、歩行者や自転車などの発見が、どうしても遅れがちになります。そこで歩行者や自転車などが出てきそうな横断歩道や交差点では、意識的に速度を落として、いつもより慎重に走行するようにしましょう。

また、夕陽がまぶしい時、目を細めて運転しているという方、いらっしゃると思いますが、やっぱり、どうしても前が見えにくいですよね。そんな時には、サンバイザーやサングラスを積極的に活用するようにしてください!

そして夕方には、一日の疲れが出て運転姿勢が崩れがちです。姿勢が悪くなって視点が下がると、見渡せる範囲が狭くなってしまいます。背筋を伸ばして、シートに深く座り、広い視野で運転できるように心がけましょう。

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