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◆ 車輌火災に注意!

2021/11/26 UP!

みなさんは、普段乗っているおクルマで、ある日突然、運転中に火災が起こる・・・。そんなケースを考えたことが、これまでありますか?実は、何らかの原因でクルマから火が出る車両火災は、意外と多く発生しているんです。総務省消防庁の統計によりますと、全国で、2018年には3660件、2019年には3585件。単純計算すれば、1日に10件ほどの車両火災が、国内で発生していることになります。

そこで今週は、「車両火災に注意」をテーマに、日頃から気をつけておきたいポイントなどについてお伝えしていきたいと思います。

【枯草や落ち葉に注意】11月 22日(月)

まず初日の今朝は、この季節ならではの注意点です。そう、気をつけたい一番手は、枯草や落ち葉です。

当然のことですが、秋冬は、身の周りのほか、街なかでも枯草や落ち葉が多くなりますよね。そんな枯草や落ち葉の上や、草深い山道は、走ったり、停車したりするのは、なるべく避けるようにしてください。

というのも、枯草などがエンジンルームに入り込んだり、排気管などに触れて発火したりする危険性があるというんです。また、停車した後方や排気管の近くに、枯草など燃えやすいものがあると、火が出るおそれもあります。

そうした場所には、クルマを停めないのが一番ですが、仕方なく停めざるを得ないような場合は、くれぐれも十分注意するようにしてくださいね。

【車内に置いているものから火災】11月 23日(火・祝)

今週のテーマは、「車両火災に注意」です。

車両火災が起こる理由には、いろいろありますが、車内に置いている物が原因になることもあるんです。今朝は、そんな注意すべき物をチェックしていきましょう。

まず、気をつけたいのはライターです。もし、ライターをフロアに落としてしまった場合は、そのままにしないようにしてください。というのも、シートを動かした時に、ライターの着火ボタンが押されて、火が点いてしまう危険性があるからです。グローブボックスなどにライターを入れるのも要注意です。ボックスの中の物が動いた時に、やはりライターの着火ボタンが押される可能性があります。また、使用してすぐにグローブボックスなどに入れると、残り火によって発火する恐れもあるといいます。ちなみに夏場は、高温になる車内にライターを放置すると、熱によって破裂して、火災になる可能性があるので、置きっぱなしにしないようにしましょう。

さらに、車内の物で注意したいのが、水などの入ったペットボトルや、フロントウィンドウに付けたアクセサリーの吸盤などです。こうしたものがちょうどレンズのような働きをして、光を集め、シートなどに火が点くことがあります。こうした火災を「収れん火災」といいます。こうした「収れん火災」は、日差しの強い夏場のものと思われがちですが、実は、冬場にも多く起きていますので、皆さんも十分気をつけてくださいね。

【クルマの整備と車両火災】11月24日(水)

今週は、「車両火災に注意」をテーマに、いろいろなポイントをご紹介しています。

車両火災の中には、自分で行ったクルマへの部品取り付け作業や、メンテナンス不足が原因になるケースもあります。今朝はその辺りをチェックしてみましょう。

まず部品の取り付けが原因で起こる例でいうと、特に多いのが、ライトのバルブ、いわゆる電球を社外品に自分で交換したケースです。取り付け方が悪くて、途中で脱落するなどして、火災が起きているといいます。部品によっては取り付けできない場合もあるので、ライト類の交換は、ディーラーなどに頼むようにしましょう!その他、市販品のカーナビやオーディオ、さらにはドライブレコーダーなど、電源を必要とする機器も、取り付けが正しくできていないと、ショートを起こして、火災の原因になります。これらの取り付けにも専門知識が必要です。自信がない場合は、ディーラーやカー用品店に取り付けを依頼するようにしてくださいね。

一方、メンテナンス不足も火災につながります。例えば、エンジンオイルが不足していると、エンジンが焼き付き、破損してオイルが噴き出し、排気管などに付着して火災になることがあります。また冷却水が不足した場合も、オーバーヒートから、オイルや冷却水が漏れることで発火する危険があります。

皆さん、定期的な点検・整備を行うことをくれぐれもお忘れなく!

【運転中に注意すること】11月25日(木)
今週は、「車両火災に注意」をテーマに、さまざまなポイントをご紹介していますが、気を付けるのは駐停車している時だけではないんです。実は運転中にも、いろいろと注意しなければいけない点があります。

まず、運転中にタイヤが溝に落ちたり、ぬかるみや砂地、雪道などでタイヤがはまってしまった場合、むやみにタイヤを空転させてはいけません。というのも、駆動装置に無理な負担がかかってオイルが噴き出し、それが排気管などに付着して発火するおそれがあるんです。タイヤが空転する時は、一旦脱出を中断して、救援を呼ぶか、適切な道具を使って、脱出するようにしてください。そして雪道では、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどを、必ず装着するようにしましょう。

また、大雨などによって道路が冠水している時は、無理にその中を走行すると、車両火災につながる危険があります。エンジンに水が吸い込まれると、燃焼室に水が入ってエンジンが壊れ、オイルが飛び散って発火する恐れがあるんです。その他、電気系統に水が入ってショートする可能性もありますので、冠水路にはむやみに入らないようにしましょう。

そして運転中、事故などを起こしてランプ類が破損した時は、そのまま使い続けると、違法になるのはもちろん、内部に水などが入って、バルブの周りから発火する場合があります。ランプが破損したら、速やかにカーディーラーなどへ連絡して、点検整備を受けるようにしてくださいね。

【もし車両火災が起きたら】11月26日(金)

「車両火災に注意」をテーマにお送りしている今週ですが、もし万一、走行中に車両火災が起きてしまったら、一体、どう対処したらいいんでしょうか?最後の回となる今朝は、そのあたりを取り上げたいと思います。

まずはハザードランプを点灯させて、後続車などにトラブルが発生したことを伝えましょう。そして路肩に停車し、クルマの外へ避難したら、携帯電話などで、119番に通報します。このとき、場所や状況を詳しく伝える必要があります。近くの電柱や自動販売機などに記載されている住所や目印になる建物を、できるだけわかりやすく伝えましょう。

また、火の勢いにもよりますが、危険のない範囲で初期消火に努めることも大切です。上着などで火を覆って消したりするほか、初期であれば、ペットボトルに入っているドリンクなども、消火に役立つことがあります。カー用品店などでは、スプレー式のものなど、コンパクトな消火器も販売されていますので、万一に備えて、車内に置いておくと安心ですね。

その後は、自分自身や同乗者の安全を確保したうえで、救護が来るのを待ってください。ちなみに、車内から避難する際、余裕があれば車検証を持ち出すようにすると、クルマが全焼してしまった場合でも、事務手続きが比較的スムーズに行える可能性がありますよ。

今週は、「車両火災に注意」をテーマにご紹介しました。万一の場合にそなえて、ぜひもう一度チェックして、車輌火災を予防してください。安全にワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!

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