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◆ スピードを出しすぎない

2022/3/4 UP!

改めて云うまでもありませんが、安全運転のためには絶対不可欠な、交通ルール。中でも、重要なものの一つがスピードを守ることです。そこで今週は「スピードを出し過ぎない」をテーマに、様々な項目をチェックしていきたいと思います。

【スピード違反の再確認】2月 28日(月)


今朝はまず、スピード違反の基本から再確認しておきましょう。

スピード違反となるのは、道路標識や表示で指定された「最高速度」や、また標識などがない場所では、法令で定められた「法定速度」を超えるスピードで走った場合です。みなさんは、この「法定速度」、ちゃんと覚えていますか?一般道路では時速60キロ、高速道路では時速100キロです。ただし、東関東自動車道など、一部高速道路の試行区間で、時速120キロになっている場所もありますよ。

普通車の反則金は、オーバーしたスピードに応じて、一般道で、9000円から1万8000円。高速道路では、9000円から3万5000円です。そして、一般道で時速30キロ以上、高速道路で40キロ以上の速度オーバーだと裁判になり、反則金ではなく6カ月以下の懲役、または10万円以下の罰金が科せられることもあります。一方、違反点数は、超過したスピードに応じて1点から次第に上がっていきますが、一般道で、30キロ以上50キロ未満のオーバーで6点、高速道路も、40キロ以上50キロ未満で同じく6点となり、そうなれば、もちろん一発免停です!

その危険性から、厳しい処分が設定されているスピード違反。みなさんもスピードの出し過ぎには、十分注意してください!

【スピードと衝撃の大きさ】3月 1日(火)

クルマのスピードと衝撃力の関係は、スピードの2乗に比例して大きくなっていくといいます。つまり、スピードが2倍になれば、衝撃力は4倍、スピードが3倍だと、衝撃力は9倍にもなってしまうんです。

例えば、時速60キロの普通自動車がコンクリートの壁に衝突したとしましょう。その時の衝撃力は、高さ14メートルから落下したのとだいたい同じぐらいと言われています。14メートルといえば、ほぼビルの5階に相当する高さです。これが2倍の、時速120キロで衝突した場合は、衝撃力は2乗、つまり4倍になりますから、高さ56メートル、なんとビルの19階から落下したのと同じような衝撃を受けることになります。こんな事態に見舞われたら、ただではすまないということ、誰だって容易に想像できますよね。

あまり罪の意識を持たずに、つい起こしてしまうことがある、スピード違反。しかしその先にある、重大な危険性について、ぜひみなさんも、改めて考えてみてくださいね。

【スピードがクルマに与える影響】3月 2日(水)


「スピードを出し過ぎない」をテーマに、今週はお送りしています。

ところで昨日、スピードが2倍になると、壁などに衝突した時の衝撃力が4倍になるということを、ご紹介しました。しかしスピードの出し過ぎが、クルマに与える危険性は、それだけにとどまりません。まず問題となるのが、危険に気づいてから、クルマが停止するまでの「停止距離」です。

ご存知の通り、クルマはすぐには止まれません。ドライバーさんが危険を察知して、アクセルからブレーキに踏み替え、ブレーキが効き始めるまでの距離を「空走距離」といいます。そしてブレーキが効き始め、クルマが停止するまでの距離が「制動距離」です。この「空走距離」と「制動距離」を足したものが「停止距離」なんですが、実はこちらも、速度の2乗に比例して長くなっていきます。

時速40キロの場合、普通自動車の一般的な停止距離はだいたい20メートルです。しかし2倍の時速80キロになると、2倍の2乗、つまり4倍となり、停止するまでにおよそ80メートルも必要になります。そうなると止まり切れず、事故になる可能性も、当然高くなりますよね。

その他、クルマがカーブする時にかかる遠心力も、スピードの2乗に比例して大きくなります。つまりカーブでの速度が速いほど、外へ膨らむ力が格段に強くなり、対向車線にはみ出したり、ガードレールに接触したりする、といった危険性が高くなっていくのです。

スピードの出し過ぎは、様々なリスクを大幅に増大させること、くれぐれも忘れないでくださいね!

 

【スピードと視力の関係】3月 3日(木)

「スピードを出し過ぎない」をテーマにお送りしている、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。

昨日は、スピードの出し過ぎがクルマに与える影響についてお話しましたが、実は、乗っているドライバーさんにも影響するということ、みなさんはご存知だったでしょうか?

その影響を受けるのが、視力です。なんとスピードを出せば出すほど、視力が低下してしまうといいます。クルマの運転で主に使われるのは、動くものを見る視力で「動体視力」といいます。これは視力検査で測る、通常の静止視力とは異なるものです。この動体視力は、一般に遠くの方から直線的に近づいてくるモノの見え方について計測すると、そのスピードが速くなるほど、低下する傾向があるといいます。
つまりスピードが速くなるほど、はっきりとモノを捉えられなくなっていくのです。そして、スピードをさらに出すことにより、目で見える範囲、つまり視野もせまくなっていきます。例えば、時速40キロの場合、視野は100度程度あるものの、時速130キロになると、わずか30度ほどになってしまうといいます。

人は運転中、運転に必要な情報のおよそ90%を目から得ているといわれています。それだけにスピードを出し過ぎることで、危険を見落としたり、気づくのが遅れたりする可能性が高くなります。みなさん、日頃からスピードはくれぐれも控えて、安全確認をしっかりと行うようにしてくださいね!

【スピードの出し過ぎは死亡事故につながる】3月 4日(金)

今週のテーマは、「スピードを出し過ぎない」です。

月曜からご紹介してきたように、スピードの出し過ぎは様々なリスクを伴いますが、さらに運転上のミスも、引き起こしやすくなります。

例えば運転中、何かに気を取られるなどして前方から目を離した場合、時速50キロで走っていたなら、2秒間でおよそ27メートル進みます。これが時速70キロの場合だと、およそ39メートル。なんと10メートル以上も長く進んでしまうんです!もちろん、スピードが速くなればなるほど、この「わき見運転の距離」は伸びる訳ですから、それだけ危険を見落とす可能性が高くなりますよね。

また、ハンドル操作についても、スピードが速くなればなるほど、クルマを繊細にコントロールすることができなくなります。その結果、ハンドル操作で危険を避けることもどんどん難しくなっていくでしょう。こうした多くのリスクが、死亡事故にもつながります。

警視庁によりますと、死亡事故のうち、その4分の1でスピード違反があったそうで、スピード違反があった事故の死亡事故率は、違反がない場合に比べて11.9倍も高いといいます。それだけスピードの出し過ぎは、死につながる危険な違反だということを、みなさんも改めて認識してくださいね!

運転するときは、「スピードを出し過ぎない」。これからも安全なワンダフルドライブ、どうぞ楽しんでくださいね!

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