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◆ 歩行者を守る運転

2022/4/8 UP!

4月6日(水)から15日(金)までの十日間、「春の全国交通安全運動」が実施され、その重点項目の一番に挙げられているのが、「子供を始めとする歩行者の安全確保」です。

そこで今週は、「歩行者を守る運転」をテーマに、さまざまなポイントをお伝えしていきたいと思います。

【信号機のない横断歩道は歩行者優先】4月4日(月)放送

ところで運転中、前方で信号機のない横断歩道を、歩行者が渡ろうとしているのを見かけた場合どうするべきか、ドライバーの方なら、もうご存知のはずですよね。そう、横断歩道の手前で停止し、歩行者や自転車の通行を妨げてはいけない、というのが道路交通法上のルールです。ただ、このルールを守れていない人、結構多いんです。

去年8月、JAF・日本自動車連盟が「信号機のない横断歩道」での歩行者優先について、全国で実態調査を行いました。それによりますと、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止したクルマは、全体の30.6%。たったの3割・・・と思った方、いらっしゃるかもしれませんが、実はこれ、2016年の調査開始以来、過去最高の数字だったそうです。2016年には、わずか7.6%でしたので、確かにだいぶ増えていることは伺えますね。でも、停まったのは10台中3台という結果は、決して十分なものとは言えません。

停車しない人は、横断歩道脇に歩行者がいることさえ気付いていない可能性もあります。それでは、いつ事故につながってもおかしくありませんよね。信号機のない横断歩道を通行する時には、付近に誰かいないか十分確認して、歩行者優先でお願いします。      

 【歩行者の側を通過する時】4月 5日(火)放送

「歩行者を守る運転」をテーマにお送りしている、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。

ところで運転していて、車道と歩道の区別のない道路で歩行者の側を通行する時、みなさんはどんなことに気をつけていますか?そんな時、道路交通法では、歩行者との間に安全な間隔をあけるか、それができない時は、徐行することが義務付けられています。

では、安全な間隔というのはどのぐらいのことをいうのでしょうか?実は道路交通法にも、特に決まりはありません。しかし歩行者が、そのまま真っ直ぐ歩き続けるはず・・・と勝手に思い込んで、すぐ側を通行するのは大変危険です。特に、スマートフォンを操作しながら歩いている「ながらスマホ」の歩行者や、イヤホンで音楽を聴きながら歩いている人、そして耳が聞こえにくい高齢者などは、後ろからクルマが接近していることに、まったく気付いていないこともあるでしょう。そうした人たちは、何かの拍子に、どんな動きをするか予測できません。また、先週も取り上げた通り、小さな子供たちの場合、道路の反対側にいる友達に気づいたら、周りに目をやることなど一切なく、瞬間的にクルマの前へ飛び出してくる可能性があります。そんな状況も、十分アタマにいれておかなくてはなりません。

そこで、歩行者の側を通過する時には、できるだけ間隔を取ると同時に、いつでも停まれるようスピードを落とし、目を離さないようにしてくださいね。

【夜間、右側からの横断歩行者に注意】4月6日(水)

歩行者の死亡事故の大半は、道路を横断中に起きているといいます。そんな中にあって、とりわけ多くの死亡事故が発生する危険なシチュエーションがあります。それが、夜間、クルマから見て歩行者が右から左に横断しているケースです。

どうして、こうした状況で事故が多いんでしょうか?それには、いくつか理由が考えられます。

まず夜間は、交通量が少ないため、クルマがスピードを出しやすいということが考えられます。そして、対向車とすれ違うことを考えて、ヘッドライトを下向きにしているクルマが多いため、上向きに比べ、ドライバーは遠くが確認しづらくなります。またヘッドライトは、対向車の迷惑にならないように、左側を広く照らすように調整されているので、右側から渡ってくる歩行者を見つけにくいんです。さらにドライバーも、右側から歩行者が渡ってくることを十分予測しておらず、注意がおろそかになっているという一面もあるでしょう。

そこで、夜間の運転では、スピードを出し過ぎないことはもちろん、ヘッドライトを、他のクルマの迷惑にならない範囲でこまめにハイビームに切り替え、なるべく遠くまで安全確認するようにしてください。そして常に、右側から歩行者が横断してくるかもしれない と考え、道路の右側にも注意を払うようにしましょう。

          
【車道や路側帯を横切る時】4月7日(木)

歩行者との事故に注意しなければいけないのは、車道を走っている時だけではありません。例えば、道路に面した施設や駐車場などに出入りするため、歩道や路側帯を横切る際にも、注意が必要です。

歩道や路側帯を横切る時には、たとえ歩行者がいなくても、手前で一時停止して、左右の安全を確認するのが道路交通法上のルールです。もちろん、歩行者がいる時には、その通行を妨害してはいけませんよ。

ただ、こうした場所へ入るときに限らず、さらに気をつけなければいけないのが、施設などから左折して車道に出る場合です。左折して道路に合流する際には、どうしても右側から来るクルマが気になりますよね。国道や幹線道路など、頻繁にクルマが来ている状況では、一台のクルマが通過した後、次が来るまでのわずかな隙をねらって合流することになります。しかし、そんな焦った状態だと、左側の安全確認を忘れてしまい、歩行者や自転車を巻き込んだり、はねたりしてしまうことがあるんです。

早く合流したいと焦っていると、こうした事故を招きかねません。少し待てば、クルマの流れは一旦止まります。そのタイミングがきたら、しっかり左右の安全確認をしてから、慌てず合流するよう心がけてくださいね。

 
【歩行者を守るゾーン30】 4月8日(金)

ところで生活道路で、歩行者などの安全を守ることを目的とした「ゾーン30」という交通対策があるのをみなさんはご存知ですか?

普通、クルマの制限速度は、道路ごとに決められていますよね?しかし「ゾーン30」は、ゾーン、つまり区域を定めて、その区域全体の最高速度が時速30キロに制限されているんです。ゾーン全体で速度を制限することで、ドライバーにとっては、最高速度が分かりやすくなります。また、速度が30キロに抑制されていることで、抜け道として住宅地などに入りづらくなる効果もあるといいます。また、車道の中央車線を消して一車線にしたり、路側帯を設置して車道を狭くしたりするなど、道路の構造そのものを、速度が出にくくする取組も、併せて行われているそうです。

「ゾーン30」に設定された区域では、その入口に、区域の制限速度が時速30キロであることを示す標識や、路面標示が設置されていて、分かりやすくなっています。千葉県内でも、昨年3月末の時点で、198カ所において整備されている「ゾーン30」。もし運転中に見かけたら、時速30キロの制限速度を守るよう、よろしくお願いします!

今週は、「歩行者を守る運転」をテーマにお送りしました。歩行者とも仲良くできるワンダフルドライブを、みなさん、ぜひ楽しんでくださいね!

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