2022/4/15 UP!
昨今の原油高によって、ガソリン価格が非常に高い状態が続いていますね。
さらに、SDGsに対する地球規模での取り組みなど、環境保護への機運も急速に高まっています。
そんな中で、ドライバーさんが率先してできることと言えば、やっぱり燃料消費を抑えたエコドライブを、常に心がけることではないでしょうか?
そこで今週は、「今こそエコドライブ」をテーマに、さまざまなポイントを、取り上げていきたいと思います。
【日頃からのメンテナンス】4月11日(月)
初日の今朝は、日頃からのメンテナンスの大切さです。
実はクルマの整備がちゃんと出来ていないと、どんなに丁寧なエコドライブを心がけていても、その効果は半減してしまうんです。例えば、タイヤの空気圧が低くなっていると、転がり抵抗が増えて、燃費が悪くなってしまいます。月に一度は点検して、適正な空気圧をキープすることが肝要です。
そしてエンジンオイルも、長年交換しないまま使い続けるのはよくありません。というのも、劣化した状態では、潤滑性能が低下するため、エンジン内部での摩擦抵抗が増え、結果的に無駄なエネルギーを使うことになるんです。また、エンジンに送る空気が通過するエアクリーナーエレメントが汚れていると、吸気効率が下がって、燃費が悪化する原因となります。こちらも、定期的な交換は欠かせません。
こうした点検や交換は、個人ではなかなか大変です。気になる方は、ぜひお近くのカーディーラーなどへご相談くださいね。
【お得な発進・停止】4月 12日(火)
ところでみなさんは、クルマの運転において、一番多く燃料が消費されるのは、どんな時だと思いますか?「もちろん走行中でしょ」と思った方、多いかもしれませんが、実は、発進する時なんだそうです。
学校の理科の授業で、「慣性の法則」というのを習ったと思います。止まっているものを動かすには、それなりに大きな力を必要としますが、ただし、いったん動き出してしまえば、比較的小さな力でも、移動することができます。これは、クルマでも同じこと。そのため、発進時のアクセルの使い方が大切なんです。
ポイントは、いきなりガバッと踏み込まないこと。オートマチック車の場合では、まずブレーキから足を離して、自然に前へ進むクリープ現象を利用し、発進します。そして、徐々にアクセルを踏み込んでいきましょう。時速20キロぐらいまで加速すれば、多少アクセルを踏み込んでも大丈夫です。あとは周囲の流れにあわせて、速度を調整します。
では、反対に赤信号などで停車する時は、どのようにするのがいいのでしょうか?一番ムダなのは、すぐに停止しなければいけないことが分かっているのに、ギリギリまでアクセルを踏んでいることです。そこで、前方が赤信号だと気づいたら、早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキを効かせながら惰性で進みます。そして停止線まで、フットブレーキを併用し減速していきましょう。
こうして、ゆとりのある運転をすることは、交通事故の防止にも、間違いなくつながるはずですよ。
【走行時のエコドライブのポイント】4月13日(水)
きのうは、発進や停止する際のポイントについてお話しましたが、今朝は、走行している時のエコドライブのポイントを、いくつか取り上げたいと思います。
走行している時に、燃料の使用を抑えるためには、無駄な加速や減速をせず、スムーズなドライブを心がけることが、やはり何といっても大切です。そのためにポイントとなるのが、十分な車間距離を取ること。というのも、車間距離が短い場合、前のクルマが少しでもブレーキを踏むと、追突の危険性を感じて、自分も減速しなければいけなくなります。そして前のクルマが加速すれば、慌てて追いかけるように、再びアクセルを踏んで加速する・・・。こうした状態を繰り返すのは、いたずらに燃費を悪化するだけです。その点、適正な車間距離があれば、前のクルマが少し減速したとしても、その分を車間距離で吸収することができるので、いちいち反応することなく、スムーズな運転を続けることができることでしょう。
ただ、上り坂を走行する時には、アクセルを一定に踏んでいるだけだと、だんだんスピードが落ちてきます。しかし、そうなってからスピードを回復しようとアクセルを踏み込むと、抵抗が大きいため、燃費が大幅に悪化してしまいます。そこで上り坂では、スピードが落ち始める前にアクセルを踏み足して、速度を一定に保つよう心がけてくださいね。
【運転以外のエコドライブのポイント】4月 14日(木)
火曜日・水曜日と、運転する時のエコドライブのポイントをご紹介してきましたが、実は運転以外にも、燃費をよくするポイントが様々にあるんです。今朝はその辺りを、チェックしてみましょう。
まずみなさんは、おクルマのラゲッジスペースなどに、無駄な荷物を積んだままにしていませんか?クルマは、車体が重くなるほど、その分燃費が悪くなってしまいます。ずっと分かってはいるんだけど、なんか面倒で・・・という方、分かっているなら、不要な荷物はさっさと降ろして、出発するようにしましょうね。
そして空気の抵抗も、燃費に影響します。例えば、窓を開けると、気流の流れが乱れて空気抵抗が増え、燃費が悪くなってしまうんです。また屋根の上に、ボックス型のルーフキャリアを1年中取り付けているクルマをよく見かけますが、これも大きな空気抵抗になります。必要ない時は、取り外すようにしましょうね。
またお出かけの時に、途中で道に迷ってしまうのも、燃料の無駄遣いにつながります。「急がない、迷わない」は、エコドライブの基本です。お出かけ前に、カーナビや地図でルートをしっかり確認して、ゆとりある運転を心がけましょう。
夏へ向かう、これからの季節、気温がだんだんと高くなっていきます。カーエアコンを使う頻度も増えるでしょうが、車内の過度な冷やし過ぎには、くれぐれもご注意くださいね。
【エコドライブは安全運転】4月 15日(金)
最近のガソリン価格の高騰や、環境意識の高まりを受けて、今週は、「今こそエコドライブ」をテーマに、さまざまなポイントをご紹介しています。
ところできのう、空気抵抗も燃費に影響を与えるというお話をしました。では、走行速度が2倍になると、空気抵抗はどのぐらい大きくなるか、みなさんご存知ですか?実は、空気抵抗は速度の2乗に比例します。
つまり、時速50キロで走行している時に比べて、2倍の時速100キロになると、空気抵抗はその2乗、つまり4倍となる訳です。ということで、高速道路で燃費を改善しようと思えば、スピードを抑えるのが、まずは有効な方法です。例えば、時速100キロ制限の高速道路なら、80キロ程度で走れば、かなり燃費を抑えられることになります。
このようにエコドライブは、燃費や環境への悪影響を抑えられるだけでなく、交通安全のためにも大いに効果的です!十分な車間距離をあける、急発進をしない、停止する時は早めにアクセルから足を離してブレーキに備えるなど、どれも安全運転につながることばかりです。みなさんも、日頃からエコドライブに積極的に取り組んで、ゆとりある運転を心がけてくださいね!
今週は、「今こそエコドライブ」をテーマにお送りしました。
ぜひお出かけ前にチェックして、地球にもやさしいワンダフルドライブ、どうぞ楽しんでくださいね!