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◆ クルマと台風

2022/9/2 UP!

まもなく9月に入りますが、夏の終わりから秋にかけては、いわゆる「台風シーズン」です。大雨や強風をもたらす台風の時は、クルマの運転や扱い方にも注意が必要です。

そこで今週は「クルマと台風」をテーマに、注意点などを取り上げていきたいと思います。

【台風の時の運転】8月29日(月)放送


大原則として、台風が接近しているような時には、なるべくクルマの運転は控えるべきです。

ただそんな時でも、運転しなければいけない場合もあるでしょう。そんな時にはまず、通常よりもクルマの速度を落として運転するのがポイントです。大雨の時には、とにかく視界が悪いですし、強風によって車体が不安定になることも考えられます。それに、落下物などにも注意しなければいけません。そこで、とっさの危険にも対応できるよう、スピードを落として走ることが大切なんです。

また、大雨で視界が悪い時には、たとえ昼間でも、ヘッドライトを点灯して、自分の存在を周囲にアピールするようにしましょう。ただその際、スモールランプでは、少し離れただけで認識しづらくなります。しっかり明るい、ヘッドライトを点けるようにしてくださいね。

そして、強風でハンドルを取られないように、両手でしっかり持つようにしましょう。ただし、最初にもいいましたが、台風の時には、不要不急の外出を控えるのが一番の安全策です。決して無理をしないようにしてくださいね!

       
【台風の時に注意したい場所】8月30日(火)

ところで、台風が接近している時に、やむを得ずクルマで外出した場合、ところで、台風が接近している時に、やむを得ずクルマで外出した場合、通行するに際して、十分な注意が必要な場所があります。

そうした場所の一つが、「海沿いの道路」です。台風が接近すると、気圧が低下し、「高潮」が起きる可能性があります。そこに強風が加わると、海沿いの道路には波風が打ち寄せ、大変危険です。特に、満潮の時間帯は注意してください。

また、「河川の側の道路」も注意が必要です。増水して氾濫危険情報などが出ている状況では、いつ・どこで、河川が氾濫し、巻き込まれるか分かりません。河川の水位情報などをチェックし、少しでも危険と感じたら、近づかないようにしましょう。

その他では、山あいの道も要注意です。山間部では、大雨や強風によって、落石が発生したり、木が倒れたりする可能性があります。特に、山あいの道はカーブが連続していて先の道路状況を見通すことができず、衝突する危険性も高まります。十分にスピードを落として、運転することが重要です。

山あいの道路ではさらに、大雨で地滑りや土石流などの土砂災害も、発生しやすくなります。やむを得ず、そういった場所を通行する場合は、ぜひ事前に、自治体などが発表している「土砂災害ハザードマップ」などで、通行する場所の危険性を確認しておきましょう。

【台風の時は高速道路も注意】8月31日(水)放送


今週は、「クルマと台風」をテーマに、さまざまな注意点をお送りしています。

きのう、台風が接近している時、通行するのに注意したい場所についてご紹介しました。しかしその他にも、注意が必要な場所があります。それが「高速道路」です。高速道路は、一般道よりもスピードが出ますよね。そのため、台風が接近している時には、一般道に比べて、いろいろな危険が伴うんです。

まずは、視界の悪さです。もちろん、雨が降っているだけでも視界は悪くなりますが、スピードの速い高速道路では、前のクルマや隣の車線のクルマが巻き上げる水しぶきで、余計に周囲が見えづらくなることがよくあります。

また、強風によってハンドルを取られることもあるでしょう。特に、高速道路に多いトンネルの出口などは、風が強く吹きやすい場所ですので、十分注意してください。風によって飛んでくる落下物にも気を付けましょう。

そして、スピードの速い高速道路では、タイヤと路面の間に水が入って、タイヤが浮いた状態になり滑ってしまう、「ハイドロプレーニング現象」も起きやすくなります。

ですから台風が接近している時にはできるだけ高速道路の利用は避けた方が無難です。もしすでに走行中で、危険を感じるような状況になった場合は、決して無理をすることなく、サービスエリアなどで、天候が落ち着くまで避難することも、検討してくださいね。


【駐車中のクルマを守るには】9月1日(木)放送

「クルマと台風」をテーマにお送りしている今週ですが、台風の接近で、クルマに危険が降りかかるのは、何も運転中だけとは限りません。自宅や自宅近くの駐車場に停めている時も、土砂災害や洪水に巻き込まれる可能性があります。そんなことにならないためには、まずは自宅や駐車場がある場所について、ハザードマップで確認しましょう。

浸水や土砂災害などの危険性が高い場所なら、台風が来る前に、安全な場所に避難させた方が安心です。安全な場所としては、例えば、高台にある駐車場や立体駐車場などがあります。ただ、いざとなって慌てて探すのは大変なので、事前にそうした場所を探しておくと、速やかに移動できますよ。

ただ、そうした駐車場では、駐車料金がかかるかもしれません。でも、クルマが水没するなどして、高額な費用がかかることを考えたら、安いもの。大切な財産であるクルマを守るための保険、と考えてみたらいいかもしれませんね。

そして台風の時には、周囲にある看板や鉢植えなどが、風に吹き飛ばされて、クルマに当たることもあります。駐車スペースの周りにある飛びやすそうな物は、あらかじめ片づけるようにしておきましょう。また、吹きっさらしの駐車場など、飛んでくるモノを防げないような場合は、クルマ用のカバーをかぶせるなど、ぶつかった時の衝撃を、できるだけ和らげるように対策しておくといいですね。

【クルマが冠水したら】9月2日(金)放送


今週お送りしているテーマは、「クルマと台風」です。

ところで、台風で洪水が発生して、クルマが水に浸かってしまったら、みなさんはどうしますか?実はその扱いには、いろいろ注意しなければいけないことがあるんです。今朝は、その辺りをチェックしてみましょう。

まず、フロア面を越えて水に浸かってしまった場合、たとえ水が引いたとしても、むやみにエンジンをかけてはいけませんよ。というのも、クルマの吸気系に、水がはいってしまっている可能性があります。そんな状態で無理にエンジンをかけると、ウォーターハンマーと呼ばれる現象によって、エンジン自体が壊れてしまう恐れがあるんです。さらに、バッテリーがつながったままだと、電気系統から漏電が発生し、火災の原因になることもあります。

そこで、水が引いた後は、バッテリーのマイナス側の端子を外しておくと安心です。そして、外したターミナルがバッテリーと接触しないように、ガムテープを巻くなどして絶縁し、固定しておきましょう。

ただし、ハイブリッドカーや電気自動車の場合、感電する可能性もありますので、むやみに触らないようにして、カーディーラーやロードサービスなどに連絡してくださいね。

今週は、「クルマと台風」をテーマにご紹介しました。台風の季節もいろいろチェックして、安全なドライブ、楽しんでくださいね!

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