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◆ 高齢者との事故に注意

2022/9/23 UP!

きょうは、「敬老の日」。お年寄りの長寿を祝い、感謝する日ですね。

そんなお年寄りに対しては、車を運転するときにも十分な注意が必要です。

千葉県警が公表しているデータから、千葉県内で発生した交通事故での死者数の推移を見てみると、平成30年以降、だんだん減少していることが分かります。これは、高齢者についても同じです。ただ、全死者数に占める高齢者の割合を見れば、残念ながら年々増加していて、去年は、60.3%にものぼりました。これはつまり、高齢者の死亡事故が、他の世代より多いことにほかなりません。

そこで今週は「高齢者との事故に注意」をテーマに、さまざまなポイントを紹介していきたいと思います。

【高齢者の事故で多いのは…】9月19日(月・祝)放送

ではまず、交通事故で亡くなった高齢者は、どのような状況下で、事故に遭っていたのでしょうか?

まず一番多かったのは、なんといっても「歩行中」です。特に道路の横断中に、多くの方が事故に遭っているといいます。続いて、「四輪車」、つまりクルマに乗っている時で、3番目に多いのが「自転車」の乗車中、そして4番目に「二輪車」、つまりバイクなどに乗っている時、などと続きます。

こうした事故を見てみると、高齢者ならではの原因も見えてきそうです。

明日からは、そうした事故を防ぐための注意点などを、お話していきたいと思います。

【高齢歩行者との事故防止】9月 20日(火)放送

高齢者の死亡事故は、歩行中、特に道路の横断中に多く発生しているそうです。
では、どうして道路の横断中に事故が多いんでしょうか?

その原因として考えられる点が、いくつかあります。

まず高齢の方は、個人差はありますが、おおむね次第に体力が低下して、歩くスピードが遅くなっていきます。すると青信号で道路を渡り始めても、渡っている途中で赤信号になってしまうため、事故に巻き込まれる可能性が高くなります。

また中には、視力が落ちたり、耳が遠くなったりして、接近して来るクルマに気が付きにくい人もいます。特に夕暮れ時、ヘッドライトを点けていないクルマは、気づかれにくい対象です。さらに、走ってくるクルマのスピードや距離を誤って判断して、道路を横断してしまうこともあるようです。

そこで、クルマを運転しているドライバーさんは、横断歩道がある場所はもちろんのこと、横断禁止の場所や、歩行者信号が赤の場合でも、道路を横断してくる高齢者がいるかもしれないと考え、十分気をつけて運転することが大切です。

高齢の歩行者を見つけた際には、一時停止や徐行などして、先に渡ってもらうようにしましょう。そして日頃から、早めのライト点灯を心がけ、クルマの存在を周囲に知らせるようにしてくださいね。

【道路の右側からの横断に注意】9月21日(水)


高齢者の交通事故は、「道路を横断中に多い」ということをご紹介しましたが、実はそうした事故では、あるパターンが特に目立つといいます。

それは、歩行者が左側から来たクルマにはねられることが多い、ということ。つまり、クルマの側から見れば、右側から横断してきた歩行者を跳ねてしまう、という状況です。では、どうしてそのような事故が多いのでしょうか?

まず、きのうも触れましたが、高齢者は、視力や聴力、そして体力の低下などによって、遠くのクルマを見落としたり、そのクルマとの距離を見誤ったりすることがあります。そのため、道路を渡り切れず、横断中の後半に、事故に遭ってしまうというのです。

また、クルマのドライバーさんの視点から見ると、右側から渡ってくる歩行者は、どうしても発見が遅れがちになります。特に夜間は、道路の右側はライトで十分照らされていないため、突然目の前に人が現れるような状況となり、事故につながりやすくなってしまうのです。

そこでドライバーのみなさんは、歩行者が突然道路を渡ってくるもしれない、という意識を、運転中、常に持つようにしましょう。特に夜間や早朝は、ライトで照らされていない道路右側にも意識を向けて、横断者がいないか十分注意しながら、走行してくださいね。

【高齢ドライバーが注意すべき点】9月22日(木)

近年は、高齢のドライバーさんが関わる交通事故が、大きな社会問題になっていますね。では、高齢の方が運転する場合、どんな点に気をつけなければいけないのでしょうか?今朝はその辺りを、チェックしてみたいと思います。

まずは、年齢を重ねるごとに、個人差はあっても、視力や聴力などが衰え、危険の発見が遅れがちになります。そこで、そうした発見の遅れなどに対応できる運転をしていくことが、大切です。例えば、あらかじめスピードを落とす、車間距離を十分に取る、といったことに心がけましょう。

また高齢のドライバーさんは、長年の運転経験にとらわれる傾向があります。特に走り慣れた道では、そのようです。例えば、一時停止の標識があるような交差点でも、「これまでクルマが出て来たことはなかった」と、一時停止を怠ったりしがちです。そうした意識では、突然の危険に対処することができません。「クルマが出てくるかもしれない」など、常に、危険を予測した運転を心がけてください。

そして、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故も、高齢ドライバーの方々に多く見られます。運転中、ちょっとしたミスによってクルマが暴走したりすると、パニックに陥って、冷静な判断が出来なくなります。発進やバックをする時には、ペダルをよく確認するなど、日頃から余裕を持った運転をお願いします!

【高齢者マーク】9月23日(金・祝)


街なかを運転していると、「高齢者マーク」を付けたクルマを見かけることがありますよね。今は、四つ葉のクローバーとシニアの「S」を組み合わせたデザインの、いわゆる「四つ葉マーク」が主流になっていますが、以前は、黄色とオレンジの2色の水滴のようなデザインで、「もみじマーク」と呼ばれていました。現在、どちらのマークも使えるんですが、このマークの意味を、みなさんはちゃんとご存知でしょうか?

この「高齢者マーク」は、70歳以上の高齢のドライバーさんが、普通自動車を運転する時に表示するものです。マークの表示は「努力義務」となっていて、表示していなくても、特に罰則はありません。ただ、周囲のドライバーさんは、このマークを付けているクルマに対しては、十分注意が必要です。

というのも、危険の防止のためにやむを得ない場合を除いて、「幅寄せ」や「割り込み」などの行為を行うことが禁止されているんです。違反した場合は、普通車やバイクなら反則金6000円、大型車だと7000円で、違反点数はいずれも1点です。高齢者マークは、周囲のクルマからの危険な行為を受けないためにも効果的です。対象のドライバーさんは、積極的に表示するようにしましょう。

今週は、「高齢者との事故に注意」をテーマにご紹介しました。
ぜひチェックして、ワンダフルなドライブ、楽しんでくださいね。

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