2023/1/13 UP!
先週、「安全運転5則をおさらい!」をテーマに、安全運転の基本をチェックしました。
でも、いくら交通ルールや安全運転のポイントを知っていても、実際に安全運転をするかどうかは、ドライバーさん一人一人の意識にかかっています。そこで今週は、安全運転の基本をさらに徹底するため、「運転意識を考えよう」をテーマにお送りしていきたいと思います。
【交通ルールを守る】1月9日(月・祝)
まず、交通事故はさまざまな理由で起こりますが、ドライバーさんの責任が問われるのは、運転ミスやルール違反でしょう。ただ、このミスとルール違反の間には、大きな違いがあります。
というのも、過失であるミスは、ドライバーさんが意図しないで起こってしまうものですが、ルール違反は、違います。大幅なスピード違反や飲酒運転、一時停止違反などは、ドライバーさんが意図的に行っている行動です。
もちろん、ルール違反をしたとしても必ず交通事故が起こる訳ではありませんが、日常的に違反を繰り返すことによって、事故の可能性が高くなることは間違いありません。でも、違反が常習化していたり、ルールを守ることに意味がないと感じていたりするなど、自分勝手な理由からルールを守らない人が少なくありません。そこで提案したいのは、何か一つでも、確実に守るルールを決めて実践してみることです。
例えば、「一時停止をきちんとして、しっかり左右の安全確認をする」。これだけで、交通事故に遭うリスクは減っていくそうですよ。さらに他のルールにも広げていけば、いつのまにかルールを守ることが自然になっていくことでしょう。皆さんもぜひ、取り組んでみてくださいね!
【自分の運転に謙虚であること】1月10日(火)
ところで皆さんは、ご自分の運転を、上手いと思いますか…?それとも、そうでもないと感じていますか…?あまり自信なさげに運転するのも、どうかと思いますが、一方、「自分は運転がうまい」と自信過剰なのも問題です。
というのも、その「過信」が事故につながる可能性があるからです。
ここで勘違いしてはいけないのは、「本当に運転がうまい」ということと、「『自分は運転がうまい』と過信すること」は、全く意味が違うということです。
運転がうまいと過信している人は、傾向として、無理や、無謀な運転をするケースが多いんだそうです。例えば、スピードを出し過ぎたり、必要以上に車間距離を詰めたり、あるいは、スピードを落とさずにカーブへ進入するといったような、自らのテクニックを、場違いに自慢するような行為です。
恐らく、そうした危険な運転をしても、「自分なら事故を起こさない」という自信を持っているのかもしれませんが、でも、これまで事故がなかったとしたら、それは単にラッキーだっただけのこと。今後、いつ事故を起こしても不思議ではありません。ということで、運転に自信がある人も、そうでない人も、決して気を緩めず、謙虚な気持ちで安全運転に徹することが大切であり、周りから「うまいドライバー」と認めてもらえる、絶対条件です。皆さんも、今一度、見つめ直してみてくださいね!
【クルマの性能を自分の技術と勘違いしない】1月11日(水)
「運転意識を考えよう」をテーマに、今週はお送りしています。
きのう、自分の運転技術を過信しないことが大切だということをご紹介しました。ただ、自分の技術を「凄いんじゃないの?」と勘違いさせる要因として、クルマの性能の高さもあるように思います。日進月歩のクルマの性能。ハイテク技術によって、少しぐらい急ハンドルを切っても、スリップしたりしないようになっていますし、急な加速や減速をしても、クルマの挙動が乱れないようにしてくれます。スリップもスピンもせず、止まったり曲がったりが、簡単にできるようになりました。
だからといって、その性能に甘えて、スピードを出し過ぎたり、車線変更を繰り返したりと、無謀な運転をしていい訳ではありません。
考えてもみてください。クルマは人間が持っている能力をはるかに超えた存在です。普通車で200馬力ぐらい、中には700馬力なんてパワーのあるクルマもあります。しかも人間よりもはるかに重量があり、圧倒的に速く走れます。そんなクルマを運転するということは、馬力や、重量、スピードなどの分だけ、より注意を払って扱わなければ、いけないはずです。
ということで、皆さんはクルマに乗った時、自分自身が力を持ったと、決して思わないでください。そして、私たちは重さ1トン以上の鉄の塊を、時速100キロで動かしていることを常に忘れず、くれぐれも慎重な運転を心がけてくださいね!
【怒りをコントロールする】1月12日(木)
今週お送りしているテーマは、「運転意識を考えよう」です。
2020年6月、道路交通法が改正され、あおり運転に「妨害運転罪」が適用されるようになり、厳罰化されたのは、リスナーの皆さんもよくご存知だと思います。でも、あおり運転は、今でも頻繁に、ニュースになったりしていますよね。どうしてなくならないんでしょうか?
その原因には、「通行を邪魔された」とか、「前のクルマが走るのが遅い」といった、「怒り」の感情があるようですね。でも公道において、「怒り」のままに攻撃的な運転をしていれば、事故やトラブルになるのも無理はありません。そこで、安全に運転するために欠かせないのが、「怒りの感情」をコントロールすることです。
いろいろな方法があるようですが、よく知られたものの1つが、「6秒ルール」です。
これは何か腹の立つことがあっても、すぐに行動に出ないで6秒間、怒りをぐっと我慢する、というもの。なにかイラ立つことがあった時に、心の中で1から6まで数字を数えてみるのもよいでしょう。すると怒りのピークがある程度収まり、衝動的な行動をしなくて済むようになるそうです。
その他、深呼吸するといった方法なども 怒りをコントロールするのに有効だそうですよ。
もし運転中にイラっとすることがあっても、すぐに暴力的な行動に出るのはやめて、その怒りをうまくコントロールするように心がけてくださいね!
【譲り合いの精神が大切】1月13日(金)
クルマを安全に運転するにあたり、交通ルールを守ることが何より大切なのは、今さら言うまでもないことでしょう。
しかし、ルールだけを厳格に守っていても、交通事故やトラブルを防ぐことはできません。そこで大切なのが、「譲り合いの精神」です。
例えば、道路交通法では、様々な場面で、優先の順位が決められていますよね。「交差点では、右折より直進の方が優先」だったり、狭い道でクルマとすれ違う場合は、電柱などの障害物がない方が優先だったりします。でも、道路交通法で定められているからとはいえ、あまり自分の優先を主張し過ぎるのはよくないですよ。
交通ルールは万能ではありません。実際の運転中には、交通規則では決められない事象があります。そんなときには、道路や交通の状況に合わせて、臨機応変に、「お先にどうぞ」と、相手に譲ることも大切です。
「待ってあげる」「譲ってあげる」「止まってあげる」「よけてあげる」など、自分中心ではなく、相手中心の運転を心がけることで、交通はスムーズになり、事故やトラブルも少なくなるはずですよ。
今週は、「運転意識を考えよう」をテーマにご紹介しました。