2023/6/23 UP!
先週は、「雨の日に気をつけたいこと」をテーマに、さまざまな注意点などをご紹介しました。その中でもお話しましたが、雨の日の運転で気をつけなければいけないのが、とにかく周囲の視界が悪くなることです。そこで今週は、「雨の日の視界不良」をテーマに、いろいろなケースの、注意点や対策について、取り上げていきたいと思います。
【雨の日の死角】6月19日(月)
まず雨の日、サイドウインドウや、ドアミラーなどに水滴がついて、横方向や後方を確認しにくくなりますよね。
では、フロントガラスはどうでしょうか?
ワイパーが動いているので、ある程度視界は確保できますが、気をつけなければいけない所があるんです。それは、フロントガラスの両端の部分で、どうしてもワイパーの拭き残しができますよね。ここに歩行者などが重なると、確認しづらくなってしまうんです。ほんのわずかの範囲と思うかもしれませんが、ちょっと離れた歩行者なら、完全にその中に入ってしまいます。さらにその横には、屋根を支える柱・ピラーもありますので、見えづらい死角の範囲はより広くなってしまいます。
また、視界が悪いのはクルマだけではありませんよ。歩行者側も、カサを差しているので視界が制限されるうえ、つい足元を見て歩きがちなので、クルマの存在に気づいていない可能性があります。
ということで、特に右左折する時や横断歩道では、首を左右に振るなどして、死角にいる歩行者を見落とさないよう、十分注意するようにしましょう。
【雨の日の夜はグレア現象に注意】6月20日(火)
ところで夜間の運転は、暗いせいで、もともと昼間より視界がせまいものですが、雨が降ると、より周囲が見えづらくなると、皆さんは感じませんか?
その理由はいろいろあるんですが、その一つが、「グレア現象」です。グレア現象とは、蒸発現象とも呼ばれ、対向車と自分のクルマのヘッドライトが重なる部分で、その間にあるものが見えなくなってしまう現象です。この現象自体は、天気に関係なく起こるんですが、雨が降っていると、状況がさらに悪くなります。
というのも、路面の水に光が乱反射して、対向車がいなくても、センターラインや停止線、横断歩道などが、見えなくなってしまうことがよくあります。そんな状態になると、ドライバーさんは車線などを確認するのについ気をとられ、歩行者などの発見が遅れがちになります。
その結果、雨の日は事故につながる危険性が増すわけです。
ただ、このグレア現象、人間の目の機能によって起きるモノなので、根本的な対策がないのが実情。ですが、そうした現象があることを踏まえて運転することが肝心です。そして、見えない所には「誰もいない」と考えるのではなく、「歩行者がいるかもしれない」と考えることが大切です。
皆さんも、イザという時にすぐ対処できるよう、スピードを控えて、安全運転に徹するようにしてくださいね!
【ガラスの曇り対策】6月21日(水)
今週お送りしているテーマは、「雨の日の視界不良」です。雨の日の運転では、急にフロントガラスなどが曇って来て、前がほとんど見えなくなってしまうことがありますよね。そんな時、皆さんはどのように対処していますか?
ガラスの曇り対策としては、何はともあれ、エアコンのスイッチを入れてみましょう。設定温度に関係なく、エアコンのスイッチを入れることで除湿でき、曇りを防ぐ効果があります。その際は、「外気導入」にしておくのがおすすめ。雨が降っている外の方が、湿度が高そうに思いますが、外の方が気温が低ければ、車内より湿度が低い場合が多いそうです。
また、デフロスターも曇り取りに効果的です。デフロスターは、フロントガラスに温風を吹き付けて、曇りの原因である結露した水分を乾燥させ、除去する装置です。コントロールパネルにあるデフロスターのスイッチには、扇型に3本の波線が入ったマーク描かれています。
なお、ガラス面が汚れていると、汚れの粒子に水分が付着して曇りやすくなるそうです。日頃から、ガラス面の内側もきれいにしておきましょう。そして窓の内側を、曇り止め効果のある、ガラスクリーナーで拭いておくのもオススメですよ。
クリアな視界をキープすることは、安全運転の基本です。曇りが出た状態で、無理に運転を続けるのは、絶対にやめてくださいね!
【視界の悪い時には昼でもヘッドライト】6月22日(木)
「雨の日の視界不良」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
大雨が降ると、昼間にも関わらず薄暗く、辺りが見えづらくなることがあります。そんな時は迷わず、ぜひヘッドライトを点灯しましょう。といっても、それは自分の視界を確保するためだけではありませんよ。周りの人に、自分の存在を知ってもらうためでもあるんです。
大雨が降っている時は、ただでさえ辺りの視界が悪くなります。
落ちてくる雨粒だけでなく、ドアミラーに水滴が付着して、後方などを確認しづらくなります。さらに高速道路などでは、クルマが巻き上げた水しぶきも加わり、ミラーだけでは、すぐ後ろのクルマの姿も確認できないほどです。そんな時に有効なのがヘッドライトです。ヘッドライトを点けていれば、周囲のクルマや歩行者などに、自分の存在をアピールできます。
ただ街なかを見ていると、雨の中で、スモールランプだけを点灯しているクルマをよく見かけます。きっとドライバーさんに、昼間にヘッドライトを点けることへの抵抗感が、少なからずあるのかもしれませんね。でも、スモールランプだけでは、少し距離が離れると、確認しづらくなることがよくあります。
大雨で視界が悪い時には、相手から存在を認識してもらうためにも、ぜひヘッドライトを点けるようにしましょう。
【雨の日のバックは注意】6月23日(金)
視界が悪くなる雨の日、十分気をつけなければいけないのが、「バックさせる時の運転」です。
横のガラスにも水滴がついていますし、ドアミラーにも水滴が付いていると、二重に雨粒が邪魔をして、後方を確認するのが難しくなります。
また本来バックする時には、窓を開けて左右や後方を確認するのが理想ですが、雨が降り込んで来るので、現実にはそれも難しいですよね。ただ最近のクルマは、バックモニターを備えているモデルが多いので、「後ろを見たり、窓を開けたりしなくても大丈夫!」という方が、結構いらっしゃるかもしれません。しかしバックモニターも、あまり強い雨だったり、カメラに水滴が付いていたりすると、やはり後方が見えづらくなってしまいます。
そもそもバックモニターは、あまり広い範囲を映し出すことができず、左右から接近してくる歩行者などがいても、確認できません。バックモニターに頼り切るのは、あまりいいことではないんです。
ということで雨の日には、バックするスペースの安全をあらかじめ確認し、実際に振り向いて、後方を見ながらバックするようにしましょう。また歩く程度の速度で、ゆっくりと行うのが大事なポイントですよ。
今週は、「雨の日の視界不良」をテーマにご紹介しました。