2023/6/30 UP!
安全で快適なドライブのためには、日頃からの点検や整備が欠かせません。
ただドライバーさんの中には、メンテナンスをうっかり忘れてしまい、そのまま放置してしまっているケースがあるようです。そこで今週は、「忘れがちなメンテナンス」をテーマに、さまざまなポイントを取り上げていきたいと思います。
【エンジンオイルの交換】6月26日(月)
まずは、おクルマのメンテナンスの基本中の基本、「エンジンオイルの交換」です。
ご存知の通りエンジンオイルは、エンジン内部の潤滑などを行い、エンジンをスムーズに回転させる重要なものです。しかしエンジンオイルは、使っているうちに、熱や酸化などによって劣化してしまい、徐々に本来の性能を発揮できなくなっていきます。
例えば、オイルが劣化すると、オイルの粘り気が低下してゆき、サラサラの状態へと変化していきます。こうなるとオイルの大切な性能である、密封性や潤滑性などが、新品の頃に比べて大幅にダウンしてしまうんです。その結果、金属と金属が直接擦れ合うような状態になり、異音がしたり、エンジン音が大きくなったりします。
そこで大切なのが、定期的なエンジンオイルの交換です。エンジンオイルの交換の目安は、クルマやエンジンの仕様によっても異なりますが、一般的なガソリン車の場合、5000キロ走行か、1年程度が目安です。
誰かに指摘される環境にいないと、ついそのまま使い続けてしまいがちな、エンジンオイル。もし、しばらくオイル交換をしていないと思った方は、お早めに、カーディーラーのスタッフなどへ、ご相談くださいね。
【タイヤの点検】6月27日(火)
ところで、みなさんは、愛車のタイヤの状態に、常日頃から注意を払っていますか?
タイヤはクルマを支えている重要なもの。安全に運転するためには、タイヤをいい状態に保つことがとても大切です。そんなタイヤのメンテナンスの、代表的なものの一つが「空気圧のチェック」です。
普段、あまり気にしていない人、結構多いんじゃないでしょうか?タイヤはゴムでできているので、密閉されているイメージがあるかもしれませんね。しかし時間とともに、少しずつですが、自然に空気が抜けていきます。これは走行していなくても同じです。
空気圧が低下すると、路面にかかる圧力が不均一になって、タイヤの肩の部分に負荷がかかり、偏った摩耗の原因になります。これは、タイヤの接地面積が増えて抵抗が大きくなるので、燃費が悪化してしまうことにもつながります。最悪の場合、走行中にタイヤがバーストする可能性もあるんです。
空気圧は、少なくとも1カ月に1回程度、カーディーラーやガソリンスタンドなどで、確認しましょうね。また、タイヤの溝の中に小石が挟まっていることがよくありますよね。これも放置したり、見落としていたりすると良くありません。ゴムを傷めてパンクの原因になるだけでなく、走行中に溝から外れた石が車体や歩行者に当たり、思わぬ事故につながる危険性もあります。
普段から乗車する前には点検を行うようにして、気になる場合はカーディーラーに相談してみてくださいね。
【車内をきれいにしておく】6月28日(水)
ところでメンテナンスというと、「パーツの交換」や、「液体類の補充」「機械的な調整」などを思い浮かべる人が、多いと思います。でも、安全で快適なドライブをするためには、もっと簡単なことも大切なんです。例えば、車内をキレイに保つことです。
みなさんは、ペットボトルや缶コーヒーの空き缶など、床に放置したりしていませんか?こうしたゴミをほったらかしにしていると、何かの拍子に、ブレーキペダルの下に入り込んだりすることがあります。すると、ブレーキを踏み込めなくなって、大変危険です。
そして、ダッシュボードの上や助手席のシートなどにモノを置いていると、ハンドルを切った時など、それが床に落ちることがあります。その際、それが気になって、思わずそちらを見てしまうことがありますよね。ハンドルを切っている最中に脇見運転をする訳ですから、これは非常に危険な行為と、云わざるを得ません。さらに、物が落ちそうになったことに気づいて、手で押さえようとすると、その動きにつられて、ハンドル操作を誤る可能性もあります。
そんな危険なことにならないよう、滑り落ちやすい場所へ、安易に物を置くのはやめましょう。
車内をキレイにしておくことも、クルマの大切なメンテナンスだということ、皆さんもしっかりと覚えておいてくださいね!
【ライトの球切れ】6月29日(木)
夜間走っているクルマのなかに、時々、ヘッドライトやテールランプの片方が切れているクルマを見かけること、皆さんもありませんか?
こうしたライトの球切れは、「整備不良」として道交法違反になる可能性があります。もし検挙されれば、違反点数は1点、反則金は普通車の場合、7000円が科せられます。
でも、自分で運転しているクルマだと、ライトが球切れしているかどうかなかなか分かりにくく、そのままになっているケースが少なくないようです。では、球切れしている場合、どのように確認したらいいんでしょうか?
ヘッドライトであれば、夜間走行している時に、「前方がいつもより暗い」と感じたり、信号などで止まった時に、前のクルマに映るライトが片側だけだったりして、ドライバーさん自身で気づくことがあります。ただ、後ろのランプは、なかなか気づかないことが多いものです。
チェックする方法としては、スモールランプを点けてクルマの外に出て、実際に見て確認する、というのが確実です。でも、それを面倒だという人も多いでしょう。そんな時は、第三者に見てもらうのが一番。
特に、ガソリンスタンドなどでお願いすれば、前後のライトの状態を、定期的にチェックすることができます。そして、ライトの球切れに気付いたら、カーディーラーなどで、速やかに交換してもらいましょうね!
【カーナビの地図ソフトの更新】6月30日(金)
知らない土地でも、的確に道案内してくれるカーナビ。カーナビなしでは考えられないという方、今やきっと多いんじゃないでしょうか。
でも、そんな便利なカーナビでも、新しい道を走っている時、海の中や田んぼの中を走っているように表示されたり、最新の施設を検索しても、出てこなかったりすることがあります。その原因は、カーナビの地図ソフトが古くなっているからです。でも、「もう古いからしょうがない・・・」とあきらめて、そのまま放置していませんか?
そんな状態も、地図ソフトを更新すれば、すっかり解決しますよ!地図ソフトを更新すれば、新しい道路を使った効率のいいナビゲーションをしてくれるほか、フレッシュな電話帳のデータを収録しているので、電話番号での検索も、よりスムーズにできます。
特に6月と11月は、毎年、多くの新しい地図ソフトがリリースされるタイミング。まさに今こそが、更新には絶好のタイミングなんです!ただ地図ソフトの更新方法は、機種によって様々です。まずは、説明書を確認頂くか、お近くのカーディーラーにお問い合わせください!
今週は、「忘れがちなメンテナンス」をテーマにご紹介しました。