2023/11/17 UP!
みなさんは、ご自分のクルマが盗難などの被害に遭う・・・なんていうケースを、考えたことがありますか?
ニュース番組などで、見聞きすることはあっても、実際に自分のクルマが盗まれるかもしれない、というのは、あまり実感がないかもしれませんね。でも今の世の中、犯罪者がいつあなたのクルマを狙っても、不思議ではありません!
そこで今週は、「自動車盗難に注意」をテーマに、さまざまな情報をご紹介していきたいと思います。
【千葉県はじめ関東地方は自動車盗難が多い】11月13日(月)
まず、日本全国でどのぐらいの件数の自動車盗難が発生していると、みなさんは思いますか?
警察庁の「犯罪統計資料」によると、2022年は5734件にも上ります。ただ、自動車盗難件数のピークだった2003年は、年間6万4223件もあったといいますので、それに比べると、実に90%以上も減少しているんです。
とは言え、もちろん安心はできませんよ。というのも、このベイエフエムの地元・千葉県は、とっても自動車盗難が多い県なんです。警察庁の統計によりますと、昨年の1位が愛知県の884件、2位が大阪府の652件、そして3位が千葉県の627件となっています。その他にも、神奈川県が7位、東京都が9位と、関東地方の7都県は、いずれもトップ10にランク入り。それだけ、自動車盗難が多いエリアなんです。みなさん、自動車盗難は、決して他人事ではありません。自分だけは大丈夫と油断せずに、日頃から、十分気を付けてくださいね!
【どんな時に自動車は盗まれるのか?】11月14日(火)
ところで、みなさんは自動車が盗難の被害に遭うのは、どんな時、そしてどんな状況の時が多いと思いますか?今朝は、その辺りをチェックしてみましょう。
まず自動車盗難が多い時間帯ですが、日本損害保険協会の調査によりますと、2022年に発生した事例のおよそ5割が、夜10時から翌朝9時までのあいだ、深夜から朝にかけて起こっていたそうです。
他の犯罪でもそうですが、周囲が暗く、発見されにくい時間帯が、やはり犯行には都合がいいということなんでしょうね。また当然、寝ている人が多いので、ほとんどのクルマが駐車場に止まっている、ということも盗難が増える理由といえるでしょう。
では、どんな場所で自動車の盗難が発生しているんでしょうか?
2020年11月に行われた調査では、最も多かったのが、屋外の契約駐車場で40.5%。
次いで、自宅の屋外駐車場が37.3%でした。屋外の契約駐車場で、特に狙われやすいのは、
周囲にフェンスやゲートがなく、簡単に侵入できる場所。そして照明が設置されておらず、中の見通しが悪い場所。さらに、管理人がいない、防犯カメラも設置されていない、といった状況下で被害が多いそうです。駐車場を選ぶ際には、そうした場所はなるべく避けるようにしましょう。また日中のクルマを利用している時にも、要注意です。
ちょっとの間だからと思っても、クルマを離れる時には、必ずドアをロックすること、くれぐれも忘れないでくださいね!
【プラスワンの対策】11月15日(水)
「自動車盗難に注意」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。大切な財産でもある愛車を盗難の被害から守るために、私たちは日頃から、どんな対策をすればいいのでしょうか?
最近の新車の大半には、イモビライザーと呼ばれる、キーに内蔵された電子照合システムが標準装備されています。しかし残念ながら、それだけでは万全ではありません。標準装備された防犯機能に安心せず、さらにもう一つ加える「プラスワン」の対策が重要なんです。
例えば、ハンドルやブレーキ、タイヤなどを物理的にロックする、「ハンドルロック」や「ブレーキロック」、「タイヤロック」などがそうです。見た目にも防犯対策をしていることをアピールできます。ただ、ハンドルロックなどは、切断されることもあるので、頑丈なものを選ぶようにしましょう。
そして防犯対策には、「大きな音」が効果的だといいます。そこで警報・通報装置の利用もオススメ!ガラスの振動や、不自然なドアの開閉に反応して警報音を鳴らしてくれます。以前は、比較的高価なものが多かったですが、最近は価格も安くなってきているので、検討してみてはいかがでしょう。また車載GPSを、無力化される可能性のある純正のものとは別に、犯人に見つかりにくい場所に取り付けておけば、盗難に遭った場合でも、クルマの位置情報を確認して、発見することができますよ。
現在、様々な防犯アイテムが市販されていますので、カーディーラーやカー用品店のスタッフなどに、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか。
【CANインベーダーとは】11月16日(木)
みなさんは、「リレーアタック」という自動車盗難の手口をご存知でしょうか?ここ数年、ニュースなどでもよく取り上げられているので、耳にしたことがあるという方、多くいらっしゃるかと思います。これはスマートキーが発している電波を、犯罪者が特殊な機械で中継し、それを仲間が受信してクルマのドアロックを解錠、エンジンを始動させるというものです。
しかし今や、「リレーアタック」は広く知られた方法。最近では、さらに進化した手口による被害が増加しています。その一つが、「CAN(キャン)インベーダー」です。
これはクルマをとおっている「CAN信号」という配線を使って行うもの。多くのクルマには、故障した際、どこに問題があるかを自己診断するシステムが搭載されています。カーディーラーなどでクルマを修理する時も、診断機をそのコネクタに接続して、異常の内容を読み取ることができるんです。CANインベーダーは、「CAN信号」の配線に特殊な機械を接続し、そのシステムに入り込みます。そしてドアロックを解錠したり、エンジンを始動させたりするんです。難しい手口に聞こえるかもしれませんが、慣れた人ならほんの10分ほどで、作業を完了できるそうですよ。
そんな「CANインベーダー」を防ぐために、最近見直されているのが、きのうもご紹介したハンドルロックやタイヤロックなど、物理的にクルマを動かせなくする対策です。ただ、その対策は一つだけではなく、2つ3つと複数行うのが効果的だそうです。みなさんも、十分気を付けてくださいね!
【ナンバープレートの盗難】11月17日(金)
今週のテーマは、「自動車盗難に注意」ですが、自動車に絡む犯罪は、自動車本体を盗むだけじゃありませんよね。パーツを盗む手口も、依然と横行しているんです。
例えば、ナンバープレートがそうです。
ナンバープレートなんて、登録されているし、盗んで何の得になるんだろう?・・・と、みなさんも思いませんか。実は盗まれたナンバープレートは、他のクルマを盗んだ時にナンバーから足が付かないよう、カムフラージュとして使われることが多いんだそうです。盗まれた自分のナンバープレートが、犯罪に利用されるなんて、頭に来ますよね。
しかもナンバープレートは盗まれると、意外と面倒なんです。
警察に盗難届を出すほか、ナンバーの再交付を受ける必要があり、それにはお金もかかります。さらに、保険の登録や車検証の変更をしたりするなど、いろいろと手間もかかるんです。
そんな事態にならないためには、ナンバープレートを盗まれないための対策が肝心です。オススメは、ナンバープレートを固定しているボルトを、簡単に外せない盗難防止用のロックボルトに交換すること。気になったという方は、お近くのカーディーラーなどで問い合わせてみてください。
今週は、「自動車盗難に注意」をテーマにお送りしました。