2024/1/12 UP!
先週、「安全運転の基本」というテーマで、運転するにおいて、まず気を付けるべきポイントをご紹介しました。ただ、安全運転を実現するためには、ドライバーさんの心の中、意識を変えていくことも重要です。そこで今週は、「運転への意識を変える」をテーマに、お送りしていきたいと思います。
【交通事故の大きな原因は「過信」】1月8日(月・祝)
ところで、みなさんも毎日のように、全国各地で交通事故が発生し、死者や負傷者が出ていることを、ニュースなどで耳にしていると思います。
では、そうしたニュースを聞いた時、みなさんはどのように感じていますか?おそらく多くの人が、「自分はそんな事故を起こさない」「自分には関係ない」と思っていないでしょうか?
こうした、「自分は大丈夫」と思い込む「自己過信」は、実は、誰もが陥る心理です。というのも、常に交通事故のリスクに向き合い、不安な気持ちの中でクルマを運転するのは、非常に大きなストレスがかかります。そのため、リスクをある程度無視して、心理的に穏やかに過ごそうという意識が、自然に働いてしまうんだそうです。
しかしこの「自己過信」こそ、交通事故の大きな原因の一つといえます。何しろ、誰にでも起こりうる危険性を、自分には関係ないと、最初から無視してしまうんですから、教訓も何もあったものじゃありません。安全運転を心がけるなら、交通事故は自分も起こすかもしれない、と真摯に考えるようにし、
ハンドルを握ったら必ず交通ルールを守り、運転に集中するよう努めてくださいね。
【運転技術の過信も危険】1月9日(火)
今週は、「運転への意識を変える」をテーマにお送りしています。
きのう、「自分は交通事故を起こさない」という「過信」こそ、交通事故の大きな原因だというお話をしました。さらに、ドライバーさんが抱きがちな「過信」が、もう一つあります。それが、自分の運転技術への過信です。
世の中には、本当に運転が上手い人がいる一方、「自分は運転が上手い」と思い込んでいる人もいて、
それらは、全く意味が違うのはみなさんもお分かりだと思います。
最近では、クルマの性能が向上したため、少しぐらい無謀な運転をしても、クルマの方でトラブルになるのを防いでくれたりします。そんなクルマの性能を、自分の運転技術によるものと、あからさまに勘違いしているケースも少なくないようです。
実際、運転がうまいと過信している人は、傾向として、無理な運転や、無謀運転をするケースが多いんだそうです。例えば、スピードを出し過ぎたり、車間距離を詰めたり、スピードを十分に落とさずカーブに進入する・・・などです。確かに、そうした運転には、テクニックが必要かもしれません。でもそれは、公道を安全に走るための技術とは、違いますよね。
本当の意味での上手い運転とは、丁寧で落ち着きある運転で、周囲のクルマや歩行者などに配慮ができる、そんな運転ではないでしょうか。ぜひみなさんも、ご自身の運転技術を驕るのではなく、謙虚な姿勢で、安全運転に徹する姿勢を心がけてくださいね。
【安全運転は気持ちいい】1月10日(水)
「運転への意識を変える」をテーマにお送りしている今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。ところで、もちろんみなさんは、クルマを運転する時、交通ルールを守って、安全運転を心がけていると思います。でも中には、「安全運転は疲れるし、面倒くさい」などと、心の中でなんとなく思っている方、いらっしゃるかもしれませんね。
確かに、安全運転を徹底するには、安全確認する範囲も広いですし、注意するべき点も多く、警戒感も常に欠かせません。でも、そんな安全運転を、「面倒だから」と最初からあきらめてしまうのは、もしかしたら、もったいないことかもしれませんよ。というのも、安全運転に徹底して取り組んでみれば、
むしろ心地よい運転だと、感じられるかもしれないんです。
ただそのためには、しばらくの間、練習が欠かせません。どんな練習かといいますと、とにかく日頃から交通ルールを守り、安全な運転をしっかりと心がけていくんです。
例えば、「横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいれば、ちゃんと停まって道を譲ってあげる。」 「スピードを抑え、一時停止もちゃんと停まり、安全確認も徹底する」…。すると次第に、ルールを守ることが普通になって、イメージ通りに運転出来ていることが、楽しくなってくるそうなんです。ただ、これらを義務だと感じてやっていると辛くなるので、どこまで達成できるか、ゲーム感覚で挑戦するのもいいでしょうね。
交通ルールを守って運転するのが、楽しくて、気持ちいい。ぜひそんな感覚を、みなさんも味わってみてはいかがでしょうか。
【心理状況や体調も重要】1月11日(木)
今週お送りしているテーマは、「運転への意識を変える」です。
安全にクルマを運転するためには、心や体のコンディションが万全であることも、とても大切な要素です。イライラしていたり、体調が悪かったりすると、それが運転に悪影響を与え、事故を起こす危険性が高くなってしまいます。
例えば、待ち合わせの時間に遅れそう・・・など、急いだり、焦ったりしている状況はよくありません。小さなことでイライラしてしまいがちで、冷静な判断ができなくなったり、相手を思いやる余裕が失われたりします。その結果として、スピードの出し過ぎや、一時停止の無視、追い越しや車線変更を繰り返す、といった危険で自分本位な運転につながりやすくなります。
そんなことにならないためには、まず、時間にゆとりを持つことが大事です。渋滞が予想される時期や時間帯などは特に注意して、できるだけ早めに出発するようにしましょうね。
そして、疲れている時や体調がすぐれない時は、運転中に、注意力が散漫になり、判断力も低下。運転操作も鈍くなる可能性があります。睡眠を十分に取るなど、普段から体調管理を徹底して、常にベストコンディションでハンドルを握れるように心がけましょう。
道路交通法でも、疲れがひどいときや、病気で体調を崩している時には、運転をしてはいけないと定めています。あまり体調がすぐれない時には、運転を控えるという判断も、必要ですよ。
【優先意識を主張し過ぎない】1月12日(金)
先週も少し触れましたが、事故全体の半数以上が、交差点とその付近で発生しています。交差点には、さまざまな方向からクルマや歩行者、自転車などがやってきて、直進や右折、左折…と、複雑に交差します。そんな交差点などで、スムーズに通行できるように定められているのが、「優先」のルールです。
でも、交差点内などでドライバーさんが、この「優先意識」を主張し過ぎるのも、実は、事故やトラブルの原因になることがあるんです。例えば、もし相手が優先関係を無視してきた場合、あなたも優先の原則にこだわっていると、事故につながる可能性がありますよね。
交通ルールは万能ではありません。実際の道路上には、交通規則では決められないさまざまな状況があります。その時々の交通事情に合わせて、臨機応変に、「お先にどうぞ」と相手に譲ることも大切です。「待ってあげる」「譲ってあげる」「止まってあげる」「よけてあげる」など、自分中心ではなく、相手を優先する運転を心がけることで、交通はスムーズになり、事故やトラブルも少なくなるはずですよ。
今週は、「運転への意識を変える」をテーマにご紹介しました。