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◆ 危険を予測する運転 

2024/2/23 UP!

クルマの運転をする時、みなさんはどんなことを考えながら運転していますか?

「特に何も考えてない」というのでは、困りますよ。大切なのは、常にあらゆる危険を予測しながらハンドルを握ることです。

そこで今週は、「危険を予測する運転」をテーマに、さまざまなポイントを取り上げていきたいと思います。

【かもしれない運転を心がける】2月19日(月)

まず、危険を予測する運転といって、「かもしれない運転」を思い浮かべる方、いらっしゃるでしょうね。ご存知ない方のために、改めてご説明しましょう。「かもしれない運転」とは、周囲の状況に気を配り、あらかじめ危険な事態を想定しながら、余裕をもって運転することをいいます。

例えば、前方にバスが止まっていて、その横を追い抜こうとする場合、みなさんはどんな危険性を想像しますか?この場合、バスの陰に道路を横断しようとしている歩行者が、いる「かもしれない」と考えるのが、事故防止には欠かせないポイントだと言えるでしょう。

もちろんドライバーさんからは、その「いるかもしれない」歩行者は見えていません。しかし、見えていないからといって、「誰もいない」ということではありませんよね。その可能性を無視して、歩行者はいない「だろう」と考えて、バスの側をそのまま通過するのは、非常に危険なことです。

ということで、クルマを運転する時には、「歩行者が横断するかもしれない」「自転車が出てくるかもしれない」「相手がこちらに気づいていないかもしれない」など、常に危険を予測しながら運転し、イザという時には、すぐさま安全な対応をとれるよう心がけてくださいね。

【「だろう運転」はなぜ起きる?】2月20日(火)

今週は、「危険を予測する運転」をテーマにお送りしています。

きのう、常に危険を予測しながら運転する、「かもしれない運転」が大切というお話をしました。その「かもしれない運転」の反対が、「だろう運転」です。「だろう運転」とは、危険につながる状況を、自分に都合よく、楽観的に予測して運転することを言います。つまり、「たぶん大丈夫だろう」と考えて運転することです。

でも、そうした運転がダメなことは、誰もが分かることだと思います。では、人はどうして「だろう運転」をしてしまうんでしょうか?その大きな原因とされるのが、「慣れ」です。免許を取りたての頃は誰もが、「もしかしたら、ここで自転車が飛び出してくるかもしれない」などと、危険を恐れ、緊張感をもって運転していたことでしょう。

ところが運転に慣れてくると、ついつい気を緩めて、いつの間にか「だろう運転」へと変わってしまうことがあります。特に気を付けたいのが、日々の通勤や仕事などで同じ道を運転している場合です。毎日通るうちに、「この交差点は、ほとんどクルマが通らないから大丈夫だろう」とか、「この時間帯に歩行者はいないだろう」と思い込むようになり、楽観的な予測から危険への意識を忘れるようになってしまいます。その結果、事故を引き起こす事態となりかねないんです。

どんなに慣れた道、慣れたシチュエーションでも、交通状況は毎日同じとは限りません。

常に、危険を予測しながらの運転をお願いします!

【駐停車中の車両の死角は危険】2月21日(水)

「危険を予測する運転」をテーマにお送りしている、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。

安全運転を行うためには、常に起こり得る危険を予測しながら運転することが大切です。そんな中でも、多くの危険が潜んでいるのが、ドライバーから見えない、「死角」でしょう。

道路上には、死角になっている所がたくさんあります。例えば、道端に駐停車しているクルマもそうです。その陰には、道路を横断しようとしている歩行者が隠れているかもしれません。特に身長の低い子供などは、そうした死角に入りやすいので、十分な注意が必要です。

また、そうした駐停車しているクルマは、1台とは限りませんよね。数台連なってクルマが停まっているような場合には、より死角となる部分が広範囲になります。どのクルマの陰からも歩行者が出てくる可能性がありますので、いつでも停車できるよう、速度を落として通行することが大切です。

そして、駐停車しているクルマが、両側にある場合は、さらに状況が変わってきます。ドライバーさんは、左右に対して注意を払わなければいけないので、より歩行者などを発見するのが難しくなるでしょう。

またドライバーさんは、右側から横断してくる歩行者に対して、注意がおろそかになる傾向があります。左側だけでなく、右からも歩行者が出てくる可能性があることを、あらかじめ予測して、注意を払いながら運転するようにしてくださいね。

【相手の行動を正しく予測する】2月22日(木)

今週お送りしているテーマは、「危険を予測する運転」です。

さまざまな危険を予測するためには、運転中に、他のクルマや歩行者、自転車などが、次にどんな行動を起こすかを正しく予測し、それに対して、的確に対応する必要があります。例えば歩行者なら、その人の体の向きや目の動き、動作などから、相手が何をしようとしているか、相手が自分のクルマに気づいているかなどを、注意深く読み取らなければなりません。

そして雨が降った時なども、歩行者の動きに要注意です。カサを持っていない歩行者の場合は、先を急ぎたいという心理が働いて、信号が赤に変わる寸前や、赤信号の時にも、道路を横断してくる可能性があります。

歩道の前方に大きな水たまりがあるような時は、それを避けようと、急に車道に出てくることも考えられます。歩行者が進む、その先の道路状況にも目をやり、行動を予測するようにしてください。

また子供のケースでいうと、一人でいる時よりも、数人のグループでいる時の方が、思わぬ行動をとることが多くなります。下校中など、数人の子供が道路わきにいる場合はその動きに注意し、十分距離を取って通行しましょう。

さらに、道路の反対側に友達がいるような場合、子供たちは左右を一切確認しないで、飛び出してくることがあります。学校や子供の多い公園の周辺などでは、そんな状況にも、十分注意してくださいね。

【予測しているとブレーキが早く踏める】2月23日(金・祝)

今週は、「危険を予測する運転」をテーマにお届けしてきましたが、ところで、ドライバーさんが漫然と走行している場合と、危険を予測して身構えている場合では、危険を発見して、事故を回避する行動をとるまでの反応時間に「違い」が出ることが、研究で明らかになっているんだそうです。

交通心理学の体系化に先導的な役割を果たした、(故)長山泰久大阪大学名誉教授の研究によりますと、
ブレーキなどの操作が必要になるかもしれない・・・と、ドライバーさんがあらかじめ危険を予測していた場合、危険に気づいてブレーキを踏むまでの反応時間は、0.75秒だったそうです。
それに対して、ドライバーさんが危険予測をしておらず、危険に驚いてブレーキを踏んだ場合、その反応時間は、2倍の1.5秒かかったといいます。この0.75秒の差を距離に換算すると、時速40キロで走行している場合は、8.3メートル、時速50キロでは10.4メートルになります。

わずか10メートル程度の違いと思うかもしれませんが、もしかしたらその差で、事故を回避できたり、被害を軽く抑えられたりする可能性があります。その違いは、まさに天と地ほどの差があると言えますよね。危険予測をしての運転が、いかに大切か、リスナーさんにも分かって頂けたんじゃないでしょうか!

今週は、「危険を予測する運転」をテーマにご紹介しました。

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