2024/7/12 UP!
7月が始まったばかりですが、気象庁によると、夏の気温は高い傾向にあるようで、今年も厳しい暑さが続きそうですね。そんな猛暑ですが、実は車内で起こるさまざまなトラブルの、原因になる可能性があります。そこで今週は、「猛暑が原因の車内トラブル」について、いろいろ取り上げていきたいと思います。
【車内に子どもなどを残して離れない】7月8日(月)
まず夏場、絶対してはいけないのが、車内に小さな子どもや高齢者、そしてペットなどを残して、クルマから離れることです。この、車内への置き去りがキケンだということは、多くのメディアで繰り返し取り上げられていますし、実際に悲惨な事故が度々起きているのは、みなさんご承知の通りでしょう。それでも毎年、同様の事故が後を絶ちません。
JAF・日本自動車連盟では、晴れて外気温が35度という状況下にクルマを置いて車内温度が25度からどう変わるのか測定するテストを行っています。サンシェードなどの対策などしなかった場合、テストを始めてから、15分ほどで35度、30分でおよそ40度に達します。1時間後には50度を超える温度となり、最も高い温度は、ナント57度にも達したそうです。こんな高温、子どもはもちろん、誰だって無事では居られませんよね!
確かに、エンジンをかけたままカーエアコンを作動させれば、気温の上昇を抑えることはできます。しかしエアコンは、故障やガス欠など、何らかの原因でいつストップするか分かりません。エアコンをかけていたから、というのは絶対安全ではないんです。
ということで、どんなにわずかな時間だと思っても、お子さんなどをクルマに残して離れるようなことは、絶対にしないでくださいね!
【車内でのヤケドに注意】7月9日(火)
今週は、「猛暑が原因の車内トラブル」をテーマにお送りしています。
きのう、炎天下に置いた車内の温度は、50度以上にもなるというお話をご紹介しました。しかし、日光が直撃するダッシュボードなどではさらに高く、実に70度以上にも達するそうなんです。そこで、車内で気を付けなければいけないのが、「思わぬヤケド」です。例えば、炎天下に駐車していたクルマに乗ると、先ほども挙げたダッシュボードの他、ハンドルやシートの表面、そしてシートベルトの金具などが、ビックリするほど熱くなっていることがありますよね。
そんな時には、例えば、ハンドルの場合なら、濡れタオルを用意して、ハンドルを拭いてみてください。2、3回拭けば、ハンドルが握れる程度の温度に下がります。手軽にできるので、クルマにはタオルを数枚、常備しておくと便利ですよ。
そうした予想外に熱くなっているものの中で、特に気をつけたいのが、チャイルドシートです。炎天下で駐車していると、本体やベルトの金具部分などが加熱されて、お子さんがヤケドする危険性があるんです。大人なら、そうした熱いものに触れた時に、反射的に払いのけたりすることもできるでしょうが、小さなお子さんの場合、そういった動作が、とっさにできないこともあるでしょう。
親御さんなどドライバーの方たちは、チャイルドシートにお子さんを座らせる際に、前もって各所に触れて、ヤケドするような熱さになっていないか、十分確認するようにしてくださいね。
【炎天下の車内に放置してはいけないもの】7月10日(水)
「猛暑が原因の車内トラブル」をテーマにお送りしている、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
ところで暑さは、車内に載せているさまざまなものに、影響します。中には、思わぬトラブルに発展するモノもあるんです。そこで今朝は、炎天下の車内に放置してはいけないモノについて、取り上げていきたいと思います。
まず、使い捨てのライターやスプレー缶、そして未開封の炭酸飲料などは、高温の状態で放置すると、中のガスが膨張し、容器が破裂したり、ガスが漏れ出したりすることがあります。それが火災へとつながる危険性もあります。十分気を付けてくださいね。
そして、飲みかけのドリンクも要注意です。口を付けたペットボトルの甘いドリンクには、口の雑菌が入ってしまっています。その状態で高温にさらされると、ドリンクの糖分によって発酵が進み、ガスが発生してしまうんです。その結果、ペットボトルが破裂して、ドリンクが車内中に飛び散ったケースもあるそうです。うっかりでも、飲み残しのボトルを車内に放置しないようにしてください。
さらに、気を付けなければいけないのは高温だけではありません。強烈な夏の日差しも、トラブルの原因になることがあります。
みなさんは、ウインドウガラスに吸盤でアクセサリーを付けたり、ダッシュボードの上にビンの芳香剤などを置いたりしていませんか?そうした吸盤やビンの部分が、レンズのような働きをすることで光が集まり、シートなどが燃え、火災の原因になることがあるんです。こうしたものは、安全のために取り除いておきましょうね。
【冷却スプレーの使用には注意】7月11日(木)
今週お送りしているテーマは、「猛暑が原因の車内トラブル」です。
夏場、屋外に駐車していたクルマに乗り込んだ際、車内のあまりの暑さに、ビックリすることがありますよね。そんな時、車内の気温を一気に下げるアイテムとして、冷却スプレーを利用される方、結構いらっしゃるかと思います。ただ、その使い方には注意が必要です。というのも、使用直後にタバコに火を付けようとして爆発し、ヤケドを負うという事故が、度々発生しているんです。
実はこうした冷却スプレーには、可燃性のガスが使われている場合があります。そうしたガスは空気より重く、車内で使うと、しばらくしたのち、シートの間や足元といった車内の下の方へ溜まってしまうので、なかなか完全には屋外へと出すことができません。そのためスプレーを使用した後、タバコを吸おうとライターに火を付けたりすることで、ボンっと引火してしまう、という訳です。
また、シートと衣服がこすれて発生する静電気の放電でも、引火する可能性がありますので、非喫煙者の方も要注意ですよ。
そこで、冷却ガスを使用したら、まずは車内のリフレッシュが大切!カーエアコンを外気導入にして、窓を開け放っておくなど、十分な換気を行ってください。
ちなみに、そうした冷却スプレーを使わなくても、車内温度を下げる方法はありますよ。JAF・日本自動車連盟では、窓を全開にして、カーエアコンをまずは外気導入にして走り出し、車内の熱気が外に出たら窓を閉め、エアコンを内気循環に切り換えることを勧めています。これが車内を冷やすことに、最も効率的だとしています。みなさんもぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか。
【車内での隠れ脱水に注意】7月12日(金)
「猛暑が原因の車内トラブル」をテーマにお届けしてきた今週ですが、ジリジリと日差しが全身を焦がすほどの真夏の炎天下、日中のあまりの気温の高さに、屋外を歩くより、ついクルマを利用する機会が増えるという方、やっぱり多いんじゃないでしょうか。しかし、そんなドライバーさんたちにとって、
実は、なかなか気づかない隠れた脱水に注意が必要なんです。
夏場の運転中、クルマの窓からは、長時間にわたって体温上昇に関係する輻射熱(ふくしゃねつ)を浴び続けています。そのため上昇する体温を抑えようと、ドライバーさんが思っているより、はるかに多くの水分を汗で消費してしまいます。しかしカーエアコンを使用しているので、車内は非常に乾燥した環境にあるため、汗をかいていることに気づかず、深刻な脱水状態に陥ってしまっていることがあるんだそうです。
こうした脱水状態で、体を自由に動かせない車内では、血液がドロドロになり、足などに血栓が出来やすくなります。その血栓が肺の血管まで飛んで詰まらせると、それがいわゆる、エコノミークラス症候群ということに!そう、脱水は、命に関わることもあるんです。
こうした隠れ脱水を防ぐためには、こまめな給水と適度な休憩が欠かせません。これはドライバーさんだけでなく、同乗している人にも同じことがいえます。特に、高齢者や子どもには細心の注意を払うようにしましょうね。
今週は、「猛暑が原因の車内トラブル」をテーマにご紹介しました。