2024/9/20 UP!
きょうは、「敬老の日」ですね。千葉県では、総人口、およそ631万人に対して、65歳以上の高齢者の人口は、およそ174万人。つまり、総人口の27.5パーセント、4人に1人以上を高齢者が占めています。
今後、さらに高齢化が進むと見られていますが、そうなると心配なのが、高齢者が関係する交通事故の増加です。そこで今週は、「高齢者の事故を防ぐ」をテーマに、さまざまな注意点などについて取り上げていきたいと思います。
【高齢者の交通事故の状況】9月16日(月・祝)
まずは千葉県内を例に、高齢者の交通事故の発生状況をチェックしておきましょう。
2023年の高齢者が関係する交通事故の発生件数は、4952件。うち、負傷者数は2673人、死者数は69人で、いずれも前の年よりも増加しています。ちなみに、千葉県内の交通事故による全死者数は127人でしたので、高齢者はその半数以上を占めていることになります。いかに多くの高齢者が犠牲になっているかが分かりますね。
また、高齢者はどんな状況の時に、交通事故に遭っているかといいますと、最も多いのが、歩行中の事故で36人。続いて多いのがクルマに乗車中の16人。そして、自転車に乗車中、バイクに乗車中と続いています。
では、高齢者を交通事故から守るために、クルマを運転する側としては改めてどうすればいいのでしょうか。明日からご紹介していくとともに、週後半では、高齢ドライバーさんについても取り上げます。
【高齢歩行者への注意】9月17日(火)
今週は、「高齢者の事故を防ぐ」をテーマにお送りしています。
きのうもお話しましたが、千葉県内の交通事故による死者数の、半数以上を占めているのが高齢者です。特に歩行中に、多く事故に巻き込まれています。では、どうして高齢の歩行者は、交通事故に遭いやすいのでしょうか?
まず、高齢者の中には、加齢などから、視力や聴力が低下している方がいらっしゃいますよね。そのため、クルマの接近に気づきにくかったり、その距離を、見誤ったりすることがあります。それにより、急に道路を横断するなどして、事故に遭うことがあるんです。
そこでドライバーの皆さんは、運転中、前方に道路を横断しそうな高齢者を見かけたら、その動きに注意して、速度を落とすようにしましょう。もし実際に横断を始めたら、例え横断歩道がない場所でも、徐行や一時停止をして、高齢の歩行者を先に行かせるようにしてくださいね。これは、道路交通法に定められたルールですよ!
特に夕暮れ時などは、高齢者がよりクルマに気づきにくいので、早めにヘッドライトを点灯して、自分のクルマを目立たせるようにしましょう。
そして高齢者は、体力が低下していると、信号が青から赤に変わっても、横断しきれない場合があります。ドライバーさんは、前方が青になって、先頭車両として発進する際など、渡り遅れた高齢者がいないか、しっかりと確認してから発進するようにしてくださいね!
【道路の右側からの横断】9月18日(水)
「高齢者の事故を防ぐ」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。きのう、高齢者は歩行中に、交通死亡事故に多く巻き込まれている、というお話をしました。中でも、多いのが道路の横断中だといいます。しかも、横断の前半よりも、後半に事故に遭うケースが多いんだそうです。これは、クルマのドライバーさん側から見ると、道路の右側から横断してきた高齢者が、事故に遭いやすいということです。
その理由としては、きのうも触れましたが、高齢者は視力や聴力の低下などによって、クルマの接近に気づかなかったり、クルマとの距離を見誤ったりすることが挙げられます。さらに、体力の衰えから速やかに道路を渡り切れないため、横断中の後半、事故に遭ってしまうというケースもあります。
また、クルマ側の視点から見ると、右側から渡ってくる歩行者は、どうしても、発見が遅れがちになります。特に夜間は、道路の右側はライトで十分照らされていないため、事故につながりやすくなってしまいます。
ということで、ドライバーのみなさんは、高齢の歩行者が、突然道路を渡ってくるかもしれないという意識を、常に持つように心がけましょう。また夜間や早朝は、ライトで照らされていない道路右側にも気を配り、歩行者がいないか、十分注意しながら走行してくださいね。
【はればれ運転】9月19日(木)
今週お送りしているテーマは、「高齢者の事故を防ぐ」です。
近年、高齢ドライバーが絡む交通事故が多発していて、社会問題化していますね。個人差はありますが、高齢になるにつれて、身体能力は徐々に低下していきます。それが、気づかぬうちに運転操作のミスへとつながるため、交通事故を起こす可能性がどうしても高くなってしまんです。
そこで千葉県警が、高齢ドライバーによる交通事故を防ぐ施策の一環として推進しているのが、「はればれ運転」と銘打った運転です。それはどのような運転なのか、ご紹介しましょう。
「はればれ運転」とは、「危険を避けるため、運転する時と場所を選択し、運転能力が発揮できるよう、心身及び環境を整え、加齢に伴う運転技能の低下を補うような運転方法を採ること」をいいます。
例えば、雨の日や夜間には運転に不安を感じることありますよね?そんな時に、無理をして運転をしないのが「はればれ運転」です。よほどの事情がない限り、運転は晴れた日や昼間に行うようにするのがいいですね。また、長距離の運転で疲れを感じることがありませんか?長距離の運転は、集中力の低下につながる可能性があります。そこで運転は、スーパーや病院など、近所までにしておくのが、「はればれ運転」です。もちろん、体調が悪い時も無理は禁物。そんな時は、バスやタクシーなど、他の交通機関を利用するのがオススメです。
高齢ドライバーのみなさん、ぜひ、心と体に余裕をもって「はればれ」な気持ちで、安全運転を心がけてくださいね!
【免許の自主返納】9月20日(金)
「高齢者の事故を防ぐ」をテーマにお届けしてきました今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。ところで、高齢の方など、日頃から運転に不安を覚えていて、そろそろ免許の自主返納を考えている…という方、いらっしゃるかもしれませんね。
自主返納の手続きは、現在持っている運転免許証が有効で、本人が直接申請することが条件となります。千葉県での申請手続きは、千葉市の「千葉運転免許センター」、または流山市の「流山運転免許センター」、さらに、千葉県内の各警察署や幹部交番などで行えます。返納の手続きの際には、もちろん運転免許証が必要となりますので、忘れないでくださいね。
免許証の返納を行うと、「運転経歴証明書」を申請することができます。これは住所や氏名、生年月日などが記載されていて、身分証明書として、一生涯使うことができるものです。また自主返納した方は、バスやタクシーなどの公共交通機関の乗車運賃割引など、さまざまな「支援措置」を受けることができます。詳しくは、千葉県警のホームページなどでご確認ください。
大きな事故を起こしてからでは、手遅れです。
少しでも運転に不安を覚えたり、周囲の人から心配されたりしたら、免許証の自主返納、一度、真剣に考えてみませんか?
今週は、「高齢者の事故を防ぐ」をテーマにご紹介しました。