2025/7/4 UP!
クルマを所有、運転していると、普段はあまり意識することのない、意外なトラブルに見舞われることがあります。そこで今週は、実は身近に潜む、「意外な落とし穴の対処法」をテーマに、さまざまな情報を取り上げていきたいと思います。
【ハンドルロック】6月30日(月)
ところで、クルマに乗り込み、エンジンをスタートさせようと、イグニッションキーを差し込んで回しても、キーが回らず、エンジンがかからない・・・。さらに、ハンドルも固まっていてびくともしない・・・。そんな状態になったら、皆さんはどうしますか?
運転に不慣れな人なら、「故障かも!?」と慌ててしまいそうですね。しかし、その原因は、「ハンドルロック」、または「ステアリングロック」と呼ばれる、盗難防止のための機能なんです。これは、キーを抜いた状態のままハンドルを回そうとすると、強制的にロックがかかり、ハンドルを動かせなくなるというもの。
もし、この状態になったとしても、解除方法はとても簡単です。まず、シフトレバーがP(ピー)の位置であることを確認して、ハンドルを左右どちらかに回しながら、キーを回してみてください。キーが回れば、ステアリングロックも解除されます。
一方、キーを差し込まないスマートキーの場合は、ハンドルを左右に素早く小刻みに回しながら、パワースイッチを押してみてください。これで解除されるはずですよ。
イザという時に慌てることのないよう、しっかり覚えておいてくださいね。
【スマートキーの電池が切れたら】
今週は、「意外な落とし穴の対処法」をテーマにお送りしています。
ところで、皆さんのおクルマのキーは、どんなタイプですか?最近は、ドアの解錠・施錠、そしてエンジンなどのオン・オフを、ワンタッチで行えるスマートキーをお使いの方、多いのではないでしょうか。
とっても便利なスマートキーですが、もし外出先で、急に電池が切れてしまったらみなさんは、どうしますか?電池が切れたら、いつも通りドアロックを解除することもできませんし、仮にロックしてなくて乗り込めたとしても、エンジンをかけることだってできません。かといって、その場で周りを見渡しても、電池を売っているようなお店は、全然見当たらず・・・。
でも、安心してください! ちゃんと対処法があるんです。
例えばトヨタ車の場合なら、スマートキーの本体に鍵穴に差し込んで使えるテクニカルキーが内蔵されています。それを取り出して、運転席ドアのロックを解除して乗り込みます。
そして、シフトポジションが「P」にあることを確認し、ブレーキペダルを踏みながら、スマートキーをエンジンスタートスイッチまたはパワースイッチに近づけます。これでスイッチが光ったり、音で反応があれば、そのスイッチを押してください。エンジンやハイブリッドシステムなどが始動して、クルマを動かすことができますよ!
もちろんその後は、速やかにスマートキーの電池を交換するのを、忘れないでくださいね。
【燃料の入れ間違い】7月2日(水)
最近では、セルフ式のガソリンスタンドがすっかり定着して、リスナーさんの中でも、よく利用されているという方、きっと多いでしょうね。ただ、そんなセルフ式のガソリンスタンドで起こりがちなのが、燃料の入れ間違いです。
特に多いのが、ガソリンと、主にディーゼル車に使われる軽油を間違えて入れてしまうケースです。
ただマイカーといった、自分が普段から乗っているクルマなら、燃料を間違えるようなことはほぼないでしょうね。気を付けなければいけないのは、会社のクルマやレンタカーなど、普段とは違うクルマを運転している時です。そうしたクルマを利用する時には、取扱説明書などで、燃料の種類を確認しておきましょう。
でも、ついうっかり、ガソリンと軽油を間違って入れてしまった場合は、エンジンを始動したり、電源をONにしたりしないでください。整備工場での、燃料の抜き替えが必要になります。
もし、エンジンを始動してしまった場合は、燃料の入れ替えだけでなく、燃料フィルターの交換や燃料配管の洗浄などが必要となります。なお、ディーゼル車にガソリンを入れた場合は、噴射ポンプなどが故障している可能性もあります。修理代もかさんできますので、みなさん、給油の際は、日頃から十分気を付けてくださいね!
【走行中にエンストしたら】7月3日(木)
多くのクルマがオートマチック車の現在、エンジンが止まる、エンジン・ストール、つまりエンストを起こすことって、まずありませんよね。
でも実は、オートマチックのクルマでも、何らかの理由で、エンストを起こすことがあるんです。
しかも、運転していて発生するケースだってあるんですが、もしそんな事が起こったとしたら、皆さんはどう対応しますか?
走行中、警告灯が一斉に点灯した場合、エンストした可能性があります。この時、エンジンが止まっていることを確認したら、落ち着いてハザードランプを点灯させましょう。そして惰性で進みながら、路肩など安全な場所にクルマを停止させます。
ここで注意したいのが、エンジンが止まったからと、慌てて急ブレーキをかけるようなことはしないでください。後続車に追突される危険性がありますからね。また、エンジンが止まると、パワーステアリングやブレーキブースターなどが停止し、ハンドルやブレーキの操作が、非常に重くなってしまいます。そんな時は、いつも以上に力を入れて操作してください。
クルマが停止したら、エンジンが再始動できるか試してみましょう。それでも警告灯が点灯したり、エンジンから変な音がするようなら、すぐにスイッチを切って、カーディーラーなどに連絡してください。もちろん、エンジンが再び動き出したような場合でも、できるだけ早く点検してもらうようにしましょうね。
【収れん火災に注意】7月4日(金)
今週は、「意外な落とし穴の対処法」をテーマにお届けしてきました。
これから、ますます太陽の日差しが厳しさを増す季節ですね。ところで、そんな強い日差しが、車内にある意外なものによって、火災の原因になることがあるといいます。みなさん、それがどんなモノか分かりますか?
その代表的なものの一つが、ウインドーに透明な吸盤で貼り付けたアクセサリーなどです。
では、どうしてそんなものが火災の原因になるのでしょうか?
実は、吸盤の部分に太陽光が当たると、それがちょうど虫めがねのレンズのような働きをしてしまい、
光を集める「収れん」という現象が起きます。これがシートといった車内の燃えやすい部分にあたり、火災が発生するという仕組みです。こうした「収れん火災」は他にも、ダッシュボードの上に置いた芳香剤のビンや、水を入れたペットボトルなどが原因となって、発生した例があるといいます。
収れん火災は、年間を通しての注意が必要ですが、なんといっても危険性が高いのが、夏です!
車内にそうした光を集めそうなものは、置かないようにしてくださいね!
今週は、「意外な落とし穴の対処法」をテーマにご紹介しました。