2021/9/24 UP!
9月20日は、「敬老の日」。
「長年に渡って、社会に貢献してきた高齢者を敬愛し、長寿を祝う日」ということになっています。そんな「敬老の日」にこそ、今一度、考えておきたいのが、高齢者に関する交通事故についてです。ということで今週は、「高齢者と交通事故」をテーマに、いろいろお伝えしていきたいと思います。
【高齢者の交通事故の現状】9月20日(月祝)放送分
「高齢者と交通事故」まず、初日のきょうは、高齢者に関する交通事故の発生状況についてです。
千葉県警が公表しているデータによりますと、千葉県内で、交通事故で死亡した人数は、平成30年以降、全ての死者数だけでなく、65歳以上の高齢者の死者数も、ともに減少しています。ただ割合で見ると、高齢者は全体の50%、つまり半数を超えていて、しかも年々増加傾向にあるんです。去年は、57.8%を占めていました。
では、そうした高齢者は、どのような状況下で、事故に遭っているのでしょうか?去年を例にとってみると、一番多かったのは「歩行中」です。そして次が「四輪車」、つまりクルマに乗っている時で、三番目に多いのが「自転車」に乗っている時となっています。つづいて「二輪車」、つまりバイクなどに乗っている時となり、あとは「その他」と続きます。
こうした交通事故のデータを踏まえると、高齢者ならではの様々な原因も見えてきます。明日からは、高齢者事故特有の注意点や対策についてお話していきたいと思います。
【高齢歩行者に注意】9月21日(火)放送分
今週のテーマは、「高齢者と交通事故」。二日目の今朝は、高齢の歩行者を事故から守るためのポイントなどについてお送りしたいと思います。きのうもお話しましたが、千葉県内で、交通事故で亡くなる方の半数以上を65歳以上の高齢者が占めていて、中でも多いのが、歩行中の高齢者が犠牲になるケースです。
高齢の方の大半は、どうしても体力が低下して、歩くスピードが遅くなっていきます。でも本人たちには、その自覚があまりないため、走ってくるクルマのスピードや距離を誤って判断し、道路を横断してしまうことがあるんです。また中には、視力や聴力が衰えたせいで、接近して来るクルマに気が付かないまま、道路を横断するケースもあるといいます。
そこでドライバーさんは、横断歩道がある場所はもちろんのこと、横断禁止になっている場所や、歩行者信号が赤の場合でも、突然、道路を横断してくる高齢者がいるかもしれないと考え、十分気をつけて運転することが大切です。もし、そうした歩行者を見つけた時には、一時停止や徐行などして、先に渡ってもらうようにしましょう。
さらに、道路横断中の事故で多いとされるのが、クルマから見て、右側から横断してくる歩行者との事故です。特に夕方や夜間は、クルマの右側は、ライトが照らす範囲から外れますので、十分に注意してくださいね。
【高齢歩行者が気をつけること】9月22日(水)放送分
今週は、「高齢者と交通事故」をテーマにお送りしています。
このコーナーでは普段、ドライバーさんの目線でお話することが多いんですが、今朝は、高齢の方々に向けて、歩行中などに交通事故に遭わないためのポイントをお話ししたいと思います。
まず、高齢の方の交通死亡事故の特徴として、自宅から500メートル以内、つまりご近所で事故にあうケースが多いそうです。ですから、いつもの歩き慣れた道でも、油断は禁物。クルマや自転車に注意し、交通ルールを心がけてくださいね。そして近道だからと、何も無い道路を渡るのは危険です。少し遠回りになるような場合でも、信号機のある場所や横断歩道などを渡りましょう。
また青信号であっても、横断中はクルマの動きに注意するようにしてくださいね。信号が変わりそうなときには、次の青信号まで1回待つくらいの、心のゆとりが大切ですよ。また、道路を横断する時、斜めに横断する人を見かけますが、道路を渡り終えるまでに必要以上に時間がかかるなど、これも危険な行為です。斜め横断はやめましょう。
最後に、早朝や夕方の黄昏どきなど、比較的暗めの時間帯に、高齢者事故が多く発生しているようです。そうした時間帯や夜間は、明るい色の服装を心がけて、できるだけ反射材を身に付けるようにしてくださいね。
【高齢ドライバーの注意点】9月23日(木祝)放送分
最近、高齢者が絡む交通事故で社会問題になっているのが、高齢ドライバーによる交通事故です。
警察庁の平成28年の統計によりますと、75歳以上のドライバーが起こした死亡事故件数は、75歳未満の人と比べて、免許人口10万人当たりの件数が2倍以上多く発生しているといいます。では、高齢ドライバーの運転では、どんなことに気をつけなければいけないのでしょうか?今朝はその辺りを、チェックしてみたいと思います。
まず大切なのが、歳を重ねることによって、身体機能の低下があるという認識を、自分自身で持つことです。例えば、動体視力などの「認知能力」や、交通状況を瞬時に、そして的確に判断する「判断能力」、そして必要な動作や操作を、瞬時に行うことができる「反応能力」などなど。「自分はまだまだ大丈夫」と思っていても、これらの能力は歳をとることで、誰でも確実に低下していくものだということを認識しましょう。
また、高齢ドライバーの場合、「長年、運転しているから大丈夫」という過信や、過去の経験にとらわれ、自分本位の運転に陥る傾向が、しばしばみられるようです。走り慣れた道路でも、基本に立ち返ってルールを守り、適度な緊張感を持って運転することが大切です。もちろんこれは、高齢者に限らず全ドライバーにいえることなので、今一度、自分の運転を見直してみましょう。
【免許証の返納】9月24日(金)放送分
「高齢者と交通事故」がテーマの今週、最終日の今日は、免許証の返納についてご紹介します。
高齢のドライバーさんなど、日頃から運転に不安を覚えている方のために、平成10年4月に制度化されたのが「運転免許証の自主返納」です。自主返納の手続きは、現在持っている運転免許証が有効で、本人が直接申請することが条件となります。申請手続きは、千葉県では「千葉運転免許センター・流山運転免許センター」または、県内の各警察署などで行えます。その際は、もちろん運転免許証が必要ですのでお忘れなく。
免許証の返納を行うと、「運転経歴証明書」を申請することができます。これは住所や氏名、生年月日などが記載されていて、身分証明書として、一生涯使うことができるものです。また自主返納した方は、バスやタクシーなどの公共交通機関の運賃割引など、さまざまな特典を受けられることができます。千葉県内では210以上の企業や団体がそうしたサービスを行っています。詳しくは、千葉県警のホームページなどで確認してください。
大きな事故を起こしてからでは手遅れです。「運転に自信がなくなった」「家族から心配と言われた」という方は、免許証の自主返納、真剣に考えてみませんか?
2021/9/17 UP!
みなさんは、クルマの運転で“バック”に自信ありますか?運転歴が長くても、苦手意識を持っている方、少なくないようです。そこで今週は、「バックの注意点」をテーマに、さまざまなポイントをチェックしていきたいと思います。
【バックしている時のタイヤの向き】9月 13日(月)放送分
バックをしている時にハンドルを切ると、一瞬、タイヤの向きが分からなくなってしまうこと、みなさんはありませんか?バック時のハンドル操作では、前に進む時とはクルマの向きが反対方向に動くので、混乱しやすいものです。
特に、ハンドルを切ったまま前を見たり、後ろを見たりしていると、タイヤがどちらを向いているか、分からなくなることが多いようです。そんなことにならないためには、クルマが進む方向に対してタイヤがどちらを向いているか、常に意識することが大切です。
またバックをする際には、周囲の壁や隣のクルマなどに近づけ過ぎないようにするのもポイントですよ。クルマの周囲にスペースの余裕があれば、タイヤの向きが分からなくなっても、クルマを少し前進させたり、バックしたりすることで、その向きを確認することができますからね。
そしてどうしても苦手なら、クルマが動いている最中にハンドルを切らなくても大丈夫。クルマを完全に止めて、ハンドル操作をするのもひとつの手です。一つ一つの操作に集中することで、車庫入れなど、確実にできるようになるはずですよ。
【バックの時の安全確認】 9月14日(火)放送分
今週は、「バックの注意点」をテーマにお送りしています。
クルマの後方には、運転席から見えない死角が多く、バックする時には、十分気をつけなければいけません。そこで今朝は、バックする時には欠かせない安全確認などについて、チェックしていきたいと思います。
外出先の駐車場で、バックで停める時には、あらかじめ、クルマを入れるスペースやその周辺の安全確認を行います。例えば、隣りのクルマが出ようとしていれば、先に出てくれるまで待った方がいいですし、歩行者などがいる場合も、いなくなるまで待ちましょう。そして、ギアをバックに入れたら、すぐに後退していい訳ではありませんよ。ギアを入れた後、一時停止するようにして、周囲にこれからバックすることを知らせます。かならず周囲の安全を確認してから、バックを始めてくださいね。
また駐車場では、他の駐車車両と接触する危険性があります。特に、運転席とは反対側にあるクルマは、間隔が自分の目では確認できず、接触する危険度が高くなります。そこで、このままバックするとぶつかるかも・・・と思った時は、決して無理をしないで、やり直したり、一旦、クルマから降りて状況を確認するぐらいの慎重さが大切です。
もし、同乗者がいるようなら、安全にバックできるよう、誘導してもらうのもいいでしょう。ただその場合でも、自分の目で後方を確認することは必要です。くれぐれも忘れないでくださいね。
【モニターに頼り過ぎない】9月15日(水)放送分
運転にまつわるお話を、週替わりでお届けしているこのコーナー。
今週のテーマは、「バックの注意点」です。
今では、クルマの後ろの映像を確認できるバックモニターなどを装備している方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?クルマをバックさせるときに、障害物があるかどうかを簡単に確認でき、とっても便利ですよね。
しかしこのバックモニター、あまり頼りすぎるのはよくありません。というのも映像で映し出されるのは、実は限られた範囲でしかないんです。例えば、バンパーの両角付近やその下の部分は見ることができません。また、左右後方から近づいてくる歩行者や自転車なども、確認することができないんです。そのため、画面だけを見てバックしていると、思わぬ事故につながる危険性があるんです。
ということで、バックの際には、バックモニターの映像を見るのは最小限にして、必ず自分の目で、直接見たり、ミラーを使ったりして、周囲の安全をしっかり確かめるようにしましょう。最近は、クルマを上から見下ろしたように周囲の様子を映し出す、パノラミックビューモニターなどと呼ばれる機能を供えたクルマも増えています。しかしその場合も、画像にはどうしても歪みが出てしまい、ありのままを映し出している訳ではありません。安全確認はあくまで目視が基本。モニターは、あくまでも補助システムであることを、くれぐれも忘れないでくださいね。
【バックでアクセルを踏み込まない】9月15日(木)放送分
今週は、「バックの注意点」をテーマにお送りしています。前向きに運転する時と違って、バックでは、操作も安全確認もしにくいため、スピードの出し過ぎは、とても危険です。そこで一般に、安全にバックする時のスピードの目安として、歩くような速度で進むのがいいとされています。
ところが街なかでは、方向転換や車庫入れなどの際に、もっと速いスピードでバックするクルマを見かけることがあります。しかし安全のことを考えたら、それだけのスピードを出すことには、何のメリットもありません。
そこで、ぜひみなさんにオススメしたいのが、バックする時にアクセルを踏まないことです。現在では、およそ9割のクルマがオートマチック車だといわれています。そうしたオートマ車は構造上、ブレーキから足を離すとゆっくりと進むようになっています。これが「クリープ現象」です。通常、車庫入れや方向転換などを行う程度なら、このクリープ現象を利用してバックし、ブレーキで、スピードの調節をするぐらいで必要十分なスピードを得ることができます。さらに、よくニュースなどで報道される、アクセルとブレーキの踏み間違いも、アクセルを使わないようにすれば、ペダルを踏み替える必要がなく、間違いも少なくなるでしょう。
ということで、バックをする時は、むやみにアクセルペダルを踏まないで、安全を確認しながら、慎重に行うようにしてくださいね。
【バックの際の運転姿勢】9月17日(金)放送分
ところでみなさんは、クルマでバックをする時、どんな姿勢で運転していますか?
最近は、ルームミラーやドラミラーだけでなく、バックモニターやパノラミックビューモニターなどの普及により、それらを確認するだけで、振り返らずに駐車する人が少なくないようです。そのためか、助手席に手を掛けて後ろを振り向きバックする方法、通称「モテバック」が、「カッコつけたいの?」とか、「時代遅れ」「運転が下手なんじゃないの?」などと揶揄されることも、最近はあるようです。
確かに、ただ駐車スペースにクルマを入れるだけなら、わざわざ振り返る必要はないかもしれません。でも、実際の路上や、お店の駐車場などでは、子供や歩行者などがいつ近づいて来るか分かりません。先日もご紹介した通り、バックモニターなどは万能ではなく、どうしても死角や画像の歪みなどが生まれます。そのため、それに頼りすぎるのは危険で、あくまで目視の補助であることを忘れてはいけません。
ということで、運転席側の窓を開けて後ろを確認したり、リヤガラスから後方を確認するモテバックも積極的に取り入れて、安全確認することを忘れないでくださいね。
2021/9/10 UP!
9月も2週目に入りました。残暑が次第に落ち着きをみせるこれからのシーズンは、秋晴れなど天気のいいイメージがある一方で、秋の長雨や台風など、荒れた天気も多い季節です。そこで今週は、「秋の悪天候に備えて」というテーマで、さまざまな注意点をピックアップしていきたいと思います。
【大雨の時の注意】9月 6日(月)放送分
初日のきょうは、「大雨の時の運転の注意点」です。
まず、雨で濡れた路面のグリップ力は、乾いている時の40%から60%ほどと言われています。つまりスリップしやすいということ。そのため、急ブレーキや急ハンドルなど、「急」のつく操作をできるだけしないことが大切です。また、スピードは抑えて、前のクルマとの車間距離を十分にとり、早めのブレーキやハンドル操作を心がけるようにしましょう!
さらに、スピードを出し過ぎると、タイヤと路面の間に水の膜ができ、ブレーキやハンドル操作ができなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こりやすくなります。特に高速道路では、スピードの出し過ぎは禁物ですよ。
大雨の時には、打ちつける雨や、他のクルマが巻き上げる水しぶきによって、周囲の視界が悪くなります。そんな時には、昼間でもライトを点灯して、自分の存在を周りに知らせるようにしてくださいね。
そして大雨では、道路が冠水することがよくあります。その水溜まりの中は、どんな危険があるか分かりませんし、クルマが浸かれば故障にもつながります。不用意に冠水した場所には入らず、できるだけ迂回するように心がけましょう。
【台風の時の運転】9月 7日(火)放送分
夏から秋にかけて、悪天候をもたらすものといえば、そう「台風」がありますよね。そこで今朝は、そんな台風に見舞われた際の運転について、ポイントをご紹介しましょう。
まず、台風が来ている時には、何といっても運転しないことが大前提です。それでも、どうしても運転しなければいけない場合は、最大限の注意が欠かせません。大雨で視界も悪いですし、強風でクルマの挙動も不安定になります。さらに、木の枝や落石など、路上にどんな落下物があるか分かりません。予期せぬ事態に備えるためにも、いつも以上にスピードを落として運転するように心がけましょう。
また、台風時に運転する大切な注意点として、なるべく広い道路を利用することが挙げられます。対向車などが強い風でふらつき、車線を越えて来ることがあるかもしれません。そんな時に、車線の数が少ない道路では、避けられる場所も限られるので、正面衝突などのリスクが高くなります。通行するルートを検討することも大事なポイントです。
しかし、先ほども言いましたが、台風が接近している時には、クルマを運転しないことが一番の安全策です。やむを得ず運転する場合は、気象情報などをこまめにチェックし、もし危険な状況になったら、すぐに安全な場所へ避難してくださいね。
【台風などの時に注意する場所】9月 8日(水)放送分
台風が接近している時に、クルマを運転する大事な注意点をご紹介しましたが、大雨が降っている時には、出来るだけ通行を避けた方がいい場所があります。今朝は、そんなポイントについてお話しましょう。
まずは「河川のそば」です。大雨で河川が氾濫すると、その近くを走っていれば、あふれ出た水流に巻き込まれる危険性があります。最新の水位情報などをチェックし、危険と感じる場合には、近づかないようにしましょう。さらに、海沿いの道路も要注意です。台風などの強い低気圧が接近すると、波風が強くなるのはもちろん、低い気圧によって海面の水位が上昇する「高潮」が発生しやすくなります。すると、海沿いの道路にも波が打ち寄せ、大変危険です。決して甘くみず、満潮の時間帯はとくに注意しましょう。
また、山あいの道路では、大雨によって地滑りや土石流などの土砂災害が発生しやすくなります。すると土砂に巻き込まれるだけでなく、土砂によって道路が寸断されて孤立してしまう危険もあります。台風などで大雨が降った際は、できるだけ土砂災害の恐れのある場所には近づかないことが鉄則です。ぜひ事前に、「土砂災害ハザードマップ」などで、通行する場所の危険性を確認しておくことが重要ですよ!
【クルマを守るために】9月 9日(木)放送分
台風がもたらす災害によって、家屋などに大きな被害が出ることがあります。建物以外にも、大切な財産といえるクルマへの被害も心配ですよね。そこで今朝は、台風からクルマを守るための対策を考えてみたいと思います。
まず愛車を、台風による被害から防ぐための基本として、自宅や駐車場のある場所について、事前にハザードマップで確認しておきましょう。もし、浸水や土砂災害などの危険性が高い場所なら、前もって他の場所に移動させた方がいいですね。その際は、高台や立体駐車場などに移動させる方法があります。安全な高台や立体駐車場を前もって探しておくと、いざ台風が接近したときに、速やかに移動できます。もちろん、そうした移動先のハザードマップも事前に確認するようにしましょうね。
ちなみに立体駐車場では、駐車料金が一日あたり数千円位かかる地域もあるでしょう。それでも台風の被害で、何万円もの修理が必要になることを考えれば、かなり安く済むはずです。クルマを守るための保険、と考えてみてもいいかもしれませんね。
そして台風の時には木の枝や看板、鉢植えなどが風に吹き飛ばされて、クルマにぶつかることもあります。駐車スペース付近にある飛びやすそうな物は、あらかじめ片づけるようにしておきましょう。また、吹きっさらしの駐車場など、飛んでくるモノを防げないような場所では、クルマ用のカバーなどで、ぶつかった時の衝撃をできるだけ和らげるように対策しておいてくださいね。
【風の強い時のドアの開け方】9月 10日(金)放送分
台風をはじめ、強い低気圧が近づくと、風も強く吹きます。そんな時、クルマから降りようとドアを開けた瞬間、風によってドアが勢いよく開いてしまうことがあります。それによってドアのパーツが壊れたり、隣のクルマや壁などにドアをぶつけたり、また、ドアに引っ張られて、車内から人が転げ落ちることもあります。さらには、通りがかった人や自転車などにドアが当たって、ケガをさせたりする危険性もあるでしょう。JAF・日本自動車連盟では、そんな風の強い時のドアの開け方の例をホームページで紹介しています。
まず、ドア側とは反対の手でレバーを引いて少しだけドアを開け、風の強さや後方を確認します。続いて、少し開いた隙間からドア側の手を出してドアの縁を持ち、大きく開かないように押さえましょう。そして両手でドアを押さえながら、少しずつドアを必要最低限だけ開け、ゆっくり外に出ます。ちなみに子供の場合は、大人が先にクルマから慎重に降り、外からドアを開けて、降ろしてあげるようにしてくださいね。
「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
今週は、「秋の悪天候に備えて」をテーマにお届けしました。
2021/9/3 UP!
今週水曜日、9月1日は、「防災の日」ですね。
「防災の日」は大正12年に発生した関東大震災にちなんで制定され、「災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」日とされています。そこで今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「クルマと防災」というテーマでさまざまなポイントをご紹介していきます。
【地震が起きた時の避難】8月 30日(月)放送分
皆さんは運転中、もし大地震が発生して避難しなければならないような時、どうやって避難しますか?そこには、大切なポイントがあります。それは、クルマを運転中でない限り、クルマに乗って避難しないということです。
東日本大震災の時もそうでしたが、大地震の後は、ただでさえ交通が混乱します。そこへ避難するクルマが一斉に加われば、渋滞がさらにひどくなります。そうなると、救急車や消防車といった緊急車両が通行できなくなってしまい、被害への対応がどんどん遅くなってしまうんです。さらに、家屋の倒壊や落下物などによって、クルマではスムーズに行動できない事態も起こります。その結果、身動きが取れなくなり、かえって避難が遅くなるため、災害に巻き込まれる可能性が増していきます。避難には、クルマを使わないようにしましょう。
そうした中で、例外とされているのが、津波から逃げるためにやむを得ないケースです。その場合も、道路が損壊していたり、停電で信号機が停まっていたりすることがあります。また、道路上に落下物などの障害物があるかもしれません。どうしても走行しなければいけない場合は、道路状況を見極めて、最大限の注意をしながら退避をお願いします。
【運転中に大地震が発生したら】8月 31日(火)放送分
大地震が発生した時は、クルマの運転中や、津波から逃げる場合を除いて、クルマで避難してはいけない、というお話をしました。では、クルマで移動中に大きな地震が起きたなら、一体どう対処したらいいんでしょうか?
まず、急ハンドルや急ブレーキを避け、できるだけ安全な方法で、路肩にクルマを停車させます。そして揺れがおさまるまで、外には出ず、そのまま車内で待機しましょう。続いて、ラジオなどで地震情報を確認し、その情報や周囲の状況を見て、次の行動を決めます。やむを得ず運転を続ける場合は、道路の破損や障害物、停電による信号機の停止などに十分注意してくださいね。
一方、クルマを置いて避難する場合は、道路の外、またはなるべく左に寄せて停車します。クルマを離れる時は、エンジンを切ってサイドブレーキを掛けますが、ドアロックはせず、キーも挿したままにしておきましょう。スマートキーの場合は、内蔵されているメカニカルキーを自分で保管し、本体はダッシュボードの上など、クルマの目立つ場所に置いておきます。これは緊急車両などの通行の邪魔になった時に、移動できるようにしておくためです。余裕があれば自分の連絡先を車内に残し、車検証を持ち出すようにします。そして何より、落ち着いて行動するようにしてくださいね。
【津波の後は車両火災に注意】9月 1日(水)放送分
2011年の東日本大震災では、揺れそのものはもちろん、太平洋沿岸各地を襲った津波が、被害をさらに大きくしたのは、みなさんもご存知の通りです。さらに、この津波の影響により、至るところである現象が発生して、被害が拡大しました。それが、車両火災です。
水没したクルマから火災が発生するなんて、ちょっと不思議な感じもしますが、実は、珍しいことではないそうなんです。海水は、ご存知の通り塩分を含んでいるので、電気を通しやすい性質があります。そのため、水没したクルマのライトや電気系統から漏電し、火災の原因になってしまうというんです。
JAF・日本自動車連盟では、そんな津波で冠水したクルマの取り扱いについて、いくつかのポイントを呼び掛けています。まず、いきなりエンジンキーを回したり、スタートボタンを押したりしないでください。電気が通ることで、火災に結びついてしまいます。そして、ボンネットを開けて海水に浸かっているようなら、火災防止のために、バッテリーのマイナス側の端子を外します。外した端子は、バッテリーと接触しないように、ビニールテープなどを巻いて絶縁しておきましょう。これで火災対策はOKです。ただし、ハイブリッドカーや電気自動車は感電の危険性があるので、むやみにさわらず、カーディーラーなどへ連絡するようにしてくださいね。
【大地震の時にはシートベルトも大事】9月 2日(木)放送分
交通事故が起きたとき、私たちの命を守ってくれる大切な命綱・シートベルト。実は、大地震が発生したときにも、このシートベルトは、とても重要なんですよ。
というのも、2011年の東日本大震災の時、震源に近い地域では、地震が発生した際、まるでトランポリンでクルマが弾んでいるかのような強い揺れと衝撃を感じたといいます。そんな揺れの中では、どんな事故が起きるかわかりませんよね。それに、緊急地震速報が流れると、「エ~ッ! 大きな地震が来るかも!?」と緊張して、つい運転操作を誤り、事故へとつながる可能性もあるでしょう。シートベルトは、そんな地震が原因で起こる事故から、身を守るために欠かせません。ただし、地震の発生を予測することはできませんので、家具などの転倒防止と同じく、日頃から装着していないと意味がありませんよ。
また、万一、大地震によって事故に遭った場合、シートベルトが外れなくなったり、ドアが開かなくなって、車内に閉じ込められることもあります。そんな場合に備えて、シートベルトカッターや窓ガラスを割るための非常用工具を備えておくと安心です。普段からの小さな心がけが、もしもの時にあなたの命を守ります。
普段からシートベルトは、必ず装着するようにしてくださいね。
【給電システム】9月 3日(金)放送分
今週は、「クルマと防災」をテーマにお送りしてきましたが、最終日は災害時のクルマの利用法のひとつ「給電システム」をご紹介します。
大地震などの災害が発生した時、その後の生活で困る事態の一つが、停電によって電気が使えなくなることです。そうなれば、当たり前の日常生活さえ送れなくなってしまいます。そんな時に、電源プラグを差し込むと電気を取り出すことができるクルマがあるのを、皆さんはご存知でしょうか?これは給電システムというもので、例えばトヨタでは、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車など、対応車種はどんどん増えていて、消費電力が400ワットなら、およそ4.5日分の電力供給が可能だといいます。
この給電システムには、2つのモードがあります。1つは、クルマが走行時でも停車時でも給電可能なもので、トヨタでは「アクセサリーコンセント」と呼んでいます。もう1つは、走行機能を停止した状態で給電するもので、こちらは、「非常時給電システム」と呼ばれています。車種によっては、両方を備えたものや専用のコネクターが必要なものもあります。災害の時はもちろん、アウトドアでも活躍する給電システム。新車を購入される際には、対応車種を検討してみてはいかがでしょうか。
2021/8/27 UP!
クルマを運転する時、もちろんドライバーさん一人ということもあるでしょうが、家族や友人、仕事の関係者など、いろいろな人を乗せるケースだって多いですよね。そんな同乗者がいる時、皆さんはどんな運転をしていますか?
ということで、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「同乗者への気配り」をテーマに、さまざまなポイントをご紹介していきたいと思います。
【同乗者のことを考えた運転】8月 23日(月)放送分
まず、同乗者がいる時、その相手を怖がらせたり、緊張させたりするような運転をするのは良くありません。大切なのは、相手の気持ちを考えた運転をすることです。
ポイントの一つが、安全なスピード。スピードの出し過ぎは、危険なのはもちろん、同乗者に不安感を与えます。スピードの出し過ぎにはくれぐれも要注意です。そして、車間距離も大切ですよ。車間距離が短いと、前のクルマが少し減速しただけでブレーキを踏むことになり、そこから再び加速する・・・。そんな繰り返しは、乗っている人に不快感を与え、クルマ酔いの原因にもなります。適正な車間距離を心がけましょう。
さらに、急加速や急ブレーキなど、「急」の付く操作をしないことです。アクセルの踏み方が荒かったり、ブレーキが遅れたりすると、ドライバーさんが思う以上に、同乗者に不快感や不安感を与えるものです。皆さん、ゆとりのある丁寧な運転をお願いしますね。
【クルマ酔いを防ぐ事前準備】8月 24日(火)放送分
人をクルマに乗せる時、気になるのが、クルマ酔いですよね。クルマ酔いは、その人の体質によるところもありますが、ドライバーさんの事前の準備や運転の仕方で、ある程度、軽減できることもあります。そこで今朝は、まず同乗者のクルマ酔いを防ぐポイントのうち、出発前にできる対策をご紹介したいと思います。
クルマ酔いになる原因は、体調などさまざまですが、多いのが、車内のニオイによるものです。特に、子供は大人よりニオイに敏感なため、自律神経が刺激されることによって、クルマ酔いを引き起こしてしまいます。厄介なのは、一度そのニオイでクルマ酔いすると、同じニオイを嗅いだだけで気持ち悪くなってしまうことです。そんなニオイ対策としては、出発前に十分換気をしたり、走行中にも定期的に空気を入れ替えたりするなど、気を付けてあげることです。
ただこの時、ニオイを消そうと、香りの強い芳香剤を使うと、余計に気持ち悪くなる人もいますので、注意しましょう。中には、ガソリンのニオイがダメという方もいます。給油は、出発前日に済ませておくようにするほか、ドライブ中でも、その同乗者が食事などでクルマから離れている時に換気を行うよう、配慮してあげましょう。
【クルマ酔いを防ぐ運転】8月 25日(水)放送分
きのうは、同乗者のクルマ酔いを防ぐための、出発前の対策についてお話しました。では、実際に運転する時のポイントはなんでしょう。
クルマ酔いを防ぐためには、できるだけ揺れの少ない丁寧な運転をすることが重要です。そのためにカギとなるのが、ブレーキとアクセルの操作です。ブレーキの操作で避けたいのは、いわゆる「カックンブレーキ」。乗っている人は、クルマが停まる度に頭が振られ、クルマ酔いしやすくなります。そこで、ブレーキペダルは早めに少しずつ丁寧に踏み、減速によって体が前に持って行かれる勢いをあまり感じさせないようにすることが大切です。そして、クルマが止まる瞬間に、ペダルを踏む力を「ちょっと抜く」ことで、車体の揺れが和らぎ、同乗者の頭がガクンとなることを軽減できます。アクセルも、操作が荒くスピードが速くなったり遅くなったりするのはよくありません。またスピードを出し過ぎると、道路のわずかなうねりや段差を超える度に、同乗者を大きく揺らす原因になります。
同乗者がいるのに、スピードを必要以上に出すのは、ドライバーさんの独りよがりな身勝手です。控えるようにしましょうね。さらに、急ハンドルもクルマ酔いの原因となります。ハンドル操作は「ゆっくり」行うことがポイント。ゆとりを持って、早めに操作するように心がけてください。
【同乗者のコロナ対策】8月 26日(木)放送分
コロナ禍の現在、同僚や友人・知人など、他人と一緒にクルマに乗る場合、感染対策が気になるところです。そこで今朝は、クルマに複数の人と乗る場合のコロナ対策についてお話ししたいと思います。
まず、同乗者への気配りとして、ドアの取っ手や座席シート、窓のハンドルなど、同乗者の手が触れそうな場所は、消毒・除菌しておきましょう。そして同乗する人にも、手や指の消毒をお願いします。乗車する時は、もちろん全員マスクを着用。マスクは正しく着用することが大切です。間違っても、鼻マスクになったりしないように気をつけてください。
そして、感染対策で重要なのが換気です。理化学研究所では、スーパーコンピューター「富岳」を利用して、タクシーを例に、シミュレーションを行っています。それによりますと、3人が乗って時速40キロで走行。窓を閉め切り、外気導入に設定したエアコンを最大風量の半分にした場合、1時間で車内の空気を40回入れ替えることができたそうです。つまり、この場合だと、およそ1分半で車内の空気をリフレッシュできるという訳です。一方、窓を5センチ開けた場合のシミュレーションも行われましたが、あまり換気の効果は高くなかったといいます。エアコンの風量に余裕がある場合は、窓を開けるよりエアコンの風量を増やした方が効果的なようです。
同乗者がいる場合は、お互いのためにも感染対策をお忘れなく!
【ドライバーへの気配り】8月 27日(金)放送分
「同乗者への気配り」をテーマに、一緒に乗る人に対するドライバーさんの配慮についてお話して来ましたが、反対に、助手席か後部座席の人も、ドライバーさんがリラックスして運転に集中できるよう配慮してあげることも大切です。そこで今朝は、そんなドライバーさんへの気配りについて、取り上げたいと思います。
助手席では、自分が運転しないので、ついリラックスしてしまいがち。場合によっては、ウトウトしてしまうこともあるでしょうが、眠るのはなるべく避けた方がいいでしょう。逆に、ドライバーさんとの会話を踏まえながら、眠気や疲れ具合に気づいてあげて、休憩を積極的に促したりするなど、安全運転をサポートできるといいですね。
ただ、ドライバーさんに話しかけることが大切だからと、運転者を焦らせるようなことは、極力言わないようにしましょう。例えば、「そこを右に行った方が早い」とか、「そっちは混んでる」「ブレーキが急すぎる」「もっと速くいけないの?」などなど。そうしたことを言われ続けていると、ドライバーさんはだんだんイライラしてくるものです。危険もなく法令違反でない限りは、信頼してドライバーさんに運転はお任せしましょう!
2021/8/20 UP!
8月といえば、子供たちは夏休みの真っ最中。外で遊んでいる子供も多く、クルマを運転する時には、十分気をつけなければいけません。そこで今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「夏休み中の子供に注意」と題して、さまざまなポイントをご紹介していきたいと思います。
【夏休み中の子供との事故に注意】8月 16日(月)放送分
まず8月の、子供たちの事故発生状況はどうかといいますと、実は、意外にも多くはないんです。
警察庁が発表した、2014年から2018年まで5年間の「歩行中の小学生の交通事故による月別の死者・重傷者数」を見ると、8月は171件。これは最も多い5月の349件と比べると半分ほどで、年間で一番少ない数字でした。こんなに少ない大きな理由は、もちろん夏休みだからです。通常、小学生の交通事故が一番多いのが下校中だといいますから、1か月間、丸々学校のない8月に事故が少ないのは、当然のことですよね。
では夏休み中、ドライバーさんが気を緩めてもいいかというと、もちろんそんなことはなく、夏休みならではの、気をつけたいポイントがあります。それが、子供たちが行動する時間帯です。普段の学校がある時なら、午前8時過ぎから下校までの数時間は、子供たちを見かけることはほとんどありませんが、夏休み中には、そんな時間帯でも子供たちは出歩いていたり、遊んだりしています。ということで夏休み中は、あらゆる時間帯でも子供たちが町なかにいることを頭にとめて、くれぐれも慎重な運転を心がけてくださいね。
【子供の事故が多い場所】8月 17日(火)放送分
ところで、歩行中の子供の交通事故は、どんな場所で起きているか、皆さんはご存知ですか?実は、その半数以上が、交差点やその付近で発生しているんだそうです。そんな交差点で、ドライバーさんが特に気をつけなければいけないのが、巻き込み事故でしょう。子供は体が小さいため、死角に入りやすく、見落とされることがあります。そこで、左折や右折をする時には、付近に子供がいないか、自転車などに乗って接近してきていないか、といった点をしっかり確認して、見落としのないようにしましょう。また、スーパーなどの商業施設や公園、プールなどの駐車場も、子供の交通事故が発生しやすい場所です。駐車場では、ほとんどのクルマが停まっているので、子供たちが危険を感じにくく、動き回ってしまいがち。さらに、背の低い子どもたちは、停まっているクルマの陰に隠れてしまい、発見しづらくなります。駐車場では、クルマの陰から子供が急に飛び出してくることもありますので、十分注意してくださいね。そして、子供の事故の半数以上が、自宅から500メートル以内の場所で起きているといいます。つまり家が立ち並ぶ住宅街こそ、危険ということ。そうした場所では、見通しの悪い交差点も多いので、より慎重に運転するとともに、住宅街を通る裏道などは、安易に利用しないようにしてくださいね!。
【子供の交通ルール違反】8月 18日(水)放送分
ところで、子供の交通事故には、ある特徴があります。それは、被害者である子供たちのルール違反が、事故をもたらす原因になることが多い、ということです。
警察庁がまとめた2014年から2018年までの歩行中の小学生が死亡もしくは重傷を負った交通事故の統計を見ると、全体のおよそ3分の2で、子供たちに何らかの「法令違反」があったそうです。中でも多かったのが「飛び出し」の38.9%。続いて「横断違反」が17.6%です。子供たちは、一つのものに注意が向くと、他のものが目に入らなくなってしまいがちです。おもしろそうなものを見つけて、咄嗟に走り出したり、道の反対側にいる友達の方に駆け寄ったりした結果、道路に飛び出してしまうことがあります。ということで、クルマを運転していて、子供たちの姿を見かけたら、その動きに十分注意することが大切です。また、子供たちのそばを通過する場合、友達同士でふざけ合って、クルマの前に突然出てくることもありますので、十分な距離を取って通行するようにしましょう。そして、お子さんのいるご家庭では、交通ルールを守っているか常に確認し、もしあやふやなようなら、きちんと言い聞かせるようにしてくださいね。
【子供たちの視野は狭い】8月 19日(木)放送分
道路に、急に飛び出すことがある子供たちですが、クルマが近づいてきているのに、なぜそれに気づかないんでしょうか?一つには、何かに注意が向いているあまり、近づいてくるクルマが目に入らないということもあるでしょう。
でもこのとき、本当に見えていない可能性もあるんです。
JAF・日本自動車連盟が、以前行ったテストによりますと、大人の左右の視野はおよそ150度あるのに対して、子どもの視野は90度程度という結果が出たそうです。つまり、子供の視野は大人よりもだいぶ狭いということ。大人の感覚では、少し首を振るだけで確認できる距離にいるクルマが、子どもの場合には、確認できていない可能性があるんです。さらに子供は大人より、小さな物を認識する能力が劣っているそうで、遠くに小さく見えるクルマに気づくのが遅れる可能性も指摘されています。
ということで、運転中に小さなお子さんを見かけた時、大人目線で「たぶん見えてるだろう」と思っても、子供は気付いていないかもしれません。子供は「視野が狭い」という前提で急に飛び出してきても対応できるよう、速度を落とし、十分に注意を払うことが大切です。そして、小さいお子さんをお持ちのご家庭では、横断歩道などを渡る際には、ちゃんと立ち止まり、左右に首をふりながら車が来ないか安全確認することを習慣づけるよう、しっかりと教えてあげてくださいね。
【子供の乗り物】8月 20日(金)放送分
今週は、「夏休み中の子供に注意」をご紹介してきました。
子供の事故は、歩行中にだけ起こるものではありませんよね。小学生の高学年になると、自転車での事故の割合が高くなっていきます。そんな小学生の自転車事故では、出会い頭の事故が特に多いそうです。
そこにはやはり、子供のたちの安全確認が十分でなかったり、一時停止を守らなかったり、といったルール違反が多く見られます。特に、見通しの悪い交差点では、子供たちの自転車が飛び出してくるかもしれないと考えて、一時停止するなど、十分注意して通行しましょう。
そして、子供たちが乗っているのは、自転車だけではありません。例えば、地面を蹴って進む「キックスケーター」や、小さな子供がまたがって地面を蹴りながら進む、ペダルのない「キックバイク」などもあります。こうした乗り物には、ブレーキが付いていないものも多く、勢いがついたまま道路に飛び出してくるかもしれません。また、バランスを崩して道路側に出て来たり、倒れ込んで来たりする可能性もあるでしょう。そうしたものに乗っている子供を見かけたら、スピードを落とし、そばを通行する際は、十分な距離を取るように心がけてください。
2021/8/13 UP!
コロナ禍ということで、今年も昨年同様、気軽に遊びに出かける訳にはいかない状況ですが、お盆の時期でもあり、様々な事情で高速道路を利用される方、やはり、大勢いらっしゃるのではないでしょうか。そんな高速道路で、何か想定外のトラブルが起きた時、みなさんは落ち着いて対応できますか?そこで今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「高速道路でのトラブル」をテーマに、さまざまな対処法をお話していきたいと思います。
【ETCの開閉バーが開かない時】8月 9日(月・振休)放送分
すっかり定着した感のあるETCですが、利用されている方は、ETCゲートに進入すると、開閉バーが開くのが当たり前だと思っていませんか?しかし、何らかの原因で、この開閉バーが開かないことがあるんです。
そんな時に、ついやってしまいがちなのが、バックして、他のゲートに移動すること。でも、後続車が来ている時にバックするのは、いわば逆走しているのと同じ。とても危険なので、絶対にしてはいけませんよ!
こういうケースでは、まずハザードランプを点灯して後続車にトラブルがあったことを知らせましょう。そしてゲートに設置されているインターフォンのボタンを押して、係員と連絡を取り、その指示に従ってください。ちなみに、ETCの開閉バーが開かない原因で多いのが、ETCカードの挿し忘れや、期限切れだそうです。お出かけ前には、必ずチェックするようにしてくださいね。
【目的のICを通り過ぎたら】8月 10日(火)放送分
みなさんは、高速道路を利用していて、ついうっかり、目的のインターチェンジを通り過ぎてしまった場合、どうしますか?
一番やってはいけないのが、道路上をUターンやバックで戻ろうとすることです。これは、重大な事故につながる行為です。絶対にやめましょう!ではこういう時はやっぱり、次のインターチェンジで料金を払って降りて、再び高速道路で引き返すか、あるいは一般道を使って戻るしかないのでしょうか?
実は、目的のインターチェンジに戻れる最善の方法があるんです。まず、目的のインターチェンジを通り過ぎたり、ジャンクションでルートを間違えたりしたことに気づいたら、次のインターチェンジで、一般レーンに入り、料金所のスタッフに、そのことを伝えてください。するとスタッフが、再び高速道路に戻るためのルートを誘導してくれますので、その指示に従えば、本来降りるインターチェンジまで高速道路を使って引き返すことができるんです。目的の出口の料金所では、ETCの開閉バーが開かないことがあるので、料金所スタッフがいるレーン、または料金精算機が設置されているレーンを利用してくださいね。乗り間違えた分の料金は取られません。ただ、インターチェンジによっては、構造上対応できない場合もあるそうなので、その点はご了承ください。
【事故や故障で停止したら】8月 11日(水)放送分
高速道路を走行中、もし故障や事故などが起きたら、みなさんはどうしますか?
時速100キロ前後のクルマが走り抜ける高速道路では、うかつに停車すると、大事故につながりかねません。そこで、トラブルが発生したら、直ちにハザードランプを点灯させて後続車へトラブルがあったことを知らせつつ、できるだけ路肩に寄せて停車します。もし橋の上やトンネルなどで、路肩が狭かったり、路肩がないような場合は、可能なかぎり広い所まで走ってから停車するようにしてください。また、同乗者がいる場合は、速やかにガードレールの外に避難させましょう。この時、クルマが後続車に追突されて巻き添えにならないよう、クルマより後方に避難するのがポイントです。
次にドライバーさんは、発炎筒や停止表示機材を、クルマから50メートル以上後方に設置します。ただ燃料が漏れている時は、引火する恐れがあるので、発炎筒は使わないようにしましょう。設置が終わったら、ドライバーさんもガードレールの外に避難します。そして1キロおきに設置されている非常電話や道路緊急ダイヤル「#9910(シャープ・キュウ・キュウ・イチ・ゼロ)」で道路管理者に通報し、レッカーの依頼などを要請します。ただ、くれぐれも身の安全を第一に考え、まずは落ち着いて対応するようにしてくださいね。
【トンネル火災に遭遇したら】8月 12日(木)放送分
山間部を通ることが多い高速道路には、長いトンネルがあちこちにあります。そんなトンネルを走行中、もし火災が発生したら、みなさんはどうしますか?今朝は、その対処法をチェックしておきましょう。
まずトンネルの入口に、情報板や信号機が設置されている時は、必ず確認してください。トンネル内で火災が発生しているなら、赤信号になったり、「火災発生」などの文字で危険を知らせてくれます。その際は、トンネルの手前でハザードランプを点けて、道路の左端に寄せて停車しましょう。
一方、トンネルに入って火災が発生した場合は、やはりすぐにハザードランプを点けて、道路の左端にクルマを停めます。そして、非常電話や通報装置などを使って道路管理者に火災が発生したことを知らせましょう。火の手がまだ小さいようなら、初期消火に努めてください。トンネルの中には50メートルおきに消火器や消火栓が設置されています。ただし、決して無理をしないで、危険と感じたら速やかに避難してくださいね。
クルマを置いて避難する場合には、その後の消火活動や救助活動で移動できるように、クルマのキーを付けたままドアもロックしないでください。そしてスピーカーやラジオ放送を通じて、情報や指示が流されますので、それに従いましょう。とにかく終始、落ち着いた行動をとるのが何より重要ですよ!
【落下物を見つけたら】8月 13日(金)放送分
「高速道路でのトラブル」、最終日は、「落下物をみつけたら」です。
みなさんは、高速道路を走っている時、道路上に落下物があるのを見かけたことはありませんか?落下物と一口にいっても、その大きさや内容は様々です。ただし、スピードの出る高速道路では、例え小さな落下物でも、接触するだけで大きな事故につながる可能性があります。そのため落下物を見つけたら、速やかに高速道路の管理者に連絡して、撤去してもらわなければいけません。
その連絡方法は、いくつかあります。一番カンタンなのは、携帯電話を使って、道路緊急ダイヤル「♯(シャープ)9910(キュウ キュウ イチ ゼロ)」に連絡することです。この番号は高速道路だけでなく、国土交通省が管理する国道などでも24時間つながり、道路の異常などの緊急事態を無料で通報することができます。ただ走行中に電話する場合は、ドライバーさんではなく、同乗者の方が電話してくださいね。ほかには、サービスエリアやパーキングエリア、そして料金所のスタッフに伝えるという方法もあります。
落下物を見つけたら、安全のため、そのままスルーせず、ぜひ通報をお願いします。
2021/8/6 UP!
8月に入り、暑さはこれからが本番です。
先週の「炎天下でのクルマ周りの注意点」に続いて今週は、「夏の運転中のトラブル」をテーマに、夏場に気をつけたいポイント、クルマに起きる夏場ならではの問題を取り上げていきたいと思います。
【バッテリートラブルを防ぐために】8月 2日(月)放送分
まず、夏に多く起きるトラブルといえば、「バッテリーあがり」があります。冬場もよく起こりがちですが、これは気温の低下によって、バッテリーの性能が低下するため。一方、夏にバッテリートラブルが多くなるのは、電装品を使う機会が増えて、電気をたくさん使うからなんです。
夏に使う機会が増えるものといえば、まず思いつくのがカーエアコンでしょう。特に、ファンを全開で使っていると、電気の消費量が非常に多くなります。そして、渋滞につかまれば、バッテリーへの負担がより大きくなります。ブレーキを踏む機会が増えることで、その度にブレーキランプを点灯させますが、これも意外と電気を消費しているんです。さらに渋滞では、当然ノロノロ運転になるので、オルタネーターによる発電が十分にできず、バッテリーへの充電が追い付かなくなるという訳です。
また、何年も交換していない劣化したバッテリーでは、バッテリーあがりが起きやすくなります。バッテリーの寿命は、2年から3年が目安。トラブルを未然に防ぐためにも、定期的にバッテリーの点検・交換を心がけましょう。
【オーバーヒートが起きたら】8月 3日(火)放送分
運転中に起こる「夏のトラブル」。その一つが、「オーバーヒート」です。発生すると、クルマに深刻なダメージを与えかねないオーバーヒート。今朝は、その対処法をチェックしておきましょう。
まず、水温計の針が異常な高温を指したり、水温警告灯が赤く点灯したりした場合は、オーバーヒートのおそれがあります。速やかに安全な場所へ停車してください。ただ、ここでエンジンを切ってしまうと冷却ファンなどの冷却機能がストップしてしまいますので、エンジンはかけたままにしておきましょう。
続いて、ボンネットを開けて、エンジンルームの風通しを良くします。ただしこの時、エンジンルームの中は非常に高温になっていますので、十分注意が必要です。特に、白い水蒸気が噴き出ている場合は、収まるまでボンネットを開けないようにしましょう。
もし、冷却ファンが止まっていたり、冷却水が漏れていることが分かったら、すぐにエンジンを切ります。冷却水が漏れていると、すぐに水を足したくなるかもしれませんが、エンジンが熱いうちにラジエーターのキャップを開けると熱湯が噴き出す危険性があります。冷えるまで、絶対に開けてはいけませんよ!
エンジンが冷えた後、状態によっては再度スタートすることもできます。しかし、できればそのまま救援を呼んで、カーディーラーなどで原因の確認や修理をするようにしてくださいね。
【雷の時は?】8月 4日(水)放送分
夏場は、夕立やゲリラ雷雨などによる雷が多いですよね。「地震、雷、火事、親父」と言われるぐらい、昔から雷は、怖いものの代表です。では、クルマと雷の相性ってどうなんでしょうか?
クルマには金属がたくさん使われていいますから、ひょっとして皆さんも、「雷が落ちやすいんじゃないの」と、心配になっていませんか?でも、実はクルマの中は、雷に対して比較的安全な場所なんです。もちろん、クルマに雷が落ちることもあります。しかし雷の電気は、ボディを伝わってタイヤから地面へと逃げていくので、中に乗っている人が感電することはほぼありません。だから、クルマから降りて外にいる時でも雷が鳴り始めたら、クルマの中に避難するといいでしょう。ただし、オープンカーなど、クルマの屋根が幌(ほろ)の場合は、乗っている人が、落雷を直接受けることになりますので注意が必要です。
一方、雷が落ちた時に、クルマの電装品などが壊れることはないんでしょうか?実は、カーナビやETCなどの電装品も、ほとんど影響はないそうなので、安心してよさそうです。ただ運転中、雷で注意しなければいけないのは、その光と音に驚いて、運転操作を誤ることです。もし、恐怖を感じるほどの激しい雷雨に遭遇したら、速やかに安全な場所へクルマを停めて、雷雲が通り過ぎるのを待つようにしましょうね。
【雹が降ったら?】8月 5日(木)放送分
夏の運転中に起こる車のトラブル、夏場、天気の急変した時には、大雨や雷だけでなく、「雹(ひょう)」が降ってくることもあります。「雹」とは、直径5ミリ以上の氷の粒で、場合によってはゴルフボールぐらいの大きさになることもあるそうですよ。
もし運転中に、激しい「雹」が降り始めたら、視界と道路状況が、あっという間に一変して、事故やトラブルへとつながってしまう危険性があります。それに「雹」は固い氷の粒なので、勢いよく車体の表面に当たれば、たくさんの傷やへこみを作ってしまいます。そこで、激しく「雹」が降ってきたら、無理に運転を続けず、屋根のある駐車場など安全な場所へ避難するのがいいでしょう。そうした場所が近くにないときは、安全を確認しながら、道路の左端にクルマを停めます。この時、毛布などを積んでいるなら、ボディに掛けると、衝撃を和らげ、キズを最小限に抑えることができますよ。
ちなみに、雹によってボディにキズが付いたり、ガラスが割れるなどした場合、車両保険で補償されることがあります。ただ、契約内容によって対応が異なりますので、修理に自分の任意保険が使えるかどうか、加入している保険会社に確認してみてくださいね。
【付着した虫の死骸は放置しない】8月 6日(金)放送分
今週は「夏の運転中に起こるトラブル」をご紹介してきました。
ところで、夏の夜、高速道路などを運転すると、フロントガラスやボディに、ぶつかった虫の死骸がこびりついていることが、よくありますよね。そんな虫の死骸を、面倒だからと放置するのは良くありません。見た目が悪いのはもちろん、付着した虫の体液が酸化するなどして、塗装を傷める原因になってしまうんです。ついたばかりの虫の死骸は、洗車をすれば比較的簡単に取り除くことができます。しかし、時間が経つにつれて、こびりつき具合がどんどん固くなっていき、取りにくくなってしまいます。そのため、なるべく早く落とすことが大切です。
もし、洗車をしても取れない場合は、お湯を使う方法があります。ただ、樹脂製の部品への影響を考えて、熱湯は避けましょう。虫の死骸がこびりついた部分の上にマイクロファイバークロスなどを置いて、その上から火傷をしない程度のお湯をかけ、しばらく時間を置いてみてください。汚れが柔らかくなって、落としやすくなるはずです。また、カー用品店などで、様々な虫取り専用のクリーナーも市販されています。そうしたアイテムを使うのもオススメですよ。
2021/7/30 UP!
みなさん、ご存知の通り、真夏の炎天下、閉め切ったクルマの中は、想像以上に高温となります。そんな車内は、まさに特殊な空間。注意しないと思わぬトラブルが発生することがあるんです。
そこで今週の「千葉トヨペットレガーメ・ワンダフル・ドライブ」は、「炎天下での注意点」と題して、酷暑の季節、クルマ周りで注意すべきポイントを取り上げていきたいと思います。
【車内にアルコール消毒液を放置しない】7月 26日(月)放送分
去年から続くコロナ禍にあって、マスク同様、使う機会が多くなったのがアルコール消毒液でしょう。実は、このアルコール消毒液を炎天下の車内に放置すると、火災の原因になる可能性があるんだそうです。
アルコール消毒液には、エタノールが使用されているんですが、その引火する温度は、純度100%の場合は13℃。そして80%で22.5℃、60%では26℃程度で引火した、という実験報告もあります。市販されているアルコール消毒液などの濃度は、60%から80%ほど。炎天下での車内温度は、55℃以上になることもあるといいますから、十分引火する危険性があるんです。また、加熱されることで容器が破裂し、可燃性の蒸気が漏れ出す場合もあります。それが車内に充満してしまうと、ライターの使用や静電気によってやはり引火する恐れがあるんです。ということで、車内が特に高温となる夏場は、アルコール消毒液をクルマの中に置いたままにしないよう、十分注意してくださいね!
【車内に放置してはいけないもの】7月 27日(火)放送分
「炎天下での注意点」。車内にアルコール消毒液を放置すると、火災の危険性がありますが、さらに、炎天下の車内では、放置すると怖いモノが、他にもいろいろとあるんです。例えば、ライターやスプレー缶などは、熱で中身が膨張し、ガスが漏れたり、破裂したりする可能性があります。そのガスが何らかの原因で引火すると、火災につながる危険もあるので、十分注意してください。
火災につながるといえば、みなさんは、ウィンドウガラスにアクセサリーなどを吸盤で貼り付けていたり、ダッシュボードの上に芳香剤などのビンを置いていたりしていませんか?実は、こうした吸盤やビンに日光が当たると、ちょうどレンズのような働きをして、シートなどに火が点き、火災になることがあるんです。これを「収れん火災」といいます。こうしたモノは、安全のためにも置かないのが賢明です。
また、飲みかけのペットボトルも要注意です。というのも、口の中の菌がボトルの中に入り、ジュースなどの糖分を栄養に発酵します。そしてガスの発生により、ペットボトルが破裂することがあるんだそうです。炭酸飲料の場合は 未開封でも高熱によって炭酸ガスが膨張する恐れがあります。そうしたペットボトルなどを、車内に放置しないよう、皆さん、気をつけてくださいね!
【冷却スプレーの使用は注意】7月 28日(水)
ところで夏場、外に駐車していたクルマへ乗りこむ時、車内がものすごく高温になっていて、げんなりすること、皆さんも、よくあるんじゃないでしょうか。
こういうときは、窓を開けたりエアコンをかけたりして、車内の熱を冷ます必要に迫られますが、最近では、冷却スプレーを使う人も増えているようですね。ところが、この冷却スプレーを使用した後、タバコを吸おうとライターに火を点けたところ爆発し、やけどを負うといったケースが度々起きています。
というのも、冷却スプレーの多くには、LPG(エル ピー ジー)という可燃性ガスが使われていて、そのガスにライターの火が引火してしまうんです。空気より重いLPGは、車内の下の方にたまりやすく、外へ出にくいという特徴があります。さらに衣服の繊維の間にも、ガスが残りやすいんです。そのため冷却ガスを使用したら、車内のエアコンを外気導入にし、窓を開け放っておくなど、十分な換気が欠かせません。もちろん使用する時は、火気厳禁ですよ。また、シートと衣類がこすれて静電気が発生し、爆発が起こることもありますので、タバコを吸わない人も要注意です。
冷却スプレーの他にも、制汗剤や日焼け止めなど、スプレー缶を使用する場合は、同様の危険性があります。使用前に注意書きなどをよく読んで、取扱いには十分気を付けてくださいね。
【子どもやペットは絶対に置き去りにしない】7月 29日(木)放送分
今週は、炎天下で車を運転するときに注意したいポイントをご紹介しています。
夏、屋外にクルマを駐車する時、間違ってもやってはいけないのが、小さなお子さんやペットなどを、車内に乗せたままクルマを離れることです。置き去りにされたお子さんが熱中症で亡くなる、という痛ましい事故が、過去に何度も発生し、その都度、ニュースなどで報道されていますが、同様の事故は、未だに後を絶ちません。では、炎天下において、車内温度はどのぐらいまで上昇するのか改めて確認しておきましょう。
JAF日本自動車連盟は以前、気温35℃の屋外に、午後12時から4時間駐車して、車内温度を測定するテストを行っています。その結果、何の対策も行わなかった黒い色のクルマでは、車内温度は57℃にも達しました。ちなみに白いクルマでも、最高温度は52℃。どちらも、人体がとても耐えられる温度ではないですよね。ちなみにサンシェードをしたり、窓を3センチほど開けるなどの対策を行った場合でも、人や動物が耐えられるほどには、温度上昇を抑えることはできませんでした。
一方、エアコンをかけたままであれば、確かに温度を抑えることはできましたが、駐車中のアイドリングストップは、環境問題やルール・マナーの観点から見ても良くありませんよね。
ということで、クルマを離れる時には、例え少しの間であっても、お子さんがどんなに気持ちよく眠っていても、車内に置き去りにすることは、絶対いけませんよ!
【ETCカードを車内に放置しない】7月 30日(金)放送分
「炎天下での注意点」をご紹介してきましたが、最終日のきょうは、今や多くの方が利用されているETCカードについてです。高速道路などを利用する時、料金所を停車することなく通行できて、とっても便利ですよね。では、そんなETCカードですが、使用していないとき、皆さんはどうしていますか?
おそらく、ETC車載器に挿しっぱなしにしている・・・、という方も、結構多くいらっしゃるんじゃないでしょうか。でも、特に夏の炎天下では、車内にETCカードを放置したままにしておくのは、良くありません。というのもETCカードに付いているICチップが熱に弱く、高温になった車内に放置していると、故障してしまう可能性があるんです。もし故障してしまうと、「ETCカードを車載器が認証しない」とか、「ETCゲートが開かなかった」などの、トラブルにつながることが考えられます。また、クレジットカード機能付きのETCカードは、盗難の被害に遭うおそれもありますので、防犯面からも、車載器に挿しっぱなしにしないよう、心がけてくださいね。
2021/7/23 UP!
今年は、東京オリンピック開催のため祝日移動が行われ、「海の日」が今週木曜日・22日になっていますね。三方を海に囲まれた千葉は、海との関係が深い県です。そこで今週は、「クルマと海」をテーマにお送りしていきたいと思います!
【海辺のドライブ】7月 19日(月)放送分
初回の今朝は、海辺をドライブする時の基本的な注意点について、チェックしておきましょう。
まず、海沿いの道は、晴れている日でも風が強い場合が多いです。海の景色がキレイだからと見とれるあまり、ついハンドルを持つ手が緩んだ際に強い風が吹くと、クルマが大きくふらつくことがあります。さらに、それに驚いて急ハンドルを切ったりすると、対向車線に飛び出したり、
最悪、海に転落なんてことにもなりかねません。ハンドルはしっかり握って運転するようにしましょう。
また海といえば、遠くまで砂浜が広がっている場所もありますよね。そんな砂浜を、気持ちよく走ってみたいと考える人もいるかもしれませんが、千葉県ではほとんどのビーチで、車両の乗り入れを禁止しています。仮に乗り入れが認められた場所でも、砂にタイヤがはまって、動けなくなる可能性もあります。砂浜には、うかつに入らないようにして下さい。
そして海沿いには、街灯が少ない道路も多いです。そんな道路では、日が暮れると周囲の安全を確認するのが難しくなります。海辺からのお帰りは、日が暮れる前の明るい時間帯に出発するようにしましょうね。
【カーブでの注意点】7月 20日(火)放送分
昨日は、海辺のドライブの注意点についてお話ししましたが、海沿いの道路を走る時には、もう一つ気をつけたいことがあります。それが、カーブです。海沿いの道は、どうしてもカーブが多いもの。そこで今朝は、カーブが続く道で安全に走るポイントをチェックしておきましょう。
まず、カーブを走る時の基本は、手前で十分に減速することです。スピードが速いままカーブへ進入すると、思った以上に遠心力が働いて曲がり切れなくなってしまい、センターラインをはみ出したり、ガードレールに接触したりして、事故へとつながる可能性があります。カーブを曲がりなから、ブレーキを踏む人も多いですが、実は曲がりながらのブレーキは、クルマの挙動が不安定になり危険なんです。カーブの手前までに、しっかり減速しておきましょう。
そしてカーブでは、センターラインをはみ出すのはもちろん、センターラインに寄りすぎても、対向車と接触する危険性が高くなります。キープレフトの原則に従って車線の左寄りを走るよう心がけてくださいね。また、見通しの悪いカーブでは、その先で落石があったり、故障車が停まっていたりするなど、思わぬ危険が潜んでいることがあります。そうした危険も予測しつつ、スピードを落として走るようにしましょうね。
【海から帰ったら洗車】7月 21日(水)放送分
海辺をドライブしたあとは、なるべく早く、あることをした方がいいんですが、みなさんは何だと思いますか?答えは・・・、洗車です。
ご存知の通り、鉄がたくさん使われているクルマは、海水に含まれる塩分にとても弱いですよね。直接海水に触れていないとしても、海の近くでは、吹いてくる風や巻き上げる砂にも、塩分が含まれています。つまり海の近くを走るだけで、クルマにはたくさんの塩分が付着してしまうんです。そうした塩分が車体に付いたまま放置していると、いつの間にかサビが発生して、大変なことになってしまう可能性があります。それを防ぐためには、なるべく早く洗車をして、塩分を洗い流すことが大切、という訳です。
ただ海の近くに住んでいる方や、マリンスポーツなどで頻繁に海へ行く方は、そう度々洗車をするのも大変ですよね。そんな方には、おクルマの下回りの「防錆(ぼうせい)コーティング」がオススメ!下回りは、なかなか洗車しにくいですし、走行時に石などが跳ねてキズが付きやすく、そうした場所からサビが発生しやすいんです。そこで下回りに、ワックス系のコーティングを施し、サビを防ぐのがこの防錆コーティングです。関心のある方は、お近くのカーディーラーなどへぜひお問い合わせくださいね。
【海に転落したら】7月 22日(木祝)放送分
海などに出かけた時、誤ってクルマが水中に転落してしまったら、みなさんは、どうやって沈んでいくクルマから脱出しますか?ということで今朝は、そんな万一の際の対処法をチェックしておきましょう!
まず、ドアに水圧がかかると、人の力ではドアを開けられなくなっていきます。これは、どんなに怪力の方であっても不可能と思ってください。しかし、すぐに沈んでしまう訳ではありませんので、窓が水面の上にあるうちに、窓から脱出するようにします。ただ、水に浸かることで、パワーウィンドウが作動しなくなることもあるでしょう。そんな時には、先のとがった脱出用ハンマーで、ガラスを割って脱出します。脱出用ハンマーは、カーディーラーやカー用品店などで購入できますので、いざという時に備えて、車内に用意しておくと安心です。
もし、ガラスを割ることが出来ないまま車内へ水が侵入してきたら、胴体から首の辺りまで水がくるのを冷静に待つようにしてください。そこまで水が入ると、車内からも水圧がかかり、ドアを開けることができるようになります。そしてロックを外し、大きく息を吸い込んだら、足などを使って、力を込めてドアを開けて脱出しましょう。
パニックは避けられないかも知れませんが、万一、そんな状態になったとき最も重要なのは、何より慌てふためかないことです。皆さん、ぜひ落ち着いて行動するようにしてくださいね!
【台風や豪雨の時は海辺の運転を避ける】7月 23日(金祝)放送分
例年、夏から秋にかけては、日本列島に台風が多くやってくる時期ですね。そして台風以外にも、近年、夏場に増えるのが集中豪雨です。そんな台風や集中豪雨で大雨が降っている時は、海辺の運転においても十分注意しなければいけません。
例えば、高波や高潮によって、突然海水が道路に流れ込んで来る危険性があります。その規模によっては、走行中のクルマが流されることもあるでしょう。もし高波にさらわれるようなことがあると、あっという間に沖合まで運ばれ、命を落とすことさえあるかもしれません。また、激しい波しぶきを浴びると、フロントガラスが破損する恐れもあって、大きな事故につながる可能性もあります。そこで、気象庁から高潮警報や波浪警報が発令されているような場合は、海辺での運転は避けるようにしましょう。特に満潮の前後では、高波や高潮による被害が発生しやすくなりますので、一段の注意が必要です。
今週は、「クルマと海」をテーマにお送りしました。海へのドライブなどにお出かけ前、ぜひもう一度チェックして、ワンダフルドライブ、楽しんでくださいね!