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◆ 源頼朝ゆかりのスポット<千葉県>

2023/5/12 UP!

去年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、鎌倉幕府が脚光を浴びましたね。

そんな鎌倉幕府を開いた人物といえば、もちろん源頼朝です!実は明日5月9日は、頼朝の誕生日なんだそうです。生年は1147年なので、876年も前のことなんですね。そして頼朝は、千葉県とも縁の深い人物として知られています。

そこで今週は、「千葉県の頼朝ゆかりのスポット」をテーマに、ピックアップしていきたいと思います。

【源頼朝上陸地】5月8日(月)

まず頼朝と千葉県の関係をおさらいしておきましょう!

1180年、源頼朝は伊豆で平家打倒の兵を挙げたものの、現在の神奈川県小田原市で起こった「石橋山の戦い」で大敗。頼朝は、箱根山から真鶴半島へ逃れ、船で安房国(=)現在の千葉県へと落ちのびます。その後、源氏再興を誓い、東国の有力な豪族たちに手紙を送って味方を募り、勢力を盛り返した…、と伝えられています。

そんな頼朝が、安房国で最初に上陸した場所は、いくつが説があるんですが、有力な上陸地の一つが、鋸南町の竜島です。

こちらには現在、「源頼朝上陸地」の石碑が建てられています。わずかな供を連れて上陸した頼朝を、竜島の村人たちは歓迎し、いろいろと世話を焼いたと云われています。

そんな、鋸南町の「源頼朝上陸地」は、富津館山道路の鋸南富山インターからだと、県道184号、国道127号を経由して10分ほどの場所にあります。

【仁右衛門島】5月9日(火)

昨日の、鋸南町・頼朝上陸地に続いて、今朝ピックアップするのは、鴨川市の沖合にぽっかり浮かぶ「仁右衛門島(にえもんじま)」です。周囲4キロほどながら、千葉県では一番大きな島で、県指定の名勝のほか、「新日本百景」にも選ばれています。

実はこの島、個人が所有していて、代々「平野仁右衛門」を名乗る平野家が、守り続けているんです。
もちろん島の名前も、この仁右衛門さんが由来となっています。現在のご当主で、なんと推定38代目なんだそうですよ。

そしてこの島にも、源頼朝にまつわる伝説が残されています。
「石橋山の戦い」に敗れた頼朝が安房国に逃れた際、平野仁右衛門に助けられ、この島で平家軍から一時身を隠し、巻き返しを図ったと言い伝えられています。島の東部には、頼朝が身を隠したとされる洞窟も残されているんですよ。

さらに島内には、日蓮聖人が朝日を拝んだとされる場所もあって、実に見所いっぱい!さらに、宝永元年、1704年に建てられたという平野さんのご自宅も、一般に公開されています。

そんな「仁右衛門島」は、館山自動車道の君津インターからだと、房総スカイライン、鴨川有料道路などを経由しておよそ60分、さらに、渡し船で5分ほど海を渡った先にあります。

【洲崎神社】5月10日(水)

今朝ピックアップするのは、館山市にあります「洲崎神社(すのさきじんじゃ)」です。

こちらの神社の社殿は、御手洗山(みたらしやま)の中腹にあって、太平洋を一望できる、ビュースポットになっています。

おまつりしている主祭神は、航海安全の女神、「天比理乃咩命」。そのため古くから漁師や船乗りなど、海で仕事をする人たちから厚い信仰を集めていました。そしてこの「洲崎神社」も、源頼朝と縁の深い神社とされているんです。「石橋山の戦い」に敗れ、安房に渡った頼朝は、こちらの神社に参拝。
戦勝と源氏再興を祈願したと伝えられています。また後に、妻の北条政子の安産祈願もしたそうですよ。

ちなみに洲崎神社の一の鳥居は、「浜鳥居」と呼ばれ、時期によっては、夕方、鳥居の中心付近に太陽が沈む絶景を楽しめます。さらに天気がいいと、鳥居の中央に富士山を望むことができ、毎年5月25日ごろと7月18日ごろには、太陽が富士山の頂上に沈む、いわゆる「ダイヤモンド富士」を見ることができるそうです!

そんな「洲崎神社」は、富津館山道路の富浦インターからだと、25分ほどの場所にあります。

【葛飾八幡宮】5月11日(木)

「千葉県の頼朝ゆかりのスポット」がテーマの今週、今朝ピックアップするのは、市川市にあります「葛飾八幡宮」です。

創建されたのは平安時代と伝えられ、1100年以上の歴史を持つこの神社。厄除けや開運・必勝・安産・育児守護の神様として、ひろく厚い信仰を集めてきました。こちらの神社も、頼朝ゆかりの場所として知られています。

「石橋山の戦い」で大敗して安房に逃れた頼朝は、千葉常胤などの援軍を得たのち、こちらの神社に立ち寄り、戦勝と武運長久を祈願しています。その時、頼朝の馬が、ある石に前脚をかけたところ、蹄の跡が残ったんだそうです。その「駒どめの石」が、今も境内に残されています。

他にも、こちらの神社で目を奪われるのが、国の天然記念物に指定されている「千本公孫樹」。推定樹齢は、実に1200年といわれ、高さは約22メートル、根の周りは10メートル以上という巨木です。その見事な姿は、江戸時代後期に出版された『江戸名所図会(ずえ)』にも描かれています。
何本もの幹が寄り添って支え合う姿をしていることから、縁結びの御利益があるとも言われるご神木です。

そんな「葛飾八幡宮」は、京葉道路の市川インターからだと、15分ほどの場所にあります。

【九十九里浜】5月12日(金)

今週のテーマは、「千葉県の頼朝ゆかりのスポット」です。

千葉県内には、数多くの頼朝ゆかりの地がありますが、外房でおなじみの九十九里浜も、その一つだって、みなさんはご存知でしょうか?実は「九十九里浜」という名前も、頼朝に関係があるとされているんです。そこには、ある民話が残されています。

相模の石橋山での合戦に敗れた頼朝は、船で安房に渡り、源氏ゆかりの兵を募って房総各地をめぐっていました。たまたま、どこまでも続く海岸線に出くわした頼朝は、100本の矢を用意させ、一里ごとに1本ずつ、矢を浜に刺していったんだそうです。

なぜそんなことをしたかといいますと、矢を刺すのは軍略として距離を計るためと、神域、つまり神の領域を示して、悪霊を払うためだといわれています。

実際の九十九里浜は、「旭市の刑部岬」から「いすみ市の太東岬」のあいだ66キロメートルの海岸をいいますが、頼朝は、その区間を6町一里とし、立てた矢が99本に達したことから九十九里浜と呼ぶようになった、とその民話は伝えているそうです。

この由来には諸説ありますが、思わず納得する頼朝らしい逸話ですよね。

今週は、「千葉県の頼朝ゆかりのスポット」をテーマにご紹介しました。

なお、お出かけの際はその場に応じた感染対策をお願いします。

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