2025/3/28 UP!
交通事故は、道路の様々な場所で起こりますが、特に多いのが、交差点です。令和5年に全国で起きた交通死亡事故のうち、「交差点」や「交差点付近」で発生したものは、48.9%にものぼり、ほぼ半数を占めているといいます。
そんな交差点といえば、直進だけでなく、当然ながら右折や左折を行いますよね。でも、そうした道を曲がる時こそ、様々なところに対して注意を払わなければいけません。そこで今週は、「右左折する時の注意点」をテーマに、色々と気を付けたいポイントを取り上げていきたいと思います。
【右折の際の注意点】3月24日(月)
まず、交差点を右折する時に、注意しなければいけないのが、直進してくる対向車の存在です。右折車と直進車では、直進車の方が優先ですよね。例え、右折するあなたが先に交差点に入ったとしても、直進車が接近している場合は、通過を待たなければいけません。
ここで無理をして、その直前に右折をしたり、直進車との距離やスピードを見誤ったりすると、衝突する原因となります。これがいわゆる「右直(うちょく)事故」です。右直事故は、非常に多い事故ですので、みなさん十分注意してくださいね!
また右折する時は、曲がった先にある横断歩道を、歩行者などが渡っていたり、渡ろうとしたりしていないか、よく見ることも大切ですよ。対向車が切れたからと言って、慌てて右折するのは危険です。右折の際には、横断歩道の手前ですぐに停止できるよう徐行し、歩行者や自転車をしっかり確認するようにしてくださいね。
【バイクとの右直事故に注意】3月25日(火)
今週は、「右左折する時の注意点」をテーマにお送りしています。
きのうは、右折する時に、対向車線の直進車と接触する事故、いわゆる「右直事故」についてお話しました。この時、注意しなければいけない対象は、クルマだけではありませんよ。実は、直進するバイクとの事故も非常に多く発生していて、死亡事故も多発しているんです。
どうしてバイクとの右直事故が多いかといいますと、そこにはいくつか理由があるようです。
一つは、バイクの大きさです。
バイクはクルマに比べて車体が小さいですよね。実は人間は、大きなものほど、近く、速く動いているように見え、小さなものほど、遠く、遅く動いているように見えるんだそうです。
これは、いわゆる目の錯覚なんですが、そのせいで、接近して来ているバイクについて、まだ遠くにいるように見え、スピードも遅く感じてしまうといいます。その結果、「まだ間に合うだろう」と右折を始め、衝突してしまうというんです。右折をする際、バイクが直進してきている時には、その距離やスピードの見極めが大切なのはもちろん、決して無理をして右折をしないでくださいね。
またバイクは、他のクルマの陰に隠れて見えなくなってしまうことがあります。特に直進側が渋滞している時など、停まっているクルマの陰を、バイクが直進してきて衝突することがよくあります。そこで、交差点付近で停車しているクルマがある場合は、その前を通過する時に一時停止をして、安全確認を行うようにしてくださいね!
【左折の時の注意点】3月26日(水)
「右左折する時の注意点」をテーマにお送りしている今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。三日目のきょうは、交差点を左折する時のポイントについてです。
まず大切なのが、早めにウインカーを出して、後続車や周囲に対して、自分の意図をしっかり知らせることです。そして同時に、左側後方から、自転車やバイクが接近して来ていないか確認し、巻き込みを防止しなければいけません。この時、ドアミラーで後方を確認しただけでは、ドアミラーの死角に入った自転車などを見落とす可能性があります。実際に振り返ることが、事故防止には大切ですよ。
特に、歩道を後方から走ってくる自転車は、ドアミラーの死角に入りやすく、見落としがちです。振り返って目視する際は、歩道の状況にもよく目を配り、自転車が走ってきていないか、十分確認するようにしましょう。もちろん、歩行者も見落とさないよう、しっかりと行ってくださいね。
そして左折する時は、できる限り、道路の左端に沿って曲がるのが基本です。しかし中には、ハンドルを一旦右に切ってから左折する、いわゆる「あおりハンドル」がクセになっているドライバーさんも、
少なからずいるようです。
このあおりハンドルは、クルマの左側が空いてしまうため、そこにバイクや自転車が入り込み、巻き込んでしまう危険性があります。また不用意に右にハンドルを切ることで、周囲を走行しているクルマと接触する可能性もあるんです。危険で迷惑な「あおりハンドル」は、やめるようにしてくださいね!
【左折時の先行左折車による死角】3月27日(木)
今週お送りしているテーマは、「右左折する時の注意点」です。
きのう、左折する時の基本的な注意点についてお話しました。左折の際は、バイクや自転車などの巻き込み、そして道路を横断する歩行者に、十分注意を払わなければいけません。
しかし、前を行く、同じく左折しようとするクルマが、トラックなどの車体が高いクルマの場合、
その陰になって、横断歩道の先の状況が確認できなくなることがあります。
この時、トラックにつられて、「トラックが進み始めたんだから、もう歩行者などは来ないだろう」と思い込み、安全確認をせず、安易にトラックについて左折するのは危険です。
特に、歩行者用の信号が点滅を始めた時など、歩行者や自転車が、横断歩道を渡ってしまおうと、
走り込んでくることがよくあります。「前のクルマが行けたから、自分も大丈夫」ということは、必ずしもありません。
ということで、交差点を左折する時は、道路交通法に定められている通り、ゆっくり徐行します。そして、前の左折車のために横断歩道の状況が確認できない場合は、横断歩道の前で一時停止し、しっかりと安全を確認してから進むようにしましょう。
また、前を行く左折車も、その時々の事情から、横断歩道の手前で急に減速したり、急停止したりすることがあります。安易に追随して進まず、車間距離も十分とっておくようにしましょうね!
【ウインカーはしっかり出す】3月28日(金)
「右左折する時の注意点」をテーマにお届けしてきました今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
交差点などで右折や左折をする際、どちらの時にも大切なのが、水曜日にも少し触れましたが、ウインカーを早めに、そして適切に出すということです。
ところが、実際に街なかを見ていると、曲がる時に申し訳程度チョッとだけ出す人のほか、曲がり始めてから出す人、中には、まったく出さない人さえ見かけることがあります。ウインカーを長い時間出すのは、恥ずかしいという人もいるそうですが、ウインカーは、ドライバーさんの意図を周囲に伝えるための、クルマにとっては必要不可欠なアイテムです。
例えば、走行中に左方向にウインカーを出せば、後続車に「これから曲がるためにブレーキを踏むだろう」ということを予測させることができますよね。ところが、ウインカーより先にブレーキを踏むと、
後続車からは、何の前兆もなしにブレーキを踏んだように見えてしまいます。これでは、いつ追突事故が起きてもおかしくありません。
ウインカーの出し方のルールは、右折や左折をする場合は、交差点などの30メートル手前。車線変更など、進路変更する場合は、その3秒前と定められています。みなさんもハンドルを握ったら、ウインカーでしっかりと自分の走行意図を伝えてくださいね!
今週は、「右左折する時の注意点」をテーマにご紹介しました。