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Daiwa Sakura Aid ~BLOOMING LIFE~

2020/7/9 UP!

毎週木曜日は、「Daiwa Sakura Aidダイワ サクラ エイド 
〜BLOOMINGブルーミング LIFEライフ〜」! 
日本が誇る歴史や文化、芸術の素晴らしさを次の世代に伝えることで、
みなさんの“花咲く毎日”を応援していきます。

人気時代小説家、池波正太郎さん。
改行が多く、文体がリズミカル。
とにかく読みやすい彼の時代小説は、世代を超え、長く読み継がれています。

浅草育ちで生粋の江戸っ子。
金具の細工をする飾り職人だった祖父に、外食はもちろん、
芝居や相撲・美術など、東京の娯楽を教え込まれます。

小学校を卒業後は、株式仲買店やペンキ店などで奉公し、あらゆる職業を経験。
貯めたお金で、歌舞伎や新劇などの舞台を見物したり、長唄を習っていたこともありました。
数々のエンタメに触れて育った池波さんは、小説よりも前に劇作家として
デビュー。1945年の『雪晴れ』など、数々の戯曲を執筆しています。

そんな舞台での活き活きとしたセリフ回しが、
人気シリーズ小説の礎となりました。
「剣客商売」、「鬼平犯科帳」、そして、「仕掛人・藤枝梅安」。

単なる勧善懲悪の時代小説ではなく、
深い人間ドラマとして愛され続けています。
池波さんの考え方にインスパイアされることがあるというのが、
シンガーソングライターのさだまさしさん。
インタビューにこう答えていました。

「池波作品には、“善人が悪いことをしてしまう”“悪人なのに、
つい善いことをしてしまう”という話がたくさんあって、
「人間ってそういうものだよな」と思うんです。」

池波正太郎さんの人気時代小説「鬼平犯科帳」。
人間味あふれるキャラクターだけでなく、そこには、
当時の人々が実際に食べていた料理もいきいきと描かれていました。

たとえば、主人公の平蔵と密偵たちが食べる「軍鶏の臓物鍋」。
グルメレポートさながらの表現力で、こんな風においしさを伝えています。

「新鮮な臓物を、初夏のころから出まわる新牛蒡の
ササガキといっしょに、出汁で煮ながら食べる。熱いのを、
ふうふういいながら、汗をぬぐいぬぐい食べるのは、夏の快味であった」。

また、江戸を舞台にした大作時代小説『剣客商売』では、アサリの
むきみとねぎを、薄味の出汁でたっぷり煮た「深川めし」が登場します。

彼の料理の描写は、読めば必ず、食べたくなるものばかり。想像力を
かきたてられ、物語にぐいぐいと引き込まれてしまうのです。

そしてそこにはいつも、江戸に生きる市井の人々の暮らしがありました。
彼は食を通し、私たちに“生きること”への大切さを教えてくれます。

池波正太郎さんの言葉です。

「人間は生まれた瞬間から、死へ向かって歩みはじめる。
死ぬために生きはじめる。そして、生きるために食べなくてはならない。
何という矛盾だろう。」

今日取り上げたのは、時代小説家、池波正太郎さんでした。

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