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プレゼント、ゲスト・・・盛りだくさんな1週間
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9/6(水)P-VINE zone:#10 ウェルドン・アーヴィン

2023/9/7 UP!

「THE CHANGING SAME ~変わりゆく、変わらないもの~」を大切にしながら、

こだわりを持った独自の視点で、国内外の多種多様な音楽とその文化を、

レコードやCD・DVD、雑誌や書籍を通してより多くお客様のもとへアウトプット。

日本におけるインディーズ音楽シーンの草分け的存在である P-VINE

毎週水曜28時からおよそ50分 P-VINE によるサウンドキュレーションをお楽しみいただけます。

9月6日(水)の放送では、本日9月6日に「タイム・カプセル」と「リベレイテッド・ブラザー」のリイシュー盤のCDがリリースとなりました、アメリカのミュージシャン、ウェルドン・アーヴィン。このリリースを記念しまして、ウェルドン・アーヴィンに関する特集をお送りいしました。

まずは、ウェルドンがどんなミュージシャンか簡単にご説明できればと思います。

1943年10月27日、バージニア州ハンプトンで生まれたウェルドンは、1965年にニューヨークに移り住み、ジャズ・ファンク、ジャズ、ヒップホップ、ファンク、リズムアンドブルース、ゴスペルなど様々な音楽ジャンルに関わりました。 その後、60年代後半からはジャズ・シンガー、NINA SIMONEの音楽監督とツアー・バンド・リーダー兼、オルガン奏者を務め、彼女の代表曲の一つ「To Be Young, Gifted and Black」の作詞を担当しました。のちにARETHA FRANKLINやDONNY HATHAWAYもカヴァーしたこの曲は、ブラック・ライヴス・マター(BLM)運動が熱を帯びる中で公開された映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』のクライマックスにおいてもフィーチャーされており、60年代から現代に至るまで、ブラック・パワーを象徴する曲として社会的にも世界中で認知され、さまざまな人に歌われ続けています。

1970年代に入り、ジャズにおいて先鋭的なスタイルで活動しはじめたウェルドンは、1972年にファースト・アルバム『Liberated Brother』を発表以後、レアグルーヴ屈指の名盤として、時代を超越したクラシックに君臨するアルバム『Time Capsule』をはじめ、70年代にかけて数々の作品をリリース。『Liberated Brother』に収録の「Sister Sanctified」はSTANLEY TURRENTINEやBREAKESTRA、MACEO PARKERなど多くのミュージシャンにカヴァーされています。ジャズのみに留まらず、『Sinbad』に収録された「I Love You」は、最近ではイハラカンタロウが日本語詞でカヴァーし話題となるなど、ニュー・ソウルの名曲としてブラック・ミュージックのリスナーに広く愛されるなど、ジャンルを跨いで名作を数多く残し、現在でもジャズ/ソウル/レアグルーヴを象徴するアーティストとして語り継がれています。

クラブシーンでも、THEO PARRISHが「Black Music(I Love You)」という曲でWELDONの代表曲「I Love You」をサンプリングしているなど、ジャンルやシーン、そして世代を超えて広く愛されているアーティストです。

またウェルドンの楽曲は、90年代にヒップホップをはじめとした最前線の音楽シーンで再評価され世代を超えて絶大な支持を獲得し、晩年はQ-TIPやMOS DEFなど多くのニューヨークのヒップホップ・アーティスト達とも共演。彼らが師と仰ぐ存在でありました。

ウェルドンと90年代ヒップホップの繋がりで言えば、そのQ-TIPが所属したA TRIBE CALLED QUESTの代表曲「Award Tour」において彼の楽曲「We Gettin’ Down」がサンプリングされていたり、MADLIBがMONK HUGHES & THE OUTER REALM名義で『A Tribute To Brother Weldon』を、またYESTERDAYS NEW QUINTET名義で『Suite For Weldon』を発表していたりと、多くのアーティストからリスペクトされていることがうかがえます。

そんなウェルドンですが、彼が設立したたNodlew Musicの作品を中心に、関連作品や未発表作品も含め、ご遺族が権利を所有する全楽曲の原盤権、並びに彼の全ての著作権について、本年1月に我々Pヴァインがその権利を取得することとなりました

先に述べたように、世代を超えて支持されるウェルドン・アーヴィンの楽曲の魅力をより多くの人に伝えていくべく、レコード、CDのリリースや関連するアパレルなどを手がけていきます。

まずはその第一弾として本日のリリースというところで、今後の展開も是非楽しみにしていただければと思います。ということで今回は、ウェルドン・アーヴィンの代表曲をお送りしました。

1. Fat Mouth

2. No! Now? Never! None! 

3. Bananas

4. Homey

5. Music Is The Key

6. Turkish Buth

7. Only Yesterday

8. Sister Sanctified

9. Déjà vu Short Ver.

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