2023/10/19 UP!
「THE CHANGING SAME ~変わりゆく、変わらないもの~」を大切にしながら、
こだわりを持った独自の視点で、国内外の多種多様な音楽とその文化を、
レコードやCD・DVD、雑誌や書籍を通してより多くお客様のもとへアウトプット。
日本におけるインディーズ音楽シーンの草分け的存在である P-VINE。
毎週水曜28時からおよそ50分 P-VINE によるサウンドキュレーションをお楽しみいただけます。
今回は、テリー・コールにより2007年に設立されて以来、良質なソウル・ミュージックをリリースし続けるコールマイン・レコード。そのコールマイン参加のカーマ・チーフから、SAY SHE SHEとKENDRA MORRISの新作につき、本日10/18、日本盤がP-VINEより発売となりました。ということで本日はコールマイン特集をお送りしました。
前半は3人の女性シンガーをフロントに据えた、ブルックリンを拠点とするディスコデリック・ソウル・バンド、SAY SHE SHEをご紹介。ピヤ・マリク、サブリナ・ミレオ・カニンガム、ナイア・ガゼル・ブラウンの3人の力強い女性のリード・ヴォイスを中心に、ダップ・キングスとロニー・スコッツのハウス・バンド=ジ・エクストラオーディネアズの元メンバー、アンダーグラウンド・カルト・ファンク・バンド、オルゴンのメンバーなど、そうそうたるミュージシャンが集結したソウル・バンドであるSAY SHE SHE。最新作『Silver』は、耳に残るメロディ、みずみずしいハーモニー、遊び心あふれるアドリブ、リスナーを彼らの異世界的な天空に引き寄せ、持ち上げる、オペラのような叫びをアクセントにした最高潮のヒンディー語のリフを織り交ぜ、エレガントで妖艶なスタイルで歌声を織り合わせ、魅惑的なヴォーカル・パフォーマンスを披露。収録曲数は前作の8曲から16曲に倍増とボリュームも満点となったアルバムから抜粋した楽曲をお届けしました。
1.Reeling
2.Don’t You Dare Stop
3.Passing Time
4.Silver
5.C’est Si Bon
後半は、ポスト・エイミー・ワインハウス的な見方や、現代のジャニス・ジョプリンという形容をされてきた、フロリダ出身、ニューヨーク在住のシンガー・ソングライター、ケンドラ・モリス。こちらはコールマイン傘下のカーマ・チーフより新作「I Am What I’m Waiting For」の国内盤CDがリリースとなりました。ラン・ザ・ジュウェルズでも知られるトービット・シュウォーツakaリトル・シャリマーとの共同プロデュースで、ロニー・スペクターの生意気さと気品、ガレージ・サイケ・コンピ『ナゲッツ』のアシッド感覚、20世紀半ばのエキゾチカのポスト・モダンな改変、ESGのひび割れたスネアと甘ったるい都会性など、ロックンロールのあらゆる要素を茶目っ気たっぷりに組み替えながら、創造性の追求に費やした人生から得た傷つきやすい洞察の瞬間を適切に提供した作品となっています。
今回は「I Am What I’m Waiting For」より抜粋した楽曲をお送りしました。
1.When I Go To Space
2.All Your Jokes
3.Special
4.What Are You Waiting For
5.Still Spinning
6.Dominoes