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◆ 千葉県の海水浴場

2023/7/21 UP!

さあ、いよいよ夏本番ですね。海の日の祝日「さっそく海へ行きた~い!」方も多いことでしょう。

そこで今週は、「千葉県の海水浴場」をテーマに、人気の各スポットを取り上げていきたいと思います!

【保田海水浴場】7月17日(月・祝)

まず今朝、ピックアップするのは、鋸南町にあります「保田海水浴場」です。実はこの海水浴場、長い歴史があるんです。

というのも、明治22年、西暦1889年の夏に、あの文豪・夏目漱石が訪れて、海水浴を楽しんだ様子が、彼の日記に残されているんです。遡ること134年前、当時22歳の若き夏目漱石が、子供のようにはしゃぎまわったそうですよ。実はこれが、千葉県で初めての海水浴といわれていて、「房州海水浴発祥の地」という記念碑が建てられています。

そして、現在のこちらはといいますと、東京湾に面したビーチの長さは、およそ900メートル。
遠浅の浜辺で、波が穏やかということもあり、毎年、子ども連れを中心に、多くの海水浴客で賑わいをみせます。

今年の海水浴場の開設期間は、7月29日・土曜日から、8月20日・日曜日までとなっています。

そんな保田海水浴場は、富津館山道路の鋸南保田インターからだと、5分ほどの場所にあります。

【守谷海水浴場】7月18日(火)

千葉県には、およそ60カ所の海水浴場があるそうで、日本で一番海水浴場が多い県といわれています。そんな数ある千葉県の海水浴場の中から、今朝は、県内でも随一の海の透明度を誇る、勝浦市の「守谷海水浴場」を取り上げてみたいと思います。

こちらは、その海のキレイさから、「日本の渚百選」や、環境省が選定した「快水浴場百選」にも選ばれています。外洋に面していますが、ビーチの両側に岬がある入江のような地形になっていて、遠浅で波が静か。そのため、お子様連れでも安心して楽しめます。

そして、この海水浴場のもう一つの特徴が、砂浜から沖合約170メートルの場所に浮かぶ、渡島(わたしま)。赤い鳥居が目印のこの島は、年に数回、干潮の時に陸続きになって、歩いて渡る事が出来るんだそうですよ。

そんな守谷海水浴場は、圏央道の市原舞鶴インターからだと、国道297号を経由して、45分ほどの場所にあります。今年の開設期間は、7月15日・土曜日から、8月20日・日曜日までとなっています。

【興津海水浴場】7月19日(水)

「千葉県の海水浴場」三カ所目にピックアップするのは、勝浦市にあります「興津(おきつ)海水浴場」です。実はこの「興津海水浴場」今年、「きれいで安全で誰もが楽しめる優しいビーチ」として、海辺の国際環境認証制度「ブルーフラッグ」の認証を取得したんです。

ブルーフラッグとは、デンマークに本部を置く国際NGO、「環境教育基金」が33項目の基準に沿って審査し、その基準を満たしたビーチやマリーナを認定するもので、千葉県では、山武市の「本須賀海水浴場」に次ぎ2例目となります。

400メートルに渡って砂浜が広がる興津海岸のうち、およそ200メートルが海水浴場のこちらは、波が静かなうえ、クサフグの産卵が見られるなど生息する生物の種類も豊富で、小さい子供でも安心して遊べる、ファミリー向けの海水浴場となっています。また、隣接する県立興津港海浜公園に駐車場や多目的トイレがあり、駐車場からスロープを通って砂浜に出ることもできます。

今回の認証によって勝浦市は、海水浴場にブルーフラッグを掲げ、体験学習や環境セミナー、車いすが通れるビーチマットを敷くなど、計画しているそうですよ。

そんな興津海水浴場は、圏央道の市原舞鶴インターからだと、国道297号線を経由して、50分ほどの場所にあります。今年の開設は、7月15日・土曜日から、8月20日・日曜日の予定です。

【根本海水浴場】7月20日(木)

今朝取り上げるのは、南房総市にあります「根本海水浴場」です。房総フラワーラインに沿って白砂の広がるこちらの海水浴場、地域ぐるみで美化活動が行われているそうで、砂浜がとてもキレイなのが特徴となっています。

そしてこのビーチは、全国的にも珍しい三角形をしていて、200度にわたって水平線が広がり、遠くは伊豆諸島まで望むことができます。また、美しい夕日も見どころのひとつ。もちろん、遠浅の美しい海で、安心して海水浴を楽しめますよ。

また、この海水浴場の一番の特徴が、「根本マリンキャンプ場」というオートキャンプ場を併設していること。海岸に直接クルマを乗り入れることが可能で、400張りほどのテントを収容することができます。予約は受け付けていないそうなので、受付は現地での先着順です。

海水浴とキャンプが一緒に楽しめるとあって、家族連れや若者たちに大人気で、シーズン中は多くの人々で賑わいますよ!

そんな根本海水浴場は、富津館山道路の富浦インターからだと、およそ30分の場所にあります。今年の海水浴場の開設期間は、7月21日・金曜日から8月20日・日曜日まで。キャンプ場は、7月15日・土曜日から8月20日・日曜日までです。

【銚子マリーナ海水浴場】7月21日(金)

今週は、「千葉県の海水浴場」をテーマにお送りしてきましたが、最終日の今朝は、海水浴を楽しみながら、絶景も満喫できるスポットをご紹介したいと思います。それが銚子市にあります、「銚子マリーナ海水浴場」です。こちらの海水浴場で見られる絶景・・・、皆さんは何だと思いますか?そう、「東洋のドーバー」としてお馴染みの、「屏風ヶ浦(びょうぶがうら)」です。

海抜40メートルから50メートルの絶壁が延々10キロに渡って続く、屏風ヶ浦。
「銚子マリーナ海水浴場」では、この屏風ヶ浦を正面に眺めながら海水浴が楽しめます!

さらに、海水の透明度が高く、透き通った海を楽しめるのも人気の理由のひとつ。遠浅の海岸なので、小さな子ども連れでも安心して利用することができます。またバナナボートや カヤックなどのアクティビティも魅力ですよ!

そんな銚子マリーナ海水浴場は、東関東自動車道の佐原香取インターからだと、国道356号線を経由して、1時間ほどの場所にあります。今年の海水浴場の開設期間は、7月22日・土曜日から8月20日・日曜日までです。

海水浴場にお出かけになる場合は、屋内施設などでは自己判断でマスクを着用するなど、その場の状況に合わせた、感染対策をお願いします。

今週は、「千葉県の海水浴場」をテーマにご紹介しました。

◆ 暑い日の運転 注意点

2023/7/14 UP!

さあ、いよいよ夏本番ですね。
この夏も猛暑が予想されていますので、体調など、日頃からしっかり健康管理しなければいけません。そして、おクルマの利用にあたっても、暑さゆえの対処がいろいろあるんです。
そこで今週は、「暑い日の注意点」をテーマに、さまざまなポイントを取り上げていきたいと思います。

【車内でのヤケドに注意】7月10日(月)

まず、夏場、屋外に駐車していたクルマに乗ると、ハンドルやダッシュボードがうかつに触れないほど、熱くなっていること、皆さんもご経験ありますよね。そんな中で、特に気をつけたいのが、チャイルドシートです。

炎天下で駐車していると、本体やバックル、ベルトの金具部分などが加熱されて、お子さんがヤケドする危険性があるんです。

大人なら、熱いものに触れた瞬間、反射的に力強く跳ねのけたりもできるでしょうが、小さいお子さんだと、それができない可能性もあります。お子さんを座らせる前に、チャイルドシートの各所に触れて、ヤケドしないか確認するようにしてくださいね。

もちろん、危険なのはチャイルドシートだけではありませんよ。
大人用のシートベルトや車内の金具の部分、さらに直射日光が当たりやすいダッシュボードなども、
同じようにヤケドする危険性があります。乗った時に安易にふれないよう、十分気をつけてくださいね。

【冷却スプレーの使用は火気厳禁】7月11日(火)

今週は、「暑い日の注意点」をテーマに、お送りしています。

炎天下に駐車していたクルマに乗り込むと、あまりの高温に、思わずげんなりすること、皆さんもありますよね?そんな室内温度を下げるアイテムとして、近年人気なのが冷却スプレーです。

シューっと室内に噴霧するだけで、室内温度を下げることができるため、大変便利な一品ではありますが、その使い方には、十分注意しなければいけません。というのも、この冷却スプレーを使用した直後に、タバコに火をつけようとして爆発!ヤケドを負うというトラブルが、発生しているんです!

この冷却スプレーの多くには、LPガスという可燃ガスが使われているそうです。そのため、使用時には、絶対に火気厳禁です!しかもLPガスは空気よりも重いので、噴霧すると、車内の下の方に溜まりやすくなります。車内のフロア面は、座席があったりして形も複雑ですし、窓をちょっと開けただけでは、完全に換気することが難しいんです。

そんな時に、タバコに火をつければ、引火して爆発するのも、無理もないですよね。また火を使わなくても、シートと衣類がこすれ、静電気によって火花が飛べば、引火につながる恐れがありますので、タバコを吸わない人も要注意です!

ということで、車内で冷却スプレーを使用したら、カーエアコンを外気導入にして、窓を開け放っておくなど、しっかりと換気するようにしてください。そして、炎天下は危険なので、使用後は絶対、車内に放置しないでくださいね!

【炎天下の車内に放置してはいけないもの】7月12日(水)

夏の暑い日、炎天下に駐車すると、車内温度は50度以上にも達するといいます。そんな高温の車内に、普段と同じような感覚で放置すると、思わぬトラブルの原因になる身近なモノがあります。今朝は、そんな夏場の車内に放置してはいけないモノを取り上げてみましょう。

まず注意しなければいけないのが、スマートフォンやパソコンなどの精密機器です。

こうした機器に内蔵されているリチウムイオン電池は、高温の状態に置かれると、最悪の場合、出火や爆発する危険性があります。電池が大丈夫だったとしても、精密機器は高温に弱く、夏の車内に置き忘れると、故障する場合があるので要注意です。

そしてスプレー缶なども、車内に置きっぱなしにしてはダメですよ。

例えば、スプレータイプの日焼け止めや制汗スプレー、虫よけスプレー、さらに、キャンプやバーベキューなどで使ったガスボンベなど、車内に放置していると、熱によってガスが膨張して爆発する恐れがあり危険です。またタバコを吸う人は、使い捨てのライターも、同じようにガスが膨張して爆発する可能性があります。

冬場に使った凍結防止スプレーが、車内に残っていて爆発した、というケースもあるようなので、今一度、車内を確認しておいてくださいね!

ガスといえば、未開栓の炭酸飲料のペットボトルや缶も、放置していると、熱によって内部の圧力が上昇して破損し、中身がふき出すことがありますよ。炎天下、クルマを離れる時には、今一度車内を確認するようにしてくださいね!

【ETCカードは放置しない】7月13日(木)

炎天下の車内に放置してはいけないモノについてご紹介しましたが、実は他にも、つい車内に置きっぱなしにしがちな、重要なモノがあるんです。それが、ETCカードです。

高速道路などを走るとき、料金所でいちいち止まらなくても、自動で清算ができる便利なETCカード、利用されている方、今ではかなり多いでしょう。このETCカードを使って高速道路を走行中に、
サービスエリアやパーキングエリアで休憩する際、みなさんは、ちゃんとカードを抜いていますか?
もしかしたら、ETC車載器に差しっぱなし・・・という人、結構いらっしゃるかもしれませんね。

しかし、ETCカードに搭載されているICチップの部分は熱に弱く、高温となる車内に放置していると、故障してしまう危険性があるんです。特に、直射日光が当たるダッシュボードの上に車載器を設置している場合、ICチップの故障に加えて、カード自体が変形してしまうこともあります。そうなれば、カードを再発行してもらわなければいけません。

またETCカードの中には、クレジットカード機能が付いたモノもありますが、そうしたカードは、車内に放置していると、盗難の危険性もあります。

ということで、防犯面からも、ETCカードは、車載器に挿しっぱなしにしないよう、十分に気をつけてくださいね。

【オーバーヒートが起きたら】7月14日(金)

暑い日のクルマのトラブルといえば、まず思い浮かぶ、「オーバーヒート」が実際起こってしまったらどのように対処したらいいのか、改めてチェックしておきましょう。

まず、水温計の針が異常に高い所を差していたり、水温警告灯が赤く点灯している時には、オーバーヒートが起きた可能性があります。速やかに、安全な場所に停車しましょう。

クルマを停めたら、ついエンジンも切ってしまいそうですが、すると、冷却ファンなどの冷却機能も止まってしまいます。基本的に、エンジンは止めないようにしてくださいね。

そして、ボンネットを開けてエンジンルームの風通しを良くします。
ただ、白い水蒸気が噴き出しているような場合は、危険ですので、状況が落ち着くまでは開けないでください。

ボンネットを開けて、もし冷却ファンが止まっていたり、冷却水が漏れていたりするようなら、すぐにエンジンを切ります。この時、冷却水が少なくなっていると水を足したくなりますが、エンジンが熱い状態でラジエーターのキャップを開けると、熱湯が吹き出す恐れがあります。完全に冷めるまで、絶対に開けてはいけませんよ。

あとは、そのまま救援を呼び、修理を行うようにしてください。

今週は、「暑い日に運転するときの注意点」をご紹介しました。
ぜひチェックして、ワンダフルなドライブ、目いっぱい楽しんでくださいね!

◆ 夏に向けたおすすめメンテナンス

2023/7/7 UP!

今年の夏も猛暑が予想されています。

みなさん、熱中症などには十分注意してくださいね。一方、おクルマについても、夏本番に備えて、この時期にオススメしておきたいメンテナンスがあるんです。

そこで今週は、「夏に向けたおすすめメンテナンス」をテーマに、ご紹介していきたいと思います。

【エンジン冷却水の交換】7月3日(月)

まず初日のきょうは、エンジン冷却水についてです。

エンジン冷却水は、その名の通り、エンジンの熱を吸収してラジエーターで放熱することで、エンジンを冷却するという大切な役目があります。他にも、ラジエーターなど冷却系統の金属部品内部に発生するサビを防いだり、冬場の凍結を防止する働きをしています。そういった冷却水ですが、使い続けているうちに劣化するほか、液量が少なくなったりもします。でも、その分を水で補給していると濃度が不足することがあります。そんな状態になると、冷却液の機能を十分に発揮できません。

すると、近年のような暑い夏では、心配になるのがオーバーヒートです。

オーバーヒートは、エンジンで発生する熱量が、冷却する性能を上回ってしまった場合に起きるもので、エンジンに重大なダメージを与えることがあります。ということで、定期的な冷却水の点検と補給が欠かせません。

チェックポイントとしては、「冷却水のリザーバタンク内の汚れが目立つようになる」ほか、いつも水だけ補給している、2、3年以上冷却水を交換していない、などの場合は、この機会に、冷却水の交換をしておきましょう。その際はぜひ、お近くのカーディーラーへ、ご相談くださいね。

【バッテリーの交換】7月4日(火)

今朝取り上げるのは、バッテリーの点検・交換です。

みなさんも、夏はバッテリートラブルが多い季節・・・というイメージをお持ちかもしれませんが、
その原因は、純粋に電気を使う機会が多いからです!まず、その筆頭がエアコンでしょうね。

特に、強烈な日差しが車内へ差し込むような日には、少しでも暑さを和らげようと、ファンをずっとフル回転させていませんか?実はこれ、かなり消費電力が多いんです。

さらに、夏のお出かけにつきものなのが、渋滞。渋滞では、どうしてもノロノロ運転になるので、エンジンの回転を利用した発電量も低くなります。すると、エアコンによる負担もいっそう大きくなってしまうんです。また渋滞中には、ブレーキをよく使いますよね。実は、その時に点灯するブレーキランプが、意外に消費電力が多いんだそうです。他にも、カーナビやカーステレオなどの電装品も、お出かけには、やっぱり欠かせません!

このように夏は、何かと電力を消費しがち。もちろん、バッテリーが元気な状態なら、そのぐらいでバッテリーが上がる、ということはほぼないでしょう。ただ、交換して何年もたつような劣化したバッテリーでは、貯めておける電気の量が少ないので、バッテリー上がりにつながりやすくなります。

バッテリー交換の目安は、2、3年。しばらく交換をしていないという方は、この機会に、カーディーラーなどで点検してもらい、状態が悪ければ、早めに交換すること、オススメしますよ!

【虫の死骸対策】7月5日(水)

夏の夜、ドライブをして、翌朝クルマを見ると、ボディやガラスに虫の死骸がいっぱい付いていること、ありますよね。

この虫の死骸、見た目が悪いだけじゃありません。実はその体液が、ボディの塗装面に浸透して、変色させたり、跡が残ったりすることがあるんです。さらにそのまま放っておくと、虫の死骸が固まってしまい、ちょっとやそっとでは取れなくなってしまいます。そうなると塗装に、結構なダメージを与えてしまうことに・・・。

そんなことにならないよう、虫の死骸がついてしまったら、早めに洗車するのが、絶対オススメです。
それだけで、簡単にキレイになりますよ!

でも、もしがっちり固まってしまったら、ムリにこすらず、汚れにタオルをあて、70℃くらいのお湯をかけしばらく置いてみてください。虫の死骸が柔らかくなって、落としやすくなるはずです。また、市販されている虫取り専用のクリーナーなんかも、試してみるといいでしょうね。

さらに、そんな汚れを、あらかじめ落としやすくしておく、うれしいメンテナンスもあるんです。

それが、カーディーラーなどで行っている「ボディコート」や「ガラスコート」。虫の死骸や鳥のフンといった、厄介な汚れからボディを守ってくれます。詳しく知りたい方は、お近くのカーディーラーのスタッフなどに、ぜひお問い合わせくださいね!

【劣化したタイヤの交換】7月6日(木)

強い日差しが照り付ける夏は、クルマにとって過酷なシーズンですが、中でも注意を必要とするのがタイヤです。というのも、タイヤはクルマのパーツのなかで、唯一、路面に接しているので、その熱の影響を最も受けやすいんです。

特に真夏、劣化したタイヤで高速道路などを高速走行すると、その負担から、タイヤ内部がかなりの高温に。すると、ここで発生しかねない危険性が、バーストです。バーストとは、タイヤが突然破裂してしまう現象。パンクとどう違うの?と思う方、いらっしゃるかもしれませんが、コレ、まったくの別モノなんです。

パンクは、何らかの理由で少しずつ空気が抜けていきますが、バーストは「バン!」という大きな音と共に破裂します。その時、ハンドルを取られてしまい、最悪の場合は周囲を巻き込む事故へと発展するほか、死亡事故に至る危険性だってあるんです。

バーストする大きな原因の一つが、タイヤの劣化です。タイヤはゴムで出来ているので、どうしても時間が経つうちに、硬くなり、ひび割れなども発生してしまいます。するとそこから、タイヤの内部に水などが浸入して、中に補強のため入っているワイヤーにサビが発生、走行の負担に耐えられず、バーストを引き起こしてしまいます。

もう何年も、タイヤを交換していなかったり、タイヤの側面などにひび割れが目立つようだと、劣化している可能性が高いです。カーディーラーなどで点検してもらい、ぜひ早めに交換してくださいね!

【下回りの防錆コーティング】7月7日(金)

最終日の今日は、錆への対策についてです。

暑い夏といえば、「やっぱり海に行きた~い!」という方、世代を問わずたくさんいらっしゃるでしょうネ!ただ、ご存知の通り、鉄が使われているクルマは、塩分にふれることで、サビが発生しやすくなります。しかも海の近くでは、風や巻き上げられる砂にも塩分が含まれていて、それが、サビの原因になってしまうんです。

特に形が複雑で、普段チェックしにくいクルマの下回りは、サビがとても発生しやすい場所なんです。

そこで大切になってくるのが、海へ行ったら、なるべく早く洗車して、塩を洗い流すこと。もちろん、下回りは重点的に洗うことが重要です。

でも、ひと夏に何度もマリンスポーツを楽しむ方や、海の近くに住んでいる方は、頻繁に洗車をするのは、なかなか大変ですよね。そこで、そんな方にオススメしたいのが、カーディーラーなどで行っている、下回りの防錆コーティングです。これはサビが発生しやすい下回りに、ワックス系の塩害対策用のコーティングを施しておくもの。このコーティングは、サビを防ぐだけでなく、キズの防止や防音効果も発揮してくれます!この夏、何度も海へ行くという方や、おクルマのサビが心配だという方は、
お近くのカーディーラーまで、お気軽にお問い合わせくださいね!

今週は、「夏に向けたおすすめメンテナンス」をテーマにご紹介しました。

◆ 忘れがちなメンテナンス

2023/6/30 UP!

安全で快適なドライブのためには、日頃からの点検や整備が欠かせません。

ただドライバーさんの中には、メンテナンスをうっかり忘れてしまい、そのまま放置してしまっているケースがあるようです。そこで今週は、「忘れがちなメンテナンス」をテーマに、さまざまなポイントを取り上げていきたいと思います。

【エンジンオイルの交換】6月26日(月)

まずは、おクルマのメンテナンスの基本中の基本、「エンジンオイルの交換」です。

ご存知の通りエンジンオイルは、エンジン内部の潤滑などを行い、エンジンをスムーズに回転させる重要なものです。しかしエンジンオイルは、使っているうちに、熱や酸化などによって劣化してしまい、徐々に本来の性能を発揮できなくなっていきます。

例えば、オイルが劣化すると、オイルの粘り気が低下してゆき、サラサラの状態へと変化していきます。こうなるとオイルの大切な性能である、密封性や潤滑性などが、新品の頃に比べて大幅にダウンしてしまうんです。その結果、金属と金属が直接擦れ合うような状態になり、異音がしたり、エンジン音が大きくなったりします。

そこで大切なのが、定期的なエンジンオイルの交換です。エンジンオイルの交換の目安は、クルマやエンジンの仕様によっても異なりますが、一般的なガソリン車の場合、5000キロ走行か、1年程度が目安です。

誰かに指摘される環境にいないと、ついそのまま使い続けてしまいがちな、エンジンオイル。もし、しばらくオイル交換をしていないと思った方は、お早めに、カーディーラーのスタッフなどへ、ご相談くださいね。

【タイヤの点検】6月27日(火)

ところで、みなさんは、愛車のタイヤの状態に、常日頃から注意を払っていますか?

タイヤはクルマを支えている重要なもの。安全に運転するためには、タイヤをいい状態に保つことがとても大切です。そんなタイヤのメンテナンスの、代表的なものの一つが「空気圧のチェック」です。

普段、あまり気にしていない人、結構多いんじゃないでしょうか?タイヤはゴムでできているので、密閉されているイメージがあるかもしれませんね。しかし時間とともに、少しずつですが、自然に空気が抜けていきます。これは走行していなくても同じです。

空気圧が低下すると、路面にかかる圧力が不均一になって、タイヤの肩の部分に負荷がかかり、偏った摩耗の原因になります。これは、タイヤの接地面積が増えて抵抗が大きくなるので、燃費が悪化してしまうことにもつながります。最悪の場合、走行中にタイヤがバーストする可能性もあるんです。

空気圧は、少なくとも1カ月に1回程度、カーディーラーやガソリンスタンドなどで、確認しましょうね。また、タイヤの溝の中に小石が挟まっていることがよくありますよね。これも放置したり、見落としていたりすると良くありません。ゴムを傷めてパンクの原因になるだけでなく、走行中に溝から外れた石が車体や歩行者に当たり、思わぬ事故につながる危険性もあります。

普段から乗車する前には点検を行うようにして、気になる場合はカーディーラーに相談してみてくださいね。

【車内をきれいにしておく】6月28日(水)

ところでメンテナンスというと、「パーツの交換」や、「液体類の補充」「機械的な調整」などを思い浮かべる人が、多いと思います。でも、安全で快適なドライブをするためには、もっと簡単なことも大切なんです。例えば、車内をキレイに保つことです。

みなさんは、ペットボトルや缶コーヒーの空き缶など、床に放置したりしていませんか?こうしたゴミをほったらかしにしていると、何かの拍子に、ブレーキペダルの下に入り込んだりすることがあります。すると、ブレーキを踏み込めなくなって、大変危険です。

そして、ダッシュボードの上や助手席のシートなどにモノを置いていると、ハンドルを切った時など、それが床に落ちることがあります。その際、それが気になって、思わずそちらを見てしまうことがありますよね。ハンドルを切っている最中に脇見運転をする訳ですから、これは非常に危険な行為と、云わざるを得ません。さらに、物が落ちそうになったことに気づいて、手で押さえようとすると、その動きにつられて、ハンドル操作を誤る可能性もあります。

そんな危険なことにならないよう、滑り落ちやすい場所へ、安易に物を置くのはやめましょう。

車内をキレイにしておくことも、クルマの大切なメンテナンスだということ、皆さんもしっかりと覚えておいてくださいね!

【ライトの球切れ】6月29日(木)

夜間走っているクルマのなかに、時々、ヘッドライトやテールランプの片方が切れているクルマを見かけること、皆さんもありませんか?

こうしたライトの球切れは、「整備不良」として道交法違反になる可能性があります。もし検挙されれば、違反点数は1点、反則金は普通車の場合、7000円が科せられます。

でも、自分で運転しているクルマだと、ライトが球切れしているかどうかなかなか分かりにくく、そのままになっているケースが少なくないようです。では、球切れしている場合、どのように確認したらいいんでしょうか?

ヘッドライトであれば、夜間走行している時に、「前方がいつもより暗い」と感じたり、信号などで止まった時に、前のクルマに映るライトが片側だけだったりして、ドライバーさん自身で気づくことがあります。ただ、後ろのランプは、なかなか気づかないことが多いものです。

チェックする方法としては、スモールランプを点けてクルマの外に出て、実際に見て確認する、というのが確実です。でも、それを面倒だという人も多いでしょう。そんな時は、第三者に見てもらうのが一番。

特に、ガソリンスタンドなどでお願いすれば、前後のライトの状態を、定期的にチェックすることができます。そして、ライトの球切れに気付いたら、カーディーラーなどで、速やかに交換してもらいましょうね!

【カーナビの地図ソフトの更新】6月30日(金)

知らない土地でも、的確に道案内してくれるカーナビ。カーナビなしでは考えられないという方、今やきっと多いんじゃないでしょうか。

でも、そんな便利なカーナビでも、新しい道を走っている時、海の中や田んぼの中を走っているように表示されたり、最新の施設を検索しても、出てこなかったりすることがあります。その原因は、カーナビの地図ソフトが古くなっているからです。でも、「もう古いからしょうがない・・・」とあきらめて、そのまま放置していませんか?

そんな状態も、地図ソフトを更新すれば、すっかり解決しますよ!地図ソフトを更新すれば、新しい道路を使った効率のいいナビゲーションをしてくれるほか、フレッシュな電話帳のデータを収録しているので、電話番号での検索も、よりスムーズにできます。

特に6月と11月は、毎年、多くの新しい地図ソフトがリリースされるタイミング。まさに今こそが、更新には絶好のタイミングなんです!ただ地図ソフトの更新方法は、機種によって様々です。まずは、説明書を確認頂くか、お近くのカーディーラーにお問い合わせください!

今週は、「忘れがちなメンテナンス」をテーマにご紹介しました。

◆ 雨の日の視界不良

2023/6/23 UP!

先週は、「雨の日に気をつけたいこと」をテーマに、さまざまな注意点などをご紹介しました。その中でもお話しましたが、雨の日の運転で気をつけなければいけないのが、とにかく周囲の視界が悪くなることです。そこで今週は、「雨の日の視界不良」をテーマに、いろいろなケースの、注意点や対策について、取り上げていきたいと思います。

【雨の日の死角】6月19日(月)

まず雨の日、サイドウインドウや、ドアミラーなどに水滴がついて、横方向や後方を確認しにくくなりますよね。

では、フロントガラスはどうでしょうか?

ワイパーが動いているので、ある程度視界は確保できますが、気をつけなければいけない所があるんです。それは、フロントガラスの両端の部分で、どうしてもワイパーの拭き残しができますよね。ここに歩行者などが重なると、確認しづらくなってしまうんです。ほんのわずかの範囲と思うかもしれませんが、ちょっと離れた歩行者なら、完全にその中に入ってしまいます。さらにその横には、屋根を支える柱・ピラーもありますので、見えづらい死角の範囲はより広くなってしまいます。

また、視界が悪いのはクルマだけではありませんよ。歩行者側も、カサを差しているので視界が制限されるうえ、つい足元を見て歩きがちなので、クルマの存在に気づいていない可能性があります。

ということで、特に右左折する時や横断歩道では、首を左右に振るなどして、死角にいる歩行者を見落とさないよう、十分注意するようにしましょう。

【雨の日の夜はグレア現象に注意】6月20日(火)

ところで夜間の運転は、暗いせいで、もともと昼間より視界がせまいものですが、雨が降ると、より周囲が見えづらくなると、皆さんは感じませんか?

その理由はいろいろあるんですが、その一つが、「グレア現象」です。グレア現象とは、蒸発現象とも呼ばれ、対向車と自分のクルマのヘッドライトが重なる部分で、その間にあるものが見えなくなってしまう現象です。この現象自体は、天気に関係なく起こるんですが、雨が降っていると、状況がさらに悪くなります。

というのも、路面の水に光が乱反射して、対向車がいなくても、センターラインや停止線、横断歩道などが、見えなくなってしまうことがよくあります。そんな状態になると、ドライバーさんは車線などを確認するのについ気をとられ、歩行者などの発見が遅れがちになります。

その結果、雨の日は事故につながる危険性が増すわけです。

ただ、このグレア現象、人間の目の機能によって起きるモノなので、根本的な対策がないのが実情。ですが、そうした現象があることを踏まえて運転することが肝心です。そして、見えない所には「誰もいない」と考えるのではなく、「歩行者がいるかもしれない」と考えることが大切です。

皆さんも、イザという時にすぐ対処できるよう、スピードを控えて、安全運転に徹するようにしてくださいね!

【ガラスの曇り対策】6月21日(水)

今週お送りしているテーマは、「雨の日の視界不良」です。雨の日の運転では、急にフロントガラスなどが曇って来て、前がほとんど見えなくなってしまうことがありますよね。そんな時、皆さんはどのように対処していますか?

ガラスの曇り対策としては、何はともあれ、エアコンのスイッチを入れてみましょう。設定温度に関係なく、エアコンのスイッチを入れることで除湿でき、曇りを防ぐ効果があります。その際は、「外気導入」にしておくのがおすすめ。雨が降っている外の方が、湿度が高そうに思いますが、外の方が気温が低ければ、車内より湿度が低い場合が多いそうです。

また、デフロスターも曇り取りに効果的です。デフロスターは、フロントガラスに温風を吹き付けて、曇りの原因である結露した水分を乾燥させ、除去する装置です。コントロールパネルにあるデフロスターのスイッチには、扇型に3本の波線が入ったマーク描かれています。

なお、ガラス面が汚れていると、汚れの粒子に水分が付着して曇りやすくなるそうです。日頃から、ガラス面の内側もきれいにしておきましょう。そして窓の内側を、曇り止め効果のある、ガラスクリーナーで拭いておくのもオススメですよ。

クリアな視界をキープすることは、安全運転の基本です。曇りが出た状態で、無理に運転を続けるのは、絶対にやめてくださいね!

【視界の悪い時には昼でもヘッドライト】6月22日(木)

「雨の日の視界不良」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。

大雨が降ると、昼間にも関わらず薄暗く、辺りが見えづらくなることがあります。そんな時は迷わず、ぜひヘッドライトを点灯しましょう。といっても、それは自分の視界を確保するためだけではありませんよ。周りの人に、自分の存在を知ってもらうためでもあるんです。

大雨が降っている時は、ただでさえ辺りの視界が悪くなります。

落ちてくる雨粒だけでなく、ドアミラーに水滴が付着して、後方などを確認しづらくなります。さらに高速道路などでは、クルマが巻き上げた水しぶきも加わり、ミラーだけでは、すぐ後ろのクルマの姿も確認できないほどです。そんな時に有効なのがヘッドライトです。ヘッドライトを点けていれば、周囲のクルマや歩行者などに、自分の存在をアピールできます。

ただ街なかを見ていると、雨の中で、スモールランプだけを点灯しているクルマをよく見かけます。きっとドライバーさんに、昼間にヘッドライトを点けることへの抵抗感が、少なからずあるのかもしれませんね。でも、スモールランプだけでは、少し距離が離れると、確認しづらくなることがよくあります。

大雨で視界が悪い時には、相手から存在を認識してもらうためにも、ぜひヘッドライトを点けるようにしましょう。


【雨の日のバックは注意】6月23日(金)

視界が悪くなる雨の日、十分気をつけなければいけないのが、「バックさせる時の運転」です。

横のガラスにも水滴がついていますし、ドアミラーにも水滴が付いていると、二重に雨粒が邪魔をして、後方を確認するのが難しくなります。

また本来バックする時には、窓を開けて左右や後方を確認するのが理想ですが、雨が降り込んで来るので、現実にはそれも難しいですよね。ただ最近のクルマは、バックモニターを備えているモデルが多いので、「後ろを見たり、窓を開けたりしなくても大丈夫!」という方が、結構いらっしゃるかもしれません。しかしバックモニターも、あまり強い雨だったり、カメラに水滴が付いていたりすると、やはり後方が見えづらくなってしまいます。

そもそもバックモニターは、あまり広い範囲を映し出すことができず、左右から接近してくる歩行者などがいても、確認できません。バックモニターに頼り切るのは、あまりいいことではないんです。

ということで雨の日には、バックするスペースの安全をあらかじめ確認し、実際に振り向いて、後方を見ながらバックするようにしましょう。また歩く程度の速度で、ゆっくりと行うのが大事なポイントですよ。

今週は、「雨の日の視界不良」をテーマにご紹介しました。

◆ 雨の日に気をつけたいこと 

2023/6/16 UP!

いよいよ、本格的な雨のシーズンですね。しとしとじめじめとした日々が、しばらく続くことになります。

雨の日のドライブは、安全運転のためにも、注意するべき点がいろいろあります。そこで今週は、「雨の日に気をつけたいこと」をテーマに、さまざまなポイントをご紹介していきたいと思います。

【雨の日の運転の基本】6月12日(月)

初回の今朝は、雨の日の運転の基本について、改めてチェックしておきましょう!

まず雨の日は、路面が濡れて滑りやすくなります。そのため乾いた路面よりも、危険に気づいてブレーキを踏んでから、止まるまでの距離が長くなってしまうんです。とにかく、スピードを抑えて走ることが大切です。車間距離も、いつもより長くとっておくようにしましょう。

そして、雨の日、最も多く発生しているのが、スリップによる事故です。スピードが速いままカーブに進入してスリップするほか、前のクルマを追い越そうと急加速した時に、直線でスリップしたり、轍の水たまりに入った時にスリップしたりと、いろいろなシチュエーションで起きているようです。普段以上に、慎重な運転を心がけてくださいね。

また、雨の日の運転で重要なのが、周囲の安全確認です。ウインドウやドアミラーに雨粒が付くと、どうしても周囲を確認しづらくなります。特に後方から接近してくる、車体の小さなバイクや自転車は、見落としてしまいがちです。そこで、左折や進路変更をする時には、ドアミラーをよく見るだけでなく、実際に振り返って、自分の目で安全を確認するようにしてくださいね。

【雨の時の歩行者や自転車の動き】6月13日(火)

今朝取り上げるのは、雨の日の歩行者や自転車についてです。雨の時、歩行者などは普段とは違う、意外な動きをすることがあるので、普段よりも注意しなければいけません。

まず雨が降り始めると、カサを持っていない歩行者や自転車は、なるべく濡れまいとして、先を急ぎがちになります。すると、安全確認を十分しないまま道路に飛び出したり、横断したりすることがあるんです。

また、カサを差している歩行者も要注意です。カサによって周囲が見えづらくなりますし、カサに当たる雨音などのせいで、クルマが接近していることに、気づきにくくなります。そのため思わぬ動きをする可能性があるんです。そして、歩道の反対側からカサを差した別の歩行者が歩いて来たり、前方に大きな水たまりなどがあったりすると、それをよけようとして、急に道路へ出てくることがあります。ということで、雨が降っている時は、歩行者や自転車の動きを予想しながら、クルマの接近に気づいていないかもしれないと考えて、深く注意を払うことが大切です。

ちなみに、カサを差して自転車に乗っている人を見かけることがありますが、これは違反行為です。しかも、片手運転になるので不安定な上、風にあおられて突然転倒することもあります。さらに、雨に濡れるとブレーキの効きが悪くなりますので、交差点などで止まり切れず、飛び出してくることがあるかもしれません。

皆さん、カサを差している自転車には、十分気をつけてくださいね!

【ハイドロプレーニング現象が起きたら】6月14日(水)

ところで皆さんも、「ハイドロプレーニング現象」という言葉、耳にされたことがあると思います。

クルマは、水たまりの上などを走行した時、タイヤの溝によってその水を排水し、タイヤがグリップするようになっています。しかし、その排水が追い付かず、タイヤと路面の間に水の膜が出来てしまうことがあるんです。すると、タイヤが水に浮いたような状態になり、ハンドルやブレーキが効かなくなってしまいます。これが、「ハイドロプレーニング現象」です。

もしそんな状態になったら、どのように対処したらいいんでしょうか?まず大切なのは、クルマが滑り出したことに驚いて、急ハンドルや急ブレーキなどを、かけないことです。もしそんなことをして、急にグリップが戻った場合、クルマがスピンするなど挙動が大きく変化して、とても危険です。そこで、もしクルマが滑り始めたら、アクセルを少しだけ戻して、できるだけ何もせず、タイヤのグリップが回復するのを待ちましょう。

そして、それ以上に大切なのが、勿論、ハイドロプレーニング現象を起こさないことです。まず、摩耗したタイヤでは排水がうまくできません。早めに新しいタイヤへ交換しましょう。また空気圧が不足している場合も、排水しづらくなり、グリップを失いやすくなります。さらにスピードの出し過ぎも、ハイドロプレーニング現象の大きな原因です。

日頃からの整備の徹底、そして雨の日はスピードを抑えて、安全運転をお願いします!

【他車の水しぶきに慌てない】6月15日(木)

大雨の日に運転していると、前のクルマや隣の車線を走るクルマがはね上げる水しぶきで、一瞬、前が見えなくなった経験、みなさんもあるでしょう。特にトラックなどの大型車の場合、大きな水しぶきで、視界が妨げられるだけでなく、その勢いの激しさにビックリすることありますよね。

そんな時、思わずハンドルを切ったり、急ブレーキを踏んだりすると、運転操作を誤る可能性があって、大変危険です。水しぶきを浴びたらハンドルをしっかり持って、視界が回復するのを待ちましょう。

ただ、こうした他のクルマが起こす水しぶきに、いちいち驚いたり、動揺したりしていたら、安全運転に関わります。では、どうしたらいいんでしょうか?

まず前を走るクルマの水しぶきを受けないためには、簡単な解決方法がありますよね?そう、しっかり車間距離をとることです。十分離れていれば、水しぶきは届きません。そして、対向車や後続車については、対向車線の状況や後続車をこまめにチェックするようにします。対向車が大型車だったり、後続車が自分のクルマを追越したりしそうな時は、水しぶきを浴びるかもしれないと予測して、身構えておきましょう。そうすれば、いざ水しぶきを浴びても、あわてることなく冷静に対応できるはずです。

みなさんも、十分気をつけてくださいね!

【水はね・泥はねに注意】6月16日(金)

雨の日、水たまりの上を走って、水や泥を、歩行者にかけてしまった・・・。そんなシチュエーション、皆さんも経験されたこと、あるかもしれませんね。

でも実はコレ、道路交通法違反なのをご存知だったでしょうか?大型車の場合は7000円、普通車は6000円の反則金が課せられます。そのためドライバーさんは、歩行者の近くでは水をはねないように、注意して運転する義務があるんです。

では具体的に、どれくらい気を付けて走行すればいいんでしょうか?

JAF・日本自動車連盟では、歩道寄りの轍にある、深さおよそ1センチの水たまりをクルマが通過した時に、50センチ離れた歩行者に、どのくらいの水がはねるかを、走行速度を変えながら実験を行っています。それによりますと、時速40キロで水たまりを通過すると、身長150センチ程度の歩行者の肩の高さまでしぶきが上がり、およそ2メートルの距離まで水がはねたそうです。次に、その半分の時速20キロでは、だいぶ小さくなったものの、歩行者の太ももぐらいの高さまで水しぶきがあがりました。結局、50センチ離れた歩行者に水はねが届かなくなったのは、時速10キロで走行した時でした。

水はねは、ドライバーさんが思った以上に大きいものなんです。雨の日、歩行者などのそばを通行する際は、十分気をつけてください。

◆ 千葉県の灯台

2023/6/9 UP!

季節は初夏。天気のいい日に海岸線などをドライブすると、気持ちのいい時期ですね。

そんな海沿いの風景で、フォトジェニックなものの一つが、灯台じゃないでしょうか?特に白亜の灯台は、青い海によく映えます。

そこで今週は、「千葉県の灯台」をテーマに、代表的な灯台を取り上げていきたいと思います。

【洲埼灯台】6月5日(月)

まずピックアップするのは、館山市にあります、「洲埼灯台(すのさきとうだい)」です。「洲埼灯台」は、大正8年・1919年に点灯を開始した灯台で、高さはおよそ14.75メートル。国の登録有形文化財にもなっているんです。房総半島南部の、最も西に建っているこの灯台。対岸の三浦半島にある「剱埼灯台」と共に東京湾の入口を示していて、航行する船の安全を支えています。

現在、灯台の中に入ることはできませんが、敷地内が眺望台になっていて、眺めはまさしく絶景!晴れた日には、富士山や伊豆半島、三浦半島まで見渡すことができます。また、夕暮れの景観も素晴らしく、ロマンチックな雰囲気が漂うことから、「恋人の聖地」にも認定されていますよ!

そんな「洲埼灯台」は、富津館山道路の富浦インターから40分ほどの場所にあります。

【野島埼灯台】6月6日(火)

続いてご紹介するのは、南房総市にあります「野島埼(のじまさき)灯台」です。
房総半島・最南端の岬に立つ、八角形をした白く美しいこの灯台は、幕末の慶応2年・1866年、
アメリカ・イギリス・フランス・オランダの4か国と結んだ「江戸条約」によって設けられた、日本初の洋式灯台8つのうちの一つです。

明治2年・1869年に完成したんですが、残念ながら、関東大震災で倒壊。その後、大正14年・1925年に再建されました。高さおよそ29メートルのコンクリート造りで、白く輝く姿も美しく、「日本の灯台50選」にも選ばれています。

そしてこちらは、全国に16しかない「のぼれる灯台」の一つでもあります。螺旋階段を登った先にある展望台からの眺めは素晴らしく、絶えず岩場に打ち寄せる太平洋の荒波は、まさに圧巻です!また隣接する「野島埼灯台資料展示室・きらりん館」には、貴重な資料も展示されていますよ。

そんな「野島埼灯台」は、富津館山道路の富浦インターから国道127号、県道86号などを経由して、20キロほどの場所にあります。

【太東埼灯台】6月7日(水)

次にピックアップするのは、いすみ市にあります、「太東埼(たいとうさき)灯台」です。

九十九里浜の最南端にある太東埼に建つこの灯台。岬からは太平洋の大海原を一望できます。鉄筋コンクリートづくりの灯台は白亜の円筒形で、高さは15.9メートル。その光は、およそ41キロ先まで照らしているそうです。

こちらは、第二次大戦後、旧・太東村が設置した灯台を、昭和25年、国に移管されたのを機に改築されました。昭和27年には、海抜およそ63メートルの山の上に移され、その後、大規模ながけ崩れがあったため、昭和47年、現在の場所に移されたそうです。以前は、灯台守がいたそうですが、現在は無人の灯台になっています。

この灯台の脇の広場からの眺めは大そう素晴らしく、九十九里浜から大原の「日在(ひあり)海岸」までを眼下に見ることができます。紺碧の空と海、そこに広場の白い柵が印象的で、「ちば眺望100景」にも選ばれているほか、「恋する灯台」にも選ばれています。

そんな「太東埼灯台」は、千葉東金道路の東金インターから東金九十九里有料道路、九十九里ビーチラインを経由して45分ほどの場所にあります。

【犬吠埼灯台】6月8日(木)

全国に16しかない、「のぼれる灯台」の一つとして、南房総市白浜の「野島埼灯台」をご紹介しましたが、実は千葉県には、もう一つ「のぼれる灯台」があるんです!

それが銚子市の「犬吠埼(いぬぼうさき)灯台」です。

犬吠埼灯台は、銚子半島の最東端、太平洋に突き出した犬吠埼にあって、高さはおよそ31メートル。レンガ造りの建築物としては、青森県にある「尻屋埼灯台」に次ぐ高さを誇っているんです。99段のらせん階段を登ると太平洋を見渡す雄大な景色を目にすることができますよ!

またこの灯台には、真っ白に塗られた昔ながらの丸形のポストが設置されていて、実際にハガキや手紙を出すことができます。ホワイトデーに設置されたので、「恋愛が成就するポスト」とか、「幸せを呼ぶポスト」「願いが叶うポスト」などと呼ばれているんだそうです。

ちなみに、こちらから郵便を出すと、灯台が描かれた消印を押してもらえるそうです。願い事のある方、ここから手紙を出してみてはいかがでしょうか?

そんな「犬吠埼灯台」は、東関東自動車道の佐原・香取インターから国道356号線などを経由して、およそ42キロの場所にあります。

【飯岡灯台】6月9日(金)

最後に取り上げるのは、旭市にあります「飯岡(いいおか)灯台」です。

屛風ヶ浦の西端、刑部岬に建つこちらの灯台は、高さ60メートルの断崖の上にある「上永井自然公園」の中にあって、昭和31年10月から点灯を開始しました。その白亜の灯台は、岩井俊二監督の出世作として知られる「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」の重要な舞台になったことでも知られています。

灯台の中には入れませんが、お隣にある「飯岡刑部岬展望館~光と風~」から景色を楽しむことができます。展望デッキには双眼鏡も設置されていて、太平洋と九十九里浜の湾曲した長い海岸線が一望でき、屋上展望台からは、360度のパノラマを堪能できますよ!

入場は無料で、開館時間は、9時から夕方5時まで。1階トイレと3階「光と風のデッキ」は、終日利用できます。

そんな「飯岡灯台」は、銚子連絡道路の横芝光インターから国道126号を経由して27キロほどの場所にあります。

今週は千葉県の灯台から5つご紹介しましたが、お出かけになる場合は、その場の状況に応じて自己判断でマスクを着用するなど、感染対策への配慮をお願いします。

◆ 雨の季節に備える

2023/6/2 UP!

もうすぐ6月。本格的な雨のシーズンがやって来ますね。

雨の日でも、安全に、そして快適に運転するためには、おクルマの雨への備えが欠かせません。そこで今週は、「雨の季節に備える」をテーマに、さまざまなポイントをチェックしていきたいと思います。

【ワイパーの交換】5月29日(月)

まず、今朝お話するのは、雨の日の視界を確保するために絶対無くてはならない、ワイパーについてです。

一年中、雨が降れば目の前で頑張ってくれているワイパー。ただ、あまりに身近なためか、その大切さを特に意識したことがない、なんて方も、結構いらっしゃるようです。しかしワイパーは、ゴムで出来た部分も、それを支えるワイパーブレードも、時間が経つにつれて劣化してしまうもの。すると、どうしても雨を拭き取る性能が低下してしまい、クリアな視界を確保できなくなってしまうんです。

ワイパーの拭き取りムラなどは、雨の時の視界が悪くなるだけでなく、目の疲労も増大させるため大変危険です。そこで欠かせないのが、適切な交換です。特にワイパーラバーは、簡単に交換できますので、拭き残しや、ワイパーを動かした時に気になる音が出始めたら、早めに交換するようにしましょう。また、ガラス面にワックスなどの油分が付着した場合は、きれいに掃除しておくようにしましょうね。放っておくと、ゴムの劣化が進んで、より拭きムラが大きくなってしまうんです。

みなさんも、身近なワイパーだからこそ、日頃からもっと注意を払うようにしてくださいね。

【タイヤの状態のチェック】5月30日(火)

雨の日、安全に走行するために不可欠なのが、タイヤの状態のチェックです。そのポイントといえば、まず思いつくのが「溝」でしょう。タイヤの溝は、タイヤと路面の間にある雨水を排水し、タイヤをしっかり接地させるという大切な役割があります。もしこの溝が浅くなっていると、排水が十分にできず、スリップする危険性も…。そのため、タイヤの溝はとても重要なんです。法律上では、溝が1.6ミリ未満になったタイヤは、使用してはいけないことになっています。しかし、それまでは安全、という意味ではありませんよ!

実は、溝の深さが新品の状態から半分程度に減ってしまうと、ブレーキペダルを踏んでから停まるまでの制動距離が、急速に長くなってゆくといいます。つまり、法律的には使用できても、安全性がどんどん低下していくということ。早めに交換するように心がけましょう。

ただし、「溝が十分残っていれば安心」とは言い切れないのがタイヤ。というのも、ゴムで出来ているタイヤは、時間が経つうちに変質して、硬くなっていきます。すると、路面にしっかりグリップせず、濡れた路面で、スリップしやすくなってしまうんです。

どのぐらいの期間使うと、ゴムが劣化するかは、使用頻度や保管状況によって変わるので一概には言えません。ただ5年ぐらいが、一つの目安になるようです。それ以上使用する時は、日常の点検のほか、そのまま使えるかどうかを、カーディーラーのスタッフなどに見てもらうようにするのがオススメですよ。

【クルマを守るボディコート】5月31日(水)

雨が降ると、クルマは単に水に濡れるだけではありません。雨には、ホコリや油分などさまざまな汚れが溶け込んでいるので、それがクルマに降り注ぐということになります。また、それをそのまま放置していると、クルマの塗装にダメージを与えることもあるんです。

雨が降る度に洗車できればいいんですが、そんな頻繁にだと大変ですよね。そこで雨による汚れから、おクルマを守るためにしておきたいのが、日頃からのボディコートです。市販されているコート剤もありますが、手間や品質の面など考えれば、カーディーラーなどで行っているボディコートが、断然オススメ!そうしたボディコートには、大きく分けて2つのタイプがあります。1つは「撥水タイプ」と呼ばれるもの。ボディにツヤと光沢を出し、はじいた水がボディ表面をコロコロところがり、洗車しやすいのが特徴です。また、コーティングによって汚れが取れやすくなります。

もう1つが、「低撥水タイプ」です。こちらはコーティング被膜によって、水がボディ表面を薄い膜となって広がり、汚れを浮かして、流し落としてくれます。皆さんもぜひ、本格的な雨のシーズンの前に、おクルマを守るボディコートを試してみてはいかがでしょうか。

【油膜を取ってキレイな視界を確保】6月1日(木)

雨の中でもクリアな視界を保つためには、ワイパーの点検・交換が大切……というお話をしました。ただ、どんなにワイパーをかけても、視界の邪魔になるものがあります。それが…そう、「油膜」です。

雨の日、特に夜などは、対向車のライトに照らされてギラギラとガラス面が反射して、前が見えづらくなる油膜。一体何が原因なんでしょうね?

その原因とされているのが、道路の油分を含んだ水や、排気ガスを含んだ雨などがガラス面に付着すること。またワックスをかけているクルマなら、それが雨などによって流れ落ち、ガラスに付着することもあります。さらに、ガラスのコーティング剤が溶け出すことで、油膜の原因になることもあるんです。つまり、普通にクルマに乗っていればついてしまうので、実は防ぎようがありません。そうなると、しっかりメンテナンスするしかないですよね。

軽いものなら、スプレー式の油膜取りで、落とすことができるかもしれません。しかし、しっかりこびりついたものだと、専用のクリーナーを使い、こすり落とすのが一番確実ではありますが、ただコレ、意外と手間がかかるんですよね。そこでオススメしたいのが、カーディーラーなどのプロに任せること。特にミニバンなどに乗っている方なら、フロントガラスも大きくて、自分でやろうと思うと結構大変です。実は、いつも油膜が気になっていた…という方は、この機会にぜひキレイにして、クリアな視界を確保してくださいね!

【ガラスコートもおすすめ】6月2日(金)

フロントガラスの油膜についてピックアップしましたが、せっかく油膜を取ってピカピカにするなら、
雨粒をはじき、クリアな視界をより確保できるガラスコートをしておくのが、やっぱりオススメです!

ガラスコートは、コーティング剤を塗ることによって、ガラス面に水をはじくコーティング被膜をつくり、付着した水滴を、小さな水玉にして視界を確保します。

さらにガラスコートをしておくと、汚れや油膜が付きにくくなり、付いた場合でも落としやすくなります。また、これからの夏のドライブで厄介な、虫の死骸などが付いても取りやすくなるんです。

今では、カー用品店などに行けば、こうしたガラスコート剤がいろいろ販売されているので、最近は、利用している方も増えているでしょう。ただ気をつけたいのは、昨日ご紹介した「油膜」です。油膜が付いた状態でこうしたガラスコートをしても、効果や持続期間が半減してしまう可能性があるんです。

そこでオススメは、カーディーラーなどで、油膜取りからガラスコートまでお願いすること。プロの仕事で、ビックリするほどピカピカに仕上げてくれますよ。

クリアな視界は、安全運転の基本です。みなさんもしっかり対策してくださいね!

◆ 山でのドライブで気をつけたいこと

2023/5/26 UP!

5月も下旬になり、今まさに新緑が気持ちのいい季節ですね。そんなこの時期、キャンプ場などを目指し、山あいの道を運転する機会も増えるでしょう。でも、そんな山あいをクルマで走る際には、町なかでの走行とは違った注意点が必要な場合もあります。

そこで今週は、「山のドライブで気をつけたいこと」をテーマに、いくつかの注意点を取り上げていきたいと思います。

【「落石のおそれあり」の標識を見たら】5月22日(月)

まず山道を走っていると、「落石のおそれあり」という崖からの落石を描いた黄色い警戒標識を目にすることがありますよね。この標識は、「この先に路側より落石のおそれがあるため、車両の運転上注意が必要である」ということを意味しています。

でも、「突然落ちて来る石に、どうやって気をつけたらいいの?」と思ったことがある方、いらっしゃいませんか?実は、この標識を見かけた時に気をつけたいのは、「落ちて来る石」だけでなく、「道路に落ちている石」にも注意しなければいけないのです。

山道ではカーブが多く、見通しがきかない所が少なくありません。そんな所に不用心に突っ込んで行って、大きな石が落ちていたら、大事故につながりかねません。また、10センチ程度の比較的小さな石でも、踏み越えれば、運転操作を誤る可能性は十分にあって、対向車線に飛び出したり、ガードレールや崖に衝突したりすることだってありえます。

ということで、この「落石のおそれあり」の標識を見かけたら、路面の状態に十分注意を払いながら、
見通しの悪いカーブでは、速度を落として慎重に運転するようにしてくださいね。

【山道でのクラクション】5月23日(火)

以前このコーナーでも、町なかの普通の道路でむやみやたらにクラクションを鳴らすのは「交通ルール違反」だということをご紹介しました。

実はクラクションは、鳴らしていい場所、鳴らさなければいけない場所が、道路交通法で決められていて、それ以外の場所では、危険を回避するためにやむを得ない場合を除いて、鳴らすことはルール違反なんです。では、どんな場所でクラクションを鳴らすかといいますと、原則として「警笛鳴らせ」の標識がある場所です。
 
この標識は、右向きのスピーカーのようなものから、2本、右方向の上下に稲妻のような絵柄が延びている青い標識で、立っている場所は主に、見通しの悪い山間部です。山道を走っていてこの「警笛鳴らせ」の標識を見たら、クラクションを鳴らすのが義務です。

一方、その標識の下に区間を表す矢印が付いている時は、その区間にある、左右の見通しの悪い交差点や曲がり角、上り坂の頂上などを通過する時、クラクションを鳴らさなければいけません。

ちなみに、どうしてそうした場所でクラクションを鳴らさなければいけないかというと、見通しの悪い場所で、音によって周囲のクルマなどに、自分の存在を知らせるためです。皆さんも、ぜひ正しくクラクションを使って、山道を安全に通行してくださいね。

【長い坂道を下る時には】5月24日(水)

「山のドライブで気をつけたいこと」をテーマにお送りしている今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。

ところで、山道での運転で、大切な鉄則の一つに「長い下り坂では、フットブレーキばかりを多用しない」というものがあります。きっと皆さんも、教習所などで教わったことでしょう。

長い下り坂でフットブレーキを使いすぎると、二つのブレーキトラブルが発生する可能性があります。その一つが、「フェード現象」です。フットブレーキを踏み続けていると、ブレーキディスクとブレーキパッドが接し続け、ブレーキパッドが高熱になる恐れがあります。実はブレーキパッドには、その素材に応じた許容温度があって、その温度を超えてしまうと、摩擦係数が下がり、ブレーキが一気に効かなくなってしまうんです。この状態を、「フェード現象」といいます。

そして、さらにフットブレーキを使いつづけると、ブレーキペダルを踏んだ力をブレーキに伝える液体・・いわゆる「ブレーキフルード」に、熱が伝わって沸騰し、中に気泡が出来てしまうんです。そうなると、いくらブレーキペダルを踏んでも、その力は気泡をつぶすだけで、ブレーキパッドに伝わらなくなってしまいます。これが二つ目のトラブルで、「ベーパーロック現象」といいます。

そんな、「ブレーキが効かない」という恐ろしいトラブルを防ぐためにも、長い下り坂では、シフトダウンなどエンジンブレーキを併用しながら、スピードのコントロールを心がけてくださいね。

【下り坂でブレーキが効かなくなったら!?】5月25日(木)

長い坂道をフットブレーキばかり使って下っていると、「フェード現象」や「ベーパーロック現象」によって、ブレーキが効かなくなる危険性があるというお話をしました。では、実際に坂道を下っている時に、もしもブレーキが効かなくなったら、その時、皆さんはどうしますか?

そんな緊急時は、原因をあれこれ考えるよりも、とにかくクルマを停めなければ、いけません!停まらなければ、先に待っているのは恐ろしい大きな事故です。

その際、まずしなければいけないのは、シフトダウンして、エンジンブレーキをかけることです。そして、サイドブレーキも引きましょう。ただし、一気にサイドブレーキを引くと、後輪がロックしてスピンをする恐れがありますので、何回かに分けて、引くようにしてくださいね。

それでも止まらなければ、多少強引な方法でも、クルマを停めることが最優先となります。

例えば、クルマをガードレールにすり寄せたり、山側の溝に車輪を落としてみるのもいいでしょう。
また山道では、ブレーキ故障に備えて、砂利などが積まれた「緊急避難所」が設けられている場合があります。そうした場所があれば、迷わず利用してくださいね。

でも、できればそんな事態にならないことが、もちろん一番です。
ブレーキトラブルを未然に防ぐためには、長い下り坂では、フットブレーキだけに頼らず、エンジンブレーキを併用するのがポイント。日頃からブレーキの点検・整備を、くれぐれもお忘れなく!

【未舗装路に遭遇したら】5月26日(金)

「山のドライブで気をつけたいこと」最後にご紹介するのは未舗装路について。

山あいへお出かけすると、場所によっては舗装されていない道路に出くわすことがあります。そうした未舗装路を好む方も、ドライバーさんの中にはいますが、基本的にそのような道を走ることはお勧めできません。というのも、未舗装の道路の中には、一部分だけ砂利道となっていたり、道の凹凸が激しかったりして、ハンドルを取られてしまう危険性があります。ましてや雨が降ったりすると、さらに状態は悪くなり、場合によっては、スタックして抜け出せなくなる事態も考えなければいけません。

段差や陥没のほかにも、とがった石があったりして、パンクする恐れもあります。また砂利道では、石が跳ねてボディなどにキズが付くこともあるので、クルマをきれいに乗りたい方は、そうした道は避けた方が無難でしょう。もしやむを得ず、未舗装路を走行しなければならない場合は、細心の注意を払う必要があります。

例えば、発進する時、アクセルを強めに踏むと、スリップする可能性があります。アクセルはゆっくりと踏んでいくようにしましょう。そしてブレーキも効きにくいので、先々の路面状況は早めに確認し、
手前からゆっくりとブレーキを踏むようにしてください。さらに急ハンドルも、スリップにつながり易いので、注意しましょうね。

今週は、「山のドライブで気をつけたいこと」をテーマにご紹介しました。

◆ 自転車に注意

2023/5/19 UP!

今年4月1日、自転車に乗る時に、ヘルメットの着用が努力義務になったのは、皆さんもご存知だと思います。どうして、自転車でもヘルメットをかぶらなければいけないかといいますと、それだけ自転車での死亡事故が多いからです。自転車事故でヘルメットを着用していない場合の致死率は、着用している場合と比べて2倍以上も高くなったというデータが、近年ではあるんです。

もちろん、クルマのドライバーさんは、そうした自転車を保護し、事故を防止する義務があります。

そこで今週は、「自転車に注意」をテーマに、さまざまな注意点などをご紹介していきたいと思います。

【自転車との出会い頭の事故に注意】5月15日(月)

ところで、自転車とクルマの交通事故で、目立って多いのはどんな状況の事故か、ご存知でしょうか?
それは、「出会い頭の事故」で、実に半数以上を占めています。

特に注意しなければいけないのが、信号機のない交差点です。

住宅街には見通しの悪い交差点がたくさんあって、そこから自転車が飛び出してくることが、よくあります。そのため、「一時停止」の標識や道路標示がある場合は、必ず止まって安全確認をしなければいけません。

では、そうしたものがない交差点では、そのまま通過していいのでしょうか?

もちろん、そんなわけはありませんよね!徐行するなどして、必ず安全を確認するようにしてください。また住宅街には、丁字路がいくつも続いている道路があります。その多くも、見通しの悪い危険な交差点なので、十分にスピードを落として、走行するようにしてくださいね!

【5月・6月は高校1年生の自転車に注意】5月16日(火)

4月は、小学1年生が入学したばかりで、歩行中の子供の事故が増える時期です。一方、5月・6月は、特に高校1年生の自転車事故が多くなる、ということを、皆さんはご存知だったでしょうか?

これは、「自転車の安全利用促進委員会」が2017年5月に公表した、「中高生の自転車事故実態調査」で判明した内容です。そのデータによりますと、2015年に発生した、高校生の通学時の自転車事故のうち、およそ半数が高校1年生の時に起きているんだそうです。さらにそれを月別で見ると、「5月・6月」が他の月に比べて1.4倍と、目立って多かったといいます。

でもどうしてこの時期、高校1年生の自転車事故が多くなるんでしょうか?まず高校生は、中学生と比べると、通学路が長距離になる傾向があります。そのため高校生になって、初めて自転車通学をするという人や、距離が中学の時より長くなったという人も多いでしょう。ただ4月は、まだ緊張感をもって走っていたものの、5月・6月になって慣れてくると、注意不足を招く上、危険な場所もまだよくわかっていないため、事故を起こしやすくなると考えられるそうです。

そうした事故の発生場所としては、センターラインや歩道のない裏道交差点での割合が最も高く、そのおよそ9割が、クルマとの出会い頭の衝突なんだそうです。

そこでドライバーさんは、特にこの時期、裏道の交差点などでは、「自転車が飛び出してくるかもしれない」…と考えて、徐行するか、一時停止するなどして、十分に安全確認するようにしてくださいね!

【自転車との意識のギャップを理解する】5月17日(水)

クルマを運転している時、ヒヤリとさせられることが多いのが、「自転車の無謀な運転」です。

自転車は道路交通法では軽車両に分類され、いわば「クルマの仲間」です。それだけに本来なら、様々な交通ルールがあるのですが、それが守られていないケースが多いようです。

実際、警察庁の統計によりますと、2022年中に発生した自転車に乗っている時の交通事故で、死者の78.0%、負傷者の63.6%で、自転車の側にも何らかの法令違反が認められたそうです。

ただ、残念ながら自転車に乗っている人の多数は、「車両」を運転しているという意識が低く、安易な行動を取りやすい傾向があります。例えば、一時停止の標識が自転車側に出ていたとしても、停止線で止まらずに出てくるケースが多くなっています。

でも、ルール違反をしたのが自転車だからといって、それで交通事故を起こしていい、仕方がない、というワケは勿論ありません。自転車に乗っている人は、事故になると大きなダメージを受け、死亡したり、重傷を負ったりしやすいものです。そこでドライバーさんは、自転車側との意識のギャップを理解し、「自転車は止まらないかもしれない」という前提で危険予測をして運転することが大切なんです。

クルマには、自転車を保護し、事故を防止する義務があります。ルールを守らない自転車に対して思うところはあるかもしれませんが、その動きに十分注意を払い、事故防止に努めてくださいね!

【自転車への追突に注意】5月18日(木)

クルマと自転車の事故にもいろいろな形がありますが、中でも死亡事故が最も多いのが、追突事故なんだそうです。特に、昼間と夜間で比べると、追突による死亡事故は、圧倒的に夜間に多いといいます。

その原因としては、自転車側からすると、後ろから接近してくるクルマに気付かず、避けることもできないままに追突され、死亡事故に至っていると考えられます。

逆にクルマからすると、自転車は見落としやすいという事情もあるようです。

さらに、自転車のなかには、夜間走行に備えて、後部に点滅ライトを付けたものもありますが、ほとんどの場合は、泥除けカバーとペダルの所に、小さな反射器材が付いているだけです。ただこの反射器材、遠くからではよく見えないことも多く、発見しにくいようですね。そんなこともあって、クルマのドライバーさんは、追突する直前まで自転車に気づかず、減速しないまま衝突して死亡事故に至ることが多いようです。

そこで、そんな追突事故を防ぐためには、特に夜間であれば、極力ライトを上向きにして、早めの発見に努めましょう。そして自転車を発見したら、自転車との間隔を十分にとって、慎重に追い越すようにしてください。

また自転車は、駐車車両などの障害物をよけるため、道路の中央に出てくることがあります。自転車の前方の状況にも目を配り、進路変更など、その動きを予測した運転を心がけましょうね。

【雨の日の自転車に注意】5月19日(金)

「自転車に注意」をテーマにお送りしてきた今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」ですが、いよいよ梅雨の季節がやって来ますね。

雨の日には、自転車を利用する人は減るものの、それでもゼロということにはなりません。ただ、雨の日の自転車の運転は、さまざまな危険を伴いますので、近くを走るクルマも、十分に気をつけたいものです。

雨の日、自転車に乗っている人が事故に遭う場合、その原因は大きく分けて2つあります。

1つは、傘を差したり、カッパを着たりすることで、左右の視界が遮られ、近づいて来るクルマに気が付かなかったり、気が付くのが遅れたりするためです。そして、もう1つの原因が、自転車のブレーキが、雨に濡れると効きが悪くなることです。そのためいつもの調子でブレーキをかけても、思ったように止まれず、クルマなどに衝突してしまうことがあります。

ということで、雨の日に運転していて、傘を差したり、カッパを着ている自転車を見かけたら、クルマの接近に気づいていないかもしれない、と考えた方がいいでしょう。また、交差点に近づいて来る自転車は、止まり切れずに飛び出してくる可能性もあると想定して、スピードを落とし、その動きに注意を払うようにしてくださいね。

今週は、「自転車に注意」をテーマにご紹介しました。

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