2025/5/16 UP!
新緑の季節。 さわやかな風を受けながら、ふらっと自転車でお出かけするのも、気持ちのいいシーズンですね。そんな時期だからこそ、クルマを運転している方は、自転車との事故には、ぜひ注意していただきたいところです。
そこで今週は、「自転車との事故に気を付けよう」をテーマに、様々な注意点などを取り上げていきたいと思います。
【自転車との出会い頭の事故に注意】5月12日(月)
警察庁交通局の統計によりますと、2023年に、自転車に乗っている時に起きた車両相互の事故は全国で6万3629件あったそうですが、そのうちの52.9%、実に半分以上を、出会い頭の事故が占めていたそうです。
出会い頭の事故の多くは、見通しが悪い交差点で起きています。そうした交差点が多い、住宅街などの生活道路を通行する場合は、まずスピードを抑えて走ることが大切です。そして、路面に書かれている十字路や丁字路の表示にもよく目を配って、小さな交差点も見落とさないようにしてください。
また、そうした交差点で、一時停止の標識や表示がある場合は、必ず一時停止して、自転車などが飛び出してこないか、安全確認を行いましょう。
もし、標識や表示がない交差点でも、見通しが悪い場合は、道路交通法で徐行することが義務付けられています。その上で、自転車などが接近してきていないか、よく確認しましょう!
「たぶん、自転車などは来ないだろう・・・」などという、勝手な思い込みこそ事故の元です。皆さん、十分気を付けてくださいね!
【自転車の側方を通行する時には注意】5月13日(火)
クルマを運転していると、前方を走る自転車のすぐそばを、追い抜いたり、追い越したりすることがよくあると思います。その時、みなさんはどんなことに注意していますか?特に、道幅の狭い生活道路では、何かと注意が必要です。
例えば、高齢の方が乗った自転車や、子どもを乗せた2人乗り、3人乗りの自転車、さらに、前のかごや荷台に大きな荷物を載せている自転車などは、近づいてきたとき急にふらつく可能性があります。そばを通過する時には、できるだけ安全な距離を取ると同時に、いつでも停まれるよう、徐行して進むようにしましょう。
また中には、違反行為ではありますが、自転車に乗っている人が、スマートフォンなどを操作していたり、カサを差していたりしていることがあります。そうした自転車は、周囲の状況が見えていない可能性が高いです。出来るだけ距離を取り、徐行して通過するようにしましょう。
その他、前方を走る自転車は、道路脇に駐停車しているクルマなどを避けるため、道路の中央へサッと出て来ることがあります。そんな急な動きにもすばやく対応できるように、自転車が進む先の状況にも常に意識を配り、思わぬ進路変更でもあわてることなく、自転車の動きを予測した運転を心がけるようにしてくださいね!
【5月・6月は高校1年生の自転車に注意】5月14日(水)
ところで、5月・6月は、通学中の高校1年生による自転車での事故が多い、ということを、皆さんはご存知だったでしょうか?
これは、「自転車の安全利用促進委員会」が2017年5月に公表した、「中高生の自転車事故実態調査」によるもの。通学時に発生した高校1年生の自転車事故は、1年を通して、他の中学・高校の学年より多い傾向にあるんですが、5月・6月は、さらに飛びぬけて多く、1.4倍にも上っていたというんです。
その理由は、まず高校生の自転車通学は、中学生のそれより、距離が長くなる傾向がありますよね。
しかし入学直後の4月頃は、生徒さんがまだ緊張しながら運転をしていることもあって、事故に至ることが意外と少ないようなんです。ところが、1、2カ月も経ってくると、通学路に慣れることで、はじめの緊張感が薄れ、注意不足から事故が多くなっている、と考えられています。
もちろん高校生たちにも、ルールを守って安全運転をお願いしたいのですが、ドライバーさん側の注意も欠かせません。自転車は思わぬ動きをすることがありますので、その動きに十分注意を払うことが大切です。また交差点などでは、自転車が飛び出してくるかもしれないと考えて、徐行や一時停止するなど、安全確認を十分行うようにしましょう。
特に、朝夕の通学・下校時間帯は、要注意ですよ!
【特定小型原動機付自転車に注意する】5月15日(木)
今週お送りしているテーマは、「自転車との事故に気を付けよう」です。
きのうまで、一般の自転車との事故防止について取りあげましたが、今朝は、自転車とはいっても、ちょっと違った乗り物を取りあげてみたいと思います。それが、「特定小型原動機付自転車」です。「電動キックボード」とも呼ばれ、都市部などでは、シェアリングサービスもよく見かけるようになりましたよね。
では、そうした電動キックボードとの事故を防止するためには、どんなことに気を付けたらいいか、いくつかポイントをチェックしてみましょう。
まず電動キックボードは、前輪の可動範囲が狭いため、急な進路変更などをすると、バランスを崩して転倒しやすくなります。それに、タイヤが小さいので、自転車なら簡単に乗り越えられるような段差でも、越えることができずに転倒することがあります。そんな急なアクシデントに対して、注意が必要です。
さらに、電動キックボードにはウインカーが付いていますが、後方からは見えにくいことがあります。
前方を電動キックボードが走行している時は、その動きから目を離さないようにして、追い抜きや追い越しをする際は、スピードを落とし、間隔を十分とるようにしましょう。
また電動キックボードは、16歳以上であれば免許が不要です。ただ、安全講習などを事前に受けている訳ではありませんので、必ずしも、安全意識の高い人が運転しているとは限りません。特に、見通しの悪い交差点などでは、一時停止を無視して飛び出してくる可能性もありますので、クルマの方が優先であっても、スピードを抑えて、慎重に運転してくださいね。
【来年4月から自転車にも青切符】5月16日(金)
今週は、「自転車との事故に気を付けよう」をテーマにお届けしてきました。
普段このコーナーでは、ドライバーさんの目線で情報をお届けしていますが、今朝は、ちょっと目線を変えて、自転車に乗る時に注意したいことを取り上げてみたいと思います。
というのも、去年成立した改正道路交通法で、自転車の交通違反に対して、クルマやバイクと同じように反則金の納付を通告する、いわゆる「青切符」による取締りが行われることが決まっていました。そして先月、それを来年4月1日から行う方針が警察庁から示されたんです。
それに伴って、違反ごとの反則金の具体的な額も公表されています。
一番高いのが、スマートフォンなどの「ながら運転」で、1万2000円。
信号無視や逆走、歩道を走るなどの違反は、6000円。
また、指定された場所で一時停止しない違反には5000円、などとなっています。
反則金は、警察官の警告に従わなかったり、危険を生じさせたりした場合の交付を想定していて、16歳以上による113の違反行為が対象となるそうです。
普段、優良ドライバーを自認されている方であっても、「自転車に乗ったらルールは適当・・・」では困ります!自転車でも違反のないよう、しっかりと安全運転を心がけてくださいね!
今週は、「渋滞の時の注意点」をテーマにご紹介しました。
2025/5/9 UP!
ゴールデンウィークも、いよいよ明日まで。行楽地からのUターンなどがあって、高速道路や一般道では、まだまだ渋滞の発生が見込まれています。また、新緑を迎えたこれからの季節、何かとお出かけする機会も多いでしょうから、渋滞に巻き込まれること、増えそうですね。
そこで今週は、「渋滞の時の注意点」をテーマに、さまざまなポイントなどを取り上げていきたいと思います。
【渋滞中は脇見運転をしない】5月5日(月・祝)
まず渋滞というと、スピードも遅いですし、それほど危険性を感じないという方、たくさんいらっしゃるかもしれませんね。でも実際には、渋滞時でも多くの事故が起きているんです。
そんな事故を防ぐため、まず何より大切なのが「脇見運転をしない」ということです。先ほど言いましたが、渋滞中はスピードが遅いので、つい油断をしてしまいがち。他のクルマや街なかの看板などに気を取られ、脇見運転をしてしまうことがあります。そして渋滞中は、車間距離も短いですよね。うっかりしていると、前のクルマが止まったことに気づかず、すぐ追突してしまう事態になりかねません。
また、脇見運転のほか、なかなか進まないあまり、ボーっとしながらハンドルを握ったりしていると、
隣りのクルマが動き出したのを見て、ついつられて自分も前進してしまい、まだ停車中の前のクルマに追突する、ということもあるんです。
たとえ渋滞中でも、前のクルマの動きに、しっかり注意を払いましょう。
【渋滞時のむやみな進路変更はいいことなし】5月6日(火・振休)
今週は、「渋滞の時の注意点」をテーマにお送りしています。
渋滞中、特に高速道路などで、少しでも前に行きたいからと進路変更を繰り返す、ジグザグ運転のクルマを見かけますよね。でも、自然渋滞の場合、インターチェンジの合流などが関係していない場所であれば、どの車線を走行しても通過時間に大きな差はないんだそうです。
つまり、ジグザグ運転は、あまり先を急ぐ効果はないということ。それに、周囲のクルマなどと接触事故を起こすリスクが高くなりますし、トラブルの原因にもなりかねません。また、進路変更によって後続車にブレーキを踏ませることで、渋滞をますます悪化させる原因にもなるといいます。
そんな、あまり効果がない上、危険で迷惑なジグザグ運転。実は、交通違反に問われる可能性があることを、皆さんはご存知ですか?
道路交通法第26条の2 第1項では、「車両は、みだりにその進路を変更してはならない」と定められていて、正当な理由なくむやみに進路変更をすることを禁止しているんです。さらに、同条第2項では、無理に進路変更することによって、後続車にブレーキや急ハンドルで避けなければいけないなど、
迷惑を及ぼすような場合は、進路変更をしてはいけないとも定めているんです。
第1項はとくに罰則はありませんが、第2項は違反点数1点のほか、普通車で反則金6000円が科される可能性があります。このように、むやみな進路変更は、結果的にもほとんどいいことなし!
ドライバーの皆さん、よく理解したうえで、十分注意してくださいね!
【渋滞時バイクのすり抜けに注意】5月7日(水)
きのう、渋滞時のむやみな進路変更は、事故やトラブルの原因になるだけでなく、交通違反に問われる可能性もある、ということをご紹介しました。そんな進路変更による事故で、特に注意しなければいけないのが、バイクとの事故です。
車体の小さなバイクは、渋滞の車列などで、クルマの脇を通過していく、いわゆる「すり抜け運転」をよくしますよね。
このすり抜け運転、実は様々な交通ルールに抵触する可能性がありますし、クルマに接触するなど、事故やトラブルの危険性もはらんでいます。バイクにはぜひ、すり抜け運転を控えて欲しいところですね。
とはいっても、そうした運転をするバイクは後を絶ちませんから、クルマを運転する側としては十分に注意する必要があります。特に渋滞中の道路で、進路変更する際は、早めにウインカーを出すなど、意思表示を明確にし、後方からバイクが接近してきていないか、きちんと確認してから進路変更を行うようにしましょう。
そして、きのうも取り上げましたが、やたらと進路変更するジグザグ運転では、少しのスペースを見つけては、半ば強引に車線を移るケースもあるでしょう。すると、バイクと接触する可能性が余計に高くなります。皆さんも、むやみな進路変更は控えるようにしてくださいね。
【渋滞を避けての抜け道は要注意】5月8日(木)
今週お送りしているテーマは、「渋滞の時の注意点」です。
長い渋滞につかまった時、抜け道を使おうと考える方、リスナーさんの中にもいらっしゃるでしょうね。ただ、この抜け道、あまり安易に使うのは、オススメできません。
というのも、抜け道で使われる道は、その多くが、住宅が密集するエリアの中などを通っていて、地域の人々が普段利用している「生活道路」であることがほとんどです。そうした道は、道幅は狭いところが多く、住宅街ですから、生垣や塀などがあって、見通しが悪い交差点も多いものです。
また、地元住民らにとって、そこは普段から何気なく通っている道。そのため、歩行者が横断歩道のない場所でも横断してきたり、交差点で子供や自転車が飛び出して来たりと、様々なリスクが潜んでいます。実際、こうした生活道路では、幹線道路よりも多くの交通事故が発生しているんです。
渋滞を避けたいから・・・という思いつきで、普段走り慣れないエリアの生活道路を通行するのは、
実に危険な判断だということを、覚えておいてくださいね。
一方、我慢して長い渋滞を抜けた後も、要注意ですよ。ストレスいっぱいの渋滞をやっとの思いで抜けると、それまで遅れた分を、一気に取り戻そうと、ついスピードを出しがちです。言うまでもなく、スピードの出し過ぎは、事故の元です。
ドライバーの皆さん、渋滞を抜けた時こそ、慎重な運転を心がけるようにしましょうね!
【渋滞の最後尾にならない】5月9日(金)
ところでみなさんは、高速道路を走っている時、前方に渋滞の車列が見えてきたら、どうしますか?
実は高速道路では、脇見運転による追突事故が少なくありません。そのため、うかつに渋滞の最後尾についてしまうと、後続車に追突され、前のクルマとの間に挟まれるなど、大事故に巻き込まれる可能性があるんです。
そこで大切なのは、前方に渋滞を発見したら、まず後続車にハザードランプで、渋滞に近づいていることを知らせることです。
そしてゆっくり減速しながら、車列に近づいていきます。このとき、前のクルマの後ろに、すぐついてはダメですよ。自分の後ろに、2、3台クルマが連なった状態を待てば、自分のクルマが最後尾にはなりませんよね。
もし、やむを得ず最後尾につくことになった場合は、バックミラーで後続車の動きを確認しつつ、前のクルマとの車間距離を十分に取るようにしましょう。これで、仮に追突されたとしても、前後のクルマに挟まれるのを、防ぐことにつながります。
みなさんも、高速道路の渋滞の車列につく時には、気を付けましょうね!
今週は、「渋滞の時の注意点」をテーマにご紹介しました。
2025/5/2 UP!
ゴールデンウィークが始まりましたね。この期間、おクルマで遠出される方も多いでしょう。そんなお出かけに際して便利なのが、高速道路ですね!でも、一般道とは異なるその特別な環境から、思わぬトラブルに直面する可能性があります。
そこで今週は、「高速道路の『もしも』に備えて」をテーマに、注意点や対策などを取り上げていきたいと思います。
【もしも逆走車に遭遇したら】4月28日(月)
まず、きょう取り上げるのが、逆走についてです。大事故に直結しかねない高速道路での逆走ですが、近年は皆さんも度々、ニュースなどで耳にされていると思います。正面から急に逆走車が現れるんですから、こんな怖いことはありませんよね。
では、そんな逆走車との事故のリスクを減らすために、ドライバーさんは、どんなことに気を付けたらいいんでしょうか。
まず逆走車は、自分は普通に走行車線を走っているつもりで、追い越し車線を向かってくるケースが多いといいます。そのため、追い越し車線を走り続けるのは、リスクが高くなります。追い越しが終わったら、走行車線へ速やかに戻るようにしましょう。
次に、車間距離を十分にとることも大切です。車間距離を長くとることで、逆走車を見つけやすくなりますし、また、イザという時、回避しやすくもなります。ちなみに、逆走車が発生すると、高速道路の情報板やハイウェイラジオで、「逆走車注意」の情報が伝えられます。常に、そのチェックも怠らないようにしてくださいね。
【もしもトンネル火災に遭遇したら】4月29日(火・祝)
今週は、「高速道路の『もしも』に備えて」をテーマにお送りしています。
高速道路は、山間部を通ることも多く、トンネルが多いですよね。そんなトンネル内で、もし火災が起きたら、逃げ場が限られるだけに、大変危険です。そこで今朝は、トンネル火災の対処法について取り上げたいと思います。
まず、トンネルへ入る前に、入口に信号機や情報板などがあれば、必ずチェックしましょう。
中で火災が発生している場合は、赤信号や「火災発生」などの文字で、知らせてくれます。その場合、まだ通行止めになっていなくても、トンネルには決して入らず、ハザードランプを点灯して、道路の左端にクルマを停めてください。
一方、もしトンネル内に入ってから火災を発見したら、ハザードランプを点けて、道路の左端にクルマを停めます。火災車両の先は煙が充満し、前方が全く見えない可能性があります。火災車両を追い越さないようにしましょう。そして、トンネル内に設置された非常電話や通報装置などを使って、道路管理者に火災が発生したことを知らせます。
また、火の手が小さいような場合は、トンネル内に設置されている消火器や消火栓を使って、出来る範囲で初期消火に努めてください。ただし、無理は禁物。少しでも危険を感じたら、避難しましょう。
クルマを置いて避難する場合には、消火活動や救助活動で移動できるように、クルマのキーは付けたまま、ドアもロックしないでくださいね。そして、トンネル内のスピーカーなどを通じて、情報や指示が流されますので、それに従って避難します。
くれぐれも、落ち着いて行動してくださいね!
【もしも故障や事故が起きたら】4月30日(水)
「高速道路の『もしも』に備えて」をテーマに、今週はお送りしています。
高速道路を走行している時、おクルマに故障や事故などのトラブルが発生し、停車しなければならなくなったとしたら、みなさんどうしますか?
そんな時は、まずハザードランプを点灯して、路肩や路側帯に寄せてクルマを停めます。橋やトンネルなど、路肩が狭かったり、なかったりする場合は、停車スペースのとれる広い場所まで、できるだけ移動するようにしてください。
停車したら、同乗者がいる場合は、ガードレールなどの外側に避難させます。そしてドライバーさんは、クルマの50メートル以上後方に「発炎筒」や「停止表示器材」を設置します。ただし、燃料が漏れているようなら、引火する恐れがあるので、発炎筒の使用は控えましょう。
ここまで出来たら、ドライバーさんも速やかにガードレールの外へ避難します。クルマの周りをウロウロしたり、本線上に出たりする行為は、大変危険なので絶対にやめてくださいね。またこの時、クルマが後続車に追突されて巻き添えにならないよう、クルマより後方に避難するのがポイントですよ。
安全を確保したら、1キロおきに設置してある非常電話か、携帯電話で救援依頼をします。
携帯電話の場合は、道路緊急ダイヤル、「#9910」にかければOK。その際、場所が特定できるように、路肩にあるキロポストの数字を伝えてくださいね。
【もしも目的のICを行き過ぎたら】5月1日(木)
ドライバーさんが、高速道路でやりがちな失敗といえば、うっかりして、下りるはずのインターチェンジを通過したり、ジャンクションで行き先を間違ったりすること、などがありますよね。
そんな時、仕方なく次のインターチェンジで料金を払って下りて、再び同じ高速道路にのり直して戻って来たり、または、一般道を使って戻ったり…仕方なくそんなことをしている人が、たぶん多いのではないでしょうか。
でも実は、高速道路を下りずに、目的のインターチェンジに戻れる方法があるんです。それが「特別転回」というものです。
その方法は、まずミスに気づいたら、次のインターチェンジで本線から下り、料金所へ向かいます。この時、ETCレーンではなく、係員のいる一般のレーンに入ってください。ETCと一般が併用されたレーンに入る場合は、事前にETCカードを取り出しておきましょう。そして料金所のスタッフに事情を話します。すると、再び高速道路に戻るためのルートを教えてくれますので、その指示に従いましょう。
気になる料金ですが、間違って走った区間の料金は、徴収されません。支払うのは、最初に高速道路に乗ったインターチェンジから、目的のインターチェンジまでの分となります。ただし、インターチェンジの構造などによって、特別転回が利用できない場合があります。その際は、ご容赦くださいね。
【もしもETCの開閉バーが開かなかったら】5月2日(金)
高速道路を利用する時、ETCを使っているという方、今や多いでしょうね。ただ、みなさんはETCレーンに入れば、開閉バーは必ず開くものだと思っていませんか?しかし、ETC側の事情やトラブル、また、ドライバー側においてもETCカードの挿し忘れや期限切れなど、何らかの原因で、開閉バーが開かないことがあります。
そんな時、みなさんはどうしますか?
まずついやってしまいそうなのが、バックして他のレーンに移動しようとすることです。これはいわば、逆走しているのと同じこと。危険なので、絶対にやってはいけませんよ。
こういう場合、まずはハザードランプを点灯して、後続車にトラブルがあったことを知らせます。
そしてレーンには、インターフォンが設置されていますので、それを使ってスタッフと連絡を取り、指示に従ってくださいね。
ちなみに、ETCレーンに進入する時、かなりスピードを出しているクルマを見かけることがあります。バーが開かなければ衝突する可能性もありますよね。ETCレーンでは、時速20キロ以下でゆっくり進入し、いつでも停まれるよう、徐行しながら通過するのがルールです。みなさん、十分気をつけてくださいね!
今週は、「高速道路の『もしも』に備えて」をテーマにご紹介しました。
2025/4/25 UP!
春の行楽シーズン、まっさかり!この時期、千葉県で楽しめる海のレジャーといえば、やっぱり潮干狩りでしょうね!そこで今週は、「千葉県で潮干狩りを楽しむ」をテーマに、各地の潮干狩り場を取り上げていきたいと思います!
【富津海岸 潮干狩場】4月21日(月)
まず取り上げるのは、東京湾で一番早く潮干狩りが楽しめる、「富津海岸 潮干狩場」です。
外海にも近いことから、海水がキレイな富津。身入りがよくて、歯応えがいいアサリやハマグリが、たくさん獲れることでも人気です。
そして、施設が充実しているのも、嬉しいところ。1200台以上停められる駐車場は全て無料で、コインロッカーや男女別の更衣室、休憩所、足洗い場なども完備されています。また、貝洗い用のほか、砂抜き用の海水も用意されているので、たくさん獲った貝を持ち帰るのに便利ですよね!
そんな、「富津海岸潮干狩場」へのアクセスは、館山自動車道の木更津南インターチェンジからだと、15分ほどで到着します。今年の潮干狩の営業は、7月31日までです。潮干狩りは、潮の状況によって適した時間帯があります。お出かけになる場合は、富津漁協のホームページなどで、潮見表のチェックをお忘れなく!
【木更津海岸の潮干狩り】4月22日(火)
今週は、「千葉県で潮干狩りを楽しむ」をテーマにお送りしています。二日目にピックアップする場所は、木更津市にある木更津海岸です。
こちらの潮干狩場は、高さ27メートル・長さが236メートルという、日本一高い歩道橋として知られる「中の島大橋」を渡った先の、「中の島公園」にあります。ドラマや映画で有名な、『木更津キャッツアイ』のロケ地としても有名ですよね。
更衣室や足洗い場、有料の休憩所など、充実した施設が自慢のこちらは、熊手のレンタルや、網・バケツなども用意されていて、手ぶらで遊びにいけるのも嬉しいポイントです!
そして土日や祝日には、食堂が新しくなった売店も営業していて、木更津ならではのメニューが用意されています。地元飯として知られる海苔巻風の卵や梅、おかかが入ったおにぎり、「鉄砲巻き」や海苔の天ぷら、アサリラーメンやアサリの味噌汁などがあるそうですよ。また、「金銀はまぐり」というイベントも行われていて、金色や銀色に塗られたはまぐりを見つけた人には、地元産の商品がプレゼントされるとのことです!
そんな「木更津海岸」へのアクセスは、館山自動車道の木更津南インターチェンジからだと、4キロほど走れば到着です。今年の潮干狩りは、7月13日・日曜日まで。お出かけになる場合は、潮見表で、潮干狩りができる時間のチェックを、ぜひ忘れないでくださいね!
【ふなばし三番瀬海浜公園の潮干狩り】4月23日(水)
「千葉県で潮干狩りを楽しむ」をテーマに、今週はお送りしています。
三カ所目にピックアップするのは、船橋市の「ふなばし三番瀬海浜公園」の潮干狩りです。
東京湾の貴重な干潟「三番瀬」を臨む、「ふなばし三番瀬海浜公園」は、都心に一番近い潮干狩り場として、首都圏からも多くの人が訪れます。コインロッカーや足洗い場などが完備されているほか、熊手のレンタルやバケツなどの販売もあり、ご家族やグループの皆さんから、手ぶらでも思いっきり楽しめると好評ですよ!
そして期間中には、公園内にある「ふなばし三番瀬環境学習館」で、潮干狩りに関する企画展も開催されています。アサリの採り方や持ち帰り方法など、潮干狩りのコツや裏技を学ぶこともできます!
ちなみに、こちらで潮干狩りをするには、セブンイレブンの端末機を使って、事前に利用券を購入する必要があります。また、土日祝日は、日付指定で、上限5000人の利用制限があるそうです。公園内で利用券の販売は行っていませんので、ご注意くださいね。潮干狩りの開催は、5月29日・木曜日までです。
そんな、「ふなばし三番瀬海浜公園」へのアクセスは、京葉道路の原木(ばらき)インターチェンジからだと、4キロほど走れば到着です。お出かけの際は、事前に潮見表のチェックをお忘れなく!
【金田みたて海岸潮干狩り場】4月24日(木)
四日目の今朝は、二日目に紹介した木更津市からもう一つ、「金田みたて海岸潮干狩り場」を取り上げたいと思います。
こちらは、東京湾アクアラインから一番近い潮干狩り場で、アクセスの良さが魅力です。熊手のレンタルや、バケツ、発泡スチロールボックスなど、道具の販売も行っていますので、手ぶらで気軽に出かけられるのも嬉しいですよね。そして赤や青、黄などのカラフルなハマグリを見つけると、地元特産の「あま海苔」のプレゼントがもらえるイベントも行われています。
また、漁協直営の食事処「浜っ子」では、特産のばら海苔を使った塩ラーメンや、あさりカレーなども味わえるそうですよ。さらに、バーベキューエリアでは、潮干狩りの利用者は、海を見ながらのバーベキューも楽しめます。ただし、機材や食材の持ち込みはできませんので、指定された業者さんに予約をお願いします。詳しくは、「金田漁業協同組合」のホームページをご確認ください。
そんな、木更津市の「金田みたて海岸」へのアクセスは、東京湾アクララインの木更津金田インターチェンジからだと、およそ5分で到着します。今年の潮干狩りは、7月15日・火曜日まで。お出かけになる際は、潮干狩りができる時間帯を、事前に潮見表でご確認くださいね!
【久津間海岸の潮干狩り】4月25日(金)
最終日のきょうピックアップするのは、昨日に続き三度目の登場となる木更津市から、「久津間(くづま)海岸」の潮干狩りです。こちらの潮干狩場には、休憩所が完備されているので、のんびり休みながら潮干狩りが楽しめます。小さなお子さんやお年寄りにもオススメですよ!
そして、ユニークな「黄金のはまぐり探し」のイベントも行われています。金色に塗られたはまぐりを見つけた方には、木更津名産の焼きのりがプレゼントされるとのことです。
ちなみに、こちらの潮干狩場では、貝を傷つけてしまう可能性があるため、スコップの使用が禁止されています。金属製の熊手を、売店で購入するか持参するようにしましょう。
そんな久津間海岸へのアクセスは、東京湾アクアラインの木更津金田インターチェンジからだと6分ほどで、同連絡道の袖ヶ浦インターチェンジからだと、9分ほどで到着します。今年の潮干狩りは、6月29日・日曜日まで行われています。お出かけになる際は、事前に潮見表で時間帯をチェックしてくださいね!
今週は、「千葉県で潮干狩りを楽しむ」をテーマにご紹介しました。
2025/4/18 UP!
まさに今、春本番!天気のいい日など、おクルマでお出かけするのにピッタリの季節ですね。そんなおでかけ先で、ほぼ利用することになるのが駐車場じゃないでしょうか?
駐車場って、クルマが停止しているので、安全なイメージがあるかもしれませんが、実はたくさんの事故やトラブルが起きている場所なんです。そこで今週は、「お出かけ先の駐車場で注意」をテーマに、
さまざまなポイントを取り上げていきたいと思います。
【駐車場での基本】4月14日(月)
まず、駐車場で安全にクルマを停めるための基本を、チェックしておきましょう。
バックして駐車する場合は、後続車に知らせるため、停車する前にハザードランプを点灯し、周囲の安全をよく確認しましょう。駐車スペースの中も、子供が立ち入っていないかなど、安全確認を忘れないでくださいね。その時、ミラーだけに頼らず、実際に振り向くなどしてチェックすることが大切ですよ。
また、バックする際は、ペダルの踏み間違いに要注意です。特に、オートマ車に乗っている人は、必ずしもアクセルを踏む必要はありませんよ。クリープ現象でクルマは自然に進みますので、足はブレーキペダルの上にのせた状態で、スピードをコントロールしつつ、ゆっくりバックしましょう。
そして、駐車マスからはみ出したり、斜めに停めたりすると、他のクルマと接触する原因になります。
マスの内側に、真っすぐ停めるようにしてくださいね。
【車止めの有無を事前に確認】4月15日(火)
きのう、駐車場でバックしてクルマを停める時、その前に、周囲や駐車マスの中の安全確認が大切、というお話をしました。しかし駐車マスに侵入する前に、もう一つ確認しておくべき大事なポイントがあります。
それが、「車止めの有無」です。
去年4月、広島県福山市で、軽乗用車がクリーニング店に突っ込む事故がありました。クルマは、店の南側の道路から駐車場に入り、そのまま止まることなく、ガラス張りの出入口を突き破ったそうです。警察の調べに対して、運転していた70代の女性は、「車止めがあると思い、真っすぐ侵入した」と話していたといいます。
駐車場でクルマを停める時に、車止めにタイヤが当たる感覚を頼って、前進したりバックしたりする人は、年齢を問わず少なくないかもしれませんね。しかし、ちゃんと車止めがあるかどうかを確認しないで、感覚だけを頼りに運転していると、こうした事故を起こしてしまう危険性があります。それに、同じ駐車場内であっても、車止めがある駐車マスと、ない駐車マスが混在しているケースもありますよね。
「きっと、車止めがあるはず」という思い込みに頼らず、駐車マスに入る前に、車止めがあるかどうかを必ずチェックするようにしましょう!
【駐車場では歩行者に要注意】4月16日(水)
「お出かけ先の駐車場で注意」をテーマに、今週はお送りしています。
駐車場は、ショッピングモールのほか、複合商業施設やスーパーマーケット、飲食店、小規模のショップ、そしてコインパーキングに高速道路のサービスエリアなど、生活エリアのあらゆる所にありますよね。ただ、その規模の大小を問わず注意したいのが、歩行者との交通事故です。
「交通事故総合分析センター」の統計によりますと、令和元年の クルマ同士の事故類型で、駐車場での「人対クルマ」の事故は、全体と比べ、およそ2.6倍も多く発生しているんです。
駐車場には、大きさもカタチも様々なクルマが停まっているので、小さいお子さんはもちろん、大人でも駐車しているクルマの陰に隠れてしまい、発見が遅れることがあります。
特に、混雑した駐車場などでは、駐車スペースを探して、ドライバーさんがキョロキョロと辺りを見ながら運転することが、よくありますよね。そのため、歩行者への注意がおろそかになりがちです。
ということで、駐車場内を通行する時は、駐車しているクルマの間から、突然歩行者が出て来るかもしれないと考えて、いつでも停まれる速度で徐行するとともに、十分注意して運転することが、大切ですよ。
【駐車券など受け取る時は無理をしない】4月17日(木)
この時間は、ドライビングライフに役立つ情報を発信するコーナー、「レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。今週お送りしているテーマは、「お出かけ先の駐車場で注意」です。
ところで駐車場には、入口の発券機で駐車券を受け取り、出る際は、出口の精算機に、運転席から料金を投入する有料駐車場がありますよね。ただ、クルマをうまく寄せられず、運転席から手を伸ばしても、発券口や現金の挿入口まであと少し届かない…、なんて経験をしたことがある方、きっとたくさんいらっしゃることでしょう。
そんな時、みなさんはどうしていますか?無理をして、ウインドーから強引に体を乗り出したりしていませんか?実はこれ、かなり危険な行為なんです。
というのも、身を乗り出して手を伸ばしていると、ブレーキペダルを踏んでいる足が離れてしまい、クルマが勝手に進み始めてしまうことがあるんです。急にクルマが動き始めるんですから、誰だって慌てますよね。すると冷静な対処ができず、ブレーキと間違ってアクセルペダルを踏むなど、思わぬミスをする可能性があります。
そこで、もしクルマを発券機などに寄せられなかった場合は、シフトをパーキングに入れ、パーキングブレーキをかけてから、落ち着いて手を伸ばすようにしましょう。それでも届かなければ、クルマから降りて、駐車券を受け取ったり、精算したりするようにしてくださいね。
恰好を気にするあまり、無理をして事故を起こすよりも、確実に、安全な方法を取るように心がけましょう!
【駐車場のマナーを守る】4月18日(金)
今週は、「お出かけ先の駐車場で注意」をテーマにお届けしてきました。駐車場を安全に快適に利用するためには、やはりマナーを守ることが大切ですよね。そんな駐車場のマナーとしては、まず、月曜日にも触れた、駐車マスの枠線からはみ出さず、まっすぐクルマを停めることが基本です。左右どちらかに寄り過ぎた場合、乗り降りする時に、ドアが隣のクルマにぶつかることがあります。なるべく中央に停めるよう心がけてくださいね。
駐車場内では、通路において、進行方向が指定されていることがよくあります。それを逆走するのは、やはり迷惑ですし、危ない行為です。また、スピードを出し過ぎるのも、危険なのでやめましょう。
そして、大きな駐車場になると、駐車マスによって、「小型車」「大型車」「障がい者用」「二輪車」など、停められる車種が決められていることがあります。これらは、駐車場のスペースの問題や、出入り口に近い場所に障がい者用を設置するなど、駐車場ごとのさまざまな事情によって指定されています。自分勝手な都合で、そうした場所に違うクルマを駐車すると、他の利用者に大変迷惑がかかります。絶対にしないようにしましょう。
今週は、「お出かけ先の駐車場で注意」をテーマにご紹介しました。
2025/4/11 UP!
みなさんは4月8日が「タイヤの日」だということをご存知ですか?
これは、社団法人「日本自動車タイヤ協会」が2000年に制定したもので、「4月」は春の交通安全運動が行われる月であり、また「8」は、車輪のカタチ、つまりタイヤをイメージさせることから、この日が選ばれたといいます。
そんなタイヤは、通常、乗用車だと4本ですが、その1本ずつが地面と接している面積は、わずかハガキ1枚程度だといいます。それだけの面積で、クルマを支え、走り、曲がり、止まるんですから、いかにタイヤが重要か分かりますよね。
そこで今週は、「タイヤの取り扱い」をテーマに、タイヤの性能を十分に発揮するための様々なポイントを、取り上げていきたいと思います。
【タイヤの空気圧は大切】4月7日(月)
まず、普段運転する時常に意識していただきたいのが、タイヤの空気圧です。
空気圧が不足していると、接地面積が広がるため、摩擦が大きくなり、燃費が悪化します。そして、タイヤが変形しやすくなるので、ハンドリング性能も低下。また、タイヤの端の部分など、特定の部分だけが摩耗しやすくなり、高速で速走行していると、パンクやバーストの危険性もあるんです。さらに、雨の日などのスリップの原因にもなるといいます。
空気圧を適正に保つためには、日頃からの定期的な確認が欠かせません。
少なくとも月に1度は、チェックをするようにしてくださいね!
【タイヤに窒素を充填】4月8日(火)
ところで皆さんは『タイヤの中に、空気の代わりに窒素を入れるといい』というお話を聞いたことがありませんか?実は、普通の空気よりも、窒素の方が、タイヤから抜けにくいというんです。それは、なぜなんでしょうか?
まず、普通の空気の場合、中に含まれる酸素の分子が、タイヤのゴムの分子の隙間を通り抜けていったり、さらに、微量ですが、ゴム分子の隙間に入り込んだりするといいます。その点窒素は、酸素に比べると分子の動きが遅く、ゴム分子の間を、通過しにくいという性質があります。そのため、空気圧ならぬ、窒素圧が低下しにくいんです。
また、それだけではありません。タイヤの内部には、スチールワイヤーなどの金属が使われているんですが、タイヤに空気を入れた場合、ゴム分子の隙間を通過した酸素分子が金属と反応して、金属が錆びてしまうこともあるといいます。その点、窒素は金属と反応しないので、サビが発生することはありません。
このように、タイヤへの窒素の充填は普通の空気にはない、さまざまなメリットがあります。愛車のタイヤへの窒素充填に興味を持たれた方は、ぜひお気軽に、お近くのカーディーラーなどへお問い合わせくださいね!
【タイヤの寿命】4月9日(水)
ところでご存知の通り、タイヤは走るうちに摩耗していきます。では、消耗したタイヤはどこまで使えるか、皆さんご存知ですか?今朝は、そんなタイヤの基本について、改めてチェックしておきましょう。
ポイントとなるのが、タイヤの溝の深さです。この溝が浅くなると、雨の日、路面とタイヤの間の水をかき出す力が弱くなって、スリップしやすくなるほか、駆動力や制動力も不足していきます。
そこで、溝が1.6ミリ未満になると、そのタイヤはそれ以上使用することができない、と法律で定められているんです。そんな残りの溝の深さが1.6ミリになったことを示すのが、スリップサインと呼ばれるものです。これは、タイヤの側面に三角の印が付いていて、その頂点が示すトレッド面の溝の中にあります。そして、溝が残り1.6ミリまですり減ると、溝が途切れる形で現れます。このスリップサインが1カ所でも出たら、そのタイヤは、それ以上使用してはいけません。すぐに交換しましょう!
では、溝が1.6ミリになるまでなら安全に使えるかというと、ちょっと違うんです。
新品のタイヤは銘柄にもよりますが、溝の深さはおよそ8ミリあります。しかし、それが半分の4ミリまで摩耗すると、濡れた路面での制動距離、つまり、ブレーキが効き始めてから停止するまでに進む距離が、だんだん長くなりはじめるんだそうです。
そのため、まだまだ使える・・・などとタイヤの限界まで使い込むのではなく、早めの点検・交換を心がけるようにしてくださいね。
【タイヤの劣化にも注意】4月10日(木)
今週お送りしているテーマは、「タイヤの取り扱い」です。
きのう、タイヤの寿命についてお話しましたが、実は溝の深さが1.6ミリ以上あっても、タイヤが寿命を迎えることがあります。その原因の一つが、タイヤの劣化です。
タイヤはご存知の通り、ゴムでできていますよね。ゴムは、高温や紫外線などに弱く、どうしても時間が経つにつれて劣化していきます。すると、次第にタイヤは固くなり、表面がヒビ割れてくるんです。
ヒビ割れが小さなうちは、そのまま走っても問題ありません。しかし、走行をつづけるうちに、ヒビ割れが次第に大きくなっていきます。そんな状態を放置していると、その部分から水やホコリが入り、
タイヤの中にあるワイヤーがサビて、内側からも劣化していってしまうんです。そうなると、普通であれば大して問題にならないような衝撃にも耐えられなくなり、パンクやバーストが起こりやすくなってしまいます。
ということで、劣化してしまったタイヤのままでは、安全走行に問題が生じかねません。
何年かタイヤ交換をしていないという方は、タイヤの側面などの状態を、じっくりと見てみてください。その際、ヒビ割れなどを見つけた場合は、ぜひカーディーラーなどで、チェックしてもらいましょう。もし劣化がひどいようなら、なるべく早くタイヤを交換するようにしてくださいね。
【冬用タイヤの保管】4月11日(金)
今週は、「タイヤの取り扱い」をテーマにお届けしてきました。
ところで今年は、3月の半ばにも、関東で雪が降り、やや積もるなどしましたが、さすがに皆さんは、もう冬用のスタッドレスタイヤは、交換されたことでしょう。取り外した冬用タイヤを、来シーズンもいい状態で使用するなら、その保存方法が大切です。今朝は、その辺りをチェックしてみましょう。
まずタイヤを取り外したら、泥や凍結防止剤などを、よく水で洗い流しましょう。そして、直射日光を避けて、しっかりと乾燥させてください。
続いて、タイヤへの負担を軽くするため、タイヤの空気圧を、基準の半分ほどに減らします。また、タイヤの変形を防ぐため、ホイールはつけたままで、ホイールの表面が上向きになるように平積みにします。
保管する場所は、直射日光の当たらない、風通しのいい場所がオススメで、タイヤ保管用のカバーなどをかぶせておきましょう。
タイヤの保管は自宅じゃちょっと難しい、というような方は、カーディーラーなどで、取り外しや保管をしてくれるところもありますので、お気軽に問い合わせてみてくださいね。
今週は、「タイヤの取り扱い」をテーマにご紹介しました。
2025/4/4 UP!
明日から、新年度ですね。もうすぐ、大きなランドセルを背負った新小学1年生の姿を、街中で見かけるようになるでしょう。同時に、ドライバーさんたちは、そうした子どもたちとの事故には十分注意しなければいけません。
ということで今週は、「子どもの動きに注意」をテーマに、さまざまなポイントを取り上げていきたいと思います。
【新小学1年生に注意】3月31日(月)
まず、先ほども触れましたが、これからの時期、要注意なのが、新小学1年生との事故です。
というのも、新1年生たちは、これまで幼稚園や保育園に通うときは、通園バスや、両親などが送り迎えするのが当たり前でした。遊びに行く時も、一人で出かける機会はほとんどなかったはずです。そのためどうしても、道路交通に対する教育度や、経験値が高いとはいえない子が多いんです。
しかし小学生になると、登下校はもちろん、友達の家に遊びに行くなど、急に子どもたちだけで行動する機会が増えてきます。それにより、安全確認をせずに飛び出すなど、道路上で危険な行動をしてしまいがちです。
そこで、ドライバーさんたちにお願いです。
通学路や学校周辺、そして公園など、子どもたちが多い場所を通行する際は、特にスピードを落として走行し、子どもたちを見かけたら、その動きに十分注意を払うようにしてくださいね。
【小学生の事故が多い時期や時間帯】4月1日(火)
今週は、「子どもの動きに注意」をテーマにお送りしています。
きのう、小学校に入学したばかりの1年生には、注意が必要というお話をしました。実際、千葉県警の統計によりますと、2023年に起きた歩行中の交通事故による死傷者数は、全年齢の中で見ても、7歳児の数が、トップクラスに多かったといいます。
そのため一般に、「魔の7歳」と呼ばれることもあるんです。
それでは、そうした7歳をはじめとした小学生との交通事故は、どんな時期や時間帯に、多く発生しているんでしょうか?千葉県警の令和元年から令和5年までの統計をもとに見てみましょう。
まず、月別の死傷者数によると、学校生活に慣れてきた6月・7月に向けて、増加していきます。そして8月の夏休みの間、その数は大きく減るものの、再び9月から日没が早くなる12月にかけて増える、というのが毎年の傾向です。そのいずれの月でも、やはり1年生の数が、他の学年よりも多い傾向となっています。
一方、歩行中の小学生が事故に遭う時間帯にも傾向があって、登校時間の午前7時台、そして下校時間や放課後にあたる、午後2時台から5時台までの間が、大半を占めています。
ということで、こうした時期や時間帯にクルマを運転する時には、特に1年生をはじめとした小学校低学年の子どもたちの動きに、十分注意してくださいね。
【飛び出しに注意】4月2日(水)
今週は、「子どもの動きに注意」をテーマにお送りしています。
小学生の子どもたちが交通事故に遭う背景には、少なからず、子どもたちの側に何らかの交通違反があるようです。その中でも一番多いのが、「飛び出し」です。
子どもは、興味のあるものに夢中になるあまり、突然路上へ飛び出したり、無理に道路を横断したりすることがあります。そのため、道路脇に小学生、なかでも低学年の子どもを見かけたら、急に飛び出してくるかもしれないと考えて、慎重に運転するべきです。
特に、道路の反対側に友達や親などがいる場合は、いきなり、横断してくることがあります。また、友達同士でふざけ合っている時も、前触れなく道路側に出て来ることがありますので、その動きから、片時も目を離さないようにしましょう。
さらに、子どもが複数人でいる場合、一人が横断歩道を横断したり、見通しの悪い交差点から飛び出したりすると、それに続いて、他の子どもたちも、クルマが接近してきているか全く確認しないで、飛び出すことがあります。
走行中のドライバーさんは、一人が飛び出すのを見かけたら、それに続く子どもたちがいるかもしれないと考えて、徐行、または一時停止などをして、十分な安全確認を行うように努めてくださいね。
【子どもの視野は狭い】4月3日(木)
今週お送りしているテーマは、「子どもの動きに注意」です。
きのう、子どもの飛び出しに要注意、というお話をしましたが、ここでみなさんは、ちょっと疑問に思いませんか…?そもそも子どもたちは、クルマが接近しているような状況で、なぜ飛び出すんでしょうか?
もちろん、交通安全に対する教育や経験がまだ十分でなく、安全確認がしっかり身についていないということもありますが、実は他にも大きな理由があるんです。それは、子供たちの視野が、大人と比べてかなり狭いということ。つまり、近づいてくるクルマが、見えていない可能性があるんです。
スウェーデンのある児童心理学者が、6歳の子供を対象に、幼児の視野について研究を行ったそうです。それによりますと、上下方向の視野は、大人が120度あるのに対して、子供の視野はわずか70度。左右の水平方向は、大人のおよそ150度に対して、なんと90度ほどしかなかったというんです。それでは、安全確認が十分できないのも理解できますよね。
ということで、小さな子供を道路脇で見かけたら、大人目線では「クルマが見えているだろう」と思っても、子供自身は認識していないかもしれません。子供は「視野が狭い」という前提にたち、急に飛び出してきても対応できるよう、しっかり注意を払うことが大切ですよ!
そして、小さいお子さんをお持ちのご家庭では、道路を横断する時は、首を左右にふって安全確認する習慣をつけるよう、教えてあげてくださいね。
【死角に入りやすい子どもに注意】4月4日(金)
今週は、「子どもの動きに注意」をテーマにお届けしてきました。
ところで、体の小さな子どもは、クルマの周りのさまざまなところにできるドライバーから見えない場所、つまり死角に入って発見が遅れることがあります。
例えば、住宅街の道路や学校、公園など、子どもが多い場所に路上駐車しているクルマがある場合は、
駐車車両の周りに、子どもがいないか慎重に確認する必要があります。もし子どもがいた場合、いるのはその子一人とは限りません。他の子どももいると考えて、徐行するなどして、急な飛び出しに備えるようにしましょう。
また、植え込みや看板などがある場合は、その陰に子供が隠れて見えにくいことがあります。特に交差点を左折する時には、そうしたモノの陰に子供が隠れてしまい、発見が遅れ、事故につながるおそれがあります。そうしたモノのある交差点などでは、一時停止や徐行をして、必ず安全確認を行うようにしましょう。
さらに、運転席のすぐ目の前にあるフロントピラーも、死角を作ります。右折する時など、顔を少し動かして、フロントピラーの死角にいる人影を見落とさないよう注意してくださいね。
今週は、「子どもの動きに注意」をテーマにご紹介しました。
2025/3/28 UP!
交通事故は、道路の様々な場所で起こりますが、特に多いのが、交差点です。令和5年に全国で起きた交通死亡事故のうち、「交差点」や「交差点付近」で発生したものは、48.9%にものぼり、ほぼ半数を占めているといいます。
そんな交差点といえば、直進だけでなく、当然ながら右折や左折を行いますよね。でも、そうした道を曲がる時こそ、様々なところに対して注意を払わなければいけません。そこで今週は、「右左折する時の注意点」をテーマに、色々と気を付けたいポイントを取り上げていきたいと思います。
【右折の際の注意点】3月24日(月)
まず、交差点を右折する時に、注意しなければいけないのが、直進してくる対向車の存在です。右折車と直進車では、直進車の方が優先ですよね。例え、右折するあなたが先に交差点に入ったとしても、直進車が接近している場合は、通過を待たなければいけません。
ここで無理をして、その直前に右折をしたり、直進車との距離やスピードを見誤ったりすると、衝突する原因となります。これがいわゆる「右直(うちょく)事故」です。右直事故は、非常に多い事故ですので、みなさん十分注意してくださいね!
また右折する時は、曲がった先にある横断歩道を、歩行者などが渡っていたり、渡ろうとしたりしていないか、よく見ることも大切ですよ。対向車が切れたからと言って、慌てて右折するのは危険です。右折の際には、横断歩道の手前ですぐに停止できるよう徐行し、歩行者や自転車をしっかり確認するようにしてくださいね。
【バイクとの右直事故に注意】3月25日(火)
今週は、「右左折する時の注意点」をテーマにお送りしています。
きのうは、右折する時に、対向車線の直進車と接触する事故、いわゆる「右直事故」についてお話しました。この時、注意しなければいけない対象は、クルマだけではありませんよ。実は、直進するバイクとの事故も非常に多く発生していて、死亡事故も多発しているんです。
どうしてバイクとの右直事故が多いかといいますと、そこにはいくつか理由があるようです。
一つは、バイクの大きさです。
バイクはクルマに比べて車体が小さいですよね。実は人間は、大きなものほど、近く、速く動いているように見え、小さなものほど、遠く、遅く動いているように見えるんだそうです。
これは、いわゆる目の錯覚なんですが、そのせいで、接近して来ているバイクについて、まだ遠くにいるように見え、スピードも遅く感じてしまうといいます。その結果、「まだ間に合うだろう」と右折を始め、衝突してしまうというんです。右折をする際、バイクが直進してきている時には、その距離やスピードの見極めが大切なのはもちろん、決して無理をして右折をしないでくださいね。
またバイクは、他のクルマの陰に隠れて見えなくなってしまうことがあります。特に直進側が渋滞している時など、停まっているクルマの陰を、バイクが直進してきて衝突することがよくあります。そこで、交差点付近で停車しているクルマがある場合は、その前を通過する時に一時停止をして、安全確認を行うようにしてくださいね!
【左折の時の注意点】3月26日(水)
「右左折する時の注意点」をテーマにお送りしている今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。三日目のきょうは、交差点を左折する時のポイントについてです。
まず大切なのが、早めにウインカーを出して、後続車や周囲に対して、自分の意図をしっかり知らせることです。そして同時に、左側後方から、自転車やバイクが接近して来ていないか確認し、巻き込みを防止しなければいけません。この時、ドアミラーで後方を確認しただけでは、ドアミラーの死角に入った自転車などを見落とす可能性があります。実際に振り返ることが、事故防止には大切ですよ。
特に、歩道を後方から走ってくる自転車は、ドアミラーの死角に入りやすく、見落としがちです。振り返って目視する際は、歩道の状況にもよく目を配り、自転車が走ってきていないか、十分確認するようにしましょう。もちろん、歩行者も見落とさないよう、しっかりと行ってくださいね。
そして左折する時は、できる限り、道路の左端に沿って曲がるのが基本です。しかし中には、ハンドルを一旦右に切ってから左折する、いわゆる「あおりハンドル」がクセになっているドライバーさんも、
少なからずいるようです。
このあおりハンドルは、クルマの左側が空いてしまうため、そこにバイクや自転車が入り込み、巻き込んでしまう危険性があります。また不用意に右にハンドルを切ることで、周囲を走行しているクルマと接触する可能性もあるんです。危険で迷惑な「あおりハンドル」は、やめるようにしてくださいね!
【左折時の先行左折車による死角】3月27日(木)
今週お送りしているテーマは、「右左折する時の注意点」です。
きのう、左折する時の基本的な注意点についてお話しました。左折の際は、バイクや自転車などの巻き込み、そして道路を横断する歩行者に、十分注意を払わなければいけません。
しかし、前を行く、同じく左折しようとするクルマが、トラックなどの車体が高いクルマの場合、
その陰になって、横断歩道の先の状況が確認できなくなることがあります。
この時、トラックにつられて、「トラックが進み始めたんだから、もう歩行者などは来ないだろう」と思い込み、安全確認をせず、安易にトラックについて左折するのは危険です。
特に、歩行者用の信号が点滅を始めた時など、歩行者や自転車が、横断歩道を渡ってしまおうと、
走り込んでくることがよくあります。「前のクルマが行けたから、自分も大丈夫」ということは、必ずしもありません。
ということで、交差点を左折する時は、道路交通法に定められている通り、ゆっくり徐行します。そして、前の左折車のために横断歩道の状況が確認できない場合は、横断歩道の前で一時停止し、しっかりと安全を確認してから進むようにしましょう。
また、前を行く左折車も、その時々の事情から、横断歩道の手前で急に減速したり、急停止したりすることがあります。安易に追随して進まず、車間距離も十分とっておくようにしましょうね!
【ウインカーはしっかり出す】3月28日(金)
「右左折する時の注意点」をテーマにお届けしてきました今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
交差点などで右折や左折をする際、どちらの時にも大切なのが、水曜日にも少し触れましたが、ウインカーを早めに、そして適切に出すということです。
ところが、実際に街なかを見ていると、曲がる時に申し訳程度チョッとだけ出す人のほか、曲がり始めてから出す人、中には、まったく出さない人さえ見かけることがあります。ウインカーを長い時間出すのは、恥ずかしいという人もいるそうですが、ウインカーは、ドライバーさんの意図を周囲に伝えるための、クルマにとっては必要不可欠なアイテムです。
例えば、走行中に左方向にウインカーを出せば、後続車に「これから曲がるためにブレーキを踏むだろう」ということを予測させることができますよね。ところが、ウインカーより先にブレーキを踏むと、
後続車からは、何の前兆もなしにブレーキを踏んだように見えてしまいます。これでは、いつ追突事故が起きてもおかしくありません。
ウインカーの出し方のルールは、右折や左折をする場合は、交差点などの30メートル手前。車線変更など、進路変更する場合は、その3秒前と定められています。みなさんもハンドルを握ったら、ウインカーでしっかりと自分の走行意図を伝えてくださいね!
今週は、「右左折する時の注意点」をテーマにご紹介しました。
2025/3/21 UP!
2月から3月にかけては、春からの新生活に備えて、多くの方が運転免許を取得するシーズンです。そのため、今の時期は、路上などに、運転に不慣れな初心者ドライバーさんが増えてくるころですね。
そこで今週は、「運転初心者について気を付けたいこと」をテーマに、初心者ドライバーさんに向けてはもちろん、ベテランのドライバーさんに向けても、さまざまな情報をご紹介していきたいと思います。
【初心者マークの表示】3月17日(月)
まず、初心者ドライバーさんを表すものといえば、緑と黄色の初心者マークがお馴染みですよね。これは、正式には「初心運転者標識」といいます。
このマークについては、いろいろな決まりがあるんですが、ここで今一度、確認しておきましょう。
まず、道路交通法第71条によって、普通自動車の運転免許を取得してから1年未満のドライバーさんは、この初心者マークをクルマの前後2カ所の定められた場所に、表示するのが義務となっています。
そのため、「カッコ悪いからつけたくない」なんていって、マークを付けずに走るのは、違反ですよ。
もし表示義務を怠った場合は、「初心運転者標識義務違反」ということで、反則金4000円、違反点数1点となりますので、注意してくださいね。
では、どうしてこのマークを表示しなければいけないのでしょうか?それについて詳しくは、また明日以降取り上げていきたいと思います。
【初心者マークの目的】3月18日(火)
今週は、「運転初心者について気を付けたいこと」をテーマにお送りしています。
きのうは、「初心運転者標識」、いわゆる「初心者マーク」の表示義務について、ご紹介しました。免許取得後、1年未満のドライバーさんは、このマークをクルマの前後に表示しなければいけない、というのがルールです。
では、この初心者マークを表示するのには、どんな理由があるんでしょうか?まず一つは、もちろん、周りのクルマなどに対して、運転に不慣れな初心者であることを知ってもらうことです。
それによってスピードが少し遅い場合や、車線変更や合流がスムーズに出来なかったとしても、「まだ運転経験が浅いんだな」と理解してもらえますよね。
また、これを表示することによって、周りのクルマのドライバーさんは、初心者ドライバーさんを保護するために、配慮した運転をしなければなりません。
具体的には、危険防止のためやむを得ない場合を除き、初心者マークを付けたクルマに対して、幅寄せや、無理な前方への割り込みをすると、「初心運転者等保護義務違反」という違反になるんです。違反した場合は、普通車であれば反則金6000円、違反点数1点の罰則が科されます。
このように初心者マークは、運転に不安な初心者ドライバーを守ってくれる、お札のようなものです。路上デビューされた方は、忘れずに表示するようにしましょうね。
【初心者ドライバーが違反など重ねると】3月19日(水)
「運転初心者について気を付けたいこと」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
きのう、初心者マークを付けたクルマに対しては、幅寄せや無理な割り込みをした場合、交通ルール違反に問われることをご紹介しました。このように、初心者のドライバーさんは、ルールによって保護されているのが分かりますよね。
では、その新人ドライバーさんが、交通違反や交通事故を「たびたび」起こした場合はどうなるか、皆さんはご存知でしょうか?
もちろん、ルール違反や交通事故を起こしたら、初心者でもベテランでも、その罪は等しく罰せられます。ただ、免許を取得してから1年間は、「初心運転者期間」が設けられていて、違反点数が3点以上になると、「初心運転者講習」を受けなければいけないんです。
さらに、これを受講しなかったり、講習を受けても、その後、「初心運転者期間」が終了するまでに違反などを犯して、その合計点数が3点以上になった場合は、再び試験を受けなければいけません。そして試験に不合格だった人や、正当な理由なく再試験を受けなかった人は、免許取り消しとなります。
このように、初心者に対しては、意外と厳しいペナルティが課せられていることが分かりますよね。
これは、「初心運転者期間制度」が、初心者ドライバーさんに対して、慎重な運転をするように動機付けを行い、技能の定着を目的としているからです。
初心者ドライバーのみなさん、くれぐれも慎重で安全な運転を心がけてくださいね!
【初心者に多い違反】3月20日(木・祝)
今週お送りしているテーマは、「初心者について気を付けたいこと」です。
交通事故が多いドライバーの世代というと、皆さんはどの辺りを思い浮かべますか?ニュースなどで取り上げられることもあるので、「高齢のドライバーさんでは?」と思う方、いらっしゃるかもしれませんね。
確かに、高齢ドライバーさんによる交通事故も多いんですが、実は、多くの初心者を含む、運転経験の浅い若年ドライバーさんによる交通事故件数は、それ以上に多いんです。
警察庁の報告を元に、令和4年に16歳から24歳が起こした交通事故を、安全運転義務違反の内容別に分けると、特に多かったのが「安全不確認」です。つづいて、「脇見運転」「動静不注視」となっています。
一番多い「安全不確認」とは、周囲の安全確認を怠ったために起きた交通事故を指しています。
例えば、一時停止の表示のある見通しの悪い交差点で、左右の安全確認が十分出来ていないのに前進し、出会い頭の事故をおこしたような場合が当てはまります。
二番目の「脇見運転」は、周りの景色に気を取られるだけでなく、カーナビやスマホなどを操作するようなことも当てはまります。
そして三番目の「動静不注視」とは、歩行者やクルマを認識していたにも関わらず、「問題ないだろう」と、相手の動きに注意を払わないことをいいます。
初心者ドライバーのみなさん、安全確認はしっかりと行い、「多分大丈夫だろう」といった「だろう運転」ではなく、「もしかしたら歩行者が飛び出してくるかもしれない」など、危険を疑ってかかる「かもしれない運転」を、ぜひ心がけてくださいね。
【初心者に対して思いやりのある運転を】3月21日(金)
「初心者について気を付けたいこと」をテーマにお届けしてきました、今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
リスナーさんの中には、免許を取って何年も運転されているドライバーさん、大勢いらっしゃると思います。では、そんなベテランの皆さんにお聞きします。この時期、路上に増える初心者ドライバーさんの不慣れな運転を見て、ついイライラしたり、クラクションを鳴らしたりすることは、ありませんか?
火曜日にも取り上げましたが、初心者マークを付けたクルマに対して、幅寄せや無理な割り込みをする行為は禁止されていて、違反した場合は、普通車であれば反則金6000円、違反点数1点の罰則が科されます。
ただ、そうした法律もさることながら、ベテランドライバーの皆さんは、一度、ご自身が運転免許を取ったころのことを、思い出してみてください。きっと、緊張しながら運転されていたんじゃないでしょうか?そんな時に、激しくクラクションを鳴らされたり、威圧的な運転をされたら、どれほど動揺するか、きっと想像がつくはずです。
そこで、もし路上で初心者ドライバーを見かけたら、少しぐらい運転に不慣れでも、おおらかな気持ちで、そのクルマが走りやすい環境を作ってもらえればと思います。それが、先輩ドライバーの懐の深さというものですよ!
今週は、「初心者について気を付けたいこと」をテーマにご紹介しました。
2025/3/14 UP!
あの東日本大震災が発生してから、明日で14年になりますね。
その間にも、去年1月の能登半島地震をはじめ、地震や水害ほか多くの自然災害が発生しました。いつ襲って来るか分からない、災害。クルマの運転中でも、もちろん例外ではありません。
そこで今週は、「災害が起きたら」をテーマに、さまざまな対策などについてご紹介していきたいと思います。
初回は、大地震が発生した時の対処法について、取り上げていきましょう。
【運転中に大地震が発生したら】3月10日(月)
運転していて大きな揺れを感じたら、まずは急ハンドルや急ブレーキは避けて、できるだけ安全な方法で、道路の左側に停止します。そしてカーラジオなどで、地震情報や交通情報を確認。その情報や周囲の状況に応じて、次の行動を決定します。
引き続き走行する場合は、道路の壊れた場所や落下物・障害物などに気を付ける他、
号機が停止していることがありますので、十分注意しましょう。
一方、クルマを置いて避難する場合は、できるだけ道路の外にクルマを移動してください。やむを得ず道路上に置いて避難するなら、道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止めます。そしてキーは付けたままにするか、運転席など、車内の分かりやすい場所に置いておきましょう。その上で、窓を閉め、ドアはロックしないでクルマを離れます。これは、のちに消防車や救急車といった緊急車両などの通行の妨げになった際、移動できるようにしておくためです。
何よりも皆さん、実際に避難することになった時は、くれぐれも落ち着いて行動するようにしてくださいね。
【クルマでの避難】3月11日(火)
大きな地震が発生した際に、もしも自宅などにいたら、避難所などへ向かわなければいけないケースがあると思います。そんな時に注意したいのが、一般的な避難にクルマを使用しない、ということです。
大地震の時にクルマで移動しようとすると、渋滞や障害物などの影響で、身動きが取れなくなる可能性があります。また、大勢の人たちが、一刻も早くと避難を焦っている状況ですから、交通事故の発生率も非常に高くなります。そんな状況では、自分自身の安全を確保できませんし、小さいお子さんやご高齢者を伴うとなればなおさらです。
また、救急車や消防車、自衛隊の車両など、緊急車両も通行できなくなってしまう恐れがあります。
大地震のあとの避難には、原則としてクルマの利用は控え、徒歩で避難するようにしましょう。
ただし、海の近くにお住まいで、津波の発生により、高台へ避難しなくてはならないような場合は、クルマによる移動も認められています。強い揺れや、弱くても長い揺れを感じたり、地震を体で感じなくても、「津波警報」などを見聞きしたら、いち早く海岸近くから離れ、できるだけ高い場所へ避難しましょう。
クルマで避難するにあたっては、道路が壊れていたり、障害物があったり、信号機が停まっている可能性もあります。そうした場所に十分注意して、運転するようにしてくださいね。
【津波による冠水後に注意】3月12日(水)
「災害が起きたら」をテーマにお送りしている、今週の、「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。大地震の際、心配されるものの一つが津波ですよね。沿岸部のさまざまなものを、すさまじい破壊力でさらっていく恐ろしい津波ですが、去った後も、決して油断できません。
というのも、東日本大震災の時には、この津波の影響である現象が発生、被害が拡大しました。それが、車両火災です。津波によって水没したクルマから火が出て、多くの火災が発生したというんです。
なぜ、そんなことが起こるかといいますと、海水はみなさんご存知の通り、塩分を含んでいて、電気を通しやすい性質があります。そのため、水没したクルマのライトや電気系統のパーツから漏電し、それが火災の原因になってしまうんだそうです。
では、もし自分のクルマが津波の被害を受けた場合、その後、どのように対処すればいいのでしょうか?
まず、いきなりエンジンキーを回したり、スタートボタンを押したりしないでください。電気が通ることで、火災の原因になってしまいます。最初にボンネットを開けてみて、海水に浸かっているようなら、火災防止のために、バッテリー側の端子を外してください。そして、外した端子がバッテリーと接触しないように、ビニールテープなどで巻いて、絶縁しておけばOKです。
ただしハイブリッドカーや電気自動車は、感電の危険性がありますので、むやみに触らず、カーディーラーなどに連絡するようにしてくださいね!
【車内に備えておきたい防災グッズ】3月13日(木)
いつ襲って来るか分からない、大地震をはじめとした自然災害。自宅などに、すぐに持ち出せるよう防災グッズを用意しているという方、今や結構多いんじゃないでしょうか。
でも、災害はクルマでお出かけしている時にも襲って来るかもしれませんよね。そこで、普段からクルマによく乗るという方は、クルマにも防災グッズを積んでおくと、イザというとき安心ですよ!
まず大切なのが、最低限の水と食料です。長期保存がきく保存水などを用意しておくようにしましょう。その際、大きなペットボトルより、500ミリリットル程度の小さなボトルの方が、使いやすく便利ですよ。必要な量を何本か備えておきましょう。そして、食料は傷まない非常食や缶詰め、お菓子などなるべく高カロリーのものがオススメです。ただ、消費期限には十分注意してくださいね。
続いて欠かせないのが、スマホなどの充電器ですね。手回し式の充電器があれば、電池切れの心配もありません。さらにLEDライトなどもあると、避難する際も便利ですよ。
災害が起きたら、衛生環境が悪くなることも考えられます。消毒用アルコールやティッシュ、マスク、汗拭きシート、非常用トイレ、生理用品など用意しておくといいですね。またケガした時に備えて、ばんそうこうや包帯、消毒薬、ハサミなど、応急処置できる道具もあると安心です。
そして冬場に限らず、夜間は冷え込むことがあります。保温シートや毛布なども、必需品といえるでしょう。皆さん、ご自分の生活環境に合わせた災害への備え、ぜひなさって下さいね!
【エコノミークラス症候群に注意】3月14日(金)
「災害が起きたら」をテーマにお届けしてきました今週の「千葉トヨペット レガーメ・ワンダフル・ドライブ」。
大地震などの災害が起きた時に、避難所やおクルマなどで、避難生活を強いられることがあります。そんな時に気を付けたいことの一つが、エコノミークラス症候群です。
エコノミークラス症候群というのは、狭い場所にずっと同じ姿勢でいることで、血行不良によって足の静脈に血栓、つまり血のかたまりができ、その一部が血の流れに乗って肺へと移動し、動脈が詰まる「肺塞栓症」を起こすことをいいます。
初期症状は、太ももから下の脚の皮膚が赤くなったり、腫れたり、痛みなどの症状が現れます。もしこうした症状が現れたら、急いで医療機関を受診してください。血栓が肺に詰まった状態でそのまま放置していると、胸の痛みや息切れ、さらには呼吸困難などが起こり、命の危険を生じる恐れがあります。
そんなことにならないために大切なのは、適度に水分を取ることです。避難生活だと、トイレに行きにくいため水分を控える人がいますが、良くありませんよ。そして時々、外に出て歩いたり、体操したりして体を動かすようにしてください。かかとを動かしたり、ふくらはぎをマッサージしたりするのもお勧めですよ!
今週は、「災害が起きたら」をテーマにご紹介しました。