2026/9/25 UP!
9月21日は、「敬老の日」ですね。令和7年の統計で、千葉県内の65歳以上の高齢者は、およそ174万人。今後は、さらに高齢化が進むことで、高齢者が関係する交通事故の増加が懸念されています。
そこで今週は、「高齢者を事故から守る」をテーマに、様々な注意点を取り上げていきたいと思います。
【高齢歩行者の事故が多い】9月21日(月・祝)
まずは、高齢者が関係する交通事故の状況について、チェックしてみましょう。
千葉県警の2025年の統計によりますと、千葉県内で発生した交通事故による全死者数は、122人でした。そのうち、65歳以上の高齢者は62人。割合にして、50.8%を占めています。この傾向は近年ずっと変わらず、50%を越える割合で推移しています。つまり、交通事故で犠牲になる人の半数以上が、高齢者だということです。
さらに、高齢者の死亡事故があった時に、高齢者がどのような交通手段を利用していたかを表す「状態別死者数」を見ると、2024年の統計で、最も多かったのは、歩行中の48.4%。次いで自動車の乗車中で、27.4%、そして自転車乗車中の21.0%、バイクに乗車中の3.2%と続きます。この割合は、基本的にここ数年、変わっていません。
では、高齢の歩行者の交通事故が、どうしてこれほど多いのでしょうか?高齢歩行者ならではの、その行動の危険性について、明日、改めて取り上げていきたいと思います。
【高齢歩行者の行動特性】9月22日(火・祝)
きのう、多くの高齢の歩行者が、交通事故に巻き込まれているというお話をしました。では、そんな高齢歩行者との事故を防ぐために、ドライバー側はどんなことに気を付けたらいいのでしょうか?
まず高齢者は、目や耳の機能が衰えている可能性があります。そのため、クルマの接近に気づかなかったり、気づいた場合でも、クルマのスピードやクルマとの距離を見誤って、道路を横断し始めることがあります。
そこで、前方に道路を横断しそうな高齢者を見かけたら、その動きに十分注意して、スピードを落としてください。もし横断してきた時には、一時停止や徐行などして、先に渡ってもらうことを徹底しましょう。特に、道路の右側から横断してきた歩行者は見落としやすいので、十分に注意してくださいね。
また足腰が弱り、道路を横断するのに時間がかかる方もいます。前方で、横断を始めた高齢者に気づいても、十分距離があるのでクルマが近付く頃には渡り終えているだろうと、一方的に考えるのは危険です。そのまま減速しないでいると、直前になって急ブレーキを踏む事態になりかねません。
さらに、青信号の間に横断歩道を渡り切れない高齢者がいる場合もあります。目の前の信号が、赤から青に変わったからといって、すぐに発進するのではなく、渡り遅れた高齢者がいないか、改めて確認するようにしてくださいね。
【高齢者の自転車に注意】9月23日(水・祝)
クルマを運転していて、注意しなければいけない高齢者は、歩行中の方々だけではありません。高齢者が運転する自転車にも注意が必要です。
というのも、高齢になるとどうしても足腰が衰えてきますし、バランス感覚や握力も低下してしまうものですよね。そのため自転車に乗っていても、ふらついたり、ちょっとした段差などで転倒したりすることがあります。
そこで、高齢者が運転する自転車の側を通過する時は、その動きから目を離さないようにして、安全な間隔を十分に取ることが大切です。間隔の目安として、おおむね1メートル程度は空けることが推奨されています。もし、その間隔がとれない場合は、時速20キロから30キロ程度まで減速して通過するようにしてくださいね。
さらに高齢者の場合は、長年自転車に乗っているケースも多く、自己流のルールで運転している人も少なくないでしょう。一時停止で止まらない、安全確認をせずに交差点に飛び出す、などの違反は、そこかしこで見られます。
そして、自分から飛び出しても、「クルマのほうが止まってくれるだろう」、と思い込んでいる人が、中にはいるかもしれません。そんな、自転車との出会いがしらの事故を防ぐためにも、見通しの悪い交差点などでは、十分な安全確認を行うようにしてくださいね。
【高齢歩行者が注意すべきこと】9月24日(木)
高齢の歩行者とクルマの事故を防ぐためには、ドライバーさんが注意するだけでは不十分ですよね。もちろん、高齢者の側も、十分注意する必要があります。
そこでいつもは、ドライバーさんの目線で交通安全のポイントをお伝えしているこのコーナーですが、今朝は、高齢の歩行者のみなさんに、注意していただきたいことを取り上げたいと思います。
まず高齢歩行者の交通事故の半数近くが、自宅から500メートル以内で発生しているといいます。「地元の道には詳しいし、通いなれた道だから大丈夫」、「今までに事故には遭ったことはないから大丈夫」など、慣れた場所だからこその油断が事故につながります。接近するクルマなどには、十分注意してくださいね。
そして道路を横断する時は、多少遠回りになっても、信号機のある場所や横断歩道を渡りましょう。何もない所を渡るのは、ドライバーさんから見ると、とっさに対応できない可能性があり、大変危険です。
また、道路を斜めに横断すると道路内の歩行時間が長くなり、クルマからは、歩行者との距離感がつかみにくくなります。こちらも危険な行為なのでやめてくださいね!
そして何より、道路を横断する時は、信号機のある場所や横断歩道であっても一旦立ち止まり、安全をしっかり確かめることを習慣にすることが大切ですよ。
【運転免許証・マイナ免許証の返納】9月25日(金)
残念ながら、歳をとるにつれ、体の機能は確実に低下してゆきます。その結果、高齢ドライバ-による事故をしばしばニュースなどで目にしますよね。
しかし悲惨な交通事故の当事者になってから、「クルマの運転をするには、歳をとりすぎた」と思っても、、、遅すぎますよね。そんなことになる前に考えていただきたいのが、「運転免許証やマイナ免許証の自主返納」です。
原則として、本人が直接申請することで返納でき、返納すると「運転経歴証明書」を申請できます。これは運転免許証と同じサイズで、住所、氏名、生年月日、自主返納を受理された日などが記載され、身分証明書として生涯使用することができます。
また、自主返納した方には、バスやタクシーなどの公共交通機関の乗車運賃の割引など、様々な特典を受けることができるんです。
手続きに必要なのは、運転免許証、またはマイナ免許証です。2枚持ちの方は両方が必要となります。詳しくは、千葉県警のホームページなどで確認できますよ。
今週は、「高齢者を事故から守る」をテーマにご紹介しました。


