2026/10/2 UP!
「秋分の日」が過ぎて、これからどんどん日没は早くなり、夜の時間が長くなっていきますね。今後は、暗い中を運転する機会も増えていくでしょう。
そこで今週は、「暗い中での事故防止」をテーマに、様々な注意点などをお届けしていきたいと思います。
【黄昏時はなぜ危険?】9月28日(月)
事故が多い危険な時間帯として知られるのが、日没直後の薄暗い時間帯、いわゆる「黄昏時(たそがれどき)」です。「薄暮(はくぼ)」などともいわれるこの時間帯は、道路を横断中の歩行者が事故に遭うケースが多くなっています。では、どうしてこの時間帯が危険なのでしょうか?
黄昏時には、周囲がどんどん暗くなっていきますので、ドライバーの目はその暗さの変化に追いついていけません。その結果、歩行者や自転車などの発見が遅れ事故が発生しやすくなるんです。
一方で、目が暗さに追いついていかないのは、歩行者や自転車なども同じです。そのため、接近してくるクルマに気づかずに道路を横断するなどして、事故に遭うケースが頻発しています。
そんな黄昏時の事故を防ぐために大切なのは、早めにライトを点灯して視界を確保し、同時に、自分のクルマの存在を周囲に知ってもらうことです。その上で、暗くなってきたら速度を落とすとともに周囲の状況に一層注意しながら、慎重な運転を心掛けましょう。
【早めの点灯とはいつのこと?】9月29日(火)
きのう、夕方になったら早めにヘッドライトを点灯するのが大切、というお話をしました。ただ2020年からは、新型車にオートライト機能が義務化されましたので、ライトは暗くなったら自動的に点く、というクルマが多くなっているでしょうね。しかし、それ以前のクルマではドライバーさんが判断して、自分で点灯させなければいけない場合も多いと思います。
では、早めというのはどのぐらいの時間に点灯するのがいいのでしょうか?道路交通法では、日没から日の出までヘッドライトなどを点灯することが定められています。でも、それより早めの点灯を訴えているのが、『JAF日本自動車連盟』です。
日没後でも、空には明るさが残っているため「まだ明るい」と錯覚して、ヘッドライトを点けずに運転している人が多くいます。
しかし実際には、日没時間を過ぎていますので、ライトの点灯が必要な「夜間」の時間帯になっているんです。周囲が見えているように感じても、それは暗さに目が少し慣れただけで、実際には見落としも多くなっていきます。
そこでJAFでは、日没の30分前を目安に点灯することを推奨しています。現在の千葉の日没時刻は、午後5時25分ごろ。その30分前ということなら、午後5時前にはヘッドライトを点灯するということです。「そんな明るい時間に?」と思うかもしれませんが、事故を防ぐためには遅すぎる点灯よりはるかに有効です。ぜひあなたも、早めの点灯を心がけてくださいね!
【ハイビームとロービームの切り替え】9月30日(水)
最近では、オートハイビーム機能が付いたクルマが増え、ハイビームとロービームの切り替えは、クルマに任せっきりという人も増えているでしょうね。ただ、それ以前のクルマに乗っていたり、自分の好きなタイミングで切り替えたいと、手動で切り替えを行っているという人も少なくありません。
ここで大切になってくるのが、切り替えのタイミングです。あなたも、夜間走行中は、上向きのハイビームを使用するのが基本だという話を聞いたことがあると思います。これは、道路交通法で定められたルールです。ただ、他のクルマとすれ違う時や、他のクルマのすぐ後ろを走る時など、まぶしさで相手に迷惑をかけそうな場合は、もちろん、ロービームなどにしなければならないとされています。
では、なぜハイビームが基本とされているんでしょうか?それは、ライトの照らす範囲が全く違うからです。ロービームが照らせるのは、一般的に40メートル先までとされています。それに対して、ハイビームは100メートル先まで照射できるんです。
仮に、時速60キロメートルで走行していて、前方に歩行者などの危険を発見し、ブレーキをかけてから停止するまでには、およそ45メートル進んでしまうとされています。そう、つまりロービームで危険に気づいてからでは、間に合わない計算になるんです。
ということで夜間、対向車や前にクルマがいない道路状況では、積極的にハイビームを使うことを心がけてくださいね。
【右からの歩行者に注意】10月1日(木)
歩行者の死亡事故で、特に多いのが道路を横断中だといいます。中でも多くの事故が発生しているのが、夜間、クルマから見て右から左に歩行者が横断しているケースです。
なぜ右側から横断する歩行者との事故が多いのでしょうか?そこには、いくつかの理由があるようです。
まず夜間は、ライトに照らされている範囲の前方の視界に、ドライバーさんの意識が集中してしまいがちです。そのため道のすぐ左側にいる歩行者には気づいても、対向車線をまたいで右側から道路を横断しようとする歩行者には、どうしても気づくのが遅れがちになります。
その上、ヘッドライトは対向車の迷惑にならないように、左側を広く照らすように調整されているので、なおさら、右側から渡ってくる歩行者を見つけにくいんです。
また市街地などでは、ライトを下向きのロービームにしたまま走行していることが多いため、より広く遠くが確認しづらい、ということも関係しているでしょう。
そこで夜間、運転する時にはスピードを出し過ぎないようにしつつ、特に右側から横断してくる歩行者がいないか、十分に意識を払いましょう。そしてヘッドライトを、他のクルマの迷惑にならない範囲でこまめにハイビームに切り替えて、安全確認するようにしてくださいね。
【蒸発現象に注意】10月2日(金)
夜の運転では、ヘッドライトが頼りですが、場合によっては、そのヘッドライトなどのせいで、歩行者などが消えてしまうことがあるんです。それが、「蒸発現象」や「グレア現象」とよばれるものです。
これは、対向車と自分のクルマのヘッドライトが重なることで、お互いの光が反射し合い、間にいる歩行者などが見えなくなってしまう現象のことです。
特に雨の日には、路面の水に光が乱反射して、蒸発現象が起こりやすくなります。そのせいでセンターラインや停止線などの道路標示が、確認しづらくなることもあるので注意が必要です。
とはいっても、原因がヘッドライトですので、ライトを点けて走る限り完全に防ぐことはできません。そこで大切なのは、夜間走行する時、ライトが照らしている所には蒸発現象が起きているかもしれない、と意識することです。ライトに照らされた道路の中央付近で何か動いている感じがしたら、それは歩行者である可能性があります。
ということで夜間の運転では、「光の中に歩行者がいるかもしれない」と意識することを忘れずに、十分気をつけて運転するようにしてくださいね!
今週は、「暗い中での事故防止」をテーマにご紹介しました。


