2021/7/17 UP!

素晴らしい一夜だった・・・
ロンドンのトッテナムコート・ロード駅近くの日本食の居酒屋を予約し、NWOBHM時代の仲間を集めて食事をした。
SAMSONのポール・サムソン、 元IRON MAIDENのクライヴ・バー、そして、PRAYING MANTISのトロイ兄弟。
NWOBHMというシーンの裏側を語り尽くすという企画意図だった。クライヴは何と元UFOのギタリスト、アトミック・トミー・Mを連れてきた。一緒に新しいプロジェクトをやりたいから相談に乗ってくれという。
トミーは1980年代からよく知っている。後にTESLAのバックラインを担当するダニー・マックレンドンの弟で、EARTHSHAKERのサンフランシスコ・レコーディングのコーディネーターとして起用したダニーが、トミーをよくスタジオに連れてきた。当時、彼はギター・クリニックを始めようとしていた。その後、才能が認められてUFOのギタリストになったが、残念ながら成功することはできなかった。
クライヴとのプロジェクトも結局、動き出す前に消えてなくなり、トミーはカリフォルニアはストックトンに戻っていった。
この夜、ポールは冗舌だった。考えてみれば、SAMSONはNWOBHMのスタート・ダッシュを演出したバンドだった。そして、気がついているだろうか?クライヴはSAMSONの元メンバーで、その後、MAIDENに加入した。そして、そのクライヴはPRAYING MANTISの一員としても活躍することになる。
私が企画した、このロンドンでの一夜は、結果として、NWOBHMにおける1つの人脈を形成することになった。
若く、野望に満ちていた彼らは、”歴史”を作った。
そして、私はその”歴史”を見てきた。
ポールのラブコールを受けて、SAMSONを日比谷野外音楽堂で開催された、NWOBHM 20周年イベントに呼んだ。彼は日本のファンの前でプレイすることができて、本当に喜んでいた。
そのポールも、クライヴも亡くなっている。
今も、あのロンドンでの一夜を思い出す・・・。