三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

ちばのはちみつ はちみつ愛溢れる「八八ラボ」

2024/3/22 UP!

あたたかくなり、春らしい花がたくさん見られる季節になりましたね。さまざまなお花見スポットや花摘み、そしてお花屋さんに出荷される花まで、花とは縁深い千葉県ですが、その花の甘い蜜を集める「ミツバチ」を育てる養蜂業も各地で盛んです。温暖な気候の千葉県には、冬を越すために他の地域の養蜂業者の方も集まってきますし、新規で養蜂を始める方たちも増えてきました。

今日は、ミツバチが大好きで養蜂をスタート。地域との繋がりをひろげていきたいとがんばっている方をご紹介します。

養蜂といえば、蜂の巣箱を管理して、はちみつを集めるのがメインになりますが、今日ご紹介するのは大網白里市で養蜂業を営みながら、カフェの運営や、加工品の製造もおこなって、夢をひろげている方です。子供の頃から、くまんばちが可愛いなと思っていたという「合同会社 八八(はちはち)」(はちはち)の代表の丸山千晴さん。まずは養蜂を始めたきっかけをお話しいただきました。

丸山さん:大学三年の頃に母と私でなんか趣味になることなんか始めたいねって言って、養蜂教室にちょっと通ってこれは結構なかなか面白いし、ハチ可愛いぞってなったのがきっかけではあるんですけれど。ある日突然蜂の巣箱がうちに来ることになりまして、もうそこからいきなり養蜂生活スタートというか。母が農産物直売所さんに行った時に、ちょっと師匠が今で言う師匠がいまして、ちょっとハチを飼ってみない?でも返答はすぐしないとあげないからねって言われて「あっじゃあハチ飼いましょう」みたいなことも、本当にノリと勢いみたいな感じであのハチさんをお迎えしたという感じです。

ご実家は大網白里市で農家をされているそうなんですが 偶然の出会いによって実際に届けられた巣箱は、もうすぐにでも蜜を集められるいわゆる「出来上がった状態」の巣箱で、いきなりかなりのはちみつが摂れたそうです。すっかり養蜂に魅せられてしまった丸山さんは、数年後、養蜂を「なりわい」として始めました。そんな丸山さん、養蜂でこんなことをしたいという、いくつもの大きな夢を持っているんです。

丸山さん:まず一個が、故郷のはちみつを世界へっていうのはずっと考えていて。自分の地元が大網白里市なんですけれど、あの本当に美味しいはちみつがたくさん取れる場所なので、なんかその良さをまあ日本に住んでらっしゃる方・・で、もうひいてはもう世界の方にもぜひ知ってほしいなあっていうのを思ってたのと。人とミツバチと自然に優しくっていうのをモットーにやっているので、ただはちみつを摂って売るっていうだけじゃなくって、なんかはちみつをとることで、なんかもっとつながりを広めていきたいなって言うのがあって。 その一つに耕作放棄地を借りて、例えばブルーベリーを植えたりとか柑橘の木を植えたりとか。あとはそのマメ科の植物を植えてあげることで、そのまあ緑肥、肥料になるので、その土地をまた豊かにして、その持ち主さんがまた使いたいなってなった時に、すごくいい状態の畑をお返しできる、はちみつをとるだけじゃないっていう活動もして行きたいなと思ってます。

丸山さんは、養蜂を一つの足がかりとして、地域の可能性も広げたいと考えているんですね。ところでよく、「〇〇の花のハチミツ」というのを見かけませんか?特定の花の蜜だけ集められるのは不思議ですよね。ミツバチが効率よく蜜を集められる場所の情報を仲間同士で伝達していくので、その蜜源の花の近くに巣箱を据えれば、同じ種類の花の蜜が集まるんですね。そうやって、特定の花の蜜を集めたのが、例えば「アカシアのはちみつ」とか「レンゲのはちみつ」のようなもの。ほかに、百花蜜(ひゃっかみつ)というその蜂たちのテリトリーのさまざまな花から集まった地域の特徴がでるハチミツもあります。

大網白里市で養蜂業に取り組む丸山さんと仲間の会社「八八」の蜂蜜をスタジオに用意いたしました。

  • クスノキ:

大網白里市にはたくさんのクスノキがあり、クスノキ通りという通りがあるほどです。地元、大網白里市ならではの味と丸山さんが推薦。(樹木的にはシナモンの仲間で、ゆっくりし味わうと、遠くにスパイシーさを感じることができるかも)

  • カラスザンショウ:

丸山さんオススメの「カラスザンショウ」のハチミツです。カラスザンショウという木の花からとれるもので色はちょっと紅茶に近い濃い色ですね(名前にサンショウとついていますが、樹木的には柑橘系です。フルーティーな香りと甘さが感じられます)

         

  丸山さんたちはこうしたハチミツの違いを始めとする素晴らしさを体験できるように市内の古民家を改装して「八八(はちはち)ラボ」という拠点を作られました。今は蜂蜜を使ったメニューを楽しめるカフェとして運営されていますが、カフェは3月で一旦終了になります。そのあとは、こんなことを企画していらっしゃいます。

丸山さん:あの八八がそのやりたいことリスト①がカフェだったんですけど、もう一つがワークショップというか、本当に人と人とが繋がれる空間を作りたいっていうのを結構すごくずっと前から思っていて。なんかそれが結構ワークショップを開きたいとか。それこそ体験でもいいからなんか養蜂を、ハチさんを見てみたいっていう方のためにこうイベントをここの八八ラボという場所で、今後まあ4月からはやっていきたいなと思っていますあの八八の、わたしは例えば養蜂をワークショップを開いたりとか、あとは蜜蝋の使ったラップとかリップクリームとかを作ってみようっていう。地域で、そういうことに興味のある方々がなんかこうお友達になったりとか、そういう方々がこう知り合えるような空間を作りたいっていう感じですね。

こちらは蜜蝋(みつろう)です

間も無く終了してしまうカフェですが、ハチやハチミツに関する本が置いてあり、蜂蜜を使ったカヌレやケーキ、蜂蜜の食べ比べセットなどもあります。ちなみに、食べ比べセットのお皿は蜂の巣の形にちなんで六角形なんですって。

最後にこの八八ラボを拠点として、丸山さんの広がる夢を教えていただきました。

丸山さん:はちみつの副産物であの蜜蝋もあるんですけれど、蜜蝋で、例えばラップを作ってみたりとか、わんちゃん猫ちゃん用の肉球クリームだったりを作ってたり、蜂蜜以外にも活動しております。やりたいことがありすぎて、なんかこうもどかしいって言うのがもう本当に毎日毎日その状態で、今はそのやっぱり柑橘系を自分の例えばゆずとかレモンとかを取って、それをもう完全オリジナルでレモネードを作りたいとか、蜂蜜を使ったお酒を作りたいとか。やっぱり地域にいらっしゃる、県内の事業者さんで、例えばその酒造会社さんだったりとか、県内でも柑橘を極めていらっしゃる農家さんのところにちょっといろいろ勉強させて頂いたりとかをしながら、千葉県内の方々となんか助け合えるというか、なんかみんなでつながれるような感じで、何かをしたいなと、ずっと今も考えてます。

すでにいくつもの夢を実現してきた丸山さんならやってくれるでしょう!ハチ愛、はちみつ愛、そして大網白里愛、感じましたよ。これからも進化し続けていくでしょう、八八ラボの詳しい情報はインスタグラムやホームページで見ることができます。オンラインショップもありますので、詳しくは そちらをチェックしてください。

https://88honey.jp/

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