三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

オールドローズの聖地「佐倉草ぶえの丘バラ園」

2024/4/25 UP!

  • 今週は市川市から佐倉市にかけて魅力的なバラ園が集結するエリア「ちばローズ・ガーデン・ロード」をテーマにご紹介しています。
  • 「成長が止まらない!」中西悠理がご紹介しました、佐倉市にある「佐倉草ぶえの丘バラ園」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://kusabueroses.jp

             
  • バラの歴史上貴重なヘリテージローズを収集保存していて、アジア初の「ハンチントン図書館、美術館及び植物園」の「殿堂入りバラ園」と、世界バラ会連合世界大会の「優秀庭園賞」をダブル受賞した「佐倉草ぶえの丘バラ園」。
  • 15のコンセプトでデザインされた自然と共演する美しい庭園で、特に「歴史コーナー」は、バラの改良の歴史や流れを知ることができ、バラのその時代とともに変化した様が鑑賞出来ます。(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • 光合成中。薔薇みたいに成長するかな?
世界各国のバラに注目!「谷津バラ園」

2024/4/24 UP!

  • 今週は市川市から佐倉市にかけて魅力的なバラ園が集結するエリア「ちばローズ・ガーデン・ロード」をテーマにご紹介しています。
  • 「これからバラ色の人生が待っている予定!?」の中西悠理がご紹介しました、習志野市にある「谷津バラ園」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

http://www.yatsu-rosegarden.jp

             
  • 京成谷津駅から歩いて5分、自然豊かな谷津干潟に隣接する谷津バラ園は、習志野市市制50周年を記念して誕生したオリジナルの品種「ローズ・50(ごーまる)ならしの」も見られる、市民の憩いの場です。
  • 噴水を囲むように、およそ800品種7,500株のバラが咲き、長さ50mのバラの大アーチや大パーゴラ、「皇室・王室コーナー」など、テーマごとに植えられ、来園者を楽しませてくれます。(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • 本日はシンラジオ関根さんの代打も担当させていただきます!楽しみだなあ。
市民の力で咲き続けるバラ園「千葉市都市緑化植物園」

2024/4/23 UP!

  • 今週は市川市から佐倉市にかけて魅力的なバラ園が集結するエリア「ちばローズ・ガーデン・ロード」をテーマにご紹介しています。
  • 「手間暇かけて育てられた!?」つもりの中西悠理がご紹介しました、「千葉市都市緑化植物園」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.toshiryokka.jp

  • 「バラ作り市民の会」と「千葉市都市緑化植物園」が一緒になって、大切に手入れを続けるバラは、園内の市民バラ園と円形広場で鑑賞できます。
  • 「千葉市都市緑化植物園」は、都市緑化活動の拠点として、庭の見本園や温室、みどりの相談員の相談所、また「春のバラ展」や「バラ講座」(現在キャンセル待ち!!)などのイベントも多く開催されています。(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • スタジオからの帰り道、芝生で新入社員さんたちがみんなでお弁当を食べていましたよ。私も新鮮な気持ちをお裾分けしてもらいました。笑
由緒ある“バラのまち”市川の「里見公園バラ園」

2024/4/22 UP!

  • 今週は市川市から佐倉市にかけて魅力的なバラ園が集結するエリア「ちばローズ・ガーデン・ロード」をテーマにご紹介します。
  • 「もちろん 棘を隠し持っている!」中西悠理がご紹介しました、市川市にある「里見公園のバラ園」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.city.ichikawa.lg.jp/gre04/1111000001.html

             
  • 戦後すぐ、国府(こうのだい)台の式場(しきば)病院(びょういん)の初代院長・式場(しきば)(りゅう)三郎氏が、院内にバラ園を作り始めたのが、千葉県のバラ園の歴史の始まりです。
  • その一部が時を超え里見公園に移植され、現在はスタッフや市民の方々によって、愛情たっぷりに育てられています。「里見公園バラ園」で由緒ある“バラのまち ”市川のバラ” をぜひご覧ください。(ざぶろう)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • 無心でスナックぼりぼり…
  • 今日のスタジオにはおやつ大集合でした!
野田市駅周辺街歩き 醤油香る街に吹く新たな風「旧中村商店」

2024/4/19 UP!

東武アーバンパークライン野田市駅、今年3月に駅舎が新しくなりました。駅前の開発もいよいよこれからという感じなんです。今回は、そんな歴史のある街の中の昔栄えていたお店を改装、リノベーションして新たな形でスタートを切った古民家商店をご紹介したいと思います。

野田市は、様々なお店が古くから多くあり、江戸川や利根運河の水運などで栄えた醤油五大名産地の一つにも挙げられています。醸造関連遺産は近代産業遺産にも認定されています。

千葉を支えている大事な産業の一つですし歴史ある建物もたくさんあります。もちろん、街にもたくさんの人が古くから住んでいて、生活や仕事に必要な商店もたくさんありました。時代と共に再開発などが行なわれていますが、ところどころに、古くからの建物が残っていたりもします。そこをリノベーションして新たな形で再スタートさせた場所があります。

名前は「旧中村商店」と言います。この再スタートに携わった木全義将さんにこの建物との出会いからまずはお話伺いました。

木全さん:普段は美容室を千葉県野田市で経営してましてまあ美容師として活動しています。もともと美容室を経営していて、お客様として来ていた方が僕の地元の同級生のお母様で、そのお母様の方が持っていた土地が旧中村商店の場所であって、壊して更地にして建売っていうのはなんかちょっともったいないよねって話だったり建物なんとか再生できないかなというお話をで、その際に元々は古民家が大好きだったので、まあ、そういう古いものや街並みの雰囲気を壊さないようにして行くためには残そうということをイメージしまして、僕の周りに元建築士をやっている作家さんだったり、ものを作る人だったり、お店さんだったり何かをやりたいという方が周りにいましたので、その方たちに声をかけてみて復活させようかっていうところになりました。

もともとアンティーク家具など古いもの、人が使い込んだものに魅力を感じていた木全さん、同級生のお母様が「あの建物」の土地の所有者で、しかも、貸していた建物、つまり中村商店だった建物の活用方法を考えたいとお話ししたのがそもそもの気かっけというは、偶然の話ではありましたが、木全さんにとって、またとないチャンス、チャレンジの始まりだったんです。木全さん、この話を聞いていてもたってもいられなくなって、すぐに現地を見に行ったそうです。

木全さん:最初見たときは、中を見た時に正直ものすごい建物だなと僕からしてみたらお宝だと。見た目もすごく古いし、ある人が見たらただの産業廃棄物と思います。まあ、廃墟ですね。あの中に入るとカビ臭いし、誇り臭いし、猫も住んでただろうな。ネズミもいたかな。壁も壊れてるし、雨漏りもしてて、とにかく見る人が見たら本当に廃墟です。ただ、僕はやっぱり古い人が使って使って使って、もう使い古されたものに対しての愛情みたいなのが一つありましたので、また再利用する。それが古道具の感覚として。新しい使いかたを生み出すという価値観をもともと持っていたので、その価値観を生み出すっていうのを、古道具ではなくて大きい建物としてみたときに、ものすごく興奮しました。

他の人には廃墟に見えても、僕にとってはお宝だ!っていうのがいいですよね。それをリノベーションに長けた方などの協力を得て、再び使えるように復活させたんですね。そもそも中村商店というのは、もともと石炭などの燃料や農業関連の肥料、農薬などを販売するお店だったそうで、廃業してからだいぶ時間が経っていて、近所の方たちも、もうこのまま廃れていく、いずれ壊されるのを待っているものだと思っていたそうなんです。

この状況を知った木全さん、いろんな方に声をかけて、旧中村商店の建物復活とお店として息を吹き込むプロジェクトを早速開始します。現在では、アトリエや千葉セレクトショップ、カフェ、フローリスト、シェアキッチンなどが敷地内の建物に同居する形になっています。

ところで木全さんは美容室をやられているのですが、ご自身は入らなかったのでしょうか?

木全さんは、旧中村商店の中ではお店は出さず、外から見守る立場を取られています。自分の仕事はしっかり成立させた上でやっていきたいと考えておられるようです。さて、イオrンな仲間が集まりだしてリノベーションなどが始まると、街の人たちも興味を示すようになってきたそうです。

木全さん:地元の方なんかはやっぱり足を止めて、なんか始まったってなるとやっぱりちょっとのぞきこんでくれたりとか見てくれる方もいたり、ここ何か始まるのってやっぱり興味を持ってくださってましたね。何が始まるかっていう期待は町の皆さまにはあったんじゃないかなと思います。あの中村商店の立ち上げのコンセプトとしては、一つ、あの作家さんっていう、そのクリエイティブ感が一つ欲しかったんですね。それがあって初めて中村商店の意味が僕が成り立つと思っていて、そこで物を売るってよりは、そこで作品を作る人、一番そこに、僕は重きをおきたかったんですね。で、それでものを作ってる。っていうのがあることによって、シービーパックさんなんかは千葉で物を作ってる人の物を販売していたり、そういう作家さんの物を仕入れて販売していたり、そこで物を作る人が、例えばお花屋さんなんかはええとブーケ作ったり、アレンジメントつくったり、いろんなものを作って店内装飾をしたり、そういったものを、やっぱり人の手っていうのが入ることによって成り立って欲しかったですね。

左が木全さん。右が柿木さん。

木全さんのお話の中にシービーパックというお店の話が出てきましたが、こちらのお店、店主の柿木さんが、千葉県内の作った人の思いがたくさんこもった商品を自らセレクトして並べているお店なんです。このお店に並んでいる商品の話だけでも楽しい時間が過ごせるようになっているそうですよ。カフェがあったり、アトリエがあったり、様々な商売や制作のエネルギーが渦巻いている空間に旧中村商店は生まれ変わっていったということなんですね。

柏や松戸などの栄え方とは違い、ある意味、運よく残された建物がまだある野田市で、旧中村商店のようなプロジェクトが広がっていくと面白そうですね。でも、建物だけではなく、そこに人が介在していることが大事だと木全さんはおっしゃっています。それは野田に縛られないということなんだそうですが、、、

木全さん:野田市民だけでガチガチに固めるよりは、やはり僕の考えとしてはいろんなところに住んでいる方達に来て欲しいので、野田しばりではないものを作りたいなって言う意識がありました。まあ、その願いかなって。やはりいろんなところに声が通って野田市民以外の方々にも結局情報が流れるような仕組みっていうのも僕はあるんじゃないかなって。なんか面白そうだから、古いものが残ってるよっていう一度ちょっと足を運んでいただいて、街並みをぐるっと見渡していただきたいなと思います。歴史ある建物がかなり残っていますし、僕が生まれた頃から全く変わってない街並みやみち雰囲気がすごく残ってますので。そういった部分を楽しみながら眺めて歩いていただけたらと思います。

  

野田市にあるキッコーマン野田本社から徒歩1分のところにある旧中村商店。野田の街歩きの寄り所の一つとしてぜひラインナップに加えてみてください。

https://www.instagram.com/kyu_nakamurasho_ten

    

元“醤油樽屋”の古民家カフェ「茶寮たるふじ」

2024/4/18 UP!

  • 今週は「東武アーバンパークライン・野田市駅周辺の街歩きにぴったりな 魅力あるスポット」をテーマにご紹介しています。
  • 「気分は日替わり!」の中西悠理がご紹介しました、野田市の古民家カフェ「茶寮(さりょう)たるふじ(しょう)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

http://tarufuji.web.fc2.com/home.html

             
  • 醤油の樽を作っていた「樽藤」の築100年を超える古民家をそのまま再利用してカフェとして生まれ変わった「茶寮たるふじ」。当時の屋号で、この歴史を感じる趣のある佇まいで営業しています。
  • 旬の食材と自家農園で栽培した野菜を使った週替わりのランチ、自家製パン、手作りスイーツなどが堪能出来るほか、季節のイベントに合わせたメニューの「大人も頼めるお子様ランチ」は、限定・完売必須の見逃せない逸品です!(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • 美味しいものに出会える!と思うと、ちょっと長めの距離でもお散歩できちゃいますよね。
由緒あるスポットを巡る・野田歴史さんぽ

2024/4/17 UP!

  • 今週は「東武アーバンパークライン・野田市駅周辺の街歩きにぴったりな 魅力あるスポット」をテーマにご紹介しています。
  • 「今年は 降りたことのない無い 駅に降りたい!」中西悠理がご紹介しました、野田市駅周辺の歴史を感じる由緒あるスポットの情報は、以下のHPでご覧いただけます。
  • ●野田市民会館

https://noda-muse.jp

  • ●興風会館

https://www.kouhoo1929.or.jp

  • ●高梨氏庭園

https://www.city.noda.chiba.jp/kurashi/kyoiku/bunka/1000550/1003452/1000553.html

             
  • 国の登録有形文化財の「野田市市民会館」。庭園に囲まれた大正期の和風住宅が市民会館とは、野田市民の誇りですね!
  • 他にも、国の登録有形文化財の威風堂々とした「興風(こうふう)会館(かいかん)」。県内初の国の「名勝」に指定されている「高梨(たかなし)(し)庭園上(ていえんかみ)花輪(はなわ)歴史館(れきしかん)」など、多くの歴史ある由緒正しいスポットを巡るには、野田市観光協会のHPをごらんください。(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • あ!日傘壊れてる!?…いや大丈夫。
郷土愛あふれる「御菓子司喜久屋」の“醤油羊羹”

2024/4/16 UP!

  • 今週は「東武アーバンパークライン・野田市駅周辺の街歩きにぴったりな 魅力あるスポット」をテーマにご紹介しています。
  • 「羊羹を スッ と切る瞬間が幸せ!」な中西悠理がご紹介しました、野田市にある老舗和菓子店「御菓子司(おかしつかさ) (き)久屋(くや)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://nodakko-kikuya.com

             
  • 昭和34年に創業、地元の人々に愛されている老舗和菓子店の「御菓子司(おかしつかさ) (き)久屋(くや)」。店頭には、羊羹・焼き菓子・上生菓子など、土産や贈り物にお薦めの商品がたくさん並んでいます。
  • 中でも初代店主が「野田に銘菓をつくりたい」と年月をかけて開発した「醤油羊羹 御用蔵(ごようぐら)」は野田の醤油を使った逸品! 他にも「野田っ子」「野田産枝豆」など、創業当時からの「手作り」にこだわった銘菓もお薦めです。(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • 季節的にそろそろ日傘が必須になってきましたね。
醤油とともに歩んできた街「東武野田線の歴史」と「せんべいマップ」 

2024/4/15 UP!

  • 今週は「東武アーバンパークライン・野田市駅周辺の街歩きにぴったりな 魅力あるスポット」をテーマにご紹介します。
  • 「おせんべいバリバリ! 仕事もバリバリ!」の中西悠理がご紹介しました、東武アーバンパークライン「野田市駅」と「野田せんべいMAP(しょう)」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

http://www.kanko-nodacity.jp

             
  • ●野田せんべいMAP

http://www.kanko-nodacity.jp/senbei

  • 野田市といえば醤油抜きには語れません。野田市駅には醤油樽風な椅子が有り、駅前シンボルのキッコーマン野田工場の高さ30mのサイロが望めます。
  • 醤油の街ならではの、「せんべい屋さん」めぐりには、野田市観光協会の「野田せんべいMAP」が便利です。(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!

  • 春の日差し…お散歩日和ですな
千葉のベーカリー 『grain』と美味しいパンのある街

2024/4/12 UP!

「田舎暮らしの本」の2024年版住みたい田舎ベストランキングで全部門(「総合部門」「若者世代・単身者部門」「子育て世代部門」「シニア世代部門」)首都圏エリア1位になった「いすみ市」に、パン屋さんが増えているのご存知ですか?

いすみ市は小さいながらもこだわりの詰まったベーカリーが集まる『美味しいパンのある街』でもあるんです。今日は、その中の一つ、作り方、材料にこだわりを持った小さなパン屋さんをご紹介します。

今回はその中から「グラン」というお店をご紹介します。オーナーシェフの鶴岡あずささんにまずはお店を開いたいきさつをお話しいただきました。

鶴岡さん:いすみ市のグランというお店のオーナーシェフをしています。鶴岡あずさと言います。2017年の12月にオープンしました。小学校から大多喜に住んでまして、それまでは千葉市の方に住んでたんですけれども、大多喜に行った時に近くにパン屋っていうものが全くなくて、今までパン屋さんに行ってパンを買うっていうのが当たり前だったのが大多喜に来てそれがないっていうのがちっちゃい頃、ちょっとすごく不満だったというか。ただ、その時は別にパン屋になりたいとかそういうのは全く思ってなかったです。もともと全く違う仕事についていたんですけれども、それを辞めるにあたって、自分に手に職を付けたいっていうのがありまして。その中で、店やれるなら田舎でできるんじゃないかなっていうのもちょっとあって、パンの道を選びました。

東京でついていた仕事をおやめになってから、いくつかの都内有名店などで技術を学んだ鶴岡さん。修行もいずれはパン屋さんに!と思いながらだったので楽しくてしょうがなかったそうです。そして、2017年にご主人の実家があるいすみで「grain(グラン)」を開店されました。気になるパン、どんな種類のものを作っているんでしょうか?

鶴岡さん:土日は多分40種類前後はあると思います。まず、すべての小麦を国産のもので作っています。安心安全で食べてもらいたいということで、パン生地に関しては一切添加物は入っていないですし、あと地元で採れたもの、野菜や果物をできるだけ使用するようにしています。今特に使っているのが長ネギと人参なんですけど、こちらはいすみの給食でも使われているような「いすみ育ち」というので作ってる野菜を使わせていただいてます。もう野菜自体がすごくおいしいので、味付けもできるだけシンプルにしてそのものの味が味わっていただけるような形で提供したいと思って作ったパンですね。あとゆずやすだちなんかは、この家でとれたものを使ったりしてます。

ひとりで切り盛りしているのに40種類前後、すごいですね

鶴岡さんのお話にあった「いすみそだち」とは、市内すべての学校給食に地元の 有機米を取り入れた先駆けとして知られるいすみ市が、健康な野菜をつくるために設けている認証制度。地域由来の資源を活かした土づくりにこだわり、化学肥料不使用や、遺伝子組み換えをしていないなど独自の基準を満たしている野菜のことなんです。地域ぐるみで食の安心安全に取り組んでいるんですね。

美味しいパン屋さんの集まる街・いすみ市にあるパン屋さん「グラン」を今回ご紹介しています。こちらではたくさんの種類のパンを毎日焼いているわけですが、“いすみならでは”のパンがあるんです。オーナーシェフの鶴岡さんからご説明いただきましょう。

鶴岡さん:大原の椿公園っていうところがありまして、そこの椿の花からとった酵母を使ってパンを焼いてます。結構元気ですごく膨らみやすくて天然酵母みたいなパンだと皆さん堅いみたいなイメージがあると思うんですけれども、すごく柔らかく、ふわふわな感じで仕上げているので、とても食べやすいのと、あと、その酵母を使うことによってすごくいい香りがするので、焼いたときの香りがとってもいい香りになります。椿のお花の香りではなく、その酵母の香りになります。その花酵母を作っている会社の方が来られまして、大原の方で椿が有名なので、椿のお花からとった酵母を作ったので、それを使ったパンを焼いてくれるところを探しているということで、うちに話がありましてそれで作るようになりました。まあなんかとてもシンプルでおいしいパンにしたいなと思って、今の山型食パンにたどり着きました。

そのほかお店のパンをいくつかスタジオに用意しました。人気のクロワッサンも頂きました。

近くにチーズや乳製品で有名な高秀(たかひで)牧場があって、そのお出かけついでに寄られる方も多いのだそうです。パンとの相性抜群ですものね。そして、季節を感じさせてくれる、これも地元の食材を使ったデニッシュなども並びます。どんなものがあるのでしょうか。

鶴岡さん:まだイチゴが最盛期なんですけど、5月以降はそのうちナツミカンが出てくると思います。あと、初夏から夏にかけてはブルーベリー。8月から9月ぐらいにかけてはシャインマスカットを近くで作っている農家さんから買ってデニッシュに使ったりしています。秋ごろはイチジク、あと栗とかっていう感じ、できるだけラインナップというか、果物や野菜をパンに乗せれるようにしています。ずっと同じ物だけじゃなくて季節感が感じられるようなパン屋さんでありたいなと思ってます。

季節によってメニューが変わるので、常連のお客様には「○○のパン、まだ今年は出ないの?」と聞かれるという人気のデニッシュにも注目ですね。グランの情報は、お店のinstagramで発信されています。HPから事前に予約して店舗で受け取ることもできますのでぜひチェックしてください。

https://www.instagram.com/grain_pan

そしてグランのようなこだわりの小さなパン屋さんが、いすみ市にはいくつも あります。そんなお店をいくつか回って食べ比べてみるのもいいかもしれませんね。

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