三方を海に囲まれる房総半島に位置する千葉県。
首都圏からのアクセスもよく、
通勤圏でありながら海や里山の豊かな恵みをあわせもち、
自然とともにある生活を楽しめるエリアです。
そんな「千葉の魅力」を支えるさまざまな活動や
想いムーブメントなどにスポットを当て、
現地取材の声も通して「魅力あふれる千葉」をご紹介していきます。

毎週月~木 18:35頃~「YOU 遊 チバ」はこちら
※「YOU 遊 チバ」は、ミンナノチカラ~CHIBA~と連動し週ごとにさまざまなテーマで千葉の魅力をお届けしているコーナーです。

Every Fri. 18:45~18:59

国産ウナギを使ったフレンチを堪能「ル・タンドール」

2025/7/17 UP!

  • 今週はウナギのまち成田をテーマにご紹介しています。
  • 「タレだけで 丼ぶり一杯いけます! 」の中西悠理がご紹介しました、成田市にある「ル・タンドール(やじ)(とうふてん)の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
  • 昭和2年から続く老舗洋食店「金時」を、平成16年にリニューアルしたお店。「ル・タンドール」とは、フランス語で「金の時」を意味します。安全で美味しいフレンチにこだわっています。
  • ル・タンドール」で味わえるウナギ料理が、「国産ウナギのグリル マディラソース」。成田の名物・ウナギを本格フレンチに落とし込んだ一品です。では(まんじ)(とうふてん)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • ザ・うなぎの寝床。
ふわとろ食感!“うなぎの握り”「成田江戸ッ子寿司 参道本店」

2025/7/16 UP!

  • 今週はウナギのまち成田をテーマにご紹介しています。
  • 「触ってみると ヌルヌルしている!? 」中西悠理がご紹介しました、成田山新勝寺の参道にある「成田江戸ッ子寿司 参道本店」(やじ)(とうふてん)の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://naritaedokko.gorp.jp

  • 成田で80年以上続く江戸前寿司の老舗「成田江戸ッ子寿司」。カウンターケースには、成田の市場から仕入れたという新鮮な魚介がずらりと並んでいます。
  • 人気のメニューは、シャリをすっぽり覆うほど大ぶりのネタが自慢のセット「築地」。「うなぎの握り」は“ウナギのまち・成田”ならではの一品です。では(まんじ)(とうふてん)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 鰻さえ食べれば、夏の日差しにも負けない!気がする。

名物グルメ!?“うなぎぱん”「下田康生堂・ぱん茶屋」

2025/7/15 UP!

  • 今週はウナギのまち成田をテーマにご紹介しています。
  • 「鰻を食べた次の日は 普段の倍動く! 」中西悠理がご紹介しました、成田山新勝寺の参道にある下田康生堂・ぱん茶屋(やじ)(とうふてん)の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://narita.com/topics/archives/50

  • 成田山新勝寺の参道沿いにある「下田康生堂」の二代前の店主が、漢方薬として扱っていたうなぎの専門店として始まり、現在はパン屋さんの「下田康生堂・ぱん茶屋」
  • コッペパンの中に、たれで焼いたうなぎ、山椒、海苔、ホワイトソース、にんにくペースト、うりの鉄砲漬けが入ったボリュームたっぷりの一品で、お土産にも大好評です。では(まんじ)(とうふてん)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 動きが鈍いことでお馴染みの私ですが、鰻を食べると本当にいつもの何倍も動けるんですよね。
酒蔵が販売する“ミニうな丼”「麹スタンド」

2025/7/14 UP!

  • 今週はウナギのまち成田をテーマにご紹介します。
  • 「鰻をご馳走してくれる人は 好きになっちゃう!? 」中西悠理がご紹介しました、成田山新勝寺の参道にある「麴スタンド(やじ)(とうふてん)の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.chomeisen.jp/f/store

  • 明治5年創業の酒蔵「滝沢本店」の代表銘柄「長命泉」と同じ名前を冠した「蔵元直売店 長命泉」に併設された「麹スタンド」で味わえるのが、カップサイズの「ミニうな丼」。。
  • 参道を散策する時も、歩きながら手軽に食べられるように工夫されていて、他にも、稲荷寿司にウナギのスライスをのせた「うなりずし」や名物の甘酒と一緒にご賞味ください。では(まんじ)(とうふてん)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • 完全に夏バテ気味の私。
  • だ、だれか…私にいますぐ鰻を…
カレーのまち・柏  隠れたカレー激戦区!柏のカレーを召し上がれ「かしわカレー図鑑」

2025/7/11 UP!

夏に食べたくなる「カレー」。 実は柏の街はいま、カレーが熱いんですよ。専門店に限らず「カレーを提供している」お店の数はおよそ200軒!そんな柏のカレーを網羅、「カレーの町・かしわ」を盛り上げるツールのひとつとして人気の「かしわカレー図鑑」を今日はご紹介します。

首都圏のベッドタウンでありながら自然豊かな一面も併せ持つ柏市。 実は「隠れたカレーの激戦区」と言われるほど、実にたくさんのお店が、いろんなタイプのカレーを提供しているんです。ではどんなお店があるのか。そのカレーの情報をキャッチするのにうってつけのフリーペーパー、「柏カレー図鑑」編集長の波木(はき)香里(かおり)さんにお話うかがいました。

波木さん:柏カレー図鑑編集長の波木香里です。柏カレー図鑑っていうものは、あの千葉県の柏市のカレーを紹介しているフリーペーパーになります。まあ「道の駅しょうなん」さんとか「あびこん」さんとかで配布している状況でして、バックナンバーはもうすべて配布終了になっております。柏カレー図鑑配布始まりましたみたいなお知らせが入ると、もうすぐになくなってしまうっていう状況だったと伺っています。「柏ってカレーなんですか?」って言われたら、もう本当に柏は多種多様なカレーが楽しめる素敵な街なので、本当に皆さんにカレーを楽しんでいただきたいなと思う思いでいっぱいです。本当にカレーの名店がいっぱいあるところがすごいなと思ってまして。で、おいしいカレーがいっぱい食べられるところが、素敵な町だなと思ってます。本当カレーマニアの方にもお勧めしたいお店が本当にたくさんあります。

どんなお店があるのかはぜひ図鑑をご覧いただきたいと思いますが、波木さんがこのフリーペーパーを作るきっかけはなんだったんでしょうか。もともとカレーマニアだったのでしょうか?

波木さん:カレーが好きでフリーペーパーを作ったっていうわけではなく、柏を盛り上げてほしいというご相談をいただいたところから、その方がまあ、カレーがお好きで、柏においしいカレー屋さんいっぱいあるからさあっていうことをおっしゃっていたので、本当に?と思って、柏のそのカレー屋さんを食べ歩くんですけど。いや、本当だったと思ってフリーペーパーの企画をですねその方にご提案したんですけれども。本当に私自身もですね、まあ、人並みに好きだったっていうところから、だんだんだんだん「かしわカレー図鑑」をやるようになって、カレーの沼にハマっていきまして。今ではもう本当もうマニアになってしまったみたいな。皆さんなんか、そのボンベイさんのカレーを学生の頃に召し上がって。で、その召し上がってた方が飲食店を営むようになって、そこからなんか自分の好きなカレーを作ってお店で提供するようになってみたいなお話を聞くと、ちょっとね、あのグッとくるなぁっていうのは、まあ、あの取材の中で感じていました。

カレーの沼にハマっていったという波木さん、元々はデザインのお仕事をされていた方で、最初はいわゆる「あまくち」のカレーを食べていましたが10辛位が平気な当時の上司の影響で少しずつ辛いものが食べられるようになって、「辛さの向こうに感じられる旨み」や「野菜、肉などの素材の味」を感じるようになったそうです。その後、取材なども通じていろんなパターンのカレーを食べるうちにそれが楽しみになっている自分に気づいたんですって。かしわカレー図鑑は現在第7号が出ています。

2018年の第1号からさまざまな柏のカレーを取材、紹介して、現在第7号が発刊中の「かしわカレー図鑑」。最近、その姉妹紙フリーペーパーが出たそうなんです。その名も「ぬまカレー図鑑」。果たして「ぬまカレー」とはいったい何なのでしょうか?

波木さん:かしわカレー図鑑の姉妹紙として、あの「ぬまカレー図鑑」っていうものも今年発行しまして、この「ぬまカレー図鑑」とは何かっていうと、レトルトカレーの「ぬまカレー」というものを解剖している図鑑になっています。「ぬまカレー」とはそもそも何か。こちらはまあ、手賀沼地域のほうれん草、柏市・我孫子市・印西市で生産されたほうれん草を使ったあのどろどろした緑色のキーマカレーのことを「ぬまカレー」と定義づけまして。でそちらのレトルトカレーの方も販売しております。このレトルトカレーを作ってくださったところがですね「デリー」さんという超々超有名店なんですよ。大変美味しい!もうカレーをこしらえてくださって、これが評判に評判を呼んでいてですね、今、ちょっと品薄にもなってるんですけれども。大好評に大好評なレトルトカレーでございます。

カレーを作る方にまで関わることになっちゃったんですね。本当に「沼」ってますね!手賀沼カレープロジェクトが作っている「ぬまカレー」の三原則は、

1.我孫子・印西・柏市で生産されたほうれん草を使用すること。

2.緑やうぐいす茶など手賀沼の自然が表現された色であること。

3.ドロっとしたほうれん草のキーマカレーであること。

なんだそうです。現在は品薄も解消して増産体制になっているそうです。スタジオでも試食しました。

かしわカレー図鑑で取材するうちにカレーにはまり、自ら柏を含む手賀沼ゆかりのカレーを作って販売するところまで広がった波木さんですが、「かしわカレー図鑑」では今、「カシワカレーグランプリ」というイベントを開催中です。

波木さん:カレーのスタンプラリーなんですけれども。2019年の夏から秋にかけて開催したんですけれども、その2年後にですね「カシワカレークエスト」(になって)。今年もじゃあカレーのスタンプラリーやろうかなっていうところで、ちょうど5年目になったんですね。「カシワカレークエスト」から数えて、せっかく節目の年なので「カシワカレーグランプリ」という形に名前を変えてですね、スタンプラリーと柏のカレーナンバーワンを決める人気投票も開催しております。参加するとですね、今年のカレーグランプリはもう本当商品が豪華なんです。スタンプ1個だけでパウダールーがもらえちゃったりとか、スタンプを3つ集めると、これもあのカレーのルーがもらえたりとか、こんなに豪華なスタンプラリーって柏でなかなか見かけないんですよ。先着順でもらえるんですよ。皆さん、ぜひゲットしていただきたいですね。

柏のカレーNo.1を決めるスタンプラリー「カシワカレーグランプリ2025」。参加にはまずは参加店などでもらえる「公式スタンプブック」をGET!8月31日までのイベント開催期間中、スタンプブックに掲載されたカレーの飲食、または商品の購入で、スタンプを押してもらい、その数に応じて、先着で素敵な賞品がもらえます。さらに、スタンプ3個ごとに1枚手に入れられる「投票券」でお気に入りのカレーに投票してください。

賞品の引き換えは駅前のビッグカメラ柏店2階の総合案内カウンターで朝10時から夜9時まで。(商品は無くなり次第終了)詳しくは「かしわカレー図鑑」のサイトかインスタグラムをご確認ください。

https://www.instagram.com/kashiwa.curry.zukan

かしわカレー図鑑

イカ墨スパイスカレーピッツァ「ピッツェリア ベラヴィータ」

2025/7/10 UP!

  • 今週は柏のカレーをテーマにご紹介しています。
  • 「好きなカレーの具はエビ! 」の中西悠理がご紹介しました、柏市にある「ピッツェリア ベラヴィータ柏」(やじ)(とうふてん)の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://bellavita-kashiwa.owst.jp

イカ墨スパイスカレーピッツァ
  • ナポリで修業したオーナーが作る人気のピザ店「ピッツェリア ベラヴィータ柏」。食材は地元千葉県産の新鮮な物を、トマトソースやチーズ、生ハム、サラミなどはイタリアから取り寄せています。
  • ランチ限定・期間限定の「イカ墨スパイスカレーピッツァ」は、イカ墨とスパイシーに味付けしたガーリックシュリンプ、ミニトマト、ハラペーニョ、チョリソーの個性的な一品です。
  • 「ピッツェリア ベラヴィータ柏」の店舗情報は、公式HPでご確認ください。では(まんじ)(とうふてん)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • もうカレーのこと以外考えられない…
  • お昼ご飯はカレー一択!!カレーの魅力は恐ろしい。
元プロボクサーが作るヘルシーカレー「ふなどら商店」

2025/7/9 UP!

  • 今週は柏のカレーをテーマにご紹介しています。
  • 「一週間カレーでも大丈夫だと思うけど やった事はない!? 」中西悠理がご紹介しました、柏市にある「ふなどら商店」(やじ)(とうふてん)の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://funadra.com

  • カレー激戦区の柏で、異才を放つヘルシーカレー「ふなどら商店」。店主は日本とアジア王者の元プロボクサー。店内の奥にはチャンピオンベルトが飾られています。店内の奥にはチャンピオンベルトが飾られています。
  • アスリートならではのこだわりで、化学調味料や小麦粉、砂糖を使わず、栄養たっぷり、ヘルシーなまさに “カラダヨロコブ” カレーが自慢です。
  • 「ふなどら商店」の店舗情報は、公式HPでご確認ください。では(まんじ)(とうふてん)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • なにか間違っている、インド舞踊ポーズ。
中華なのにカレー!?「中華大島」

2025/7/8 UP!

  • 今週は柏のカレーをテーマにご紹介しています。
  • 「隠し味が 隠れて無い!? 」中西悠理がご紹介しました、柏市にある「中華大島」(やじ)(とうふてん)の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.instagram.com/ooshima_curry?igsh=djdkaTBxemd3Z3Zo

中華大島カレー
  • 「中華大島」はカレー専門店。中華料理は有りません! 地元で名の通った実家の屋号をそのまま使用していますが、「食べログ カレーEAST 百名店 2024」に選出された名店です。
  • 一番人気は、「中華大島」オリジナルの名物カレー「シャヒジャルビーフカレー」。甘味とスパイスの華やかな辛味が合わさったカレーに国産黒毛和牛が入った贅沢な一品です。
  • 「中華大島」の店舗情報は、公式インスタグラムでご確認ください。では(まんじ)(とうふてん)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • さあて、今日もがんばるぞ!
柏の名物カレー店といえばココ!「カレーの店 ボンベイ 本店」

2025/7/7 UP!

  • 今週は柏のカレーをテーマにご紹介します。
  • 「カレー屋さんに よりによって白い服できてしまった!? 」中西悠理がご紹介しました、柏市にある「カレーの店 ボンベイ 本店」(やじ)(とうふてん)の情報は、以下のHPでご覧いただけます。

https://www.instagram.com/curryhousebombay

ボンベイ・カシミールカレー
  • 柏が誇るカレーの名店「カレーの店 ボンベイ 本店」。一番人気は「カシミールカレー」。刺激的なスパイスの辛味と香りが鼻を抜ける、スープのようにサラサラしたカレーです。
  • 創業は、1968年。東京の名店「デリー」の流れを汲むカレー店として長年人気を博しましたが、惜しまれつつ2008年に閉店。現オーナーの熱意で2011年に再びオープンしました。
  • 「カレーの店 ボンベイ 本店」の店舗情報は、公式HP・インスタグラムでご確認ください。では(まんじ)(とうふてん)(ほんどじ)(こうえん)
  • 千葉県のさまざまな魅力を知って、一緒に千葉県を盛り上げていきましょう!
  • インドからやってきた千葉ナビゲーター、中西悠理です。

童謡の郷 狸囃子伝説のお寺「證誠寺」

2025/7/4 UP!

今回は童謡。日本で最初の児童文芸誌「赤い鳥」が1918年の7月1日に発刊されたことにちなんで1日は「童謡の日」となっているんです。そこで今回は、古くから愛され歌い継がれている童謡の舞台となっている千葉県・木更津市のお寺をご紹介します。

千葉県ゆかりの童謡といえば「月の砂漠」(御宿)「浜千鳥」(南房総)「かなりや」(鋸南町)などがありますが、そんな中でも、踊りたくなるようなリズムとメロディでおなじみ・・・♪しょ、しょ、ショジョジ、、この唄も千葉県ゆかりの1曲なんです。

今日は「(しょう)城寺(じょうじ)の狸囃子」にまつわるお話をご紹介します。

千葉県ゆかりの童謡で、代表的な曲の一つ「(しょう)城寺(じょうじ)の狸囃子」。唄のタイトルと漢字表記はちょっと違いますが、舞台となったお寺「(しょう)誠寺(じょうじ)」は木更津駅の西口、矢那(やな)川の近くにある、浄土真宗・本願寺派のお寺です。まずは、證誠寺というお寺について、ご住職の(たかし)(なお)浩(たかし・なおひろ))(たかし・なおひろ)(ひろ)さんに伺いました。

住職: 浄土真宗本願寺派の護念山證誠寺住職 隆直浩と申します。このお寺は江戸時代の初めごろにできました。お寺ができた当時、この場所は杉や松や檜がうっそうと茂って、昼でも暗く薄気味悪い「狐狸」きつね・たぬきと書きますが、狐狸のすみかであったと言われています。そんな森を切り開いてお寺ができたようですが、そんな立地にもかかわらず、いろんな人がお寺に集まってにぎやかに仏法を楽しみ、そういうことを聞いておりますが、非常に熱心にみんなで和やかに過ごしたと、そういうことを聞いております。

当時は「木更津(きさらづ)(ぶね)」と呼ばれる船で江戸と木更津が結ばれて、物資が運ばれたのはもちろんのこと、多くの旅人も行き来するようになって繁栄しました。その中で、今でいうコミュニティーセンターのように、寺子屋として地域の人たちに場所を提供していた證誠寺なんですが、あることがきっかけで、この「日本三大狸伝説」のひとつと言われる物語が生まれることになりました。

住職:法要といってセレモニーを行う際は、雅楽といって、昔のオーケストラ、法要のBGMとして使用して非常ににぎやかに行事が行われたそうです。で、あんな寂しい町外れからにぎやかな人の声がして、聞いたことのない音楽が流れてきて、あれはお坊さんとタヌキが一緒になって歌ったり踊ったりしてるんじゃないだろうか。そんな噂が生まれても決して不思議でないような雰囲気のお寺だったようです。噂がいつしか伝説になってその伝説がある方が地元の冊子に紹介をした。で、それをこちらに当時は大正の初めぐらいですかね。野口雨情先生という方が、地元の小学校に講演にいらした時に話を聞いて「これは面白いですね。歌にしてみましょう」と言って「証城寺の狸ばやし」という詩が生まれて、そこに中山晋平先生の曲がついて歌になったと聞いています。

この證誠寺の狸に関する伝説には続きがあって、お坊さんも楽しくタヌキ達と宴を過ごし、歌を歌い、踊りを踊り、お腹をポンポコ叩いて過ごしました。でも翌日、庭がとても静かなのを不思議に思って様子を見に行ったお坊さんが見つけたのは、叩き過ぎてお腹が破れて死んでしまった狸。その供養として作られたという「狸塚」は今も證誠寺の境内に実在します。

詩人・野口雨情の詩に作曲家・中山晋平が曲をつけた名作「証城寺の狸囃子」は、大正15年、今からちょうど100年前の1月1日付で発行された「金の星」という童謡・童話の雑誌で発表されました。それがおよそ20年後あるきっかけで全国的に知れ渡ることになります。

住職:太平洋戦争が終わった後に、NHKのラジオで英会話講座という番組があって、その講座のオープニングの曲がこの證誠寺の替え歌、アーサーキット(Eartha Kitt)っていう女性の黒人の歌手の方が、替え歌として歌ってそれが広まったというか、それで余計有名になったようですね。そのなんかNHKの朝ドラで「カムカムエブリバディ」そういう番組があって、そこでそれはドラマになってたようですけど。お寺自体はごく普通のどこにでもあるお寺だと思うんですが、そういう歌がよく知れたようなことに伴って、いろんな方がこういらっしゃる不思議なご縁を感じてます。

ラジオから流れてくる明るいメロディと英語の唄は、戦後の人々の心を元気づけたかもしれません。そして「証城寺の狸囃子」は、やがて日本という枠を超えて広く聴かれるようになり、今ではご住職も想像しなかったような国や地域からも「證誠寺」を訪ねてくる人がいるそうです。

住職:アフリカの人が来て。あと、日本の人が来て、アフリカでこの狸囃子の曲がすごく流行ってるのだか、すごくアフリカの人たちにこう親しまれているっていうことを聞いて、ちょっとびっくりしたことがありました。そんなことがあるのかと思って。よその国で「狸囃子」の歌詞なのか、違う歌詞なのか知りませんが、あの中山晋平先生のメロディーに乗せて、よその国で歌われている親しまれてるっていう話を聞いて、「よく知られているんですけど、どうですか?」なんて聞かれて、えっと思って。私も初めて聞いて、言葉とか文化とか超えて音楽って素晴らしいなぁって思いますね。本当に小さなお寺なんですけれども、あのいらしてお参りしてくださったらとても嬉しいです。はい。ぜひお参りくださいませ。

最近のインバウンドの皆さんは、下調べをしっかりしてきて、「ここ見たい!」と目的がはっきりしている方が多い。きっとその取材も「證誠寺の歌の現場に行く」みたいな企画だったんでしょうね。童謡をきっかけに、海外からわざわざ歌のルーツを訪ねてお寺までくる方もいらっしゃったなんて、中山晋平先生が知ったら、さぞお喜びになるのではないでしょうか。

證誠寺最寄りの駅はJR内房線・木更津駅ですが、向かう途中の光明寺(こうみょうじ)には春日八郎さんの名曲「お(とみ)さん」に登場する歌舞伎の主人公「切られ与三郎」の お墓もあります。木更津の歌の舞台を訪ねながらお詣りしてみてはいかがでしょうか。

https://shojoji.net

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