2021/12/31 UP!
今回は、千葉の郷土料理を取り上げています。中でも、特色がある「太巻き寿司」です。かなり大雑把に言いますと、大きな海苔巻きなんですが、どんな特徴があるのでしょうか?千葉伝統郷土料理研究会会長の杉崎幸子さんにお話を伺っています。
杉崎さん:千葉伝統郷土料理研究会会長の杉崎幸子です。この会は千葉に伝わる郷土料理、これを伝えていこう、継承していこう、残していこうということで始まってはいるんですけど、今、中心的に活動しているのは太巻き技術。太巻き寿司の技術を皆さんにお伝えしていこう、広めていこうという活動が大体の活動にはなっています。千葉の太巻き寿司は独特です。切り口から色々な模様というか、図柄が出てきます。花であったり文字であったり、色々な楽しい図柄が出てきます。お寿司の中に色々な絵をかく想像して作っていくというのは独特ですね。いろいろな食べ物ではありますけど、まあ金太郎飴のようなイメージをしていただければいいかと思うんですけど、元気な男の子の顔も出てきますし、蝶々も出てきますし、凝る方は富士山まで作ってしまいますので。
みなさん、太巻き寿司といいますと最近は関東にも浸透してきました「恵方巻き」を思い浮かべる方もいると思いますが、千葉の太巻き寿司、まずは見た目も違いますし、使う素材も独特なんです。なぜこのような形になったのか千葉の太巻き寿司のルーツについて杉崎さんに伺いました。
杉崎さん:私たちの会を作りました、龍崎がいろいろ調べたんですけど、どうも紀州の方の漁民の皆さんが九十九里の方へ色々交流があった。その時に紀州の高菜漬で作る「めはり寿し」の、大きくまくっているのが原点になって、どういうきっかけかわからないんだけど、ちょっと工夫してみると中に色々な図柄ができるというのを発見したのが、ルーツではないかと、私たちにこう色々説明してくれる中ではあります。今のように華やかではなくて、もう少しシンプルな簡単な図柄だったんではないかなと思います。いろいろ江戸時代とか、いろいろおっしゃるんですけど、漉き海苔、今のような海苔ができて、農民の手から生まれているんですけど、農家の方々が海苔をちゃんと買えるようになった時代からではないかといわれています。ただ人によっては、江戸時代とか江戸時代の終わりからとは、まあ、古い歴史があるという風にはおっしゃってますけど、はっきり何年ぐらいからという文献はまた探せてないです。
お話にあった「めはり寿司」は、和歌山県、三重県にまたがる「熊野地方」や奈良の「吉野地方」の郷土料理で、大きな高菜の葉でまるくご飯を包んだ ものなんですが、見た目もあんまり似てないですし、作り方もかなり違いそう。ということで、実は先日中西さんが、特別に、杉崎会長に直接、作り方を教えていただくことになりまして、感染症対策をしっかりとした上で、作ってきました。
なかなか上手にできてますね
昔は、この太巻き寿司、専門の人が作っていたようなんです。
杉崎さん:冠婚葬祭ですので、お正月の人がたくさん集まる時とか、その他のお祭りの時とか、大勢の人が集まる時のおもてなし料理として作られていたものです。作る方によって、いろいろな図柄を作る、特異な図柄があったようです。今は100種類以上、140種類とか言われてますが、昔、素朴な図柄で作られていた時代は、すしつけ名人という男性の料理人の方いらっしゃって、女性たちは食材を準備してお待ちしている。そこへ名人が来るとお寿司を巻き上げて、切らずに帰ったんだそうです。伝え聞くところによると巻き簾と包丁をさらしの手ぬぐいに巻いて、(太巻きを)巻いたら、帰ってしまうというふうに伝え聞いております。で、それを準備をしていた女性たちがこういう風に作っていたよねっていうのを思い出しながら、実は終戦後、すしつけ名人の男性が作らなくなってから女性の手に移って、今のような華やかな図柄になったと言われています。
杉崎さんが会長をつとめる千葉伝統郷土料理研究会は、現在、コロナの影響でお休みしていますが、県内各地や時には海外でも「太巻き寿司製作体験教室」を行って、この伝統料理を伝える活動に取り組んでいます。この活動の今後についてお話いただきました。
杉崎さん:やはり止まってしまったら、もうそこで伝えるということが消えていってしまうような心配がありますので、常にこう情報提供をして郷土料理があるんだ千葉県にはこんな素晴らしいものがあるんだというのは、情報として発信し続けていきたいと思っていますので、早く再開したいなと思っています。千葉県いろんな食材がとれるので、その食材を使ったお料理がやっぱり地域で残されていて、それが今に伝わっています。地域で採れたもので作った郷土料理がちゃんと残っているということは皆さんに、知っていただきたいなと思います。
流通の発達によって、今や全国どこでも同じクオリティの食材が手に入る時代ですが、その場所でとれたてで土地の空気や水なども含んだ味わいを楽しめる「郷土料理」。ぜひあなたのまわりのさまざまな郷土料理、探してみてください。千葉伝統郷土料理研究会でも体験教室を徐々に再開していきたいということでしたので、番組ブログにリンクを貼っておきます。ぜひチェックしてくださいね。
2021/12/30 UP!
- 「指で挟んでも つぶれません!」の中西悠理がご紹介しました「千葉の郷土料理・やーごめ」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/yangome_chiba.html
- お盆やハレの日、豊作祈願の縁起物として食べられてきた「やーごめ」
- お赤飯と似ていますが、香ばしくて どこか懐かしい郷土料理です!
- 千葉県の新たな魅力を知って、
- 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
ディレクターさんに、今年描いたイラストを並べてもらいました!沢山描いたなあ。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
2021/12/29 UP!
- 「煮詰まってきました?!」な中西悠理がご紹介しました「千葉の郷土料理・かいそう」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kaisou_chiba.html
- 銚子や九十九里、山武地域などで お正月に食べる料理「かいそう」
- おせち料理のお口直しにピッタリの さっぱりとした味わいです!
- 千葉県の新たな魅力を知って、
- 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
煮詰めて固めることを『寄せる』ということから、福を引き寄せるという縁起物でもあるそうです。
ぐぐ〜っと、どんな福が引き寄せられるかな?
2021/12/28 UP!
- 「周囲に溶け込むのに 時間がかかる!?」中西悠理がご紹介しました「千葉の郷土料理・性学もち」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/seigaku_mochi_chiba.html
- 農学者・大原幽学が考案した「性学もち」
- 汁物に入れても、炒めても 溶けないのに やわらかい、
- アレンジが無限大に広ろがる、魅力的なお餅です!
- 千葉県の新たな魅力を知って、
- 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
汁物に入れても炒めても、溶けないという魅力がある性学もち。
その特徴を生かして、色々なアレンジで楽しんでみたいです。
2021/12/27 UP!
- 「はば 40cm位!?」の中西悠理がご紹介しました「千葉の郷土料理・はば雑煮」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/haba_zouni_chiba.html
- アサクサノリよりも磯の香りが強い「はばのり」
- 「はばのり」産地となっている南房総の地域では、
- 食べられていなかったとは 驚きです!!
- 千葉県の新たな魅力を知って、
- 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
- 新年は、はば雑煮で幅を利かせて存在感を発揮しましょう!
2021/12/24 UP!
第77回でご紹介するのは千葉交響楽団です。1985年設立。36年の歴史がある、地域に根差したオーケストラを目指して主に県内での演奏活動を行なっている楽団です。
音楽監督を務め、指揮者でもある山下一史さん、あの世界的に有名な指揮者・カラヤンのアシスタントをしていた時に、急病となったカラヤンに代わり黒のジーンズのまま指揮をして、演奏会を大成功させたと言うとんでもエピソードをお持ちの方なんです。まずは山下さんに「指揮者」ってどういう役割なのか聞きました。
山下さん:『音楽家なのに楽器を演奏しない指揮棒を振るだけ。これはおかしいですよね?普通の感覚からいくと。ちょっと考えていただきたいのは、お芝居の演出家。演出家っていうのは、台本をすべて理解して、もうセリフの言い回しも全部自分で理解した上で、それを色んな人に割り振っていく。または役者の個性もありますから、割り振るだけじゃなくても、役者の良さも引き出すとか、そういう役割ですね。演出家っていうのは本番でいつも客席の後ろの方ですね、手に汗握るしかないわけですけども、指揮者の場合は同じ舞台に立つことが出来るっていう。これは演出家より幸せなことだと思っています。』
2016年4月から音楽監督として千葉にやって来られた山下さん。演奏活動をしながらいろんなことを感じたんだそうです。そこで出したスローガンが「おらが町のオーケストラ」。その思いについて伺いました。
山下さん:『まず僕が千葉に来た時に千葉交響楽団っていうのが、千葉の皆さんにそこまで知られてないという認識があったんですね。で、これをなんとか知っていただきたい。そのためにはどうしたらいいか。もちろん良い演奏することなんですけれども。やっぱり、これはたとえ話で、野球のチームとか、サッカーのチームで必ずあるじゃないですか。僕は広島生まれですから、広島東洋カープってことですね。それからサンフレッチェというのがあって、とっても強いからいいっていうんじゃなくて、自分の街のチームだから愛して行くんだっていう気持ちが地方都市にあったと思うんですよね。で千葉っていうのは、あまりにも東京に近すぎて、首都圏という括られ方しますよね。そういう意味で、もしかしたらそのローカルの気持ちが少ないのかもしれないけれども、それでもやっぱり千葉愛って絶対あるじゃないですか。その中に千葉交響楽団を加えていただきたいというふうに思って、わざとちょっとくだけた物の言い方で 「おらが町のオーケストラ」っていうふうに言わせていただいているわけです。最近、少しずつ千葉交響楽団も今言った仲間に県民の方々の口にのぼるようになってきたかなっていう実感はあるんですけど、、、』
これまで、定期演奏会はもちろん、県内各地での県民芸術劇場公演や学校に出向いての音楽鑑賞教室などをたくさの活動を通じて、県民の皆さんに音楽をより身近に感じていただけるようにと取り組んで来られたそうです。そんな思いがある千葉交響楽団ですが、コロナの影響で演奏活動ができない時期が続いていました。ですが、少しずつではありますが演奏活動を再開しています。
そんな状況の中もっと困ったのが練習です。個人練習は家などでそれぞれがすることができますが、オーケストラはいわば全員野球。演奏会当日に来て「はい、やりましょう」と言うわけには行かない。オンラインで繋いでやろうとしても、微妙にタイミングもズレるし、音のレベルも違う。昨年の8月に再開した演奏会に向けての久々の練習は、とても感慨深かったようです。そして、その演奏会で、オーケストラ、観客の両方の顔を見ることができる山下さんは、このように感じたそうなんです。
山下さん:『まあプロフェッショナルっていうとね、仕事っていうイメージがありますけれども、もともとは音楽好きが高じて、それが仕事になったという幸せな人種なわけで。逆にまた音楽できるっていうことが、こんなに嬉しいことなんだって再認識できたっていう面もあったんじゃないかと思うんですよね。お客様と我々、要するに、舞台の上とそれから客席、この距離がもう飛躍的に縮まったと思うんですよ。去年の8月1日のコンサート。これ我々にとって、半年ぶりのコンサートだったから、演奏するだけで嬉しかったんですけども。指揮者なんて、お客さんの顔はだから最初と最後しか見ることができないんですけども、まあ終わってホッとしてお客様の方を向いた時のお客様のその笑顔と拍手。ああー、その要するに音楽を求めてたのは我々プロフェッショナルの音楽家だけじゃないんだなと。聴衆の皆さんもライブの演奏を待ち望んでいてくださったんだ。それが言葉なしにね、もう一瞬にして通じたのがわかったんですよね。で、それから先っていうのは、いつでももう近くにいるっていう感じが。まあ、僕は個人的な意見ですけどね、してるんですよ。 』
地元に支えられている千葉交響楽団、年明けのコンサートが決まっています。「ニューイヤーコンサート2022」 千葉県文化会館大ホールで1月8日土曜日14時開演です。
山下さん:『特にニューイヤーコンサートの場合は、女性の団員はいつもはね、黒い衣装なんですけども、赤いドレスだったり、青いドレスだったり、中には着物を着てくる人もいるんですよね。そういう華やかな雰囲気をぜひ楽しんでいただきたい。やっぱり楽器からこう出てきた音が空気に乗って耳に届くわけですよ。これは何千万円のですね、オーディオ機器を使っても、電気に変換された音っていうのは、99.9%は本物に近づけるかもしれないけど、残りの0.01%、これが違う。その違いこそが、大きな違いなんだという事を訴えたいと思います。足を運んでくださって、もしお聴きいただけたら、絶対それは心を掴むね、自負は持っているんですよね。千葉交響楽団は「おらが町のオーケストラ」というスローガンを掲げて、やっております。これも心から千葉県民の皆さんに愛されるオーケストラになりたいと思っていますので、ぜひぜひコンサートに足をお運びいただければと思います。』
オーディオでは再現しきれない0.01%、それが最大の魅力。オーケストラに限らず、音楽イベント、これから色々と再開していくことになるでしょうがやっぱり、生の演奏に勝るものはないと思います。ニューイヤーコンサートについて、詳しくは千葉交響楽団のホームページに掲載されています。ぜひご覧いただき、コンサートにお出かけください。
2022年1月8日(土)14時開演 / 千葉県文化会館大ホール
2021/12/23 UP!
- 「いい音色 奏でます!?」の中西悠理がご紹介しました「千葉県内にある会館やホール」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
- 千葉県文化会館
- 青葉の森公園芸術文化ホール
- 習志野文化ホール
- 千葉県文化会館も、青葉の森公園芸術文化ホールも、習志野文化ホールも、
- 千葉県が誇る、音楽教育の最高峰の発表の場であり、
- そしてパフォーマンスを 披露する最高の舞台となっています!!
- 千葉県の新たな魅力を知って、
- 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
明日はクリスマスイヴ♪クリスマスソングや讃美歌…街の中も素敵な音楽が溢れていますよね。
ということで、bayfmが入るWBGのツリーです。
2021/12/22 UP!
- 「おじいちゃんの生きかたがお手本!」の中西悠理がご紹介しました「千葉県少年少女オーケストラ」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
https://www.cbs.or.jp/chiba/orchestra/index.html
- 活動25周年を迎えた「千葉県少年少女オーケストラ」!!
- 小学4年生から20歳までの 若い世代で構成されていて、
- 千葉県と日本の音楽の未来を担う逸材が多く在籍しています!!
- 千葉県の新たな魅力を知って、
- 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
- 少年少女といえば…中学1年生の時に学校の合唱コンクールで指揮に挑戦したことがありました。その時の曲、いまでも口ずさんでしまいます。音楽の思い出ってすごく強いですよね!
2021/12/21 UP!
- 「ランドセルの色は ピンク色でした!」の中西悠理がご紹介しました「日本学校合奏コンクール」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
- 幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部
- 谷津小学校 管弦楽クラブ
http://www.nkc.city.narashino.chiba.jp/yatu/
- 県立幕張総合高等学校のシンフォニックオーケストラ部と
- 谷津小学校管弦楽クラブが共に 日本学校合奏コンクールで
- 文部科学大臣賞を受賞したのは、千葉県民にとって大変喜ばしい快挙ですね!
- 千葉県の新たな魅力を知って、
- 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
一つひとつの楽器の音色も美しいですが、合わさった時のハーモニーって例えようがないくらい素敵で、ドーンと心に響きますよね。
それにしても、宝物にしていたオカリナ↑吹けるって書いてしまったけど、今も吹けるかは怪しいなあ。
2021/12/20 UP!
- 「毎日がコンクール!?」の中西悠理がご紹介しました「千葉の吹奏楽」の情報は、以下のHPでご覧いただけます。
- 習志野市立習志野高等学校吹奏楽部
- 柏市立柏高等学校吹奏楽部
http://ncsaas.cu-mo.jp/ichikashi/htdocs/index.php?page_id=51
- 習志野市立習志野高等学校の吹奏楽部の「美爆音」は
- 甲子園に限らず、応援には欠かせません!
- 柏市立柏高等学校吹奏楽部の「イチカシブラス」も、
- 学校関係者だけではなく、柏市民にとっても 自慢の音色です!
- 千葉県の新たな魅力を知って、
- 千葉県の観光・産業を応援していきましょう!
- 2校ともコロナの影響で練習が思うように出来なかったそうですが、一分一秒を大切にみんなで工夫して取り組んだからこそ、素晴らしい音色を作り上げられたのですね。その姿勢に、本当に頭が下がります。