2020/10/18 UP!
<イルカ・クジラのコミュニケーション能力>
イルカやクジラは「ハクジラ」と「ヒゲクジラ」に分類されますが、ハクジラとヒゲクジラは仲間同士のコミュニケーションの方法も違うって、ご存じでしたか?
大きく分けると、イルカを含むハクジラは超音波を発信・受信するエコーロケーション、シロナガスクジラなどのヒゲクジラは“声”でコミュニケーションを取っていると考えられています。イルカなどのハクジラは呼吸器から頭にかけての構造で超音波を発生させ、前方の物体に当たって戻ってきた音を聴くことで、獲物の場所や仲間の位置などを知るほか、様々な情報を仲間同士で伝えているとされています。
一方、ヒゲクジラの代表格で地球上最大の生き物とされるシロナガスクジラは、声の大きさもビッグスケール! ジェット機の離陸音より大きな音を出すこともあるんだそうです。また、人間には聞こえない低周波の声も出し、コミュニケーションを図っているそうです。
同じくヒゲクジラのザトウクジラはなんと歌うといわれています。ホイッスルのような高音から低い唸り声まで数種類のフレーズを組み合わせ、数分から1時間以上も歌うことがあり、メスへの求愛の意味があるとされています。1970年にはザトウクジラの鳴き声を録音したレコード「Songs of the Humpback Whale(ソングス・オブ・ザ・ハンプバック・ホエール)」がリリースされて大ヒットしたそうですよ。