2021/4/25 UP!
今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、芸能界きってのアウトドアズ・マン「清水国明」さんです。
清水さんは1950年、福井県生まれ。73年に原田伸郎(はらだ・のぶろう)さんとのユニット「あのねのね」でデビューし、「赤とんぼの唄」が大ヒット!90年代からは、アウトドア活動に夢中になり、2005年に河口湖に自然体験施設「森と湖の楽園」、その後、瀬戸内海の無人島「ありが島」に同じく自然体験施設を開設。芸能活動のほかに、いろいろなプロジェクトを手がける起業家としての顔も持っていらっしゃいます。
清水さんには毎年4月にご出演いただき、そのとき、いったいどんなことに夢中になっているのか、そんなことをお聞きする定点観測をやらせていただいています。今回は清水さんが千葉県鴨川で進めている、あるプロジェクトについて。このあとじっくりお話をうかがいます。
☆写真協力:kuniaki.plus
有言実行! YouTuber!
●今週のゲストは、芸能界きってのアウトドアズ・マン、清水国明さんです! 清水さんにお話をうかがうのはちょうど1年ぶりとなります。お元気でしたでしょうか? ご無沙汰しております!
「はい、どうも! 1年ぶりでございます。清水国明です」
●よろしくお願いいたします!
「何とか生きておりました〜」
●定点観測ということで、清水さんには毎年4月にご出演いただいているんですよね。今回でなんと26回目になるんです! この番組が4月から30年目に入りましたので、清水さんと共にこの番組があると言っても過言ではない状況なんですけれども。
「すごいですね。毎年のプレッシャーはですね、前の年に何を言ったかなというような記憶ですよね。言ってることとやってることが違うし、清水くちだけという評判なので(笑)。まあ皆さんお忘れになるからいい加減に何でも思いついたことを喋っているんですが、この番組だけは今までの証拠残っているからね〜」
●番組ホームページにぎっしりと残っています(笑)。
「そうなんよ! 言ってること違うじゃねーかって(笑)、そういうプレッシャーを感じつつ、今年もよろしくお願いいたします」
●長年のお付き合い本当にありがとうございます。来年も再来年もよろしくお願いいたします!
「はい、よろしくお願いいたします」
●去年ご出演いただいた時は、ユーチューバーになるとおっしゃっていましたけれども、本当になりましたね!
「なったね〜。そっか、そういう風に宣言していた時だったんやね」
●はい、おっしゃっていました。
「もう、何て言うか、全身ユーチューバーですよね(笑)。大したことないけどね」
●「くにあきの自然暮らしチャンネル」ということで、YouTubeで定期的に更新されていますけれども、改めてどんなチャンネルなのか教えてください。
「色んなことにチャレンジしているんですけども、結局は清水国明個人の日常生活をレポートするような感じで、今いちばん面白いなと自分が思っていることを皆さんにもお知らせして、一緒にやってくれる人にどんどん集まってもらって、一緒にものづくりをやっているって感じですかね」
●私も見させていただきましたけれども、キャンプ場を作るために、伐採して開拓していく様子だったりとか、あとチェーンソーなどの道具をひとつひとつご紹介してくださっていたりとか、本当にアウトドア初心者の私にとって、すごく勉強になりました! 面白かったです!
「そうですね。YouTubeって芸人さんとかがやると、ものすごく反応があるじゃないですか。そんな世界になるのかなと思ったら、登録者が1000人超えるのがやっとでしたね。あれ、何でみんな10万とか20万とかいくのかなというね(笑)。全然別の世界の、YouTubeの世界だなという風に今思っていますけれども」
千葉県鴨川4000坪、開拓中
※ユーチューバーとしても活動されている清水さん、その動画の撮影場所は千葉県鴨川の杉林なんです。そこを開拓し、キャンプ場などの施設を作っているんですよね?
「そうですね。それは珍しく言った通りに行動していまして、伐採から整地までしてですね、結構色んなものを今まで作ってきましたね」
●本当に仲間の皆さんと一緒にみんなで開拓していくって感じが伝わってきて、特に清水さんがいちばん楽しそうな感じがして、見ていて私も楽しかったです。
「そうですか。ただ、どんどん本性がバレましてね。昼間ゴルフしていて夕方だけ参加するとかね。朝、やれって言ってそのままいなくなったりとかっていうのが、YouTubeだと全部正直に出てしまいますよね(笑)。だから本当にみんな呆れてるけど、まぁ呆れながらも未だに協力して、騙されたふりしてくれていますけどね。ありがたいです」
●すごく広そうな場所ですよね?
「ええ、まだまだ広く使えるんですけど、とりあえず今は坪数で言うと4000坪とか、そんな感じで、今楽しませてもらっています」
●へぇ〜! 見るからに手付かずの荒れた林で、いちから(やぶなどを)刈っていくってなかなか大変なんじゃないですか?
「何が大変ってあの辺りにですね、野生動物のイノシシとかシカとかキョンとかがいっぱいいましてね。それに伴ってヤマビルがいるんですね。ヒルって分かりますか? ちゅーっと血を吸うやつ」
●見たこともないです!
「噛まれたこともないですか? それがいてですね。いるってことはみんなには言わないで、言うと誰も集まってこないんで黙っていたんですけども、休憩の時に、皆さんありがとうとか言ってご飯食べている時に、ひゅっと足めくって見たら、俺の足にペタッとくっ付いていましてね。ひえ〜! とか言ってバレちゃって、こんなのがいるんですか! みたいな。
まぁ伐採して整地したらいなくなったんですけど、日陰とかにいて、クーラーボックスの裏にくっ付いていたのを知らずに、そのまま自宅に持ち帰ってしまってですね。明くる日そのクーラーボックスをちょいと動かしたら、ぴっこたんぴっこたんって部屋中を横断していたんですよ! それでもう女房がひっくり返って、ぎゃー!
やっぱりね、山の中で見るよりも自宅のフローリングを歩いてると、本当に俺も情けないながら叫び声を上げてしまいまして。冷たいクーラーボックスの下に、真夏でしたからくっ付いて涼んでいたやつをそのまま持っていって、ってなことがありましたね」
ログハウスは自然の曲線美
※現在、清水さんは仲間たちと一緒に千葉県鴨川に、大きなテントや板張りのデッキ、そして2台のトレーラーハウスを設置するなど、自然体験のための施設の整備に力を入れていらっしゃいます。さらに清水さんにとって、19棟目にあたるログハウスも作っているそうなんですが、ログハウス作りの工程で、いちばん気を使うところはどこなんでしょうか?
「あのね、ログハウスはやっぱり水平垂直という、延直線でずっと地球の真ん中に向かっていく垂線と、それから水平と、それを基準にして作業するんですね。それをいい加減にせずに丁寧に守ってやっていくと、隙間のないぴったりとしたログとログを組み合わすことができるんですよ。それがピタッとはまった時には本当に感動ですよ」
●ログハウスの魅力ってどんなところですか?
「いわゆる、世の中直線が多いじゃないですか。このデスクにしろパソコンにしろ。それが天然の丸太っていうのは曲線なんですね。ぐねぐねしてぼこぼこしてるでしょ? そういったものの中で過ごすと、何か気持ちが安らぐところがあるんですね。
だから、自然の曲線美みたいなものと、それから太古の昔から人間が感じていたであろう木の温もりとか香りとかね、そういったものが人間に安らぎをもたらすんではないかと、聞いた風なこと言ってますがね(笑)、そんな風にいつも思っていますね」
●暖かみがありますものね。
「そうそう、それは感じられますね。全く同じものはふたつとできないんで、毎回オンリーワンですよね」
●YouTubeを見ていると色んな仲間の皆さんがいらっしゃいますけど、「いちはら自然楽校」のチェーンソーカービングの達人、栗田宏武さんもいてくださるっていうのは安心ですね。
「そうやね。自然楽校の校長の方ですけども」
●栗田師匠っておっしゃっていましたけど。
「そうそう、ログハウスとかカービングで一緒に共同して色んなことをやっている人なんで。あの人この頃はスウェーデントーチって分かりますかね? 」
●スウェーデントーチ!?
「丸太を縦にびゃーっと十文字に切り込みを入れて、そして真ん中で火を燃やすと真ん中から、わーっと燃えてきて外側は残るという・・・ヒノキとかそんなのでやるとよく燃えるんですけど。(栗田さんが)自分のログの工房の近くに置いてある、使いものにならないでっかい丸太の切り株を時々持ってきてくれるんですよ。それをスウェーデントーチに、切り込みを入れて、今4つ目かな? そのくらい燃やしていますね。あの焚き火はすごいですよ」
元気の秘訣は、ピチピチ!?
※鴨川で整備している施設が「かもがわ自然楽校」という名前になっているんですよね?
「そうです。名前としては、かもがわ自然を楽しむ校で”自然楽校”って付けていますけどね」
●その楽校ではどんなことをやっていくんですか?
「ものづくりとか、陶芸もこれからやろうと思っているんですけど、あと散策したり、それからカービングも教えますけれども。あとトレッキングコースも壮大な長いルートがあるんで、そこをヒルと戦いながらね(笑)、歩いてもらうというようなこともあるし、最終的にはジップラインってやつね、高いところからびーっと向こうの山まで行くやつを今計画を企ててはいますね」
●楽しそうですね! 去年70歳になられた清水さんですけれども、本当にパワフルで前向きでとってもお元気でいらっしゃいます。その元気の源はやはり自然の中で活動しているからなんですか?
「好きなことをさせてもらっているっていうのが、同世代から見ても“いいなお前、好きなことばっかりして”みたいに言われるんで、好きなことをしているからかなという風にも思いますし、周りに若いのがいてですね、自分の姿は見えないから若いやつばっか見ていると自分もその仲間だと錯覚するんでしょうね。だから年寄りが年寄りと付き合っていると歳が増幅してしまうから、より若いピチピチとしたやつと付き合っていった方がいいのかなという風に思います」
5Gのワーケーション基地
※では最後に、今後のプロジェクトについて、教えてください。
「今ね、鴨川じゃないんだけれども、山口県の周防大島町っていうところに、無人島があるところですね、そこの島に廃校ができたんですね。4月で廃校になったいい小学校があったんですけど、そこを町と協力してですね、ワーケーションのスモールオフィスにしようということで、今取り組み始めています。
これだけ長いこと生きていると色んな人のご縁があって、産業総合研究所というところで開発された28ギガヘルツの5Gの電波が使えるワーケーション基地というのを作ろうということで、今もうバリバリやっているんですよ!
東京で仕事するよりも20倍、30倍早くサクサクと、しかも大容量で低遅延の電波を使った仕事ができるっていうワーケーション・ステーション。“5Gワーケーション瀬戸”っていうのを今、学校を改造して15部屋作るので進んでいるんです。だから自分の人生の中で、今いちばん世の中に爪痕を残しそうな事業ですよね(笑)。赤トンボの歌を歌った人っていうだけではなくて、本物の5Gを日本に広めた人だということで。
来年の今頃はしょぼくれているかもしれませんが(笑)、今は本物の5Gを地方からインフラとして整備することによって、色んな人が東京とか大阪とか大都市に集中せずに、過疎と言われる地方にどんどん出て行ってですね、そこで東京以上の仕事ができるっていうのを、これが過疎と過密のアンバランスを、都市と地方の格差を是正するのにいちばんいい方法だと思いますんでね。これを今、国の方とか、県の方とか、町の方とか町長さんとか、みんなと話し合って、結構進んできました」
●え〜! すごい!
「去年のユーチューバーになるぞ、以上のチャレンジですんで、これは鴨川のキャンプ場にもそういう電波を設置してですね、都市で働くよりもそういうアウトドアのところで働きながら、実は都会でやるよりも何十倍も効率よく大容量で高速で仕事ができるという、そういうスペースを今全国に作ろうとし始めています」
●自然を感じながら仕事ができるのはすごくいいですね。
「そうですね。自然の中でちゃんと仕事ができるっていうのは、俺はいちばんいいなと思うんですが、日本人ってバケーションだけで一週間くらいどっかに行くと、帰ったらデスクなくなってんじゃねーかと思って、だんだん落ち着かなくなるんですね。
バケーションしながら午前中サクサクっと仕事して、午後は漁師さんの手伝いをしたりするような、そういうワーケーション・スタイルがこれから主流になってくるに違いないと私は読んでいましてですね、この5Gのインフラ作りに全身全霊をかけておりますので、これちょっと言ったもん勝ちなんで言いますけど、ぜひ覚えといてください! 来年の今頃はどうなっているか」
●次回の定点観測、楽しみにしています!
「はい、これは日本で本当にすごいイノベーションと言いますか、すごい改革が起こると思いますから、やりますよ」
INFORMATION
千葉県鴨川での活動についてはぜひYouTubeの「くにあきの自然暮らしチャンネル」をご登録いただき、じっくり見ていただければと思います。いろんなハプニングもあって、面白いですよ〜!
◎「くにあきの自然暮らしチャンネル」https://www.youtube.com/channel/UCOChtMFwUIwohlW-bNA8UBg
また、清水さんプロデュースの、河口湖にある自然体験施設「森と湖の楽園」、瀬戸内海の無人島「ありが島」、そして清水さんの近況についてはそれぞれのオフィシャルサイトを見てください。
◎森と湖の楽園HP:http://www.workshopresort.com
◎ありが島HP:http://arigatou-island.jp
◎クニアキドットプラスHP:https://kuniaki.plus/