2023/1/1 UP!
新年第1回目の放送は、新春特別企画! 題して「キャンプ事始め〜小尾渚沙、キャンパーへの道」。ということで、先日モンベル御徒町店にお邪魔して、キャンプの基礎知識や最低限必要な道具、そして使い方などを伝授していただきました。
今回は、いま流行っているソロキャンプにならって、ひとりひとりがキャンプに必要な道具をそろえて、キャンプ場に集まる。そして季節は春、という設定でウエアや道具をコーディネートしていただいたんです。
きっとキャンプ初心者、そしてキャンプをやりたい女性にも参考になることがたくさんあると思いますよ。
☆協力:株式会社モンベル
機能的でおしゃれなアウトドア・ウエア
●今回、モンベル御徒町店にお邪魔しています。そして私の隣にはモンベル新宿南口店から来ていただきました店長の川上和克(かわかみ・かずよし)さんがいらっしゃいます。川上さん、よろしくお願いいたします。
きょうはキャンプのインストラクターとして、いろいろと教えていただければと思います。
「はい、よろしくお願いします」
●私はキャンプの初心者で、一度しかやったことがないという・・・しかもちょっと便乗したっていうだけで、本当に本当の初心者です。キャンプに必要な道具も使い方もわからないという状態なんですが、川上さんはアウトドアのプロでいらっしゃるんですよね?
「そうですね(苦笑)。登山を始めとしてマウンテンバイクをおもにやっています」
●アウトドア歴も長いんですか?
「そうですね・・・30数年っていう感じですね」
●もう大ベテランでいらっしゃるということで、きょうはいろいろ教えてください。
「よろしくお願いします」
●まず、アウトドアのウエアやシューズについてうかがいます。
今回は春キャンプをイメージしてウエアを全身コーディネートしていただきました。女子ですので、アウトドア・ファッションも楽しみたいなと思いまして、暖かいんだけど、ちゃんと可愛げもある、そんなファッションでお願いします、というオーダーをさせていただいたんですが、見事! 希望通りの全身コーディネートになりました。
「気に入っていただいて、ありがとうございます」
●ロングのTシャツにフリース、ダウン、そしてジャケットと4枚着ているんですけど、本当に軽くて動きやすくて、色も見た目も可愛いです。帽子もチェック柄で可愛かったりで、映えますね。可愛いのに暖かいし、機能性もあって素晴らしいですね。
「そうですね。機能と見た目というかデザイン性というか、そういったところも含めて作っております。またアウトドア・ウエアの場合、重ね着が基本になりますので、それぞれの素材のいいところを取って、重ね着をしていただくということになりますね」
●アウトドアのウエア選びポイントとなるのは、やっぱり重ね着になるでしょうか?
「そうですね。気温の寒暖差が結構激しくなりますし、動いたりすると暑くなりますので、脱いだり着たりを組み合わせてやっていきますね」
●確かに脱ぎ着して調節できるっていうのが大事なんですね。
「そうですね」
●インナーとかアンダーウエアは、どんなところをポイントに選んだほうがいいのですか?
「春先ですと保温性と、あとは汗をかいたりする時の吸水速乾性というのがいちばん重要になってきますね。また防臭効果ですとか、そういったこともアンダーウエアには求められます」
●あと今回、タイツの上にレッグウォーマーを着けましたが・・・
「はい、これは保温力を高めることと、タイツと重ねることで、より可愛く見せるというのもありますね。暖かさと可愛さの両面を持たせています」
●本当にお洒落だし、機能性もあるしってすごいですね〜!
「ありがとうございます」
●いやぁ〜感動しています!
(編集部注:ほかにも川上さんから、帽子は、日除けにも防寒にもなるのであったほうがいいというお話がありました。用意していただいたキャップには耳あてが付いていて、あったかでしたよ。
ハイキング・シューズも軽くてびっくり!靴選びで大事なことは防水性だったり、滑らないようにソールにグリップ力があることだそうです。
そして、忘れてはいけないのが、レインウエア! アウトドアの必需品ですね)
テント、寝袋、マットは必需品!
●続いて、キャンプをするために最低限必要な道具について教えていただきたいと思います。どんなものが必要なんでしょうか?
「はい、まずはテントです。寝るために必要なものになります」
●そうですね。
「これは『ステラリッジテント』と言いまして、重量が1.14キロです」
●ちょっと持たせてもらっていいですか。
「はい、どうぞ」
●あっ! 本当だ〜軽いですね! これ、テントですか?
「はい、テントとフライシートがセットになっています。モンベルの山岳用テントとして出しているもので、非常に軽量なものになります」
●コンパクトにまとまった状態で袋に入っているんですけど、取り出したらテントになるってことなんですね?
「そうです。フレームとテントと本体を組み立てて、フライシートを被せれば完成です。慣れれば3分ぐらいで組み立てできます」
●そんな手軽にできるんですか?
「そうです」
●テントのハードルがだいぶ下がりますね。
「本当に組み立てやすくて、風にも強いので、ひとりでも簡単に立てられます。
次に寝袋、シュラフです。モンベルでは女性用の寝袋も出しておりまして、これは『シームレスダウンハガー800』というシリーズですね。 3シーズン用の寝袋として出しているので、春・夏・秋・・・冬はちょっとこれは寒いですけども、お使いいただける感じですね。女性のサイズに合った形になります」
●確かに夜はぐっと冷えますよね。
「そうですね。テントと寝袋は基本セットです。あとはマットですね。寝袋の下に敷いていただくもので、こちらは『アルパインパット』っていうものになります。空気とスポンジが入っています」
●サーフィンのボードみたいな形なんですね。
「これは人型なんです」
●本当に人がひとり寝るのにちょうどいいというか・・・ふわふわ!
「そうなんですよ」
●すごく弾力性があって!
「快適に寝ていただくためにはマットは必需品です」
●テントにこのマットを敷くんですね。
「はい、(テントの)中に入れて」
●その上に寝袋で、万全ですね!
「マットは断熱効果もありますので、寒い時は下からの地熱を抑えてくれる効果もあります」
●キャンプに行こうって友達に誘われたこともあったんですけど、(地面に)寝るのがきっと(ゴツゴツして)痛いんだろうな〜と思って、それで断ってしまっていたんです。今はこんな素敵な商品があるんですね。
「マットが地面のゴツゴツをある程度吸収してくれるので、だいぶ寝やすくなりますね」
実際にテントを組み立ててみた!
●ここからは実践編ということで、テントの立て方を教えていただければと思います。
「はい、では一緒にやってみましょう」
●人生初です、テントを立てるのは・・・。
「簡単なんで大丈夫です。まず、このステラリッジテントは今回ひとり用をご用意しております。ポールとテント本体、そしてフライシートというような構成になっております。
ではまずテントを広げてみましょう。これがテントのベースになります。あとポールを伸ばしていきます。これは、中にショックコードというゴムがついているので、ポールが全部つながっています」
●えー! そうなんですね?
「真ん中をこんなふうに・・・」
●わ〜なんですかー、いきなり! 一気にポールが長くなりました。
「そうなんです。ゴムが入っていることで、ポールが全部つながっていくんですね。なので、非常に素早く組み立てができます」
●今まで短かいポールが何本も連なっていましたけど、それが一気に長くなりましたね。
「はい。そしてポールの真ん中にジョイントがありまして、そこにポールを差し込んでいただくとフレームが完成します」
●一気にポールが組み上がりましたね。
「続いて、このポールをテントの本体の四隅に、はめ込んでいく作業になります」
●そんなに簡単にできるんですね。
「そうなんです。ではこちら側に来ていただいて、実際にはめていただきましょう」
●はい、テントの四隅にはめ込みますね。
※このあとも作業を続けて・・・
「最後にフライシートを被せることで、雨にも風にもより耐えうるようになります。はい、フライシートを被せて完成です」
●おお〜〜、被せました!
「これでテントの形が完成しました」
●すごい〜、こんな簡単に! だって5分も経ってないですよね。
「そうですね。あとは風が強かったりすると、テントは軽いので飛ばされちゃいますので、”ペグ・ダウン”と言って、地面にペグを打ち込んでテント本体を固定します」
●なるほど・・・。
テントの中に入って寝袋にくるまれてみた!
※テントの組み立てが終わったところで、テントの中にマットと寝袋をセットして、寝床の準備が整いました。
●テントにお邪魔します〜。いいですね〜自分で仕上げたテントに入ってみます。わぁ〜! えっ! 天井も高い! 川上さん〜、見えますか〜? 天井が高くてなんか秘密基地みたいで、いいですね〜!
「そうなんですよ」
●これは本当に自分の空間っていう感じで・・・では寝袋に入ってみます。うわっ!温かい、ふわふわ〜、これダウンですか?
「そうです。ダウンを使っています」
●寝袋にはフードもあるんですね。
「そうですね」
●本当に覆われてない部分が顔だけっていう感じで、頭まで全部覆ってくれるんですね?
「保温性を確保するためですね。また顔の周りを絞っていただくと・・・」
●あ! どんどん、おお〜!
「本当に(外に出ているのは)顔だけっていう・・・そういうこともできます」
●うわっ! 本当だー、すごい! 目と鼻と口だけ! すっごく温かくて寝心地がいいんですね! マットと寝袋のおかげで、こんなに寝心地がいいんですね。すごいな〜。
「ダウンもかなり高品質なダウンを使っていますので、少ない量ですけども、温かさを十分確保できるようになっています」
●もうなんかちょっと汗ばんできました。それぐらい温かい! すごーい! 本当に軽いので、なんか重く覆われているって感じじゃないですよね。
「そうですね」
●身動きもしやすいです! 寝返りもしやすい!
「足を結構広げられますよ」
●本当にそうですね
「あぐらもかけるような、そういうストレッチ・システムを採用していますので、より快適に寝返りを打ったりとか、そういったことにも対応している寝袋になります」
●確かに(あぐらも)かけます。寝袋って入ってしまったら、少しも動けないのかと思っていました。こんなに自由に動けるんですね。
「でも一度入ってしまうと出るのが・・・」
●もう出たくないです! もうこれできょうの取材は終わりにしたいぐらい、気持ちいい〜、温かい〜、はぁ〜。
(編集部注:小尾さんがもぐり込んだモンベルの寝袋は、女性用の「シームレス・ダウンハガー800」。特徴は、高品質のダウンを使っていることと、シームレス、つまり縫い目がないので、高い気密性が保たれ、抜群の保温力があること。とにかく温かくて軽くて心地よくて、ずーっとくるまれていたいと思えるほどの寝心地だったそうです)
おすすめキャンプ・グッズ!
※続いては、個人装備としてそろえておきたい、おすすめのグッズをご紹介いただきました。
「テントの周りにセッティングするような形で、椅子ですとかテーブル、あとは料理をするために、バーナー、コッヘル、焚き火台という感じになりますね。それぞれご案内させていただくと・・・」
●教えてください。
「椅子に関しては、『ヘリノックス』というブランドの椅子なんですけども、持っていただくと・・・」
●おっ、軽い!
「(重さは)1キロぐらいでして、組み立ても非常に簡単ですし、テントサイトでリラックスするのにお使いいただけます」
●えっ! これ、椅子が入っているんですよね?
「そうなんです」
●こんなにコンパクトで・・・!?
「袋を開けると座面と、あとはフレームが一緒に入っています」
●折りたたみになっているんですね?
「そうですね。組み立ても非常に簡単ですので、どなたでも組み立てることできます。 椅子とテーブルは大体セットになってくるかと思いますので、例えばご飯を食べる時とか、物をちょっと置いたりする時にテーブルがあったほうがいいと思います。 ひとりでキャンプする際は、ローテーブルと言って、高さの低いテーブルがおすすめですね」
●これ、今すごく薄くなっていますけど、これがテーブルなんですか?
「テーブルなんです」
●細長いですね。
「そうですね。非常にコンパクコトになります。これはライトウエイトテーブルという製品で軽いです」
●テーブルと椅子を持ち歩くって、本当におおごとかと思っていたんですけど、これなら女性ひとりでも軽々持てますね。
「あとは食事のためのバーナーとコッヘル、お鍋のセットですね。バーナーのほうは『ジェットボイル』というブランドのものになります。すぐにお湯が沸くので食事もすぐに取れますし、このジェットボイルはお鍋もセットになっていますので、これだけ持っていけば、ひとつ料理ができちゃうよという感じです」
●これも片手で持てるぐらいの軽さですね。
「そうですね。あと、あると便利なものとしては焚き火台、火を見ながら落ち着いた時間を過ごすというのがあると思うんですけども・・・」
●はい、過ごしたいです。
「ちょっと重さはあるので、頑張って持って行っていただくことになりますが・・・。次にヘッドランプですね」
●あ〜大事ですよね。
「そうですね。頭に付けることによって両手が空きますので、懐中電灯よりも
ヘッドランプのほうが、より行動的に使えるかなと思います。
”クラッシャブル・ランタンシェード”というのがありまして、これを(ヘッドランプに)付けることで、テント内とかでランタンの代わりにもなるんですね」
●えっ! この袋みたいなものが・・・!?
「使用しない時は袋としてもお使いいただけますが、これをヘッドランプに付けて被せると、行燈(あんどん)のような灯りになります」
●お〜〜、灯りがふわっと拡散されるというか・・・。
「そうなんです。本を読む程度の灯りは取ることができますので、テント内で過ごす時にも十分お使いいただけるかと思います」
●この小さな袋がそういう効果を発揮するんですね。
「そうなんです」
(編集部注:ほかにもおすすめのグッズとしては、スプーンとフォークが一体となった「スポーク」や、「野箸(のばし)」という軽量コンパクトなお箸。
そしてフィンランドの「クピルカ」というアウトドア食器のブランドで、一見すると木をくり抜いたようなマグカップやお皿など素朴な味わいがあって、おすすめです)
キャンプに行って何をするか!?
●全国にいろんなタイプのキャンプ場があると思うんですけれども、キャンプ場選びのポイントは何かありますか?
「周りに何があるか、何をするかをまず考えて、例えばカヌーがしたい、トレッキングがしたいっていうことになれば、カヌーだったら水辺の近くのキャンプ場ですし、登山がしたいということでしたら、登山口の近くのキャンプ場とか・・・。またキャンプをするということでは、海辺もひとつの選択肢に入ると思いますね」
●事前に予約していったほうがいいですよね?
「そうですね。最近は予約が不要のキャンプ場でも並んでいたりするケースが・・・朝並んでいますので、特に初めての場合は予約したほうがいいと思います」
●ちなみに千葉県でおすすめのキャンプ場はありますか?
「はい、モンベルのフレンドショップにもなっているんですけども、”ゆめパーク牧野”というキャンプ場おすすめですね」
●私のような初心者は、最初はキャンプすること自体が目的になると思うんですけれども、モンベルさんではベースキャンプというスタイルを提案されているんですよね。これはどういうことでしょうか?
「いわゆるキャンプが目的ではなくて、キャンプに行って何をするかということが我々のキャンプの提案ということで、先ほども言ったようなトレッキングだったりカヌーだったり、また自転車でのツーリングだったり、そういったスタイルでキャンプをして、周りで遊ぶというようなことを提案しています」
●アウトドアのベテランでいらっしゃる川上さんですけれども、川上さんご自身が感じるキャンプの良さってどんなところだと思いますか?
「非日常というか、私はキャンプも趣味ですし、マウンテンバイクに乗ったり、登山したりするので、その遊ぶをするためにキャンプをする、ということを考えていますね」
●番組スタッフは焚き火こそがキャンプの楽しみだって言っていたんですけれども、そういうものでしょうか?
「それもひとつの楽しみ方だと思いますよ」
●ゆらゆら揺れている火を見るのも気持ちいいですよね。
「そうですね」
●今ソロキャンプが流行っていますけれども、モンベルストアにもソロキャンプ志向のお客様は結構いらっしゃいますか?
「増えてきておりますね。特に女性が増えています」
●コロナ禍の影響とかもあるんですか?
「そうですね。やっぱり人と接しないで自由にできるという良さもありますので、そういった意味でも増えてきているかなと思いますね」
●実際にテントを立てさせてもらって、すごく自分の空間が保たれるなって感じたので、いいですね。人との距離も保てるし、自分の空間がありますよね。
これからキャンプやってみたいという方にアドバイスをお願いします。
「はい、装備をそろえていただいたら、お友達同士で行くのもいいでしょうし、(キャンプの)イベントなどに参加していただくのもいいかと思います」
●まずは、キャンプを身近に感じるっていうのが大事ですよね。
「はい、そうですね。気楽に参加してみてください。モンベルストアに来ていただければ、親身になってご相談に乗りますので、お待ちしております!」
INFORMATION
きょうご紹介したウエア、テントやシュラフ、椅子やテーブル、ストーブ、焚き火台などは全国のモンベルストアで販売されています。川上さんもおっしゃっていましたが、グッズの選び方や使い方など、わからないことはなんでもお気軽にモンベルストアのスタッフにお声がけくださいとのことでした。
モンベルでは、アウトドアの様々なアクティヴィティにユーザーを誘う「モンベル・アウトドア・チャレンジ」も実施しています。
モンベルで販売している製品や、モンベルストアの所在地など含め、詳しくは「モンベル」のオフィシャルサイトをご覧ください。
◎モンベル HP:https://www.montbell.jp