2024/6/16 UP!
今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、一般社団法人「マウントフジトレイルクラブ」の代表理事「太田安彦(おおた・やすひこ)」さんです。
太田さんは富士山の頂上になんと!600回以上も立ったベテランの登山ガイド。1982年、山梨県富士吉田市出身。富士山を見て育つも、社会人になって地元を離れて初めて、富士山が特別な山だと気づき、22歳の時に初めて頂上に立ったそうです。その時、なんとも言えない達成感を感じ、毎年登りたいという思いに突き動かされ、ついには登山ガイドの道へ。
そして、32歳の時に行ったカナダやアメリカの国立公園で導入されている、自然や野生動物の保護、そして安全を目的とした規則や仕組みに感銘を受け、その手法を富士山に活かしたいという思いで、2016年に仲間と共に「ヨシダトレイルクラブ」を設立。その2年後、活動の幅を広げるために「マウントフジトレイルクラブ」に名称を変更。
現在はガイドツアー、安全対策、環境保全の3つの事業を柱に、富士山六合目の「安全指導センター」の運営や救助の手伝い、ゴミ拾いのプロジェクトなどにも取り組んでいらっしゃいます。
そして先頃、「マウントフジトレイルクラブ」監修の本『はじめての富士山登頂〜正しく登る 準備&体づくり 徹底サポートBOOK』を出版されました。
きょうはそんな太田さんに、初心者向けの登山プランやルート選び、装備やウエア、そして絶対に守って欲しい注意事項のほか、今年から始まる「吉田ルート」の通行規制や予約システムについてもうかがいます。
その前に、富士山の基礎知識。
日本一標高の高い山、富士山。その高さは3776メートル。第二位の北岳(きただけ)が3193メートルなので、群を抜いて高い山です。そして独立峰で、円錐形のような姿はどこから見ても美しくて雄大で、季節や時間によって、いろんな表情を見せてくれます。
2013年には、富士山とその周辺が世界文化遺産に登録され、観光で来日される海外のかたにも大人気ですよね。夏の登山シーズンには、多くの登山者が集まり、去年のデータによれば、2ヶ月で、およそ22万1000人が訪れたそうですよ。
そんな富士山の登山シーズンが、いよいよ今年も7月から始まります。登山期間は
今年は山梨県側は7月1日から、静岡県側は7月10日から始まり、いずれも9月10日まで。なぜその期間なのか、太田さんがおっしゃるには、安全を担保できるのが夏だからでしょうとのこと。
山開きの7月は山頂付近にはまだ雪が残っていて、毎年、雪かきをして登山道を整備。また、8月末から9月にかけては、みぞれや雪もちらつくことがあるとか。日本一標高の高い山、富士山は夏が短く、高所のリスクも高い山なんですね。
☆写真協力:マウントフジトレイルクラブ
正しい情報、そして準備
※私のようなまったくの初心者がまず、準備しなければいけないことは、どんなことですか?
「ふたつあると思っていて、まずしっかり正しい情報を得ること。その情報をもとに自分に何が足りないのか、それを準備する、このふたつですね。情報を得ることとそれに対しての準備を整えることですね」
●体力作りも重要になってきますよね?
「そうですね。情報で、富士山はやっぱり10時間以上行動すると知るので、山を10時間歩くことが自分にできるのかっていうところから、運動を始める。そういったところも準備になると思います」
●足腰を鍛えたらいいんですか? どんなことをしたらいいんでしょうか?
「やはり足腰の筋力も必要だと思いますし、持久力も必要だと思います。とはいえ、それがなければ、絶対登れないということではなくて、私もガイド経験が長いので、富士山はほとんどが運動してない人が来る山っていう特徴もあると思いますね。
体力がないと、どうなるかっていう話なんですけども、やはり筋肉がつってしまうケースもあります。心肺機能もいきなり心拍数が上がるのに耐えらなくて高山病を誘発してしまうような、高山病じゃなくても具合が悪くなってしまうようなケースもあります。やはり体力があるっていうのは、基礎的なベースとして必要だなっていうのは感じますね」
吉田ルートと富士宮ルート
※富士山の山頂に行くには、いくつかルートがあるんですよね?
「はい、4つあります。私がおもに拠点としているのが吉田ルート、山梨県側になります。それと、途中ぶつかるコースがあって、静岡県側から入ってきて、途中で吉田ルートにぶつかる須走ルート。で、静岡県では富士宮ルートと御殿場ルートがあります」
●初心者におすすめのルートは、どのルートになりますか?
「いちばんよく言われているのは、吉田ルートか富士宮ルート、そのふたつが上がってくるんですけども・・・とはいえ、明らかな違いがあるかって言ったら、私はそうじゃないと思います。
どの登山口からも10時間近く歩きますし、高低差はそれこそ1000メートルは登って降りくる条件は一緒なので、大きな違いはないんですが、やはり吉田ルートだと山小屋が多くある。要するにそれだけ安全を担保できる、天気が悪くなった時に避難できるとか、具合が悪くなった時に(山小屋に)入れるとか、アドバイスを受けられるとか、そういったことが吉田ルートが人気な理由でもありますね。ほかにもご来光がどこの斜面でも、七合目でも八合目でも見られるというのが吉田ルートの人気の理由だと思います。
初心者のかたに富士宮ルートも人気があるんですね、なぜかと言ったら、五合目のスタート地点の標高がいちばん上なんですね。2400メートル地点からなので、要するに山頂にちょっと近い、コースがちょっと短いという理由で、おそらく人気なのかなってのは思います」
●本に登りのルートと下りのルートが別々になっていると書かれていましたけれども・・・。
「そうですね。吉田ルートに関しては別々になっています。富士宮ルートは同じ道を帰ってきます。
吉田ルートは下山道が別になった理由がありまして、昭和55年に吉田大沢という沢の中を(登山者が)下山していたんですけども、そこが崩落によって犠牲者が出てしまったんですね。それまで荷物の上げ下げで使っていたブルドーザー道を再整備して下山道を正式につけた、要するに危険を回避するために別のところに下山道をつけたっていうところがありますね」
初心者はガイドツアーがおすすめ
※本ではモデルプランとして、二泊三日のプランをおすすめしています。利点も含めて、どんなプランなのか、教えていただけますか。
「まずは時間をかけて富士山に登る。体力に自信がない人も時間をかければなんとか登れる。一泊二日に比べて休息する日も1日多いので、体力を回復するポイントが多い。そういった意味で利点があるっていうところですね。あと高山病についてもやはり順応していくという人間の体質がありますので、そういった意味でも二泊三日というのは無理のないペースかなとは思います」
●3日間休みが取れないっていうかたでも、やっぱり八合目ぐらいまで行って山小屋に一泊は、したほうがいいですよね?
「そうですね。ほとんどというか、多くの登山者の中で多いスタイルが一泊二日のスタイルが多いと思うんですよ。やはり先ほど言った通り高度順応のためと、その途中で休息、筋力も休められたり、睡眠も取れたりとか、そういったことが利点で一泊二日もおすすめかなとは思いますね」
●初心者はまずガイドツアーに申し込むのがいいですか?
「そうですね。これは私がガイドだからっていうわけではなく、客観的に見ていても、やっぱりいちばんおすすめだと思います。理由はいちばんは、安全がある程度担保できるっていうところですね。
例えば、悪天候の時の状況判断、登山を続けていいのかどうなのか、雨は強いし風が強くなってきた、これからどうなるのか、ガイドは当然天気は読めているので、その判断もできたりとか・・・。
あと高山病になった時、自分が深刻で重度の高山病なのか、それともまだ軽い段階で改善の見込みがあるのか、そういったことの判断・・・。例えばもうちょっと歩幅を狭くして歩きましょうとか、ペースをこうやって安定させて歩きましょうとか、深呼吸を随時促すとか、そういったペースメイクですね。ペースメイクっていうのはすごく重要なので、そういったことを担うのがガイドで、それは富士山の登頂率を上げるという意味では大きく役に立つと思います」
●ガイドツアーはだいたいおいくらぐらいなんですか?
「年々ちょっと変わっているなとは思うんですけれども、今年のツアーを先ほどちょっと確認したら、だいたい2万円前後ぐらいから4万円台のツアーがありました。それはガイド付きツアーで調べたんですけれども、その中に宿泊ですとか富士山までの交通費ですとか、そういったことはすべて盛り込まれて、もちろんガイド料も盛り込まれていました。富士登山の各ツアーを運営しているツアー会社のサイトを見るっていうのがいちばんですね。それで自分に合うのかどうなのかですね」
登山の3種の神器
※装備やウエアはどんなものを用意したらいいですか?
「まず、山の基本でもある3つ、登山靴とザックとレインウエアですね。これは重要になると思います。
登山靴は長時間歩く登山に適しているというか、登山をするために作られているので、やっぱり長時間歩いても疲れにくいとか、足首をホールドしてくれるとか、あと濡れにくいっていうのも重要で、ゴアテックスを使っていたりとか、発水性のある素材を使っているっていうのは重要ですね。
急な雨、レインウエアにもつながるんですけども、富士山の雨というのは短時間でドバドバと、バケツをひっくり返したような雨が降ることもあって、やっぱりそういったものに耐えうるカッパがいいですね。よく『100均で売っているようなペラペラのカッパでもいいんですか?』っていう質問があるんですけど、できればそれは避けたほうがいいなと思います。
というのは、汗を外に出す機能もない、ビニールなので透湿性がなかったり、要するに汗かいて、中がビショビショになって冷えてしまう可能性もあったりですね。あと富士山は寒いので、ビニールガッパだと硬化してパリパリ割れてしまうケースもあります。風も強くてそういったものが機能しないということがあるので、やはり上下セパレートの防水性に優れた、動きやすいカッパがいいなとは思います」
●確かに富士山は、暑さと寒さ、その両方に対処しないといけないですね。ウエア選びはちょっと大変じゃないですか?
「本当にそうですね。快晴の時は『登山日和だ! 気持ちよかったね! カッパも使う必要なかった』とか『半袖でよかったんじゃないか?』とか、そういった天気もあれば、風速20メートルで気温も寒気が入って、山頂だと5度以下になったりもします。いきなり冬が訪れるのも富士山なので、標高3000メートルを超えているということで、やはり(ウエア選びは)難しいんですけども、要するにそういった悪天候に備えるのが重要かなというのは思いますね」
●トレッキング・ポールはあったほうがいいですか?
「これは必須ではないんですが、筋力に自信のないかたはそれなりのサポートを考えて・・・下山時に特にボールがなかったら、ふらついて筋力に負担をかけるよりかは、やはり4点で、歩けると安定して歩ける、要するに筋肉にそんなに影響を与えずに歩けるっていうところでは、やっぱりポールはあったほうが便利かなとは思いますね」
(編集部注:装備やウエアは、しっかりしたものを買うとそれなりのお値段になるので、予算的に厳しいというかたは、フルセットのレンタルもあるので、それを利用する手もあるとのこと。また、山好きの友人がいたら、事前に借りて、使ってみて、それから自分に合うものを買うというのもいいかもしれませんね)
呼吸は吐くことを意識
※太田さんによると、富士登山には大なり小なりトラブルはつきもので、多く見受けられるのが高山特有の酸素不足による体調不良だそうです。高山での呼吸の仕方に、コツがあったら教えてください。
「これはシンプルで、吐き出すほうを意識することなんですね。(登山客に)深呼吸してくださいって言うと、吸うほうに意識がいきがちなんですけども、例えば、ろうそくの火を消すように、ふ~っと細く長く吐き出す、しっかり吐き出すと人間は苦しくなって深く吸い込むので、吐くほうを意識するとちゃんと吸い込めます。吸った時に肩がぐっと上がったりとか、胸がぐーっと膨らむぐらいまで深呼吸するのはいいと思いますね」
●なるほど! 吐くほうに意識を向けるということなんですね。登りと下りでバテない上手な歩き方はありますか?
「バテないっていう必殺技みたいなのはたぶんないとは思うんですけども(笑)、それこそ、登りは一足ずつぐらい、足の一足26センチとか28センチとか、本当に一足ずつぐらい、30センチぐらいの歩幅で一歩一歩、歩く。要するにすごく小股で歩くんですね。
お客さんに最初、このぐらいのペースで歩くんですと、五合目を歩き始めてすぐの上り坂で言うんですね。そうすると『えっ? これ、遅すぎないですか?』って、まずみなさん驚くんですよ。でも九合目になったら、その歩き方でさえもちょっと早いと感じるぐらいの体感があるんですね。なので、小股で歩くのは筋力を使わないとか、ペースを安定させ、心拍数を抑えるために重要ですね。
カメとウサギの話があると思うんですが、それが結構重要で、ゆっくり歩くと何ができるかって言ったら、心拍数もそれほど上がらない、筋肉をガシガシ使わない、筋肉は酸素で動いたりしますので、効率よく吸った酸素を省エネで使う歩き方、小股で歩くっていうのがポイントですね」
●登山にはいろんなルールとかマナーがあると思うんですけど、これだけは絶対に守ってほしいことってありますか?
「いくつも実はあるんですけども、いちばんはルールを守って人をケガさせないことが重要かなと思います。富士山の特徴のひとつが人が多いこと。当然(登山道で)渋滞ができてしまう時間帯とか場所もあるんですね。山頂付近、九合目付近ですとか・・・。そういった時に何が起こるかと言ったら、登山道以外を歩いたりしてしまうんですね。
登山道のロープを越えて斜面を直登していく人がたまにいるんですけれども、そういった時には石を落としやすいんですね。その石が当たって亡くなってしまったケースもあります。当然、ケガというケースもあって、毎年のようにヒヤリ・ハットは何件も起きているので、やはりルールを守って人をケガさせないことですね。もちろん自分の体調を整え、ケガをしないっていうことも重要なんですけれども、ひとりひとりがケガさせないようにルールを守っていくと、必然的に自分がケガするというリスクも減っていくんだろうと思います」
(編集部注:下山時の歩き方のコツは、太田さんによると、人にもよるそうですが、下る時も歩幅は狭く、足の裏の全体を地面につけるベタ足が基本で、トントントンと一歩ずつ丁寧に、リズミカルに歩くことだそうですよ)
今年から始まる「吉田ルート」の登山規制
※今年から山梨県側の吉田ルートの登山規制と、通行予約が始まると、ニュースなどで報道されました。この背景には、どんなことがあるのでしょうか?
「やはり弾丸登山ですとか、集中する登山者の抑制につながるという施策だと思います。例えば、去年でいうと4000人を超えた日が何日かあって、その中で弾丸登山が・・・宿泊を伴わないで夜に入ってきて、そのまま山頂へ向かうスタイルを、みなさん弾丸登山と言っているんですけども、その人数が1000人〜1300人ぐらい入った日があって、それはとても危険を感じましたね。
どんなことかって言ったら、当然その時期は山小屋がいっぱいで予約ができませんし、そんな中、いろんなところに弾丸登山者が寝ている、シュラフですとかビニールシートにくるまって寝ているとか、休んでいるケースが多くて、そこで悪天候になったら、『これはほんと大変危険な状況だ!』とかもあります。それこそ登山道をはみ出して歩く人も何人も何人も見受けられたので、今年はこの規制の効果が見込めるのかなとも思いますね」
●規制は1日何人までになるんですか?
「山梨県側では1日4000人を上限としています」
●安全登山のために、これは致し方ないことなんですか?
「重要なのは今やる施策であって、これがずっと4000人の規制があるかっていうことでは多分ないと思うんですね。とりあえず今ある目先の危険なことに対して、4000人をマックスにしたっていうことで、これが今年すごくいいほうに働いて本当に抑制できるんであれば、なおかつ登山者にとってストレスにならなければ、これはいい施策だったっていうことにもなりますし、もしかしたらまだ問題が出てくる可能性もありますけど、まずは今年これで ひとまずやっていくことで、いいのかなとは思いますね」
●吉田ルートの通行予約は、オフィシャルサイトからできるんですか?
「そうですね。オフィシャルサイトからできます。やっぱりいちばんみなさんが不安に感じているのは、自分がその4000人の中に入れるだろうかっていうところだと思うんですけれども、基本的に宿泊の予約をしていれば、山小宿泊の予約をしていて、その証明があれば4000人を超えていたとしても入山できるんですね。
なので、宿泊予約をして一泊二日、もしくは二泊三日で予約を取って、登山を計画されているかたは、この規制に対しては全く問題ないので心配されなくて大丈夫だと思います。日登りに対して、日登りとは日中、朝早くから登って夕方には帰ってくるっていうスタイルで、4000人を超えるかどうかっていうとこなので、今までの感覚だとそんなに大きな影響があるかって言ったら、冷静に考えるとそうないのかなとも思いますね」
(編集部注:山梨県側から入る吉田ルートでは、今年から2000円の通行料がかかります。収益は安全対策などに使われるとのことです)
◎富士登山オフィシャルサイト:https://www.fujisan-climb.jp/
富士山は宝物、次の世代へ
※富士山の楽しみ方はいろいろあると思うんですけど、太田さんのおすすめはありますか?
「本当にいろいろあって、自分の興味があることでいいと思うんですね。例えば、歴史とか自然とかにも魅力はあるので・・・。
自分がちょっとおすすめしたいなっていうのは、やっぱり星が綺麗なんですね、富士山は。例えば、流星群の時は数分に1個流れ星が見られるとか、人工衛星も肉眼で頻繁に見えますので、星空を鑑賞するっていうところでは富士山は適しているのかなと思います」
●富士山に登りたいって思っている初心者のかたがたに向けて、改めて伝えておきたいことなどありましたらお願いします。
「富士山は、本当に準備さえしていれば、登頂率が上がる山なんですね。なので先ほど冒頭でも言った通り、情報を取って自分に何が足りないか、例えば体力、ほんとに運動を全くしていなくて、ちょっと歩いただけでも息が上がって、膝が痛くなるっていうことであれば、富士山はトレーニングが必要だと思いますね。
日頃運動していて、階段登りもだいぶできるということであれば、登頂率も上がってきます。情報と、それに何が必要かを自分で捉えて、計画的にやってもらえたらいいなと思います。
ひとつ言うとすれば、焦らず、富士山は逃げない場所なので、こういった規制があったとしても富士山に登れなくなるっていうわけでもないです。むしろ焦って、今年しかチャンスはないんだって思ってケガをして、富士山で嫌な思い出を作って、富士山には一生行かないっていうよりかは、丁寧に準備して思い出を深く、いい思い出にしてもらって、毎年恒例にしようって思うぐらいの富士登山にしてもらえたらいいなと思います」
●では最後に、太田さんにとって富士山とは?
「そうですね・・・ちょこちょここの質問をされて、すごく答えづらくてですね(笑)、まだそんなに俯瞰して見られるというのはないんですけども、強いて言えば、むしろかっこよく言えば、富士山は自分にとって『宝物』という表現をしたいなと思います。
宝物っていうのは、自分にとって必ず必要なものでもありますし、やっぱり大切にしたくなることでもあります。あとやっぱり自分の子供にもその宝物を譲る場面が出てくると思うので、そういった時にはいい状態で譲りたいなとも思います。
富士山は自分のものだけではなくて、みんなが共有している、かけがえのないものだと思うので、それをそういった思いでいろんな人に体験してもらいたいなとは思います」
INFORMATION
富士山を目指す、特に初心者のかたは「マウントフジトレイルクラブ」が監修した本 『はじめての富士山登頂〜正しく登る 準備&体づくり徹底サポートBOOK』をぜひ参考になさってください。トラブルを回避する方法、モデルプラン、ルートガイド、装備やウエア、そして快適登山のための事前予習やトレーニングなど、初心者の知りたいことが、まるわかりのガイド本です。
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◎メイツユニバーサルコンテンツ :https://www.mates-publishing.co.jp/archives/29913
「マウントフジトレイルクラブ」では富士山登頂や周辺を楽しむツアーなども企画しています。詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。
◎マウントフジトレイルクラブ :https://mftc.jp/