2020/5/23 UP!
<日本の島>
2020年5月23日放送
さて、ご存じの通り、日本は島国で、北海道、本州、四国、そして九州のほか、数多くの離島により構成されています。
海上保安庁は1987年に日本を構成する島の数を「6852」としましたが、日本政府の1969年から1989年までの公式見解では「3922」とされ、公益財団法人・日本離島センターの1982年の公表資料では、日本で地図上に名前のある島を「4917」としています。
それぞれが定める「島の定義」によっても島の数は違っていますが、とにかく日本が「すごくたくさんの島から成る国」ということはわかりますよね。
そもそも島の定義ですが、海洋法に関する国際連合条約では「自然に形成された陸地で、水に囲まれ、満潮時でも水面の上にあるもの」と規定され、世界的にはオーストラリア大陸より小さな陸地は島とされています。
ちなみに、千葉県にも島があるって、ご存じですか?
鴨川市沖にある仁右衛門島(にえもんじま)で、周囲4キロほどの岩でできた風光明媚な島です。
古くは源頼朝や日蓮伝説の舞台となり、現在は「千葉県指定名勝」として、人気の観光スポットになっていますが、実は個人が所有する島で、今も島主の方が管理されています。
一方、意外と多くの島を擁するのが東京都で、伊豆諸島と小笠原諸島に大小様々な島があります。
特に小笠原諸島は各島に豊かな自然が残され、「東洋のガラパゴス」と呼ばれるほど動植物には固有種が多く、生態系の価値が認められ、2011年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
オガサワラオオコウモリや、世界中で母島にしか生息しない鳥ハハジマメグロ、そして虫ではオガサワラシジミという蝶やオガサワラトンボなど、貴重な生き物が数多くいます。
民間人が居住するのは父島と母島の2つで、硫黄島と南鳥島には自衛隊などの公務員が常駐し、それ以外は無人島です。
現在、火山活動によって成長中の西之島も小笠原諸島にあり、まさにこれから生態系が作られていくということで、注目を集めています。
小笠原諸島の玄関口・父島までは船で丸1日、 東京からおよそ1000キロの長旅となりますが、いつか訪れてみたいですねー。