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絶滅の危機にあるユキヒョウを守ってあげたい〜ユキヒョウ姉妹の奮闘記

2023/8/6 UP!

 今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、絶滅の危機に瀕しているユキヒョウを守る活動をされている双子の姉妹、木下こづえさん、さとみさんです。

 おふたりは「ユキヒョウ姉妹」というユニット名で活動をスタート、2013年に任意団体「twinstrust」を設立、主に中央アジアでフィールドワークを行ない、ユキヒョウの保全活動に取り組んでいらっしゃいます。

 お姉さんのこづえさんは現在、京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科の准教授。専門は動物の保全・繁殖生理学。ユキヒョウの研究には2006年から取り組んでいらっしゃいます。

 そして妹さんのさとみさんは、九州大学大学院を経て、現在は電通でコピーライターそしてCMプランナーとして活躍されています。

 そんなおふたりが先頃『幻のユキヒョウ〜双子姉妹の標高4000m冒険記』という本を出されました。この本は、ユキヒョウを守る活動10年の奮闘ぶりがそれぞれの視点で書かれています。また、ユキヒョウを追い求めて訪れたモンゴルやラダック、ネパールやキルギスなど、辺境の旅の記録でもあるんです。

 きょうは、調査・研究からわかってきたユキヒョウの興味深い生態や、現地と日本をつなぐ活動のお話などうかがいます。

©twinstrust

ユキヒョウってどんな動物?

※まずは、動物の研究者でいらっしゃる、こづえさんにお聞きします。ユキヒョウとはどんな動物なのか、特徴も含めて教えてください。

こづえ「まず、ユキヒョウは大型のネコ科動物です。アジアの高山地帯、中国の西側をぐるっと囲むように、南はネパール、北はロシアというふうに12カ国にまたがって生息しています。

 大人の個体は3000頭ほどとされていて、多く見積もっても(全体で)8000頭ぐらいと言われているんです。基本的には高山の、人が足を踏み入れるのも難しいところに生息していますので、いったい何頭いるのか分かっていません。

  世界中のユキヒョウを、例えば阪神甲子園球場に連れてきたとしても、アルプススタンド片側分、高校野球でいうところの応援(スタンド)1個分ぐらいにしかならない頭数が12カ国に散らばっていると思っていただけたらいいのかなと思います。
 高山にいるので、岩山や雪山を駆け巡れるように毛が長くて、密度が高いんですけれども、足裏にもぎっしり毛が生えていて、尻尾が長いのが特徴です」

●そんなユキヒョウを研究するようになったきっかけは、何かあったんですか?

こづえ「もともと私が兵庫県出身で、神戸大学で繁殖学を学んでいたんですね。神戸大学の隣の駅には神戸市立王子動物園があるんですけど、その動物園がユキヒョウの繁殖に力を入れていたので、一緒に研究をしませんか と、動物園のほうからお声かけいただいたのが始まりでした」

(編集部注:ユキヒョウは現在、国内の9つの動物園で合わせて20頭が飼育されているそうです。首都圏では多摩動物公園で見られます。幻のユキヒョウが国内で見られるのは奇跡的なことかも知れませんね)

『幻のユキヒョウ〜双子姉妹の標高4000m冒険記』

●さとみさんは、コピーライターのお仕事をされていますが、伝えるプロとして、ユキヒョウのキャラクターや歌を作ったんですよね?

さとみ「たまたま会社の飲み会がありまして、そこに歌もののCMソングとかを作るのが得意な先輩がいらっしゃったんですね。その飲み会で、うちの姉はこんなことをしているんですと話したんです。
 毎日(動物園に通って)行動観察をしているけれども、通りすがる来園者のかたがユキヒョウを見て、チーターとかジャガーだ〜って、いやこれ、ユキヒョウなんですけど〜って、なんでユキヒョウって知られていないんだろう、悲しいなって話を(姉から)聞いて、それを話していたら(先輩から)自分でユキヒョウの歌を作ってみたらいいんじゃないって言われたんですね。

 君が歌詞を書いて、僕が歌を作るからって言ってくださったので、じゃあ歌詞を書いてみようかなということで、姉にユキヒョウの特徴を聞いて歌を作り上げました。まだ駆け出しの頃で自分の作品って言えるものがなかったので、何かひとつ形になったのはすごく嬉しかったですね」

(編集部注:さとみさんが作詞した歌のタイトルは「ユキヒョウのうた」、歌っているのはCMソング「まねきねこダックの歌」で知られる「たつや」くんです)

ユキヒョウ姉妹、ユキヒョウ親子を撮る!?

※おふたりが設立した任意団体「twinstrust」、これはさとみさんが作ろうと持ちかけたんですか?

さとみ「はっきりした記憶はないんですけど、団体って言っても私たちふたりが中心になって、ほぼふたりでやっているような形なんですね。

 せっかく歌が出来上がったので、それを野生のユキヒョウに還元したいね、つなげたいねっていう姉の思いもあり、ちょうど姉が大学に席を置くタイミングと一緒だったので、お世話になった動物園に挨拶回りをしていたところ、私も一緒について行ったんです。
 何かこの歌でできることはありませんかって、おうかがいしていた時に、ちょうど旭山動物園の坂東園長が野生と動物園をつなぐ活動されていたので、何かヒントがあるのではないかと感じていました。

 その時に坂東園長から、生活の中で意識を変えないと環境保全にはつながらないよって教えていただいて、会社員である私にも何かできるんじゃないかなというので、ふたりでタッグを組みました」

※最初の具体的な活動としては、調査・研究のためには赤外線カメラが必要だということを知り、クラウドファンディングを募り、集まった支援金でカメラ8台を購入。みんなで買ったカメラで撮れた写真を、支援してくれたかたに戻す、そんなコンセプトのもと、ふたりで初めて調査に向かったのが、2013年11月のモンゴル。このときは赤外線カメラをユキヒョウがいそうな山の数カ所に設置する作業がメインでした。

©twinstrust

●どこに設置するのかがポイントになってくると思うんですけど、何か目安のようなものはあったんですか?

こづえ「初めに動物園でずっと観察していたので、ユキヒョウが自分のテリトリーをアピールするために、尿や糞でマーキングをすることはわかっていました。(尿の)スプレーを吹き掛けたりしてマーキングをするんですけれども、そのマーキングを探して、そこに仕掛ければ、ユキヒョウの行動が撮れるんじゃないかなと思っていましたね。

 実際に(モンゴルの山に)行ってみると、動物園もそうなんですけれども、ちょっと岩場がハングしているところに尿スプレーをするので、その岩場を見つけて、実際にスプレーをした跡があったので、まずはそこに仕掛けてみようと思ったのが第1号の初めての赤外線(カメラの)トラップでした」

●さとみさんにとっては、この時が初めてのフィールドワークだったそうですけれども、実際やってみてどうでしたか?

さとみ「そうですね。私もいわゆる観光地にしか海外は行ったことがなかったんですけど、ほぼ同じ体、同じ 体力の姉がフィールドワークとして行なっているならば、私もできるんじゃないかなという思いで行きました。

©twinstrust

 あとは最初の土地がモンゴルだったということもあり、書籍でも触れているんですけど、私たちはユーミンが、松任谷由実さんが大好きで、13歳の多感な時期に見たユーミンのテレビ番組がちょうどモンゴルを訪れるという・・・都会的なユーミンじゃなく、野生的なユーミンの魅力に惹かれたきっかけの場所でもあったので、そこに行けるのかという冒険心のほうが勝っていましたね」

※ユーミンがいざなってくれたとさえ思えるモンゴル。その大地に連なる山に設置した、ユキヒョウ姉妹の思いがつまった赤外線カメラのデータは、現地の研究者から8ヶ月後にこづえさんのもとに届いたそうです。

●最初の調査で大きな成果があったんですよね?

こづえ「そうですね。先ほどのハングしていたところに仕掛けたカメラなんですけれども、私たちが仕掛けた数日後にユキヒョウがやってくるんです。1頭ではなくて親子連れで、ちょうど巣穴から出てきたぐらいの小さな子供のユキヒョウが写っていました。

 匂いを嗅いでフレーメンっていう行動をするんですけど、フレーメンはちょっと笑っているような、口角を上げて詳しく匂いを嗅ぐんですけれども、それを母親がやっている姿を真似て、子供が同じようにフレーメンをしているのが写っていました。で、小さい山なので、ユキヒョウはいないっていうふうに考えられていたんですけれども、繁殖する場所としても有用な場所なんだよってことがその1枚で分かりました」

©twinstrust

●さとみさんは、こづえさんから写真が撮れてたよって連絡を受けて、すぐに見に行かれました? どうでした? 

さとみ「SDカードでモンゴルから姉の元に届いたんですね。なので私はデータを送ってもらって見たんですけど、本当に誰も何もいない、生き物の気配すら感じないところだったので、本当にいるのかなと思っていたんです。

 自分が立っていた同じアングルで、数日後にユキヒョウが立っている写真が撮れているっていうのは、なんか不思議な感じがしました。本当にいたんだな、もしくは、どこかから見ていたんじゃないかなっていう気持ちになりましたね」

ユキヒョウとの共存共生

※モンゴルに続いておふたりは、2016年に、インド北部の山岳地帯ラダックに調査に行かれました。標高がおよそ3500メートルということで、体を慣らすのが大変だったそうです。そんなラダックでなんと、野生のユキヒョウに遭遇したんです。どんな状況だったんですか?

こづえ「一生に一度、研究者でも会えたらいいほうと思っていたので、会えないかなと思っていたんですけども、到着した時にユキヒョウが村の家畜を襲ったということが、現地の共同研究所に連絡が入ったので駆けつけました。

 山の中奥深くに(ユキヒョウが)いるのかなと思ったんですけども、いた場所はその村の民家の裏山で、民家のベランダから見えるぐらいのようなところに、ユキヒョウが崖からひょっこり顔を出していて、野生の猫っていうより里猫のような感じでいるのがかなり意外でした」

©twinstrust

●さとみさんはどうでした?

さとみ「あくびをしたり伸びをしたり、時より動物園で見せるような可愛らしい姿を見せてくるので、なんだかちょっと勘違いしそうにもなるんですけど、ただこちらを警戒しながらも家畜を襲いに来ている状況ではあったんですね。

 民家の家畜を狙っている状況で、少し時間が経ったあと、私たちは部屋に入って晩御飯を食べていたんですけど、その時に(ユキヒョウが)牧羊犬を狙いに来ました。その牧羊犬が襲われた時、断末魔のような叫ぶ声が聴こえてきた時に、私はなぜかポロポロと涙が出てきてしまったですね。

 家で犬を飼っているからなのかなと一瞬思ったんですけど、そうではなくて、生と死の重なりを目の当たりにしたと言いますか・・・ユキヒョウを守りに来ているのになんで泣いているんだろう・・・じゃあ何を守りに来ているんだろう、私は・・・みたいな複雑な気持ちで、初めて言葉にできない涙が流れた出来事だったなっていうふうには思います」

※村人にとっては家畜は財産なので、ユキヒョウに対する報復心は強いと、こづえさんは感じたそうです。
 現地では、ユキヒョウが人里に出てきたら、政府機関に通報し、麻酔を打って捕獲、遠くへ移送することにはなっているそうですが、ユキヒョウの獲物になるヤギの仲間アイベックスなどが民家の裏山にいたりするので、ユキヒョウにとっては狩り場になり、どうしても村人の生活空間と重なってしまうということだそうです。

©twinstrust

●ユキヒョウと人の共存・共生を目指す上で、どんなことが大事になりますか?

こづえ「人との共存共生って言った時に、私たちが日本にいてイメージするのは、おそらく野生動物とそこに暮らしている人たちっていうふうに、ちょっと遠いところの存在で捉えがちだと思うんですけれども、実はユキヒョウはアジアに生息していますし、生息しているいろんな国々と日本は密接な関係を持っている、同じアジアですので、より密接につながっています。

 この地球上に暮らしている以上、必ず何かの形で、遠くの野生動物、遠くの人々ともつながっています。やっぱり今私たちが手にしているもの、食べているものは、何かを享受して成り立っているので、それはいったいなんなんだろうっていうことを考えることが大事なのかなと思っています。

 自然から乖離(かいり)して暮らしている人ほど、都市部の人たちほど、遠くの自然を享受して生きていたりもするので、どこから来たんだろうっていうのを考えることが、いちばんのスタートになるのかなと思っています」

匂いのコミュニケーション

©twinstrust

※現在、調査の主なフィールドは、中央アジアの山岳国キルギス。首都のビシュケクは都会的な街並みで、ぐるりと4000メートル級の山々が囲み、街ゆく人たちの顔立ちは日本人によく似ていて、なんだか不思議な魅力に溢れている所だったそうです。

 キルギスでの調査で、同じ場所にいろんな野生動物がマーキングをすることがわかり、研究者のこづえさんは、彼らは匂いでコミュニケーションをとっている、そんな仮説を立てていらっしゃいます。これについて説明していただけますか。

こづえ「私たち人間も霊長類で、視覚的な見える世界に頼って、実は生きていて、嗅覚の能力はだいぶ弱っているんです。ネコ科動物は匂いの世界で生きているっていうのは私もわかっていて、繁殖を研究していたので、マーキングを使って密度の薄いところで、ぽつんと暮らすユキヒョウたちが、どうやってユキヒョウ間でコミュニケーションをとっているのかを興味を持って研究をしていたんですね。

 野生に行ってみて実際にカメラを仕掛けると、そのカメラはいろんなユキヒョウを写すことはほぼなくて、ユキヒョウはマーキングにやっては来るんですけれども、基本的にはオオカミだったりクマだったりキツネだったり、いろんなほかの動物たちがやってくることに気づかされて・・・。

 あっ、そうか! と。実際彼らはユキヒョウへのアピールも大事だと思うんですけれども、そこで生きていく以上、同じように肉食動物で狩りをしているオオカミに対してのアピールであったり、匂いを嗅ぐことで餌動物は、ここにユキヒョウが来たんだっていうことを知って、活動時間帯を変えたりとか・・・行ってみると何にも動物がいないような閑散とした場所なんですけれども、彼らは匂いですごくコミュニケーションをとりながら、そこで生きているんだっていうことに気付かされました」

©twinstrust

※「twinstrust」で行なっている「まもろうPROJECT ユキヒョウ」の一環として、キルギスでぬいぐるみ「ユキヒョウさん」を作っていますよね。どんな活動なのか教えてください。

さとみ「キルギスにいらっしゃるJICAのかたが運営している『一村一品プロジェクト』というのがあるんですが、その一村一品プロジェクトとコラボしてユキヒョウさんグッズを制作しています。

 その一村一品プロジェクトは、キルギスの伝統文化であるフェルトとかを使って、首都から遠く離れた村の女性たちが一針一針フェルトを作ってくださっています。田舎の村のほうで使われなくなった学校を改装して職場にして(フェルトを)作っていらっしゃいます。
 昔は女性は遠くに出稼ぎに行かないと、なかなか稼げないっていうことがあったんですけど、JICAのかたがその村で、家族と暮らしながら現金収入を得られる、女性の地位を高めるという意味での一村一品プロジェクトをされていました。

 去年、実際に私たちもその村を訪れたんですけど、本当に何もないところに急にポツンと学校が現れまして、中に入ると、あれだけ誰もいなかったのに学校の中には女性たちの賑やかな明るい声が溢れていて、こんなところから一針一針、手作業で作られて届いているんだなってことを感じました」

©twinstrust

●同じく新商品としてユキヒョウさんのスノーハニーというハチミツがありますけれども、これもキルギス産なんですよね?

さとみ「そうですね。白いハチミツもキルギスの遊牧民に長年愛されてきた伝統文化です。実際に私たちも去年その花畑を訪れたんですけど、遠くにユキヒョウが生息している山が見えるんですね。私たちが調査している山、あそこ! っていう感じに見えるんです。
 そこにいるミツバチたちが・・・高山植物のエスパルセットっていう植物が蜜元なんですけど、本当にその生態系の中で採れたハチミツだなということで、それを動物園だったり、雑貨屋さんで売っていただいています」

ユキヒョウは平和の親善大使

※「twinstrust」を立ち上げて、およそ10年が経ちました。こづえさんはユキヒョウの研究者として、今後明らかにしたいことはなんでしょう?

こづえ「まずやはり何かを守ろうって思った時には、人と人もそうだと思うんですけれども、守る相手を知らなければ、正しく守ることはできないと思うんです。そもそも私自身も生物学の研究者として、ユキヒョウの生態そのものをまだまだわかっていないので、彼ら自身を知りたいと思って、10年前(調査活動を)スタートはしたんですね。

 ユキヒョウが暮らすいろいろな国に行くと、ユキヒョウっていうのは人々の文化や宗教、時には紛争にも関わっていたりもして、そこに暮らす人々のことを知らなければ、ユキヒョウのこともわからないってことがわかってきたので、今はユキヒョウを通して人々の文化も明らかにしながら、動物を守るっていうことの実態を明らかにしていきたいなと思っています」

●さとみさんはこの『まもろうPROJECT ユキヒョウ』の活動で、今後やっていきたいことってありますか?

さとみ「具体的にこれっていうようなことではなく、曖昧ではあるんですけど、いろんなご縁をつないでいきたいなと思っています。
 最初、研究者の姉とコピーライターの私、全然違う職業のふたりがタッグを組むことで、予想もしなかった展開があったように、自分たちが面白がって双子でやっていると、いろいろ面白そうだねって、この指止まれ、じゃないんですけど、人が集まってくるので・・・今回のラジオもそうです。なんかそういった人との関わりとか、化学反応を楽しんでいきたいなと思っています」

●では、おふたりにとって、ユキヒョウとはどんな存在ですか?

こづえ「ユキヒョウは高山にいるので珍しいと思うんですけど、彼らは国境をノー・ボーダー、ノー・パスポートで縦横無尽に走り回っている、その姿がやはり魅力的だなって感じています。そのユキヒョウに出会えたおかげで、いろいろな国の人たちの文化を知ることができたので、私たちにとっては本当に平和の親善大使だなっていうふうに思っています」

●さとみさん、お願いします。

さとみ「ユキヒョウを好きになったことで、私もこんなにも世界が広がりました。自分でも歌詞に書いたんですけど、”好きな動物はなあに? 僕はユキヒョウ”っていう、好きな動物を好きになることは、本当に入り口で、好きになったら、その動物はどこに棲んでいるんだろうとか、どんな人との関わりがあるんだろう、自分にどう関わってきているんだろうと、どんどん見える景色が変わっていくので、好きになった動物、ただ好きで終わりではなくて、そこから広げていく面白さをユキヒョウは教えてくれたなと思います」

©twinstrust

(編集部注:ユキヒョウが減っている原因は、WWFジャパンのサイトによれば、特に山岳地帯で急速に進む地球温暖化の影響や、ユキヒョウの獲物である草食動物の減少。そして家畜を襲ったユキヒョウが人間によって殺処分されていること。ほかにも、違法取引のための密猟などもあって、毎年最大で450頭ほどのユキヒョウが犠牲になっているそうです。幻のユキヒョウが、本当に、幻にならないようにしたいですね)


INFORMATION

『幻のユキヒョウ〜双子姉妹の標高4000m冒険記』

幻のユキヒョウ〜双子姉妹の標高4000m冒険記

 ユキヒョウを守る活動10年の奮闘ぶりと、ユキヒョウを追い求めて訪れた辺境の地、モンゴルやラダック、ネパールやキルギスの旅、そして人々との出会いが、自然体の文章で書かれています。ぜひ読んでください。もちろん、野生のユキヒョウの貴重な写真も載っていますよ。
 扶桑社から絶賛発売中です。詳しくは出版社のサイトをご覧ください。

◎扶桑社:https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594094010

 手作りのぬいぐるみ「ユキヒョウさん」などのグッズは、以下の動物園で販売しています。

 旭川市旭山動物園/札幌市円山動物園/盛岡市動物公園ZOOMO/那須どうぶつ王国/いしかわ動物園(近日販売開始)/神戸どうぶつ王国/大牟田市ともだちや絵本美術館(大牟田市動物園内)*動物園によって、販売している商品は異なります。

 また、盛岡市動物公園ZOOMO、那須どうぶつ王国、神戸どうぶつ王国のネットショップでも購入できます。

 詳しくは「まもろうPROJECT ユキヒョウ」のオフィシャルサイトをご覧ください。

◎まもろうPROJECT ユキヒョウ:https://www.yukihyo.jp

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