2020/6/6 UP!
今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、ハワイのスペシャリスト、そしてエッセイストの「近藤純夫」さんです。

<今週は本のプレゼント! 応募方法はこのページのいちばん下に>
近藤さんは1952年、札幌市生まれ。エッセイストのほかに、翻訳家、写真家、そして洞窟探検の専門家。1980年代からハワイに足繁く通い、ハワイ諸島の自然や文化に関する本や講演などを通して、ハワイ情報を発信。ハワイ火山国立公園アドバイザリー・スタッフとしての顔も持っていらっしゃいます。
きょうは伝統的なフラや植物のこと、そして近藤さんおすすめの絶景スポットのお話などうかがいます。
☆写真提供:近藤純夫
90%以上は外来種!
※近藤さんは洞窟調査のためにハワイ島に行ったのをきっかけに、その後通うようになったそうですが、ハワイには洞窟がたくさんあるのでしょうか。
「火山洞窟がたくさんありまして、鍾乳洞というのはほとんどないんです」
●どうして、ハワイの洞窟だったんですか?
「はい、ふたつありまして、ひとつはハワイ諸島っていうのは火山の噴火でできた島なので、洞窟が多いから新しい発見があるんじゃないかな、というのがあるのと、それから規模の大きいのが既に見つかっているので世界クラスのが見つかるかな、というのがありました。それが一点。
もう一点は僕がずっと勉強させていただいている先生がいらっしゃって、この先生の講演会を含む国際洞窟学会という、いろんな大学や研究所が集まる世界会議みたいのがハワイ島であったんです。(その会議に)行ったところ、お前は洞窟の調査をやっているなら、ここの地域が空いているからやってみないか? と言われたんですね。じゃあやらせてください! ということで始めたのが最初です」
●いちばん初めは洞窟というのがきっかけだったということですけれども、それから興味もいろんなところに広がっていったというような感じなんですか?
「はい、そうです。そういう僕も最初はですね、洞窟に通っている時にお花を見たりとかはあったんですけど、あ、花か〜くらいで、それ以上に興味を持つこともなく、何年も過ぎてからちょっとしたきっかけがあって、花も面白そうだねっていうような感じになりました。
女性もあるかもしれませんけど、男性って何か物を集めるのは結構好きだったりすると思うんです。僕の場合はそのお花の匂い、たまたま蜜の、すごく甘い香りを出していたんです。この花は何なんだろう? っていうのを気になって調べた時に、ほかの色もあるよとか書いてあって、それは全部見たいなとか、写真に収めたいなと思うのがきっかけだったんです」
●ハワイの花は色鮮やかな花も多いですものね〜
「でもね、その90%以上は外国の花なんです」
●そうなんですか!?
「これは知っているよってお花の名前を上げると、多分99%ぐらいまで跳ね上がって外来種です。外国のお花です」
●そうなんですか!? じゃあハワイそのもののお花というのはそんなに…
「見るチャンスは比較的意識しないとないと思います。例えばハイビスカスだとか、プルメリアだとかブーゲンビリアって名前は聞きますよね。これ全部外来種なんです」
●ハイビスカスはハワイそのもののイメージでした。
「ハワイのハイビスカスもあるんですけども、実は山の中にあって、観光で見る人たちのものっていうのはみんな園芸品種で、ほかのものなんですね」
ハワイの夕陽

※近藤さんはこの時期に新しい本を出すにあたって、何か意識したことはあったのでしょうか。
「そうですね、ちょうどタイミング的にもお家でおとなしくしてなくちゃいけないっていう時ですから、この本が窓のような役割をしてくれればいいなと思っていましたので、本を通じてちょっとハワイを感じてもらいたいというメッセージは込めました」
●ハワイの日々が1日1日記録されていますけれども、特にこの7月7日の”光の帯”っていうタイトルで、満天の星空に天の川がある写真にすごく感動しました。美しかったです!
「これもね、ちょっとした事件というか、ありまして、僕はこの時、人を連れて夜に星を見せる予定だったんですね。ところが、これハワイ島なんですけれども、どこへ行っても曇りで、山の上も曇りで星がひとつもなかったんです」
●え?! そうなんですか!
「ええ。で、この写真を撮ったのは、結構低い位置で標高800メートルぐらいしかないところなんです。そこの天気図を見たら、ちょっと雲の切れ間があるっていうのが分かって、行って到着して1時間くらい見たら、もう雲に覆われてしまったという、本当にピンポイントで見た時の(写真)ですね」
●そうなんですね!
「逆にいうと、普通めぼしいところに行って、どこも雲だっていったら諦めますよね、日本だったら。ちょっと車で行くっていうようなレベルではないですよね、日本の場合は。でもね、ハワイというのは地域によって全く天候が違うので、これが可能なんですよ」
●そういったところもハワイの魅力のひとつですね。
「そうですね。だから気象とか気候というものも、ちょっと勉強しておくと、こういうことができちゃうというのはあります」
●この“黄色のサンセット”っていうのもすごく素敵でした! こんな綺麗な夕陽は見たことない! っていうような写真で、燃え立つような黄色とかオレンジ色の夕陽ですね。
「そうですね。本の構成上1枚しか載せていませんけども、別の日に行くとサーモンピンクになったり、別の日に行くと真っ赤になったりとか、黄色になったりとか、本当に色が変わるんですよ」
●夕陽の色が変わるんですか?
「そうです、変わるんですよ。それがハワイのいいところ。多分人が周りにいないと、なんかその空に溶け込みそうな感覚ってのがあります」
●うわー素敵ですね〜! この“7月24日:黄色のサンセット”はどこで撮った写真ですか?
「これはね、カウアイ島のワイメアという町の海岸です」
●橋がありますね?
「これはね、桟橋であまり使われてないんですけども、今はほとんど釣りをしたりとか、夕方の散歩に地元の人が訪れるだけですけど、ここね、ちょっとした“いわく”があるんです。なにかと言うと、ポリネシアの人以外で外国から初めて人が来た、つまりハワイを発見したのはキャプテン・クックって人なんですけども、クックが初めて上陸したハワイの場所ってここなんです!」
●そうなんですか!
「そうなんですよ。この町は小さいですけど、小さなクックの銅像も建っています」
<ハワイ諸島の特徴と成り立ち>
私にとっても憧れのリゾート、常夏の楽園・ハワイ、改めてどんな所なのか、おさらいしてみましょう。
ハワイは1959年にアメリカの50番目の州となった、最も新しい州ですが、それ以前にもネイティヴ・ハワイアンの十数世紀に渡る歴史があります。およそ1500年前、無人島だったハワイ島にポリネシア人が初めて到達し、その500年後にはタヒチから多くの移住者がやってきて、ハワイ文化の基礎を築きました。
1778年にキャプテン・クックがカウアイ島に上陸して西洋との関わりが始まり、その後も様々な歴史を積み重ねて現在に至ります。
ハワイ諸島は500万年前の海底噴火で隆起したあと、プレートの移動で北西にずれて島が次々に造られ、130以上の島や岩礁で形成されています。
州都・ホノルルがありハワイ観光の拠点となっているオアフ島や、活発な噴火活動が続くキラウエア火山があるハワイ島、かつてカメハメハ大王が王朝の拠点を置いたマウイ島のほか、カウアイ島、モロカイ島、そしてラナイ島の合わせて6つの島が世界有数のリゾートアイランドとして知られています。
年間を通して平均気温25度以上と、温暖な気候ですが、標高の高い地域では雪が降り、ハワイ島最高峰のマウナケアでは積もることもあるんだそうです。
実はハワイ諸島、現在も太平洋プレートの移動とともに、年に6センチから9センチくらいずつ北西側に動いています。ハワイ諸島の北西には日本列島があり、直線距離で6000キロちょっとなので、単純計算で1億年後くらいには日本とハワイがくっつくかも…と思いきや、実際は、太平洋プレートは日本海溝で北米プレートの下に沈み込んでいるので、ハワイ諸島もいずれは、といっても地球規模の気の遠くなるような時を経て、日本海溝に沈んでしまうそうです。
フラは道!?

※近藤さんの新しい本にはフラダンスではなく「フラ」と書いてありました。フラとフラダンスは、同じと考えていいのでしょうか。
「うーん、イエスでもあるし、ノーでもあります。何故かというと、まずフラっていう言葉ってどうしてもダンスと結びつきやすいですよね。でもフラってダンスだけじゃないんです。
例えばフラっていうのは、元々は神様に捧げるための、カフナと言うんですけども、日本でいうと住職さんだとか神主さんとかああいう人たちのことで、そういう人が神に祈りを捧げる時に、それを聞いている周りの人々に分かりやすくするために、祈りの内容をジェスチャーで教えた。そうするとただ声を聞いているよりも目に入ってきやすいんじゃないですか。それが元々のフラなんですよ」
●そうだったんですね。
「それをちゃんと守っている人たちは今もいて、名前は省略するにしても、伝統的なフラをやる人たちがいます。そのフラがダンスというか、踊りを通して何かを表現するっていうことになった時に、フラダンスって言葉も英語として出てきたんですけども、いまはふたつ(のフラが)あります。
ひとつはさっき言ったように伝統的な踊りのフラを“フラカヒコ”、それからもうひとつは今風のドレスとか着てやる“アウワナ”という名前のフラがあって、このふたつをいう時にはフラダンスといってもそんなに違和感はないかもしれない。
本当に古いものになると・・・楽器も、普通は楽器と言いますけども、(フラの)楽器は使ったことありますか?」
●使ったことはないです。
「ないですか、楽器を見たことはありますか?」
●あります!
「それを先生は楽器と、もしかして言っているかもしれませんけども、本来それは楽器ではなくて神具、神様の道具なんです。だから勝手に触っちゃいけない、生徒が」
●へぇー!
「という厳しいところもあれば、まあそんなに固くやらなくてもいいんじゃないのって、いうところもありますけども、いろんなところがあるんですよ。だから例えば日本の茶道だとか、そういう道と名前が付いて長い歴史を持っているものには、いろんな決まり事があるじゃないですか。フラもそれと同じようなもので、すごくいっぱいあるんですよ」
●ハワイの方々にとってフラっていうのはどんな存在なんですか。もうそれこそ神だったりとか?
「有名な言葉があって、”フラは人生だ”っていうのがある。フラ・イズ・ライフっていうのがありますね」
サンセットはシルエットで

※取材のためにハワイに、毎年のように通っていらっしゃる近藤さんが行くたびに必ず訪れる場所はどこなんでしょうか。
「訪れる場所ですね〜、行く島がどこかにもよるので、6つぐらいの島はどなたでも行けるんですけども、オアフ島だったらこことか、マウイ島だったらここっていうのはあります」
●いちばんのおすすめというのは?
「そうですね。僕が最も多く行くのはハワイ島なので、ハワイ島では人には会う、久しぶりだねって言ってその町に住んでる人に会って、よもやま話をするっていうのはまず楽しみですよね。
それから食べるもの、ここに来たらこれ食べるしかないよねって食べ物もあるし、それも面白いのは、言い方は悪いけど、決して美味しいわけじゃないけども(苦笑)、でもハワイの味だよねっていうのがあって、それを食べて、あ、戻ってきたなって思ったりしますね」
●おすすめのハワイのソウルフードはなんですか?
「そうですね、サイミン」
●サイミン?
「サイミンっていうのはね、ラーメンみたいな麺なんです。ラーメンって言ったらちょっと違うよねって思うかもしれないんですけども、なんとも奇妙な味なんです。でもそれはハワイの完全に国民食と言うか、島民食なので、なんと!マクドナルドのメニューにもあります。そのぐらいスタンダードなんですよ。
食べ方も地元の人の食べ方っていうのがあります。一応ラーメンみたいなもんだから蓮華が付いてくるんですけども、必ずマスタードも付いてくるんですよ」
●え?!
「マスタードをどうするのかっていうと、それをすくってスープに入れるんじゃなくて、スープを飲む時に蓮華の下にちょんとマスタードを付けて、付けた状態でスープをすくうと、ほんのりとマスタードの香りがスープに溶け込むという、面白いでしょ」
●へ〜〜〜面白いですね。これから自由に海外に行けることになった時に、リスナーのみなさんがハワイに行った時にこういう風に楽しんでっていうのがあれば、是非教えてください!
「夕方になると、大体みなさんビーチにいることが多いと思うんです。例えばワイキキ・ビーチとか行った時に、海岸にたくさんの人が立ってサンセットを見たりしているんですけども、僕のおすすめはその砂浜から100メートルぐらい後ろに、陸地の方にちょっと後ずさりして戻ってもらう。ビルの後ろじゃなくて海が見えている状態で戻るんですけども、そうするとヤシの木だとか、ライフガードの建物だとか、点々とシルエットになる。その方がずーっと綺麗です。それを楽しんでいただくのは、どこでもできますから、是非一度やってみるといいなと思います。僕もそういう写真をこの本の中にいくつか入れています」
☆過去の近藤純夫さんのトークはこちらをご覧下さい。
INFORMATION
近藤純夫さん情報
新刊『ハワイごよみ365日〜季節ごとに楽しむ、島々の素顔』
近藤さんがハワイの日々を記録し、暮らすような感覚で1年をつづってあります。1ページに一枚の写真と短いエッセイで構成されていて、ハワイの暮らしや街の風情、自然や絶景など、まさに「ハワイの素顔」を感じられる一冊です。
『ハワイごよみ365日〜季節ごとに楽しむ、島々の素顔』は誠文堂新光社から絶賛発売中!
●誠文堂新光社のHP:https://www.seibundo-shinkosha.net
●近藤純夫さんのFacebook:https://www.facebook.com/kondo.sumio
●近藤純夫さんのハワイ塾:https://www.facebook.com/halenaauao/
●新刊『ハワイごよみ365日』:
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784416520369
<プレゼントの応募方法>
近藤さんの新刊『ハワイごよみ365日〜季節ごとに楽しむ、島々の素顔』を抽選で3名の方にプレゼントいたします。ご希望の方は「ハワイの本、希望」と書いて、メールでご応募ください。
メールアドレスは、flint@bayfm.co.jp です。
あなたの住所、氏名、年齢、電話番号をお忘れなく。番組を聴いた感想なども書いてくださると嬉しいです。応募の締め切りは、6月10日到着分まで。当選者の発表は本の発送を持って替えさせていただきます。たくさんのご応募、お待ちしています。
このページの上部にある「メッセージを送る」からも応募できます。
応募は締め切られました。たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。
2020/6/6 UP!
オープニング・テーマ曲「KEEPERS OF THE FLAME / CRAIG CHAQUICO」
M1. THE NIGHTMUSIC / CECILIO AND KAPONO
M2. KANANAKA / AMY HANAIALI’I
M3. OVER THE RAINBOW / ISRAEL KAMAKAWIWO’OLE
M4. HAWAI’I / KEALI’I REICHEL
M5. Summer Dream / TUBE
M6. ALOHA ‘OE / SEAN NA’AUAO
M7. MANY CLASSIC MOMENTS / KALAPANA
エンディング・テーマ曲「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
2020/5/30 UP!
◎西野淑子(登山ガイド/フリーライター)『ゆるゆる、きょろきょろ、ゆる山歩き』(2020.05.30)
◎安斉紗織(彩色写真画家)『彩色写真の幻想的な世界 〜モノクロ写真に絵筆で想いをのせる〜』(2020.05.23)
◎長谷部雅一(アウトドア・プロデューサー)『初心者でも手軽にキャンプ! 〜おうちでキャンプ気分!?』(2020.05.16)
◎シェルパ斉藤(バックパッカー/紀行作家)『歩く旅、心まで前向きに 〜シェルパ斉藤の遊歩見聞録〜』(2020.05.09)
◎山本高樹(フリーライター/写真家)『冬の旅 インド北部のザンスカールへ 〜自然を畏れ敬う謙虚さを知る〜』(2020.05.02)
2020/5/30 UP!
今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、登山ガイドでフリーライターの「西野淑子(にしの・としこ)」さんです。

西野さんは山口県生まれ、埼玉育ち。立教大学卒業後、旅行ガイドブックを多く手掛ける出版社で編集のアルバイトを経て、1999年からフリーライターそして編集者に。2017年に日本山岳ガイド協会認定の登山ガイドの資格を取得。現在はフリーランスとして原稿書きや編集のお仕事をしつつ、初心者向けハイキング講座の講師なども務めていらっしゃいます。
また、東京新聞の首都圏版に、ゆる山歩きのコラムを連載中で先頃、その記事をまとめたシリーズ3作目となる本『もっともっとゆる山歩き〜まいにちが山日和』を出されました。
きょうはそんな“ゆる山歩き”をテーマに、西野さん流の山の楽しみ方やチェックしておきたい、おすすめのコースなどうかがいます。
☆写真提供:西野淑子
街を歩く時の2倍ゆっくり
※西野さんは山岳会に所属され、日本アルプスを縦走したりと本格的な山登りもされています。そんな西野さんがゆる山歩きに目覚めたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。
「やっぱり登山を始めると、初めはどんどん歩く距離を伸ばしたいとか、もっと高い山に行きたい、山の会に入ってもっと難しい登山がしたいという風にずっと思って、どんどん出ていたんです。
『東京近郊ゆる登山』という、初心者で登山を始めたい方向けのガイドブックを作って、それがご縁で初心者の方と一緒に山を歩くようなお仕事を始める中で、結局そういう方とご一緒する時って本当にゆっくりと周りを見ながら歩くんですね。私自身もみなさんにこれが見えますよとか、これこれがありますよ、こんな景色が見えます、みたいにご案内をしながら歩くことで、ゆっくり歩いて、いろんなものを見る楽しさに目覚めたというか、知るというか。上をひたすら目指さなくても周りを見ることで、もっと山自体の良さを味わうようになったという感じですね。
だから結局その知り合った初心者の方々、山に慣れていない方々が、私にゆる山歩きの楽しさを教えてくれて、目覚めるきっかけになったのかなって思っています」

●この本の中にも街を歩く時の2倍ゆっくりで歩くという風に書いてありましたけれども、かなりゆっくりというような感じなんですね?
「そうですね。実際、山を歩き始めると、街で歩くのと同じように歩いてしまうと結局、山って多少傾斜があったりとか、あと歩きづらい不整地な面、ボコボコの面だったりするので、どうしても歩きにくくて、いつもの街歩きのペースで歩くと、ちょっと息が上がって疲れてしまったりするんですね。なので2倍ゆっくり歩くというのは、周りのものを見る余裕を楽しむというのも あるし、あと疲れないコツでも実はあるんですよね 」
急がず、自由に楽しむ

ミツバツツジが緑に映えて美しい。
※続いて、西野さん流の山の楽しみ方についてうかがいました。
「多分私はそんなマニアックでもないですし、普通の人とあんまり変わらない楽しみ方をしているとは思うんです。とにかくきょろきょろしながら、ものを探しながら歩くのが好きなんですよね。
例えば春先ですとお花を見るのが私とても好きで、もともと山でお花を見たくて山歩きを始めたようなところもあるので、とにかく歩くペースをゆっくりにして、ここにこんな花が咲いてそうとか、きょろきょろしながら、じわじわ歩くような感じですよね。秋になるとちっちゃくてよくわからないキノコがたくさん生えていたりするのを、これもまた探しながら、きょろきょろしながら歩いています。

きょろきょろしていると、“あなたお財布落としたの?”みたくね、親切なおばさまから声かけられちゃったりするぐらい、きょろきょろしています。あとは眺めのいいところでは足を止めて“ほへ〜”とか休んでしまったり、見えている山が気になって、あれはなに山かしら? とかね、地図を取り出して山の方向を見て、あれはなに山かな? とか見たりするのも好きです。
あとは大きな木を見つけると抱きかかえてしまう悪い癖があります(笑)」
●抱き抱える?(笑)
「なんですかね、木から気をもらうっていうんですかね。あと大木だとこれってどのくらい大きいんだろうって気になってしまって、例えばどなたかとお友達と歩いていると、何人でひと回りできるかっていう、みんなで手を繋いでぐるっと木の周りを囲んで、人3人分の太さ! とかそういうのをなんかね、遊んだりするのも好きですね。割となんか自由に遊んじゃっている感じですかね (笑)」
おすすめは高尾山と鋸山!
※西野さんの新刊『もっともっとゆる山歩き〜まいにちが山日和』では季節ごとにおすすめの山を紹介しています。夏から秋にかけてのおすすめはどこなんでしょうか。
「どうしても暑いんですけど、気持ちよく樹林の中を歩いて、暑さも楽しむということだと、そうですね、あまり山に慣れていない方でも行きやすい山で、私も講座の方とよく行ったりとか、プライベートでもちょこちょこと行くのは、やっぱり東京の高尾山ですかね。
高尾山ですと途中までケーブルカーとか、リフトで行けるルートもありますし、いちばん有名なルートだとそれこそ歩くところ全部コンクリート舗装の道で山頂まで行けて、ケーブルカーを使うと乗り場から山頂まで、健康な普通の体力の方だと1時間くらいで歩けちゃいます。

しかも山頂からの眺めも富士山がバン! と見えたりするので、もちろんお天気にもよりますけれど、眺めもいいですし、気持ちよく歩けて、さらに途中に薬王院さんというパワースポットもありますので、薬王院さんでパワーもいただいて木々の緑からパワーもいただいて、山頂で気持ちよく過ごせるということで、高尾山は私的にはちょっとおすすめだったりします」
●千葉の低い山で何かおすすめはございますか?
「千葉の山といえば、私が大好きなのは鋸山という、房総半島の山がありまして、これもまた、ロープウェイで、ちゃらっと山頂近くまで行けてしまう、非常にいい山です。しかも海の眺めが本当によくて、ロープウェイでも、ちゃらっと行けてしまうんですけれども、 JR の駅の浜金谷駅から歩いていただくと、暖かい山地の木々の雰囲気が、私たちが普段歩いている東京の森とちょっと違う雰囲気の森で、さらに石切場の跡を見たりすることもできて山自体も非常に楽しめます。

なおかつ、ものすごく悪い歩行困難な場所とかもないので、もちろん階段登りとかはあったりするので、疲れずに歩けますかといわれると、それなりにいい感じに疲れることができて、しかもその山頂から見るご褒美感がハンパない、すごくいい山なので、こちらもまた是非行ってみていただきたいなと思います 」
<鋸山の情報>
きょうのゲスト、西野淑子さんもおすすめの鋸山(のこぎりやま)は千葉県鋸南町(きょなんまち)にあり、標高は330メートル。
室町時代から1982年まで建築(けんちく)石材(せきざい)の房州石(ぼうしゅういし)を切り出していたため、現在も切り立った石切り場の跡が残っていて、その名の通り鋸の歯のような険しい稜線(りょうせん)が特徴です。
斜面には、およそ10万坪という広い境内を誇るお寺『日本寺(にほんじ)』があり、日本最大の、石で造られた大仏や、石切り場跡の石の壁に掘られた高さおよそ30メートルの『百尺(ひゃくしゃく)観音(かんのん)』、そして山頂展望台の絶景ポイント『地獄のぞき』などをハイキング感覚でめぐることができます。
この地獄のぞき、房州石を切り出した跡の絶壁から景色を眺められますが、せり出した石の先端まで行けて、まさに地獄をのぞきこむようなスリルが味わえます。
晴れていれば東京湾はもちろん、三浦半島や富士山、さらには伊豆大島まで見えるそうで、高所恐怖症でない方は行ってみる価値あり!
このほか、名所をすべてまわるには丸2日かかると言われるくらい、見どころの多いお寺なんです。
そんな鋸山は車やロープウェイで気軽に山頂まで行けますが、石切り場を間近で見たいなら、山頂まで徒歩で登るのがおすすめだそうです。
最寄りのJR浜金谷(はまかなや)駅からいくつかのハイキングコースが設定されているので、 自由に山に行けるようになったら、鋸山にも行ってみたいと思います。
ちょっとの失敗は楽しい思い出

※私のような初心者が山歩きをするときは、ガイドさんを頼むほうがいいのでしょうか。
「ガイドさんとまでいかなくても、ちょっと不安だなという方は登山の経験があるか、山を歩き慣れているお友達やご家族の方とご一緒されるだけでもいいかなと思うんですね。
今は何気に山歩きが、ひと頃ブームがあって、だいぶ落ち着いてはきているんですけど、結構探すと私、山歩いたことがあるのよとか、山歩きが趣味なのよっていう方って、ちょっと探すと割といたりするので、そういう方に“今度、私でも歩けそうなところにちょっと連れて行ってくれない?”っていう風にお願いをすると、ちょっといい山にご案内してくれたりとかするかも、その声をかけた方に合った、体力とかに見合った山を一緒に歩いてくれたりとかすると思うのでいいかなと思うんです。
実際になかなかそういう方が見つからないわよねという方は、私のゆる山歩きの本の、本当に歩く時間が1時間とか40分みたいな、探すとあります。あとほぼ平地で渓谷歩道みたいなものもあります。
ひとりで行くとなにかあった時やっぱり心配ですので、あまり慣れていないお友達同士でとか、あるいはご家族とご一緒にとにかく気軽に歩いてみていただけると良いかなと思います。歩いてみてちょっと道が分かりづらかったわとか、なんかちょっと疲れちゃったわとかいう場合も、そういった多少失敗してもいいと思うんですよね。100%成功しなきゃ登山ダメとかではないと思っていますので、ちょっと失敗したぐらいの方がなんか楽しい思い出として残ったりとかします。
なのであんまり失敗したらどうしようとかね、分からなかったらどうしようとか、怒られちゃうんじゃないかと思わずに、行ってみたいなと思ったところにちょっと行ってみていただけるといいかなと思います 」
☆過去の西野淑子さんのトークはこちらをご覧下さい。
INFORMATION
西野淑子さん情報
新刊『もっともっとゆる山歩き〜まいにちが山日和』
首都圏から行ける季節ごとのおすすめ、全50コースが掲載されています。
見ているだけで山を歩いている気分になれますよ。
自由に山に行けるようになったら、ぜひ「ゆる山歩き」に出掛けませんか。
東京新聞から絶賛発売中です。
●東京新聞のHP:https://www.tokyo-np.co.jp/article/3729
●西野淑子さんのHP:http://westfield.sakura.ne.jp
2020/5/30 UP!
オープニング・テーマ曲「KEEPERS OF THE FLAME / CRAIG CHAQUICO」
M1. SATURDAY IN THE PARK / CHICAGO
M2. WE FOUND WHAT WE WERE LOOKING FOR / BRYAN ADAMS
M3. GOOD TIME / OWL CITY & CARLY RAE JEPSEN
M4. SOMEWHERE IN MY HEART / AZTEC CAMERA
M4. ユニコーンのツノ / Little Parade
M5. Hello.Again 〜昔からある場所〜 / My Little Lover
M6. ラ・ブーム 〜だってMY BOOM IS ME〜 / カジヒデキ
M7. 晴れたらいいね / Dreams Come True
エンディング・テーマ曲「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
2020/5/23 UP!
今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、写真をもとに斬新な作品を創っている新世代アーティスト! 彩色写真画家の「安斉紗織」さんです。

安斉さんは1983年、東京生まれ。子供の頃から絵を描くのが大好きで、女子美術大学に進学。学生時代に、ハワイ、沖縄、ニュージーランドなど島を巡り、撮影を行ない、卒業後に西表島に滞在し、作品づくり。2015年から彩色写真画家として活動を始め、先頃、代表作を集めた彩色写真画集を発表されました。
きょうはそんな安斉さんに、彩色(さいしき)写真とはどんな手法なのか、自然の景観や花などを題材にした作品にどんな想いを込めているのか、などいろいろお話をうかがいます。
☆写真提供:安斉紗織
名嘉睦稔さんが命名!?

※まずは彩色写真とは、どんな手法なのか、教えていただきました。
「ちょっと聞き慣れない言葉だと思うんですけど、モノクロの写真に手彩色で絵の具を塗る手法で制作している作品です。私は見たそのままの色を彩色するだけじゃなくて自分の想いをのせて彩色しています」
●写真なのか絵なのか分からないほど、幻想的だなっていう印象があったんですけれども・・・。
「みなさんそう言ってくださって嬉しいですね。元々この彩色写真画という言葉はオリジナルで、以前こちらの番組にも出演されている木版画家の名嘉睦稔さんを私は大尊敬していて、その方が”これは新しい手法だから何か名前を付けた方がいいんじゃないか”っていうことで、この呼び名を付けてくださいました」
●そうなんですか。このモノクロ写真の現像は安斉さんがされているんですか?
「はい! モノクロ写真の現像も私がしています」
●で、そこに絵の具で色を付けているんですよね?
「そうですね。絵の具はアクリル水彩と透明水彩を使って彩色しています」

●へぇー! そもそもどうしてこのような手法で作品を作ろうと思われたんですか?
「そうですね。先ほどもお話しした木版画家の名嘉睦稔さんの影響をいちばん受けているんですけど、(睦稔さんは)裏手彩色木版画という手法で作品を作られていて、モノクロの木版画に裏から色を付けるというやり方で作品を作っているんですね。そこからインスピレーションを得て自分はこのような形で作っていますね」
●作品自体ってどれくらいの大きさなんですか?
「作品は小さいとハガキサイズからいちばん大きいと2 メートル くらいの大作になります!」
●すごいですね! ひとつの作品を仕上げるのにどれくらい時間ってかかるんですか?
「ひとつの作品というと旅に出る前の準備から、出かけて撮影をして現像してプリントをして彩色するとなると、全部で半年くらいかかりますね 」
自然のパワーを作品に込めて

※モノクロの写真に絵具で色を付ける彩色写真というお話でしたが、作品づくりは、まず何から始めるのでしょうか。
「まずは次に行きたい場所を決めまして、だいたい今まで旅して行ったことがある場所が多いんですけど、何かそこに呼ばれているなーっていうような気がして、それで出かけて撮影をしてから始まりますね」
●被写体は自然の景観ですとか、花とかが多いようなイメージがあったんですけれども・・・。
「やっぱり自然からパワーをいただいて、それを作品に込めていきたいなと思って作っているので、お花とか海とか山が多くなっていますね」
●まず写真撮影をして、現像して、その写真に絵の具で色を付けていくっていうことなんですか?
「はい、そうですね。その時に見た気持ちとか感動した感情とか、いただいた命のパワーを込められたらいいなと思って彩色をしています」
●本当にモノクロ写真に色が付くと命が吹き込まれているような感じになりますよね! すごく感動しました。
「そう言っていただけると嬉しいですね。やっぱり世界にはすごくそういう幸せな美しい世界がいっぱいあるので、そういうものを伝えられたらいいなと思って作っています!」
●作品作りでいちばんこだわっている点ってどんなところですか?
「今と同じような話になるんですけど、見たそのままではなくてその場にいるような、その時のパワーが伝わればいいかなと思って作っています 」
きっかけはフラダンス!?

※安斉さんの作品は自然の景観や花などを題材にしていますが、撮影する場所はどうやって決めているのでしょうか。
「撮影の場所は今まで旅で行ったところが多いんですけれど、やっぱりそこにまた行きたいなーって思える、なんか心の故郷みたいなところが出てくるんですね。そこにまた行って撮影することが多いですね」
●国内だけではないですよね?
「はい、そうですね。元々海外が好きでハワイとかニュージーランドとか、島が多いんですけど」
●ハワイやニュージーランドに行かれたきっかけって何かあったんですか?
「元々20年ぐらい前からフラダンスを習っていて、それからハワイに興味を持って、本場のハワイにフラダンスを習いに行ったのが最初のきっかけですね」
●私もフラダンスをやるので嬉しいです!(笑)。ハワイに習いに行かれたんですね。
「地元の先生から教えていただいて、フラダンス漬けの毎日を送っていました。それからポリネシアの文化にそのまま興味が移っていって、ニュージーランドのマオリ族もハワイと同じような文化を持っているので、マオリ族のお宅にホームステイをさせていただいて日々過ごしていた思い出があります」
●ホームステイもなさっていたんですか!
「はい。そこから島が大好きになりました !」
充分に幸せだと気づく

※安斉さんは西表島で作品作りを行なっていました。どうして西表島だったのでしょうか。
「西表島と言いますと何もなさそうなジャングルのイメージなんですけれど、そちらに私の尊敬する染色家の石垣昭子さんという方が工房を開いていまして、その方の工房にお邪魔をして作品を作るということで、西表島にしばらく住んでいました」
●あ、住んでいらしたんですね?
「はい! しばらくひとり暮らしをしているおばあちゃまのお家に間借りさせていただいて、工房に行きながら作品を作っていました」
●西表島での生活はいかがでした?
「島では本当にもう目の前が海の生活をしていたので、幸せでしたね(笑)。疲れたらちょっと海に行って浸かったりとか、あと虫が遊んでいるとか動いているのを見たりとかしたり、島のお祭りで節祭(しち)という祭りがあるんですけれど、そちらにも参加させていただいたり、すごく楽しい思い出です」
●安斉さんの作品を見た方にどんなことを感じ取ってもらいたいですか?
「作品を見ていただく方にこう思って欲しいっていうのはないんですけど。最近こういう状況なので特に思うのは、やっぱり不安になったり、落ち込んでしまったりとかってあるんですけれど、自然の中に行くと山とか海とか空気とか、自然からたくさん力をいただいて、幸せに満ちている気持ちになるんですね。充分に幸せなんだなっていうことに改めて気づくので、つい忘れてしまうんですけれど、そういうことを自分でも忘れないように作品に込めていきたいなと思って作っていますね」
●作品画集の中にあった桜の作品も今年はお花見が出来なかったので、すごくこの作品を見て癒されました。
「ありがとうございます! これは3年前に青森の弘前で撮影をした桜の作品なんです。青森ってやっぱり冬の間すごく寒くて、外にみなさん出られないんですけれど、桜が咲いた頃になると一気にお外に出られて、青森のみなさんの幸せそうな雰囲気、そういうものを感じながら撮影をしたので、それが伝わるといいなと思っています」
●今後こんな作品を作ってみたいっていうのは何かありますか?
「作品を作れるだけで幸せなんですけど、実はいちばんの夢というのがいつか宇宙に行って、宇宙から地球を眺め、写真を撮って、その時の気持ちを作品に込めたいなと。地球を撮った作品を作りたい! っていうのがいちばんの夢です 」
INFORMATION
安斉紗織さん情報

『安斉紗織 彩色写真画集 2015-2020』
これまでに発表した作品の中から、選りすぐりの54点を掲載したカタログブックともいえる画集をぜひご覧ください。安斉紗織さんの彩色写真画集は、アイランドギャラリーから絶賛発売中です。
●アイランドギャラリーのHP:https://islandgallery.jp
2020/5/23 UP!
オープニング・テーマ曲「KEEPERS OF THE FLAME / CRAIG CHAQUICO」
M1. TAKE ME TO YOUR HEAVEN / THE WILSON BROTHERS
M2. 海風 / TINGARA
M3. POWER TO THE PEOPLE / JOHN LENNON
M4. 島唄 / The Boom
M5. 風になれたら-Stay home.blues / 東田トモヒロ
M6. KAWAIPUNAHELE / KEALI’I REICHEL
M7. 青い地球はてのひら / かの香織
エンディング・テーマ曲「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
2020/5/23 UP!
<日本の島>
2020年5月23日放送
さて、ご存じの通り、日本は島国で、北海道、本州、四国、そして九州のほか、数多くの離島により構成されています。
海上保安庁は1987年に日本を構成する島の数を「6852」としましたが、日本政府の1969年から1989年までの公式見解では「3922」とされ、公益財団法人・日本離島センターの1982年の公表資料では、日本で地図上に名前のある島を「4917」としています。
それぞれが定める「島の定義」によっても島の数は違っていますが、とにかく日本が「すごくたくさんの島から成る国」ということはわかりますよね。
そもそも島の定義ですが、海洋法に関する国際連合条約では「自然に形成された陸地で、水に囲まれ、満潮時でも水面の上にあるもの」と規定され、世界的にはオーストラリア大陸より小さな陸地は島とされています。
ちなみに、千葉県にも島があるって、ご存じですか?
鴨川市沖にある仁右衛門島(にえもんじま)で、周囲4キロほどの岩でできた風光明媚な島です。
古くは源頼朝や日蓮伝説の舞台となり、現在は「千葉県指定名勝」として、人気の観光スポットになっていますが、実は個人が所有する島で、今も島主の方が管理されています。
一方、意外と多くの島を擁するのが東京都で、伊豆諸島と小笠原諸島に大小様々な島があります。
特に小笠原諸島は各島に豊かな自然が残され、「東洋のガラパゴス」と呼ばれるほど動植物には固有種が多く、生態系の価値が認められ、2011年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。
オガサワラオオコウモリや、世界中で母島にしか生息しない鳥ハハジマメグロ、そして虫ではオガサワラシジミという蝶やオガサワラトンボなど、貴重な生き物が数多くいます。
民間人が居住するのは父島と母島の2つで、硫黄島と南鳥島には自衛隊などの公務員が常駐し、それ以外は無人島です。
現在、火山活動によって成長中の西之島も小笠原諸島にあり、まさにこれから生態系が作られていくということで、注目を集めています。
小笠原諸島の玄関口・父島までは船で丸1日、 東京からおよそ1000キロの長旅となりますが、いつか訪れてみたいですねー。
2020/5/16 UP!
今週のベイエフエム / ザ・フリントストーンのゲストは、アウトドア・プロデューサーの「長谷部雅一(はせべ・まさかず)」さんです。

長谷部さんは1977年、埼玉県生まれ。2000年から丸一年かけて世界一周の旅を行ない、今もロングトレイルや秘境を、ザックを背負って歩く旅人でもあるんです。自然の通訳「ネイチャー・インタープリター」やBE-NATURE SCHOOLの中心メンバーとしても活躍中。また、アウトドアの経験や自然遊びの知識を活かし、子供たちの自然体験活動もサポートされています。
そんな長谷部さんが先頃、キャンプの入門書を出されたということで、きょうは初心者に向けて、キャンプの初歩的なお話や楽しくなるコツ、そして、おうちでキャンプ気分を味わえるヒントなどうかがいます。
☆写真提供:長谷部雅一
小さい頃からアウトドア
※まずは長谷部さんが、いつ頃からアウトドア派になったのか、お聞きしました。
「僕、アウトドアといっていいか分からないんですけれども、外で遊ぶっていうことでいうと、おおよそ年長さんぐらいの時になんか秘密基地で遊ぶとか、から始まっているんじゃないかなと思っています」
●秘密基地! では、キャンプはいつ頃になるんですか?
「キャンプはですね、僕、ボーイスカウトを昔やっていてですね、その時に初めて経験をしたので、小学校2年生とか、多分それぐらいですかね」
●もう子どもの頃からやってらしたということなんですね。
「そうなんです」
●へー! では、もう楽しみ方の知恵みたいなものも身に付けていましたね、小さい頃からだったら。
「と、思います!(笑)」
●私は全く泊まりのキャンプをしたことがないんですけれども、私のようなキャンプの初心者はまず何から始めたらいいのでしょうか?
「初めからテントを張ったり、タープを張ったりって自分でやるのはとっても大変なので、まずはログハウスとかコテージみたいなところに泊まるっていう、ちょっと日常に近くて、さらに旅館や民宿みたいに宿泊するっていう感覚で、気軽に自然の中で宿泊されるのがいちばんおすすめです」
●キャンプといってもいろいろなスタイルがありますよね?
「そうですね。必ず自分たちで持っているテントやタープを張って、椅子やテーブルを持っていって使わなければキャンプではない、ということではないので、ご自由な形で。さらに自分たちが疲れ過ぎずにちゃんと楽しめるっていうラインでやっていただくといいかと思います」
●本の中に「イエス・ノー・チャート」というのがあって、私もやってみたんですけれども、私は「まずはここから気軽なデー・キャンプ」ということで、日帰りキャンプという項目が出たんです。ほかにもいろんな項目があるんですよね。
「はい! たくさん用意させていただいています。これから始めてみてはいかがですか? っていうゴールのところで言いますと、そのほかにあと4つあります。例えばグランピング、もしくはロッジ、コテージに泊まってみるという方法でしたり、テントに泊まりたいけど、道具を買うまではちょっと……っていう方は、道具を全部レンタルしてみましょうってことでしたり、ファミリーでキャンプをしてみましょうっていう場合でしたり、たまにはちょっとひとりでっていう方用にソロキャンプ、ひとりでキャンプはいかがですか? というようなゴールを用意させていただいています」
どんどん手を抜きましょう!?
※初心者には、いったいどんなキャンプ道具からそろえればいいのか、気になりますよね。まずは、どんな道具を買えばいいのでしょうか。
「これがなかなか難しいところです。もしもデーキャンプも少しレベルを変えてみようかっていうことであれば、通常は明るい時間にデーキャンプをされると思うんですけれども、夜の時間も味わえるデーキャンプにしていただくとより面白いかな〜と思うんですね。そう考えるといわゆるランタンって言われている灯ですとか、個人それぞれがおでこのところにくっ付けられるヘッドライトみたいなものとか、夜を過ごすための道具から揃えてみるっていうのも面白いかもしれないですね」
●なるほど! 本当に楽しみ方がいっぱいあるということですね。
「そうですね。時間軸を変えるための道具っていうのが面白いかと思います」
●キャンプって意外に忙しいと聞いたことがあるんですけれども・・・。
「そうなんです。1泊2日で、ましてや例えば最近テントを買いました、タープを買いました、椅子を買いました、いろんな道具を買いました、これを持ってキャンプしに行こうとなると、まずはチェックインが午後からだとすると、行ったらまず全部、あーでもないこーでもないって言いながら設営。終わったら夕食を作って、気づいたらもう暗いから疲れて寝ることになる。翌朝になったらすぐ片付けろーなんてなるので、全部自前でやろうと思うと初めはとっても忙しいかもしれないですね」
●どうしたらよろしいんですか?
「僕はどんどん手を抜きましょうっていう話をよくさせていただいています。例えば、それこそ小屋に泊まってみるですとか、キャンプ場さんの方でテントやタープも全部張っといてくれているキャンプ場もありますので、そこに体験だけをしに行くっていう方法もあります。で、だんだん自分たちの道具をちょっとずつ足して、それは立てる、それは使うっていう風にやっていくと、テクニックも手早くできるようになることを覚えていくので、いいんじゃないかなと思ってます。そうすると楽しむことをまず初めに体感できますから、じゃあ今度はテントを立ててみようって、少しずつステップアップしてみるのがいいんじゃないかなと思います 」
オススメはサンドイッチ!

※キャンプの楽しみのひとつに、やっぱりご飯がありますよね。そこで長谷部さんおすすめの、手間のかからないレシピを教えていただきました。
「いちばん楽しくって簡単でわくわくするのは、多分、朝食やランチタイムなんかに向いているんですけれども、自分自身でサンドイッチを作ってみるっていうのがいいかなって思います」
●へー! 具材はどんなもので?
「何でもいいんですけれども、例えば、卵をいっぱい、サラダ用にしといてもいいですし、アボカドを切って置いといてもいいですし、ハムをいっぱい置いておいてもいいです。とにかく具材をいっぱい並べて自分たちが食べたいものを、具材を囲みながら自分で挟んで食べるっていうような、手巻き寿司みたいな感覚で楽しむのがいいかなと思います 」
●いいですね。自然の中で好きなものを食べるって気持ち良さそうですね。
「気持ちいいですし、美味しいんですよ!」
●キャンプの醍醐味ですね!?
「醍醐味です!」
●お子さんを連れてのキャンプですと、安全面も含めて、心がけておきたいことなど何かありましたら是非教えてください。
「はい、まずお子さんの変化を常に見ておくっていうことが大事になるんです。いつもと違うアウトドアでずっと過ごしていますから、やっぱりちょっと熱が出てしまったりですとか、熱中症になりかけているですとか、顔が疲れているですとかってあるんですけれども、そこをキャッチすることがいちばん大事ですね。そのためには、まずは自分自身がリラックスして疲れないような状況で楽しむっていうことが大事になってきます」
●長谷部さんはキャンプで何をしている時がいちばん楽しいですか?
「僕はですね、もうキャンプは泊まるための手段になってきてますね。いつもは家族でSUPっていう立って手漕ぎで漕ぐサーフィンみたいなのがあるんですけど、あれで遊んだりですとか、ロッククライミングをしたりですとか、山登りをしたりですとか、そういうことをしてから寝る場所に、キャンプ地に戻ってくるので、もうキャンプの時間でいうと、夜みんなであれが楽しかったね、これが楽しかったねなんて言いながら、星を眺めながらダラダラ焚き火をして過ごすのが好きですね 」
●うわー、素敵ですね! なかなか普段話せないような話もそこではできそうですね。
「できます。もうアウトドアでの遊び自体も何故かいつもよりも感情がいっぱい出てくるので、そんな状況で帰ってきてからキャンプ地で話すと、もっともっと話が盛り上がりますね」
●キャンプのいちばんの魅力って何ですかね?
「やっぱり自然にいちばん近いところで過ごせるっていうことなんじゃないかなって思います。人も自然の一部ですから、やっぱりどこかのタイミングで自然と馴染む時間を持たないと、どうしてもバランスが崩れていってしまうと思いますね。そういった意味でやっぱり自由で自然な状態でいられるようになる、自然と一体化するっていうのが醍醐味なんじゃないかなと思います 」
空を見てキャンプ気分!?

※今、おうちでキャンプ気分を楽しんでいる人って多いのでしょうか?
「今、結構いらっしゃいます」
●どういう風に楽しむんですか?
「今は、キャンプのスタイルを可能な範囲で自宅に持ち込むという形が多くてですね。例えば、お部屋に小さなテントを張って過ごしてみたりですとか、外を感じるためにベランダで食事をしてみたりですとか、お庭がある方はバーベキューをして、そのまま夜テントを張って寝てみるということが多いみたいですね」
●おうちでキャンプ気分を楽しむコツがあれば、是非教えてください!
「はい! みなさん住んでいらっしゃる環境が全然違うかと思いますので、いちばん身近なところでいうと、朝・昼・晩、ベランダから空を見てみるっていうのが、実は入りやすいんじゃないかなと思いますね」
●空ですか?
「ドアを開けて誰でも感じられる自然のいちばん身近なものが空だと思いますので、空を見ながら過ごす機会がいっぱい増えると、ちょっとキャンプ気分に近くなるかなと思います」
●まさに長谷部さんの本は、本当に何から始めたらいいのか分からないっていう方には、たくさんのヒントが載っているので、参考にするっていうのがいいですね。
「この本にはただキャンプ場に行った時だけの楽しみ方が書いてあるのではなくて、キャンプに行く前の楽しみ方が書いてありますので、その部分だけでも、ご家族で挑戦してみるだけでも、充分キャンプ気分、もしくはキャンプの練習、いつかのキャンプのために、なんてワクワク感が感じられるんじゃないかなと思っています」
●そうですね。この期間はワクワク感を高めるには最適かもしれませんね!
「最適だと思います! 我が家はいつも、キャンプに行ったらこれやりたいから、これをおうちで料理してみようみたいな形で、日々楽しく過ごしています」
INFORMATION
長谷部雅一さん情報
新刊『いちばんやさしいキャンプ入門』
長谷部雅一さんの新刊『いちばんやさしいキャンプ入門』は、キャンプを始めてみたいと思っている人にとっては、ほんとにわかりやすくて親切に書いてある本ですよ。新星出版社から絶賛発売中です。ぜひ読んでください。
●新星出版社のHP:http://www.shin-sei.co.jp/np/isbn/978-4-405-08226-7/
長谷部さんのオフィシャル・サイトもご覧ください。
●長谷部雅一さんのHP:http://hasebemasakazu.com
2020/5/16 UP!
オープニング・テーマ曲「KEEPERS OF THE FLAME / CRAIG CHAQUICO」
M1. FEEL THAT YOU’RE FEELIN’ / MAZE feat. FRANKIE BEVERLY
M2. FREEDOM / AMOS LEE
M3. MIDNIGHT AT THE OASIS / THE BRAND NEW HEAVIES
M4. NATURE IS THE LAW / RICHARD ASHCROFT
M5. Time / 宇多田ヒカル
M6. パンと蜜をめしあがれ / クラムボン
M7. HOME / MICHAEL BUBLE
エンディング・テーマ曲「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」









